「アレステア・ブラックドッグ。死体窃盗の罪で今の職を解き、追放する」
エスタシア帝国の帝都教区で墓守をしていたアレステア・ブラックドッグは死体窃盗の冤罪をかけられて教会の司祭によって追放された。
「死者が眠る世の理を妨げようとするもの
がいる。忌まわしき死霊術師どもだ」
失意の中、帝都を離れたアレステアだが、夢に現れた偉大なる冥界の竜神ゲヘナからその死者と対話できる才能を評価され、不死身の肉体と神の力を授かる。全ては死者の冒涜するものたちから死者を守るために。
「やります。どんなことがあろうとも。僕は墓守ですから!」
アレステアは死者の眠りのために戦いを始める。
冤罪スタートの前世の記憶も何もない少年アレステア。だが、やがてその戦いを評価され、皇帝や将軍たちに注目され、信頼されるようになっていき、ついには民衆から愛される名高い英雄となる。
これはその少年の戦いの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-30 20:11:22
660305文字
会話率:60%
「冥界特別戸籍移管条約」によって生きている間に地獄の戸籍である「鬼籍」を得た者は現世での肉体を失うが、現世と地獄の行き来を許可される。
そんな時代に、「地獄の門番」と呼ばれる法務局鬼籍課に配属された柊奈河は不思議な青年とのキスによって、地獄
の人間にも触れられるようになってしまう。
ある日いきなり世界と世界の約束の狭間に落とされることになった平凡な新人職員のお仕事奮闘記。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-20 22:31:18
65220文字
会話率:39%
一度、人生を終えて転生をした先はディストピアな世界。そこはこの世の理から外れた【地獄】の世界だった。ありとあらゆる悪が蔓延る世界にて、救いを求めて集まる人々の街がある。希望の街【ヘリオトロープ】。
かつての悪役令嬢は世界の終わりへ向かう終焉
に抗うべく「冥界の神を殺して自らが救世主となる」べく希望の街の領主として力を集める日々を送っていた。
いつか冥界の神を殺す事を自らに誓いを立てて──。救いを求める最後の希望として──。
彼女、ヘリオトロープの領主、ジャンヌは果たして冥界の神ハーデスを殺す事は出来るのであろうか──?
小説家になろうの他にアルファポリスにも登録しております。こちらに掲載するものは極力少なく官能シーンを削除した作品となっております。
完全版はアルファポリスにて公開をお待ちくださいませ。(物語の大筋は全く同じです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-15 12:16:35
30624文字
会話率:48%
元中年魔女っ子と、異世界魔女っ子のドタバタ地味系・ファンタジーラブコメ。
わりとイラストとかあります。【序の弐話と参話に集約】
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このお話には美麗な魔法シーンや、カッコイイ剣劇、ヒロイックな無双
展開が存在しません。
魔女っ子に転生した、とある【元】中年男の【超】お人好し奇譚です。
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注)R40(40代以上向き※昭和ネタ)がたぶんに含まれます。
※60000PV到達、有難うございました! (2021.02.26)
※50000PV到達、有難うございました! (2021.02.03)
※ユニーク10000到達、有難うございました! (2020.11.17)
※40000PV到達、有難うございました! (2020.09.20)
更新情報:
2021.02.03 よんきっ開始/連載2周年御礼イラスト1枚追加 【序の参話】
2020.11.27 もっかいゆっての序! 分割
2020.11.17 ユニーク10000御礼イラスト1枚・差分追加
2020.09.20 40000PV御礼イラスト掲載 【序の壱話(冒頭)に掲載】
↓ブラウザバック判断材料
●いっき
家出した娘を追いかけ異世界へ。そこで勇者と戦う魔女っ子になっちゃった。
●にきっ
冥界に強制連行され亡者と戦う日々。まさか男を好きになるなんて。
●さんきっ
暗闇姫一家に降りかかる問題の数々。ハナヲは決断をせまられる。
●よんきっ
元勇者のコレットと元魔王魔女は犬猿の仲? 頭の痛いハナヲ。
●短編エピソード
「陽葵とココロクルリ」「リボルトとハナヲ」「シンクハーフとナガエ」
●もっかいゆっての余
「もっかいゆっての序※イラスト集」「後書き企画」など
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-08 22:16:44
662636文字
会話率:45%
冥界転生局で働く伊刀カズヤは、人生ポイントを携えて訪ねて来る死者に、ポイントに応じた来世を提供していた。ある日、受付に現れない少女を捜索の末見つけるが「外の世界が見たい」と同行を拒否される。彼女の言動に好奇心を抱いた伊刀は、彼女を屋上に案内
する。そして、外の世界に行きたければ屋上から飛び降りるしかないとけしかける。だが少女は怖気づくどころか、屋上のフェンスに向かって歩いて行った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-21 12:41:34
14241文字
会話率:58%
本来は冥界へ魂を送る儀式だったが、いつしかそれは人々が浮かれ騒ぐ祭りの日となった。それを聞いた小さな王子は、目を輝かせる。「風読みの冠」外伝。
※「風読みの冠」本編から約10年前、ローデンとヴェルフレストのエピソードになります。
【本作だ
けでもお読みいただけます。】
カクヨム掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-30 15:00:00
3489文字
会話率:44%
俺様は死神のジンクス。冥界の指示で聖女メアリーの名数を伝えに行った。
彼女に残された寿命は三年だと伝えると、とたんに喜びだした。
まったく変なやつだ──。
※「アルファポリス」にも掲載しています。
最終更新:2023-10-18 08:11:00
4680文字
会話率:44%
14歳の少年が生まれながらにして持つスキル【忍耐】はあらゆることに耐えられる。
しかし少年は剣術が上達せず、低層のダンジョンで魔物を狩って日々を過ごしていた。
しぶといだけのザコやゾンビなどと蔑まれて、ある時は盾にされる。
虐げられながらも
生きるために少年は戦い続けた。
ある日、少年はダンジョン内で二人の冒険者に殺されかけた上に地割れに落ちてしまう。
落ちた先は死者が行きつく死の世界、冥界だった。
冥界の亡者達の恐怖と強さに折れずに前へ進む。
やがて少年は【忍耐】の真価に気づく。
耐え続けることによって新たなスキルが芽生えて、果てには冥界の瘴気すら克服してしまう。
誰も知らなかった忍耐と冥界という相性が、世界でただ一人の闇魔法の使い手を生み出してしまった。
死の世界で恐怖や苦しみに耐えた結果、少年は死を超越した存在となる。
現世とは違う時の流れの中、少年は冥界で2万年以上も戦っていた。
冥界の頂点として君臨した少年は冥王を襲名して現世に顕現、自らを倫理として裁きを下す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-02 20:14:20
128241文字
会話率:31%
カイト、レイ、ロゼ、シズク、シア、ヨハンが住む村がメイデン国に襲われレイが行方不明になる。カイトメイデン国への復讐を決意し実力を高めるためアルと共に冒険者になる。Sランク冒険者に修業を付けてもらいAランク冒険者になる。再びメイデン国が村襲っ
たためメイデン国との戦争が始まる。メイデン国に勇者が登場し、12神側にもドレスデンに勇者と聖女が登場する。アルとロゼ兵士になる。メイデン国がケルン王国に侵攻しようとする。ハンブルク帝国の北部でレイとロゼの姉妹対決が発生する。カイト軍神に挑む。Sランク冒険者にヨハンが挑む。ケルン王国の神とレイが対決する。カイト予言神に挑む。カイトが捕虜になる。アルに危険が迫る。ルブリン国が滅亡し、勇者行方不明になる。冥界の王が復活する。カイト、レイ、ロゼ、シズク、シア、ヨハンが再会し、冥界の王に挑む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-18 18:00:00
130374文字
会話率:9%
カシルが天上界にきて百年が経とうとしていた。見知った人々はみな冥界へ行き、またふたりの生活が戻ってきた。
かつて、地上で産んだ子供たちがいなくなってしまったアスティの嘆きを、カシルはどうにかしてやりたいと思っていた。
そんなある日のこ
とである。
星天竜の身体の持ち主が懐妊したという知らせが天上界に広まった。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-09-14 02:25:38
118685文字
会話率:61%
パティは卵を抱えて倒れている死にそうな高位貴族の子供を見て前世を思い出した。そして、三分間無敵のチート能力を授けられていることも。しかし、そのチート能力を発揮しようとしたとたん、子供の頃の憧れ、ど恥ずかしい衣装の『魔法少女沙季様』になってし
まったのだ……
さえないアラサーだった沙季は冥界の都合でゲームの世界に転生させられる。それも五歳の時のなりたいもの、魔法少女沙季様として。「いやだ、そんな恥ずかしいものに絶対になりたくない」アラサーの矜持もプライドも全て神の都合で、誤魔化されて……
ヒロインとして転生したはずなのに、前世の地味なアラサーの性格を引きずって皆に虐められ、果ては悪役令嬢のメイドにならされるんだけど。
これって本当にヒロインなの?
しかし、実は悪役令嬢は前世の友人?で、助けた男の子(超高位貴族)には執着されるわ、卵から孵ったペットは実は……
悪役令嬢に振り回される最強ヒロインの学園恋愛物語のはず……
R15は保険です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-30 17:21:06
176621文字
会話率:34%
<あらすじ>
精霊と契約を結んで加護を得て、精霊術を使えるようになった者を騎士と呼ぶ。
ただし、その際には様々に言動を条件づけられる精霊契約が与えられる――。
真実の名前である<真名>を見抜いた相手を自由に操ることのできる術を使用
する領王、ナァドルドによって支配されたロンドウィル領。
暴虐な王として君臨するナァドルドによって故郷であるロンヴェル村を滅ぼされた少年は、名前を持たないという理由で領王の術に抵抗できるため生き残り、復讐のためにもたった一人で戦争を挑んだ。
城へ向かう旅の途上、最初に立ち寄ったファスタンの街では、街の騎士カッシュと協力して迷宮と化した屋敷に突入する。それはとある騎士に頼まれた最後のお願いで、囚われの少女ユリカ・ファナンを救出するための行為であった。しばらく前に突入して全滅したかに思えていた討伐隊の生き残りであるフォズリと合流し、彼女の体の中に眠っていた契約精霊のウルシュカとも力を合わせながら、迷宮の主を討伐して無事に脱出する少年たち。
しかし、屋敷を出ると領王の術が襲った。
一時的な避難先として境界封穴と呼ばれる「地上世界と冥界の間にある空間」を進み、結束を誓った少年たちは城を目指す。
一方、ロンヴェル村の少女であるナヴィレア・ノルディンは「首を切り落とされぬ限り何度でもよみがえる」という精霊契約のおかげで惨劇を生き残っていた。囚われた牢獄で「あまりに長い名前を持つ」ため領王に操られずに済んでいる魔法使いの老人と出会い、二人は領王を討伐するため手を組む。
やがて、そんな七人が合流し、いよいよ決戦の舞台であるロンドウィル城へ向かう。
しかし、そこで待っていたのは領王の体を毒で眠らせ、他人を操る術だけを利用してロンドウィルを支配する土地精霊だった。
ロンドウィルフェアリーイーター。
人食いの巨大蜘蛛である土地精霊を倒し、少年たちはロンドウィルに平和をもたらす。
<備考>
※本作は第三十回電撃小説大賞にて一次落ちしたものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-06 23:31:41
155526文字
会話率:41%
就職先を探すため、西木 明19歳無職は学生時代からの友人である髙土 和木に連れられてハローワークに向かったところ、急に突っ込んできたトラックに轢かれてしまい、そのままお陀仏してしまった。目を覚ました明の眼前には1人の神様がいた、どうやら転生
するか冥界に行くか選ばせてくれるようだ。明は和木が行ったということで、転生することを選ぶ、その際に好きな能力をくれると言うので、自衛出来るくらいの能力を欲しいと頼み、異世界に転生して行った。
二人は異世界でタカドとアキラとして魔王退治を掲げ異世界生活を謳歌する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-04 01:12:31
14050文字
会話率:47%
読み切りスタイルで何か考えてみようかなと設定を作ったまま放置されたものです。
最終更新:2023-06-26 20:00:00
2229文字
会話率:0%
死んでいない、って言ったって……
もう貴方は死んでいるの。
最終更新:2023-06-22 09:38:30
362文字
会話率:0%
ここは冥界だが、ちょっと違うのさ。
最終更新:2023-06-20 11:09:01
267文字
会話率:0%
試験も終わった、課題も出した。あとはバイトでもして充実した春休みを過ごそう。大学三年生の太田ヒロキはふと思い立って地元の神社を訪れる。しかしそこで彼を待っていたのは不思議な違和感と突然の怪異だった。
タイムスリップにも似たその現象に戸惑
いながらもなんとか部屋までたどり着くと、今度はそこに女の子。よもぎと名乗るその娘は神社の結界に庇護されていた幽霊だった。
波長が合ったから。憑いてきた理由をその一言で片付ける彼女の生前は女子高生、幽霊と言えども深夜に女の子を追い出すわけにもいかずヒロキは彼女を受け入れることに。思わぬ展開にドキドキの毎日だが、やがて二人に魔の手が忍び寄る。
見えない敵に困惑するヒロキの前に「見える人」を自称する一年後輩の女子大生、神子薗可憐が現れる。シロと名付けられた一五〇〇年を生きる天狐に護られた彼女は初対面のヒロキのみならず、よもぎのこともこれから起きるであろう災厄のことまでも知っていた。
可憐は未熟な二人にエクササイズと称した修行をさせる。順調にスキルを積む彼らだったがホワイトデーのその日、彼らはついに敵と対峙する。強い霊力と複数の霊体を引き連れた相手に怯む彼ら三人を前にして天狐シロは「知恵を出し三人で協力して臨め」とだけ告げて姿を消してしまう。
ヒロキはハーレム男と名付けた敵からよもぎを守らんとするが、しかし相手の方が遥かに上手だった。男の背後には妖狐九尾が憑いていたのだ。
男の奇襲に敗れるヒロキだったが、その機会を利用したシロの導きでついに九尾と対決、真の敵を打ち破る。
強敵に打ち勝ったよもぎはシロの提言により成仏する道を選ぶ。そして冥界で目を覚ましたよもぎを待っていたのは管理人を名乗る獄卒と禊と呼ばれる試練だった。
しかしよもぎの功績を評価するシロの後押しで禊に代わる使命が与えられる。ついによもぎはその命を果たすため再び地上に降り立つのだった。
※本作はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
※作中に喫煙シーンが登場しますが、本作執筆当時は飲食店や遊技場などでの喫煙が可能でした。本作ではそれがキーワードとなる場面があるため当時のままとしています。
※本作は2019年に完結した作品のリマスター版で、カクヨムにて公開、完結しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-06 23:00:00
225359文字
会話率:54%
「お姉様、私、結婚するの」
エレナの妹ジェシカはどこに出しても恥ずかしくないくらい美しい子だった。
その美貌でアメストス伯爵家の息子に求婚され、幸せそうに孤児院を後にした。
血は繋がってなかったけどエレナ達は本物の家族より固い絆で結ばれ
ていた。
エレナはジェシカの幸せを誰よりも祈っていた。
しかし数ヶ月後、ジェシカは見るも無惨な姿で孤児院に帰ってきた。
美しかった姿は見る影もなく骨と灰になっていた。
悲しみに暮れているとジェシカは最後の遺品として桜色の紅を残していた。
その紅を唇におとしてみた。
すると不思議なことが起こった。
鏡に映る自分がジェシカと瓜二つになっている。
しかも紅を塗るとジェシカがまだ生きていた頃の過去の記憶が脳内に蘇った。
ジェシカは嫁いだ先の伯爵家で虐められていたらしい
「貴方は私に何を望むの?」
『私を殺した者に復讐を』
エレナはその願いを叶えるため紅を持って孤児院を後にした。
その夜、盗賊達に襲われピンチになった時、偶然ロキという青年と再開する。
彼は同じ孤児院の卒業生で今は魔導士の弟子として修行している身でエレナのことを昔から好いており、ジェシカの実の兄だった。
ロキはエレナと共にジェシカの復讐を誓い、二人は伯爵家に近づくと過去にジェシカと同じ死を遂げたとある少女の情報を掴み、アメストス家の悪事を暴き没落させるため王宮へと急ぐが罠にかかり紅を奪われてしまう。
紅がなければジェシカにはなれない。ジェシカの姿で復讐をすると誓ったのに•••!
しかしその時。エレナの力が覚醒し、彼女はこの国で初めての死霊魔術師<ネクロマンサー>へとなる。
大魔導師ホップに力を身染められ、修行をし冥界から死者を呼び出せるまで力をつけた時、ついに復讐の時はきた。
ジェシカ、貴方をこの世に連れ戻す。そして一緒に復讐を果たしましょう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-01 22:00:00
34022文字
会話率:44%
「天使界」「死神界」「冥界」「亜獣人界」「創生界」の元々は別であった世界
その五世界が繋がり、天使、死神、魔獣、亜獣人、妖怪が共存する世界が誕生した
お金の概念も無く、機械も最低限のものしか存在しないため
助け合う事が当たり前であるこの世
界は
やがて、大いなる存在を敵に回す道を選ぶ事になる
世界名「エヴァーラスト」
この世界が辿り着く未来は――――――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-29 15:17:42
795809文字
会話率:45%
天界と冥界の狭間の世界“狭界”。そこで暮らす隷属階級の少年クロウは冥界に連れ去られた妹を探すため、変わり者と呼ばれる天才術師カインの弟子となり、術師団に入団。そこで出会った仲間たちとともに、彼は術師の道を歩み始めた。果たしてクロウは妹を見つ
けることができるのか。
王道魔術ダークファンタジーここに誕生。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-29 03:56:23
19794文字
会話率:51%
我が主・双木涼平は、死者の魂が流れつく冥界への入り口を守りし番人である。本来ならば女にしか務まらないお役目であるが、今は訳あって我が主が務めている。
そして私は、我が主にお仕えする三つ頭の番犬。人は私をケルベロスと呼ぶ。
今は我が主、
そして我が主の父君からの命を受け、人に化け、我が主とともに男子高校生として生活しながら、本来の役目である番犬としても働いている。
冥界とは、死者の魂がゆっくりと浄化され、心安らかに過ごしながら生まれ変わりの時を待つ場所である。
脱走は御法度。私に与えられた使命は、我が主の許可なく冥界から脱走した者をとらえ、食い殺すこと。
……であるはずなのだが。
なにかとトロく、けれど頭脳は常に冴え、さらには超がつくほどのお人好しである我が主は、冥界からの脱走者がかかえる怒りや心の歪みを解消しようと奔走する。
私はそれに付き合いながら、我が主とともに脱走者の死の真相を追いかける。
すなわちこの物語は、不本意な死と理不尽な人の心をめぐる、あの世とこの世の間を駆ける我が主による推理譚である。
※エブリスタにて同時連載中です。
※執筆中の作品であるため不定期更新となります。気長に応援していただけましたら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-26 06:36:24
13353文字
会話率:40%
神・・・それはすべてを超越した絶対的な存在である。そんな神たちが集う世界を神界といい、王であるルーンは、ある時、自分に意見する天界の神ティアに牢獄行きを言い渡す。だが、その後ルーンは突然見たこともない小屋へと飛ばされる。状況がまったく理解で
きないルーン。試しに様々な力を駆使して脱出を試みるもすべて失敗。この異世界では神の力がまったく通じないと気付き、ルーンは顔面蒼白。その時、小屋の隅にいた冥界神アビドスから驚きの事実が伝えられる。この世界から脱出するには課せられたノルマを達成すればいい。そのノルマとはある地点に穴を掘ればいいという単純なものであったのだが・・・
このお話はチート能力を持ち、すべてを思いのままにしてきた4人の神たちが穴掘り労働という単純作業にひたすら苦心する物語です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-13 18:19:08
21780文字
会話率:53%