ペリドット子爵家長男のクーネンと、ヘリオドール子爵家長女のナディアは、幼馴染。若き頃から仲の良い両親の関係を発端として、二人は結婚する事になった。そして夫婦が同じ部屋で眠る初日、クーネンはナディアに「お前を愛する事はない!」と叫ぶ。一方、
言われたナディアの方も、クーネンに対して「誰がお前なぞ愛するものか!」と叫び返す。似た者夫婦は争い、嫌悪しあう。そして双方、最愛の人間を求めて――。彼らの行動により、とある想い合う夫婦が誕生する事になるのだが、その未来を、クーネンとナディアは想像もしなかったのだった。 / パッと思いついたネタの話です。ところどころ穴があるかもしれませんが、軽くお読みいただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-21 15:35:38
24199文字
会話率:23%
人々が神から与えられた魔道書によって魔法を行使する世界でなんの魔法も刻まれていない白紙の魔道書が与えられたアキ。周りから落胆の言葉や慰めの言葉がかけられる中、昔から冒険者に憧れていたアキは白紙の魔道書に絶望.....しなかった。逆にアキは周
りと違う魔道書を与えられたことを喜び、冒険者になるための訓練を日々こなしていく。そんな日々を過ごす中でアキは己の魔道書の能力に気付いてしまい!?これは禁書を扱う主人公が世界中を冒険する物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 17:55:04
39159文字
会話率:34%
ファンタジー系乙女ゲーの世界の悪役令嬢として転生したエリザ・カルディアは、貴族の娘にも関わらず恋愛ゲームの世界というイメージからは縁遠い幼少期を送る事になる。そもそものゲームの舞台となる学園生活まで生きていられるかすら疑わしいとはどういう
事なのか。ゲーム世界では華やかな学園生活に関係ないとばかりに殆ど登場すらしなかった隣国の情勢の変化から、まだ幼女なのに武器を持たねばならない立場になっていく。
一体どうしてこうなった。
チート能力はありません。魔法も使えません。倫理観は、生まれ変わってちょっとおかしくなったかもしれない。
二稿版になります。旧版よりもゆっくり展開です。
アリアンローズ様より書籍版全三巻が発売中です。こちらもよろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 15:08:12
668891文字
会話率:31%
通常、魂は肉体が死した後、輪廻の輪に帰る。だが稀に輪廻の輪に帰らずあやかしと成ることがある。その者達を鬼という。
人間達が住む現世とは別のでも確かに現世とともに寄り添う様に存在する異界という世界がある。そこでは鬼や化け狸、一反木綿等、様々な
妖怪が存在している。龍神様ここ、異界を治める。
さてそんな異界に現世から連れてこられた青年が一人、その青年の名前を海摛。
この青年、心の内が忙しなかった。
それはもう、うるさいほどに。
この作品はアルファポリスさんにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 10:48:30
65848文字
会話率:59%
ここは百年に一度。勇者と魔王が戦い秩序か混沌かを決める「役割の世界」
この世界は勇者が勝利すれば秩序の光の時代。
勇者の剣折れ、魔王が勝利すれば混沌の闇の時代。
これを百年ごと繰り返す世界。
巫女は問う。
なぜ神々はこのよ
うな事をするのかと。
賢者は答える。
それが「役割の世界」だと。
プレイヤーはキャラクリを終えて役割の世界に勇者として生まれ変わろうとしたが突然ゲームオーバーになってしまった!
勇者が誕生しなかった役割の世界。
帝国軍と魔王軍の戦争は続いていた。
何故勇者は現れないのか。敗れたのならなぜ世界は闇の時代にならないのか。勇者の行方が謎のまま戦いは続く。
役割の世界が燃える。
そんなある日、地下遺跡の中で眠っていた巨大モンスターが目を覚まし動きだした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-19 19:19:05
640910文字
会話率:49%
*覆面の探索者の本家側の作品です。流れ的としては、こちらが本編かと。
*また、覆面の風来坊は、同作品の本家本元となります。警護者と探索者は派生作品です><;
*「通常版」と「キャラ名版」の差異は、台詞の前にキャラの名前があるかどうかであり、
両版の内容は全く同じです。よって、実際の小説本数(話数)は半分ですm(_ _)m(100話なら50話という感じです) お読みになりたい側の話数を閲覧下さいm(_ _)m
かつて警護の世界で、その名を轟かせた猛者がいた。
任務達成率100% いや、達成自体が完全成功そのものという意味合いだろう。猛者が警護を担えば、どんな困難な状況であろうが打破ができた。
その噂を聞きつけ、大企業の会長は挙って依頼を頼み込む。しかし、猛者は依頼者の生き様を明確に見抜く凄腕でもあり、根底が据わらない相手は絶対に警護をしなかった。それが任務の成功率を劇的に向上させる要素でもある。
猛者の生き様。それは報酬は二の次であり、生き様さえ据わっていれば、絶対に警護を完遂させるのだ。
人は彼の事を“覆面の警護者”と呼んだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-18 14:18:48
2095670文字
会話率:47%
西暦2220年。
異世界が身近に存在するこの世界で、異世界は珍しくもないものになっていた。
200年前、空に突如現れた謎の青い球体はファンタジーなど存在しなかったこの世界に夢を見せた。
青い球体には幾つかの異世界へと繋がっており、
球体から異世界へ向かった人間はそれぞれ特別な能力を扱えるようになっていた。
まるで漫画やアニメの異世界転生や召喚の物語がその時、始まった。
政府はこの球体を【ダンジョン】と名付け、特別組織【ブレイブ】を設立させた。
目的はダンジョンの攻略。
それぞれの異世界へ出向きダンジョンの謎を解明する事。
そんなある日、ブレイブ入隊試験へ向かった幼馴染を迎えに行った主人公は、ダンジョン攻略のエリート部隊がダンジョンへダイブする際に誤って異世界へと飛ばされてしまい・・・・
これは異世界が身近に存在するようになった人生の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-17 01:28:14
176895文字
会話率:36%
世間で再び都市伝説が人気を取り戻していたその頃、普通の男子高校生【新田後世《あらたこうせい》】は学生らしく進路の事について悩んでいた。
しかし、高校2年の夏、新田後世は都市伝説の1つで有名である巫女装束を身に纏った若い女性占い師と出会う
。 彼女が有名な理由は何処にでも溢れる未来を占うと本当に現実に起こるというものだった。
「おや? そこの君! 先の未来の事で悩んでいるね? ちょっとお話してみてよ!!」
笑顔で意気揚々と新田後世を占おうとする彼女に対して無視を続けていた所に中学の時代、歌手になる事を夢見て中卒で進学しなかった新田後世の初恋の少女と再会する。
―――だが、そんな輝く夢を見る初恋の少女に明るい先の未来はないと新田後世はすでに知っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-16 14:36:28
43110文字
会話率:39%
西暦2XXX年。
時代は人工知能ロボットが当たり前になった時代。
人はそれほど時代に身を流されていなかった。 携帯電話《スマホ》よりもコンパクトになった携帯が当たり前にあり、車もすべてがエコになりガソリンではなく水素水を使用してい
る。 他にも科学的文明は確かに進んでいるというのに人というのはそれほど進化も成長もしていなかった。
そんな時代で有名恋愛小説家の輝夜《かぐや》はネタに困っていた。
人工知能ロボットが当たり前となり一般販売もされているというのにロボットを購入しようとしなかった輝夜はある理由でロボットを買う事を決心する。
「美少女ロボットが人に紛れて学校に行けば面白いネタが手に入るんじゃない?!」
そんな下心で購入した人口知能ロボットではあったが何か他のロボット違うような・・・?
ロボットは人に恋心を持たない。 何故ならそこにプログラムは設定されていないから。
人間はロボットに恋心を持つ事はある。 何故ならそこに感情があるから。
これはそんな少し他に比べると変わったロボットと普通の男子高校生とネタの為にロボットを購入した女の悲惨で恋焦がれるラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-15 15:00:00
2423文字
会話率:56%
父親が嫌いだった。
だから男は大学を卒業したら逃げる様に県外に出て、そして連絡も取らずにいた。
そんな男に父の訃報が届く。
子供を庇って車にひかれたそうだ。
何ともいえないもやもやを抱えながら葬儀の準備を行い、そして葬儀場に
て色々な人と会い父の話を聞く。
その話に出る父と、男の知る父の姿は欠片も一致しなかった。
男の知る父は無口で家庭を顧みない仕事人間。
だが皆の言う父は社交性の高い男だったそうだ。
そう、おかしいのだ。
男の知る父親は、見知らぬ子の為に飛び出す様なタイプではない。
そんな疑問が好奇心となり、父の過去を探していって……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-16 01:52:00
7342文字
会話率:28%
主人公の望月翔平は、静かな街で小さな喫茶店「キャット・シェルター」のマスターとして穏やかな生活を送っていた。ある雨の夜、翔平は店の裏で怪我をした黒猫を助ける。その猫は数日後に姿を消すが、しばらくして「玲奈」と名乗る謎めいた女性が現れ、喫茶店
で働くことを希望する。玲奈は猫のような身軽さとしなやかさを持ち、彼女の言葉や行動にはどこか秘密が隠されているように感じられたが、翔平は深く詮索しなかった。
ある日、街では怪盗「ブラックキャット」が話題となり、玲奈が怪盗なのではないかと翔平は疑念を抱くが、彼女を信じる気持ちも強かった。そんな中、玲奈が夜な夜な出かける姿を目撃した翔平は、彼女の後を追い、玲奈が古い倉庫で怪盗として活動していることを知ってしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-15 16:11:12
11835文字
会話率:39%
2287年7月、8歳のボクは、選抜された5%の移住者の一員として、火星へ向かうべく地球を旅立とうとしていた。中継地の月へ向かうスペースプレインで席が隣り合わせになった彼女。1歳年下の彼女の不安を鎮めようと彼女の手を握ったボク。彼女はボクの
手をずっと離そうとしなかった。火星行きのプレインが出航して、船内のピアノで一曲演奏するまで。
彼女は天才ピアニスト。プレインの船内に備え付けのピアノで練習に励んだ。ボクたちの両親は、いずれも恒星間天体マオのインパクトの1年前までに、「ターミナル・ケア」と呼ばれる安楽死処置を施されることになっていた。そして両親がケアされる前に、彼女の演奏するピアノ曲のビデオを送ることにした。
火星に着き、ボクたちの新たな生活が始まる。彼女は自分の個室にグランドピアノを設置してもらい、アカデミーのピアノ教師の指導を受け、めきめきと上達した。ボクは、いつか調査ミッションのメンバーとして地球に行くことを目標に、勉強とトレーニングに励んだ。
思春期の間、ボクたちは恋愛経験を重ねたが、お互いが恋愛対象になることはなかった。「恋人」ではなく、単なる「幼馴染」とも違う。血がつながっているわけでもないのに、二人の関係性は「兄と妹」という言葉でしか説明できなかった。
そして、ボクたちは、再び旅立つ…
※事情があって削除した長編を、少し再構成して、再び連載の形で公開します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-14 20:10:00
41524文字
会話率:32%
推しに推している舞台俳優アラン。その初主演舞台のチケット争奪戦に全敗したOL須田梨々香。
有給を使い切る覚悟で全公演申し込んだのに、一枚も当選しなかった。
推しの晴れ舞台を見れないショックから、梨々香はうっかりで歩道橋から足を滑らせてしまう
。
目が覚めると知らない場所で、目の前にはアランそっくりの王子様がいた。
別の世界からきた「まれびと」には、いるだけで国に安寧をもたらす不思議な力があるという。
王宮に保護されたリリカはこうして庇護対象となり、おとなしく暮らして…いけるはずもなく。
公式・配信・舞台・SNS・グッズ・ラジオ…なにもかもない世界で、オタクとしてどう生きるべきか。
異世界で、推しと同じ顔をしたヴィルジニー公国第二王子ユリウスと、どこにいても推し活をしたいリリカのお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-14 16:09:58
102555文字
会話率:30%
「君の願いを叶えてやろう!僕の手を取れ!」
落ちこぼれの魔法学校生徒、ベガ・エストレラは、「願いを叶える」と話しかけては相手の本性を暴いて遊ぶ男子生徒、オリヒコ・ラクセイインに声をかけられる。
その手を初めて取った時から、ベガの学園生活は
少しずつ変わっていき……。
「魔法は、願いを叶える為に存在しますのよ」
高望みをしなかったはずのベガは、魔法使いの最高峰とされる"魁星"を目指すようになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-13 18:15:11
7372文字
会話率:56%
戦闘系チートを持って転生したけど、英雄願望とかはあんまりなかった。そんなわけで何か色んな勢力から警戒されてるけど、それはそれとして居酒屋でまったりしたりしなかったりする話。
最終更新:2024-10-13 15:00:00
207692文字
会話率:61%
人々はまだ、世界の現実を知らない。
汚れた感情と、理不尽で身勝手な都合でできたこの世界で、人々は現実を直視することをしなかった。
そのせいで世界が汚れていっていることも知らずに。
50年前に起こった下級身分大量虐殺事件により、世界 は暗
く、不気味に侵食され始めている。
増えすぎた汚れた感情と悲しみは、形を織りなし、怪獣へと変貌させた。
その名も、〈怨嗟〉
人を喰い、その生気を糧に生きる恐ろしい魔物。
そんな奴らから、人々を守る異能力者たちの物語だ。
世界の現実は、異能力者のみぞ知り、〈怨嗟〉を倒せるのもまた異能力者だ。
そして、そのほとんどが大切なものを奪われてしまった。
果たして、悲しみを知る彼らは、怪獣〈怨嗟〉から人々を守り、大切なものを取り戻せるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-12 13:35:28
14064文字
会話率:53%
三つの大陸、ボレアス、ノルティア、オリントからなる、世界、テラン。妖精や魔獣が存在し、魔術が日常としてある世界。
星降峠という村が魔物に襲われそうだと、アルマという少女が助けを求めて賞金稼ぎが集まる酒場へやってきた。だれも相手にしなか
ったが、エクトルという賞金稼ぎが成り行きから応じることに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-12 12:00:00
37245文字
会話率:49%
"大きな節目となるタイミングに、
なんらかの方法で宙に浮いていた者は、
その間だけ地球上に存在しなかったことになる。"
主に年末年始に散見されるトンデモ理論。
もはや風物詩となりつつあるそれを、実際にやってみた人も少
なくない。
「───0時ジャストにジャンプして、その瞬間オレらだけ地球上にいなかったことにしようぜ。」
西暦2019年、4月30日。
平成から令和に跨ぐ改元の瞬間にも、件のトンデモ理論を応用できないか。
ここに、前代未聞かつ尋常一様な試みに挑もうとする、三人の男がいた。
「3、2、1───」
ニーナ、テル、トメ。
仲良しお馬鹿トリオ、縮めて三馬鹿。
いわゆる大学生のノリで浮かれた彼らは、日付変更のカウントダウンに合わせて一斉に跳んだ。
「どこだぁ、ここ」
こうして三馬鹿は、令和に置き去りにされた。
取り残されたのは、他に誰もいない、永遠の平成の世界だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-12 10:00:00
127519文字
会話率:49%
死を目前に抗うこともできずにいた少女、要。
自分の死を望む父親、それを止めることもできない母と妹。
彼女の生死に翻弄される世界の中で、1人の少年が現れる。
“なあ、そいつは本当にただの人間なのか?”
要の想像もしなかった世界が今、幕を上
げていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-12 00:23:06
215396文字
会話率:40%
俺と親友の高倉は人気VRゲーム「武蔵LIVES」にハマっていた。宮本武蔵の物語を追うロールプレイモードで俺は武蔵。高倉は佐々木小次郎を演じていたが、ゲームオーバー直前、高倉は提案した。
「本物の巌流島でゲームを締めくくらないか?」
俺たちは
アナログ巌流島に渡り、そこで想像もしなかった結末を迎えることに…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-10 17:04:21
847文字
会話率:27%
ヴィオラ・グリムは贅沢三昧わがまま三昧をする、貴族令嬢だった。そして、領主の座を受け継いだ後は、さらにひどくなり、財政が傾いてもなお領民に重税を課してつなぎとめ、生活を変えようとはしなかった。
そしてついに、我慢できなくなった領民が、グ
リム家の遠縁であるオースティに頼り、革命が起こってしまう。これまで周りの人間を愚物と見下し、人を大事にしてこなかったヴィオラは、抵抗しようにも共に戦ってくれる者がおらず、捕まってしまい処刑されてしまうのだった。
処刑されたはずだった。しかしヴィオラが目を覚ますと、過去に戻ってきていた。そして、懲りずに贅沢をする日々。しかし、ふと処刑された時の事を思い出し、このままではまた処刑されてしまうと気づく。
考え抜いたヴィオラは、やはり贅沢はやめられないし、変わるのも嫌だった。残された手段はいくら贅沢をしても傾かない盤石な領地作りだけだった。
ヴィオラが最初に手を付けたのは社会階級の固定の撤廃だった。領地に限らず、この国ではいくら頑張っても庶民は庶民のままだ。それを撤廃すれば、領民を味方にできると考えた。
その手始めとして、スラム街の適当な人間を近衛の騎士にしてそれを証明とし、領民に公約をしようと考え、スラム街へと向かうのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-09 22:30:00
30563文字
会話率:50%
『全員、ぶっ殺してやる……』
少年ヴォルフは内陸より遠く離れた北の地に暮らしていた。
何一つ代わり映えの無い日常。
美しい母と誰よりも強い父、そして大切な妹……クシェルとの四人。
慎ましくも満ち足りた日々が紡がれる。
家族四人、その日々
が延々と続くことを望んでいたヴォルフだが、しかしその日常はある日突然に終わりを迎える。
父と狩りに赴いた隙、村が何者かの襲撃に見舞われた。
考えもしなかった、まさかこんな風に、世界が一変してしまうなんて。
父より授かった技を頼りに剣を振るう。
死屍累々の地獄。阿鼻叫喚が響く災禍の中で、震えるクシェルの腕を引いた。
襲撃によって母は矢に射られ、
父は首を落とされる。
そして始まる決死の逃亡。
命からがら逃げ延びた先にあるものは――――。
――――運命に翻弄されるヴォルフは、それでもと剣を握る。
妹(クシェル)を守り、復讐を果たすその為に。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-09 10:00:03
255188文字
会話率:30%