この国には五家と呼ばれる一族がおり、それぞれ別の流派を継いでいた。波乱の末、その一つの島森家が没落。数年後、母親と共に逃げた幼き瑞姫も消えた。
十年後。
梵天院で養女として育てられた十四歳の少女・花綾丸はある日、武士の端くれの豊畑継利と
一戦を交えたのち、旅をすることになる。
なぜなのか……花綾丸と継利は何者なのか。両者の繋がりは。
注意:歴史物ではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-01 17:59:10
708文字
会話率:19%
野生のモンスターはいても、魔王だとか巨悪の存在しない安寧の世界がそこにあった。
その都市(シティーリア)大陸の辺境にある小さな村アル・ツァーイの、更にその一角に兄弟が住んでいる。彼らは早くして天災により両親を亡くしており、天災を &qu
ot;引き起こした" 何者かへの復讐を誓って日々鍛錬を積んでいた。
________ところが、それは突然のことだった。
「お兄ちゃん、何それ?!」
妹メイアの悲鳴と共に、兄グラナードは暗黒の中に引き摺り込まれ、異邦の地____闇の世界に飛ばされてしまう!
そこで彼は、生まれつきに宿す謎の力と向き合い、元の世界へ帰らんと奮い立つ。
一方、取り残された妹は兄の喪失に半ば絶望するも、多くの協力の甲斐あって兄奪還の為奮い立つ。
「_________俺は、怒ると怖いぜ」
これは、不運にも苦難の道を歩むことを強いられてしまった兄妹の話。何を得て何を失うのか。過去現在未来と、何が襲いかかってくるのか。
勇者がいたとしたら、何を以って勇者とするのかと。
そう訪ねるがごとくして、激動待ち受ける新たな世界へと兄妹の旅が始まる!
*遅筆などの理由につき投稿頻度が最近遅めですがご了承ください!
*感想や評価など、なんでも良いのでいただけると大変励みになります!
*こちらのリメイク前の作品が二章の途中まで公開されておりますので、内容をざっくりお知りになりたい方は私の投稿作品欄からご覧になってください!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-30 20:00:00
79593文字
会話率:47%
王国で大罪人が釈放された。大罪人は多くの人の命を奪い、自身が愛した恋人すらも殺し、死刑同然の罪を背負った。しかし、神はその罪を赦した。彼は何者かによって謀られたのだ。名誉も、信頼も、恋人も失った彼が次に向かった場所は、時を巻き戻る力を持つ龍
の住処だった。
彼は事件が起こる十年前に戻り、自身を謀った首謀者を探し出すことを決意する。それが彼の、大罪人の旅路。これはその一端である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-30 07:30:00
27910文字
会話率:47%
50年ほど前、待機中の特殊な物質"マナ"を用いて"魔法"を行使できる人間が発見された。それ以来、世界各国では"魔法学"が発達し、もちろん日本にも"魔法科"の各
種学校が作られた。
その一つ、"山倉第一魔法高校"に通う浅井正宗は、中学時代のある事件をきっかけに不良生徒となり、気に入らない者を殴って回る危険人物。ゆえに山倉高校の落ちこぼれや腫れ物が集まる"Fクラス"に入れられることになった。
だがそのクラスの担任は、概ね教師とは思えない12歳の幼女・桜キリカであった。
初めは正宗ら生徒に舐められっぱなしだったキリカだが、その驚異的な魔法の才能と、生徒第一の想いは、将来を諦めていたFクラスの生徒らを徐々に変えていく。
いつからだって、誰だって人は変われる──彼女は今日も、それを信じているから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-29 22:41:58
87987文字
会話率:56%
魔法が使えるのが当たり前な世界。
だが、少し違うのは、魔法に上限回数があるということ。
一般よりも遥かに下回った回数を持って、生まれた少年ーー冴島夜十はある事件によって、
"目の前で人を失わないように強くなろう"と決心
する。
少年は沢山の人に支えられ、
魔法師を育成するための学園で、
新たな一歩を踏み出した。
しかし、その一歩を遮ろうとする黒い影が迫る……。
ーーこれは一人の少年が魔法師を志し、
自分の決意の実現の為に奮闘する物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-29 01:38:42
798480文字
会話率:35%
「この町に伝わる伝説って知ってるか」
その一言を聞いた隼人は、同じ話をよく聞いてうんざりしていたので、適当にあしらい。認知症を患う祖父のもとを訪れる。
そこでもあの話を聞いた隼人はうんざりしつつ、帰路についたが…
最終更新:2024-09-28 00:36:07
1244文字
会話率:49%
聖獣達の鎮魂歌~Requiem~のその後の物語。
守護者達のその後、その一幕を、ご覧ください。
※聖獣達の鎮魂歌~Requiem~(https://ncode.syosetu.com/n3704gq/) のネタバレを含みます。
よろしかっ
たら、本編をお楽しみいただいた後に、こちらをご覧ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-27 22:16:40
57570文字
会話率:51%
その一個に囚われすぎてる
キーワード:
最終更新:2024-09-27 18:54:24
269文字
会話率:0%
自分でも
嫌になるくらいの
弱い心を奮い立たせて
キーワード:
最終更新:2022-12-04 18:39:01
392文字
会話率:0%
もしも再び、その一歩を踏み出すのだとしたら
キーワード:
最終更新:2020-04-13 20:33:55
496文字
会話率:0%
テンリミットこと天川理斗(あまかわりと)は廃ゲーマーである。
様々なジャンルのゲームで数々の記録を塗り替えてきた、まさに最強のゲーマーだ。
そんな中人々の注目はゲームではなく、ダンジョンというより現実に近い空想の世界に集まっていた。
ダ
ンジョンは、十年前に突如スプーンで穴を掘ったかのように各地に誕生した。
人々はその探索や謎の解明に盛り上がり、ダンジョンへ入り探索する者――探索者たちが急増していた。
ダンジョンの中は現実世界とは全く異なり、人々はまるでゲームのように様々なジョブやスキルを使え、その身体能力は地上より格段に向上した。
探索者にはダンジョンの踏破を目指す者や、ダンジョンとは一体何なのか謎を解明しようとする者、はたまた未知の鉱石や素材を持ち帰り商売する者など、さまざまな探索の形が出来上がっていた。
その様子を配信してエンタメを追求する者まで現れ、ダンジョン探索は一大ムーブメントとなっていた。
しかし、理人はゲームに夢中でそんなことになど知る由もなかった。
代わりに、その天才的なゲームの腕はゲーマーたちの間では伝説とされ、理人は最強のゲーマーとしての名をほしいままにしていた。
しかし、ふと思う。
そろそろ、もう少し刺激が欲しいなあ……と。
もし仮に。
様々なゲームを完璧に攻略してきた天才廃ゲーマーが、ゲームではなく現実に飛び出し、ゲーム世界のようなダンジョンを攻略し始めたとしたら、一体どうなってしまうのだろうか?
これは、最強の廃ゲーマーテンリミットが、その類まれなるゲームセンスを持ってダンジョンを無双していく物語である。
いきなり遭遇した超規格外の伝説級のモンスター。ダンジョンを治めるの八体の王――その一体。
チュートリアルと勘違いした理人との戦いの中で、理人はその力を認められ、特殊なジョブを手に入れる。
それは、このダンジョンでは存在しないはずの“闇”魔法を使えるユニークジョブだった。
美少女ダンジョン配信者と同盟を組んだり、攻略を目指すクランと共闘してのダンジョン攻略や、考察組から追いかけまわされる日々。
ゲーム世界で最強を誇ったテンリミット――天川理人は、ダンジョン攻略でもその才能を遺憾なく発揮する!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-27 07:00:00
135699文字
会話率:40%
古くからの人気ゲームシリーズの最新作、エルドラドオンライン。仮想空間内でプレイヤー同士が一対一でしのぎを削り戦うこのゲームの頂点に立つ男に憧れた主人公、佐藤 志那。
「俺もこうなりたい。」その一念に身を突き動かされながら、全くの初心者だ
った筈の志那は驚異的な速度で成長していく。
しかし強者は強者たる所以があって頂に立つ。
一時も止まる事無く世界にメタは回り、新しく発見された戦術が火を噴く。
立ち止まったその瞬間に呆気なく頂点争いから叩き落とされるこの群雄割拠の世界でその身も頭脳も、己の出しうる全ての力を用いて頂点を目指せ!
2割くらい実体験です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-25 10:43:54
117367文字
会話率:19%
ブラン村の教会へ、女神からの神託を携えたアルトラン神父。
手持ちの路銀も尽き、心持ちも心許ない状態で迎えた大寒波。
凌げる毛布も、実力を発揮することもなく縮み上がってしまい、彼を死神が虎視眈々と狙っていた。
しかし、ある者が教会を訪れること
で、彼は死ぬことなく、今も、これからも、神父としての役目をこなすことができるのであった。
その一つが、悪魔祓いであっても。
それが、失敗するものであっても。
女神はきっと許してくれると、そう信じる敬虔な神父の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-24 17:15:58
25844文字
会話率:26%
王女マヤと使役されているリュイが今までの緩い旅路から何度目かの足を踏み出した。
その一歩は今までとは違い色々な巡り合わせと重なって、今までとは違うものとなっていく。
自信を溺愛する家族、いがみ合う国、その中で自由を求めて旅を続ける2人が、緩
く自分らしく自由を求める物語です。
(執筆中)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-24 05:50:52
9091文字
会話率:49%
【第七回ネット小説大賞一次通過いたしました。
ありがとうございます】
★各章で一旦完結していますので、どの章から読まれても大丈夫です★
平日は現役女子高生。間宮香絵。
裏の顔は警視庁総監付き「何でも屋」。
無愛想なイチ。
頭は良
いけど、ちょっと……。なジュニア。
仲間思いなのに報われないカイリ(厨二ぎみ)。
世話のやけるメンバーに悩みの絶えないリカコ。
元気でタチの悪いこの連中は、恋に仕事に学業に。毎日バタバタ騒がしい!
・〈お仕事〉で潜り込んだ製薬会社の爆発に巻き込まれたあたしたち。
後日、あたしを尾行する黒いスーツに襲撃される。
どこかで見たこの男……。
警察庁に届くあたし達への告発メール。
その一件でイチとは大ゲンカ……。
こらっ。ヘコんでるのにかこつけてキスしようとするんじゃないっ!
敵の正体と、本当の目的は?
・友達と出かけた渋谷のスクランブル交差点で運悪く通り魔事件に遭遇したあたしは、何というか、止むに止まれず犯人を投げ飛ばしちゃった。
SNSやらニュースなんかに投稿されたその動画が元で、何やら過去の因縁が蘇る。
ちょっとっ! 人に怨みを買うような記憶は……ないとは言わないけど……。
長編からスピンオフ短編まで織り交ぜて連載中。
頂き物のイラストも掲載させて頂いています。
✴︎印の回はアクション、バトルシーン有り。
こだわりのバトルをお届けしますっ!
★2020.04.25既存の話を足して大規模に改修しました★
各話の1番下に頂き物の表紙絵載せています!
ぜひ最後までスクロールしてくださいね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 13:27:27
425364文字
会話率:34%
魔族と人の戦争により、大陸中にその武功を広めることとなった『六大討滅者』
その一人であり『黒雷』の二つ名を持つ魔剣士レトロ。
彼女はある時、街で同年代女性のこんな会話を耳にした。
「今の仕事初めてもう三年じゃん? だからそろそろ考えてる
んだよね"転職"」
これがきっかけで彼女は自身にとっての『天職』を探すことを決意。
「誰でも最初は初心者だから」
『何でそんなに前向きなのさ……』
魔剣マクスウェルや戦友にツッコミ入れられつつ、始めようぜアルバイト!
これは最強の魔剣士が戦友達に再会したり、バイト先で色んな人と出会ったり、厄介ごとに巻き込まれたり(厄介ごとになったり)しながら自身の『天性の職』を探す物語である。
※R15は保険です ※アルファポリスにも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 12:59:48
30694文字
会話率:40%
半端な知識を持つオタクによる映画時評集という名の単なるレビュー集です。言うなれば映画の「紹介」であり「感想」です。あれが好き・これが嫌いと、好みで語る傾向があるので「批評」に近いかもしれませんが、罵倒を前提とした「批判」や、偉ぶって特定の思
想を押し付ける「評論」ではございませんので、ご了承ください。全体的にダメな映画でも、たった一つでも面白いと感じた部分があったらレビューするように心がけています。
この映画時評集を御覧になられた皆様が、少しでも映画の良さを知ってくださったら幸いです。そして、実際に映画館へ足を運んでくださったら、なお嬉しく思います。
皆様を映画館へ誘導する。その一念の下に執筆していきますので、よろしくお願いします。
なお、本作品は不定期連載でございます。
※ネタバレを含む内容には、タイトルの横に『★』をつけています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 12:10:00
884223文字
会話率:4%
西暦2090年7月。
高坂幼楓が目覚めた時、65年の時が経過していた。
彼が眠りに就いた頃、この国は衰退への歩みを速めつつ有ったが、眠っている間に多くの天災や戦争が発生して、ついに経済は破綻。
人々は塗炭の苦しみを味わったのだった。
その後
、通貨が一度ほぼ無価値になったことで国の借金は消えて、再生への道を歩み始め二十数年。
喪われた地位を取り戻そうと、新たな教育機関がいくつも創設され、その卒業生達の国際的な活躍も有って、急速に国力が回復。
国として自信を取り戻した次の段階として、苦難の時代に喪失した領土を奪還すべく、軍事面の強化策がスタートしていたのだった。
その先兵として白羽の矢が立ったのは、2020年代に特別な能力を与えられた代償として、必要な時代まで仮死状態とされた4人の若者達の目覚め。
その一人、幼楓は同種の能力を持つ3人の友や、同じ大学・大学附属高内のエリートであるライバル達との競争に勝ち抜き、無事に国防軍士官としての第一歩を歩み始めることが出来るのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 11:53:25
268099文字
会話率:44%
ある国が勇者召喚を行ったことで、日本の高校のあるクラス35人が丸ごと異世界に召喚された。その際、35人は神にジョブをもらうが、1人だけはクラスメイトと一緒に召喚されるのを拒否した。
その1人はクラスメイトとは別の場所で目を覚ますが、その
体は以前の自分のものではなかった。容姿が変わった彼はトーイと名乗り、異世界を自由に生きることにした。
転生したトーイはひょんなことから商人を助け、その商人の店を訪れたトーイは売れ残った老婆と偶然出会う。この出会いが今後のトーイに大きな影響を及ぼすことになるのだった。
トーイは奴隷を買う気はなかったが、その老婆を買って最後を看取ってやるつもりでいたのだが、その老婆の本当の姿は絶世の美女だった。
その一方、クラスメイトたちは好き勝手やって、国から見放されかけていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 11:30:00
597801文字
会話率:39%
時は太平、場所は大江戸。『邪気眼侍』と呼ばれる奇人、桐野政明は相棒の弥助と一緒に江戸の町の事件を解決していく。その一連の中で、謎の『白衣の僧侶』が絡んでくる――
中二病×時代劇!新感覚の時代小説がここに開幕!!
最終更新:2024-09-21 14:29:37
90666文字
会話率:49%
街に殺人鬼が現れた。人々は恐れを抱きながら「自分は殺されないだろう」と思っていた。女子高生、日野早苗もその一人だった……
最終更新:2019-03-17 20:31:57
18717文字
会話率:40%
かつて裏社会で暗躍していた『殺し屋同盟』。解散して七年が過ぎたある日。その一員、『ソルジャー』が殺された。その解決に乗り出す、『殺し屋同盟』の『リーダー』。はたして、『殺し屋同盟』たちは生き残れるのだろうか?
最終更新:2018-04-15 13:00:24
69164文字
会話率:48%
「俺は、魔法が大嫌いだ」
優秀な「魔道士」の卵たちを育成する「魔法科学院」、その一つが存在するとある都市に、少年──アクト=セレンシアがやって来る。
「あんなロクでもない『人殺しの技術』を極めようとしてるアンタ達の方が、俺には恐ろしく
見えるよ」
ただしこの少年、大がつくほどの魔法嫌い。魔法を使わず、己の肉体と魔力だけを携え、強大な力を持つ魔道士と戦ってきた生粋の剣士である。だがしかし……
「喜べ。お前には私の手駒として、この街を拠点とした学生生活を送ってもらう」
「じ、冗談だろ……?」
少年に拒否権なし。帝国に巣食う「闇」を一掃すべく、元・傭兵のアクトはかつての師である学院長からの要請(命令)によって、不本意ながらも学院に(ほぼ強制)入学させられることになった。
そしてそれは、歪な半生を送ってきた彼にとって、激変する生活・当たり前のように享受せし「日常」との乖離・長らく目を背け続けてきた魔法との付き合い方に、否応なく向き合わなければならない始まりでもあった。
「アホか! こんな街中でぶっ放すとか、正気かお前!?」
「うるさいうるさいうるさい!! こんな事故に乗じて乙女の体を触るなんて最低よ!!」
「私の友達がご迷惑をおかけしてすいません!」
ひょんな事から、アクトは二人の少女と出会う。そして、偶然にも起こったこの不思議(?)出会いが、彼らの運命を良くも悪くも大きく変えていくことになるのだった。
図らずしも次々と襲い掛かる「波乱」の日々を経て、彼とその仲間は共に成長していき……やがて、邪悪なる存在によって引き起こされし「波」は帝国を、世界の命運をも揺るがす動乱の嵐を巻き起こす!!
これは、人が紡ぐ歴史の転換点、その記録。暗雲立ち込める混迷の時代に、多くの人々の「願い」と「希望」を背負い……魔法を嫌う少年は帝国を、世界を救う英雄となる。
(注意1)本サイトと並行してカクヨム・ノベリズムでも掲載しております。
(注意2)本作は非常に超長編・文字数です。時間がある時に読むのをお勧めします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-21 12:25:03
940862文字
会話率:45%
今から10年前の新暦777年。
この年の7の月7日の雲一つない夜空に様々な色の流星が降り注いだ。
そしてその翌日、一瞬で世界は変わった。
世界の各地に様々な謎の鉱石が突如現れた。
突如現れた鉱石はただの鉱石ではなく、熱を発する石
もあれば光を灯す石等、様々なエネルギーを発する鉱石であることが聖なる都市にいるとされる神の代理・巫女様の言葉によって判明する。そして流星の夜から一ヶ月後、この鉱石はこの世界の重要なエネルギーの一つと認定される。
人々は万能鉱石を"奇跡の石"と崇め《|奇石《きせき》》と名付けた。
そこまでなら良い話だ。残念なことにこの話はこれで終わりではない。
《|奇石《きせき》》が発見されていく中、極稀に体の一部に鉱石の様なものが生える者が現れた。それは《|奇石《きせき》》と同じものであり、本人の意志でその《|奇石《きせき》》に備わる能力を使えることが後に判明する。最初こそ奇石を身に宿す万能者の誕生かと歓喜の声が上がった。だが何故身体から急に|奇石《きせき》が生えたのか。人体に及ぼす影響も分からない、感染の危険性すら分からない事実による不安感は、歓喜より恐怖を煽る結果となった。この謎の病は後に《|奇石病《きせきびょう》》と名付けられるが、未だその病について詳しいことは判明されず、患った者の末路さえ不明とされている。
だが、この世界で神の様に崇められる巫女様が発した言葉により、人々の恐怖は薄れることとなる。
『この|奇石《きせき》が人々の体に現れた事にも全て意味がある。恐れるものでは無い、脅える必要は無い』と。その一言を皆が信じる程、この世界にとって巫女様は偉大な方とされている。
それがこの世界の現状で、この時の僕が知っている全てだった。
当時の僕はそれに抗うことも原因すら深く考えることはなかった。――――彼らと出逢うまでは。
これから語ることは今から7年前、新歴780年。僕の人生を変えることとなる出会い・初めてライラと出会った時の話。
そして、それから5年後の新歴785年。僕と彼ら《ミシラバ旅団》が初めて一緒に旅をした時の話。
――――――出会いと始まりの物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-20 20:00:00
139292文字
会話率:61%