もっと、生きたかった。
18歳の誕生日を迎えることなく人生の幕を閉じた少女は、薄れゆく意識の中強く思った。
病室から見える世界が彼女のすべてだった。
遊びたかったし、勉強もしたかった。
悪戯して学校の先生に怒られたかった。
テストで
いい点を取って褒められたかった。
動物と触れ合ってみたかった。
生きたい。
生きたい。
生きたい。
涙を浮かべて呟いた彼女は、眠るように息を引き取る。
この物語は、生きたいと願い続けた少女のもう一つの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-16 02:51:05
208文字
会話率:0%
眼が覚めると、そこには女の巨人がいた。体は自由に動かない。どうやら、赤子の心に居候したようだ。寄生虫と、言って良い。彼は私に気づかない。生まれた時から一緒にいた彼は王子だった。その後すくすくと育ち、戦乱の中若くして死んだ。私は願う。悲しみは
ない。彼の横暴ぶりは明らかであったし、褒められた王でなかったのは知っていたから。しかし、居候とはいえ生まれた時からずっと一緒だった少年が無残な最期を遂げたのだ。そのことに対する憤りは、あった。故に私は願った。天よ、今もう一度、彼に、私たちにやり直す機会を与え給え、と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-01 17:22:13
7539文字
会話率:16%
かつて全世界を巻き込んだ戦争をたった7人で収めた魔術師がいた。彼らはその功績から時の主導者として世界を正しい方向へと導くように各国の要人から要請を受けたがそれを拒否。自分たちは本来、表舞台に出るべき人間ではないというのが彼らの言い分であっ
た。
面目を潰された要人たちは激怒。彼らを俗世から追い出すだけでなく、歴史的事実から存在そのものを抹消した。
しかし、事実を完全に人の記憶から完全に消し去ることは出来なかった。要人たちの対応を知った7賢人の末裔の一人は自分たちこそが、世界を統べるものとして相応しいと激怒。人々に己の力を見せつけようと、悪魔を呼び出し襲わせた。これを見かねた5人の賢人の末裔たちは彼の暴走を全力で止めに掛かった。悪魔との契約により力をましたその魔術師との戦いは熾烈を極めたが、無事彼を抑え込むことに成功した。
とはいえ、この戦いは賢人たちの立場をさらに不利なものにした。彼らの異次元ともいえる戦闘能力を目の当たりにした人々は彼らの力を恐れた。初代の賢人たちは英雄と崇め称えるものも多かったが、今回は身内同士の争いだったことからその印象は到底褒められたものとは言えなかった。
やがて時は流れ、魔術が一般の人にも知れ渡る時代がやってきた。かつて恐れられていた7賢人の逸話は、世に知れ渡ってはいるものの場所により内容はまちまちなで、一種のおとぎ話、伝承の類に括られている。学者たちの研究対象に上げられることもあるが、発表の最終的な行先は子供たちや、空想好きな大人たちの娯楽へとつながっている。
嵐の前の静けさを楽しむ人々を他所に、再びある一門は争いの準備を進めていた。今宵の一門の目的は、人々に己の力を見せつけるためのものではない。先祖の野望を打ち砕いた他の賢人たちの末裔を葬ることが今回の目的となっている。今一度結ばれた悪魔の契約により、かつての世界を救った英雄たちの末裔の日常は崩れる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-08 17:12:03
20280文字
会話率:32%
2019年、東南海大震災が起こった後の、日本。
行政や都市機能は崩壊し、人々は絶望の中にいる。
『ミゾグチ』は、性格がゆがみ、嫉妬深く、暗い少年だった。
ミゾグチは、明るく素直な年上の女性『ミヤガワさん』と、気真面目な大学生『ヨダ』に誘わ
れるがまま、仮設住宅を抜け出し、反社会的な活動にのめりこんでいく。
ミゾグチはミヤガワさんに褒められたい一心で、復興予算を食い物にする外国企業の爆破や、政治家の暗殺に手を染めていく・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-25 00:41:52
80701文字
会話率:24%
大好きな叔父に褒められたい、その一心でいつしかハイスペックな隙のない女性、と周囲に思われるようになってしまった雨宮葉月。そんな彼女が嫌われて、妬まれて、慕われて、愛される。そして少しだけ成長するお話。※完結済み連載『キミはその瞳で嘘をつく』
のカクヨム連載版。お相手は変わりませんが、ストーリー本筋はちょっと変わりますので、あえて別連載とさせていただきました。冒頭数話は以前の連載版と同じです。※全22話、毎日更新で完結分まで予約投稿済み。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-13 17:00:00
101245文字
会話率:32%
この広大な宇宙の中にあるとある惑星。
この世界は、『神脈』という力を使う者達によって成り立っていた。
決して褒められた成り立ちでは無く、それを善としない2人の者達がいた。
2人の考えは全く違うが、行き着く所は同じ。世界の統一と平和。
ただ、
やり方の相違で2人は別々の道を歩む事になる。
果たしてそれぞれの2人の運命やいかに。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-17 01:04:20
2916文字
会話率:35%
当たり前のことを当たり前にこなしている、と思われていたって。
本当はそれだって、本人が無自覚だったとしたって、頑張ってる。
誰だってみんな、「毎日を普通に過ごしている」ことを、褒められたいと思ってる、はずでしょう?
最終更新:2015-01-19 10:21:47
15327文字
会話率:52%
10年間通ったピアノ教室を今日やめる。
先生に褒められたくて頑張ってきた。
あの頃は先生のそばにいられるだけで幸せだった。
今はその幸せが形を変えて、私を苦しめる。
最終更新:2014-09-01 19:47:25
1754文字
会話率:23%
なろうを去ってしまったある方へ。
あまり褒められたことではありませんが、とてもとても大切なユーザー様でしたので。その方の為に描いた詩です。
最終更新:2014-08-23 01:49:12
237文字
会話率:100%
某サイトに投稿した短編が少し褒められたので、嬉しくなってついここにも投稿しちゃいます。
あらすじ。
冬のある日のこと、放課後友達が近づいて来る。
思春期も終わりが近い彼はどうにも恋愛慣れはしてないみたいで、戸惑う。
思春期故の自惚れと屈
託が、二人を一歩だけ歩ませる恋愛物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-06 21:00:00
5784文字
会話率:15%
人間万事塞翁が馬。
とはよく言ったもので、人生何が役立つか分かったもんじゃない。
これは、特に特技もなければ褒められた趣味もない、ただ自慰行為だけが日課の25歳自宅警備員がひょんなことから異世界に飛ばされてしまう、
そんなお話。
最終更新:2014-01-09 18:00:00
20809文字
会話率:16%
始めに、こちらの主人公は大変残念な仕様となっております。
日本の一般家庭に生まれ、ごくごく一般的な日常をおくっていた主人公はある日突然不慮の事故で死んでしまう。
そして彼女はさる国の王女として転生し、以前の自分の記憶も忘れ、幸いなこと
に魔王の脅威の去った平和な世界で日常を過してゆく。
けれどもある日突然自分の前世の記憶を取り戻した挙句、なんやかんやで自分の武術師範(30歳年上…でも精神年齢的には、ね?)の“爺や”に恋をして、なんやかんで入った魔術学校(全寮制)から早く爺やに会いたい一心で飛び級仕様とガリ勉したり、なんやかんやでなんかで爺やに褒められたいばかりに悪いモンスター倒したり…
そんな適当な感じで連載させていただきますので、どうぞ「あ、読む~」な奇特な方がいらっしゃいましたら、どうぞ動画のながら見でも、ご飯食べながらでもご覧になってくださると嬉しいです。
更新はあんまり早くは無いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-29 02:06:08
46058文字
会話率:27%
とある名家に一人の男が居た。男は周りに神童とまで持て囃されたが、両親は男に無関心。男が頑張れば頑張るほど白い目を向けられるが、男は両親に褒められたくて、認めて欲しくて尚も努力を重ねる。ある夜、男は両親の話を聞き家を飛び出してしまう。家を飛び
出し、走った先で足を滑らせ川に落ち……その先には崖。男が死にたくないと強く願い、流され目覚ませばまさかの後漢時代。男の、神坂日向のその先には……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-03-26 02:00:00
276563文字
会話率:52%
褒められたくて、褒められて、信じられないのはなんでだろう。
最終更新:2013-02-24 08:27:58
200文字
会話率:0%
こことは違う世界。
人類は新しく進化を始めていた。新人類の彼等は生まれながらにして動植物の特徴を備えていた。旧人類と衝突が起きるのも時間の問題であった。新旧沢山の人間を巻きこんだ戦争が終わってから十年。 未だに軋轢が残る国のスラム街が舞
台のはーとふるぼっこストーリー。
※注意書き※この作品は主に思い付き、感覚、そして溢れ出る紳士の魂で書かれています。完結は過度に期待しないでください。作者は褒められたら伸びる子です、沢山褒めて図に乗らせた後に叩き落としましょう。また、超が付くほどの遅筆です。気長にまったりゆったりがっかり、暇潰し程度で何も考えず頭空っぽにして夢詰め込める状態で読んで下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-07-09 03:03:44
3676文字
会話率:28%
「上でも下でも、飛び出した奴は弾かれる」
真堂守哉はそう思って生きていた。
その例に漏れず、彼も普通ではなくて決して褒められたものではない生活を送っていた。
そんなある日、守哉はある少女に出会う。
それは初めて見る、とても変わった少
女で――……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-06-12 15:37:24
103415文字
会話率:51%
『世間体とか一般常識とか気にして何の意味があるの?』少女達は心のままに生きることにした。決して褒められた事ではない。それでも、求めるものはいつだって禁忌《Taboo》の中。
最終更新:2009-08-24 23:36:00
8003文字
会話率:34%
外国での結婚式で衣装を褒められたが、着物をなのか、自分をなの解らない。その彼女の前に、過去の男が現れた。清算済みと思っていたが、そうじゃなかった。これを知った知人の出雲妙子と牡鹿翔太のコンビが、男を殺す。どこで?どうやって・・・?
最終更新:2008-10-17 17:40:01
13952文字
会話率:41%