昭和51年、鳶職(とびしょく)の俺はビル建設の現場にいた。
俺が立つ鉄骨は三十メートル以上の高さになる。ロープに命綱である安全帯をひっかけて、肩幅もない狭い鉄骨のうえを歩く。
中学卒業とともに家を飛び出した俺は、職を転々とするうちにド
ヤ街に流れついた。そこで、日雇いの仕事をするうちに、今の親方の鷲崎さんに拾われて本職の鳶となった。
ところが今度の現場はどうだい。俺が飛び出した家の真ん前なのだ。れこれ十五年間、一度も帰っていない俺の家だ。
そして、隣の小さな三階建ての煤けたビル――。遠目にも、壁にいくつもの亀裂が走っている。会社の看板も外され、今では使用されていない。そこで、昔、俺の親父が土建屋をやっていた。
その家には若くして死んだ母親の記憶もあった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-08 11:00:00
9741文字
会話率:7%
「ただ今は生きていたいだけ」
特に人生の目標も使命も無い男が、剣だけで
その日その日を暮らすお話
最終更新:2019-09-20 02:02:43
607文字
会話率:8%
ちょっとはぐれてしまっている感じで仕事をしている3人のワーカーの話を元に、『仕事』って何だろう、『幸せ』ってなんだろうを考えてみたエッセイです。
二人目のケースのBさんは小説『ティッシュの花』の主人公のハナサキさんです。ご興味が湧きまし
たら是非本編もお目通しいただけると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-22 13:00:00
1553文字
会話率:20%
家族に最も金の掛かる40代での転職に失敗した中年お父さんの、再生に挑む転職活動日記小説です。
語り手は、新卒で入社した会社に20年以上勤めましたが、「何となく」という極めて曖昧な理由で40歳を過ぎて転職をします。この安易な選択はあっけなく失
敗に終わり、おまけに自信のあった精神と肉体にも翳りが生じ、絶対に罹らないと思っていた「うつ病」を発症してしまいます。
就活には超逆風のリーマンショックという時代背景の中で、お金も身体も精神もギリギリの状態から、もう一度新たな道を切り拓かんと奮闘する日々を日記に綴ります。面接に辿り着くことも難しい就活の進捗、生活の足しにとはじめた日雇い派遣の仕事で学んだこと、そして日に日に生活が苦しくなっていく中での家族との交流など、実に日常的で他愛のない話ばかりを、時間の流れに沿って克明に描く中で、「仕事」や「家族」、そして「生きる」ということについて真正面から掘り下げていきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-20 07:00:00
16597文字
会話率:0%
冒険者、日雇い冒険者、賞金首狩りで成り立つ都市ダイバース。賞金首狩りとして暮らすゲント・ランパードの物語。
最終更新:2019-07-06 10:34:52
50513文字
会話率:23%
スポット派遣とは、日雇い派遣、登録派遣などとも呼ばれる就労形態のことです。派遣元に直接出向いて、指定された仕事をこなすことが多いです。
最終更新:2019-05-26 21:53:30
4190文字
会話率:43%
『ドラゴン狩りからボール遊びまで、何でも御座れ! ……だから僕らに居場所を下さい』
××× 透明アオトは、世界で五本の指に入ると謳われる強者――武士(モノノフ)だ。異世界に巣くう魔物を秒殺し、別次元に住まう高位存在すら屠る力を保有している
。人々は、彼を戦神の再来と呼び称え……はい、嘘です。犬の浅知恵――プロパガンダを信じてはいけないよ。
透明アオト――俺は、しがない日雇い兵器だ。しかも、クライアントは犬族ときた。いつか成り上がって、人間に戻ってやんよ! 当面の目標は、醤油かけご飯――ネコマンマからの脱却だぜ。
ビィービィー ~緊急ミッション発令~ 【異世界フィニスの争乱を平定せよ】 報酬は……時給800円だと!? 労働基準法(犬版)をトリプルオーバーしてやがる。ワン・ワンダフォー。さぁ、始めよう俺達の異世界征服を ××× Presented by ドックジャスティス 広報隊
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-20 20:45:24
243295文字
会話率:40%
18歳で引きこもりの俊介はホームレスの良さんと犬のチロと出会い友達になる。良さんのやさしさに触れ、その交流はだんだん心の支えとなる。
中学時代にいじめられていた俊介はそのいじめていた同級生木津と不良グループのリーダー竜二に偶然出会う、竜二は
親の河川敷開発の邪魔になるホームレス良さんを迫害し、ついに良さんとチロは不慮の死をむかえてしまう。絶望に打ちひしがれる俊介は父親と衝突し、家を出る。計画復讐を心に誓い、ある目的のため山谷に住み、日雇い労働者として建築現場で働きだす。山谷の師として初老労働者廉さんを慕い、優しい女の子と知り合い、現場で一生懸命に学んでいく。そして、ついにその時が来る。
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-28 15:58:58
84793文字
会話率:15%
”箱舟”によって故郷を離れた人類は、世代を越える程の長い旅路の果てに資源衛星”サテライト7”に辿り着く。
水や酸素といったものまで1から用意しなければならない環境で活躍する作業機械、”オートラン”の操縦者である労働者”アサミヤ=ジロウ”
は、裕福とは言えないながらも日々労働に勤しむ日常を過ごしていた。
しかし、謎の武装集団の暗躍によって危機に晒されたジロウは、否応なく戦闘に巻き込まれてしまう。
まさしく絶体絶命の窮地。
そんな彼を救ったのは、商売道具として愛用していた掘削用の大型ツルハシであった。
本作は日雇い労働者”アサミヤ=ジロウ”がロボットで働く日常を中心とした物語です。
なお、上記のあらすじは多少脚色していますが事実です(苦戦するとは言ってない)。
本文は”1枚絵で表現できる程度”をコンセプトに全体的に短く抑えていますので、気楽な感じで読んで頂ければ幸いです。
<本編情報>
※アサミヤ=ジロウ編(全8話)完結済み。
・以下、他キャラの視点で同じ時間軸の話になります。
※タチバナ=サクラコ(全6話)完結済み。
※カニハラ=ダイゴ編(全4話)完結済み。
※キリシマ=エイジ編(全6話)完結済み。
※ナルサワ=コヨミ編(全5話)完結済み。
・以下はジロウ編開始前の時間軸になります。
※ヤガミ=ユキヒロ編(全6話)完結済み。
・以下は新章との間を繋ぐエピソードになります。
※間章(全1話)公開中。
※『E計画編』プロット構成中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-02 18:06:20
45959文字
会話率:8%
京都でアルバイトをしながら大学へ通う青年、四ノ宮時貴は、日々の生活費には苦労するもののいたって普通の大学生活を送っていた。
そんな彼に舞い込んできたのはなかなか高待遇の日雇いアルバイト。
そこで彼は修学旅行で京都を訪れていた「紐解き人」秋澤
唯愛に出会う。
これは三日間にわたる世界の不条理と、それにあらがい世界を紐解いた彼らの怪事の記録である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-26 23:34:57
22964文字
会話率:26%
勇者が魔王を倒して世界は平和になった。
しかし、大昔に終わった人間と魔物の戦いは密かに続き新たな戦いが始まろうとしていた。
そんなある日、次なる戦いに向けて行われている試験、勇者適合試験に落ちた青年は日雇いのクエストを進めている最中に魔人族
の少女と出会い命を狙われるようになるが、平和を望む青年は戦おうとせずに何かと理由をつけて逃げ続ける。
平和を望み戦う事をしない青年と、平和を望み戦いを挑む少女のちょっとした話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-24 17:00:00
14078文字
会話率:42%
あまりにも突飛で荒唐無稽すぎる武勇伝と逸話から、未だに実在が疑問視される伝説の英雄、「与え姫」。その寵愛を得た少年たちの成り上がり物語―――『与え姫奇譚』を執筆する、元・国家魔術騎士養成学校『従騎士』の経歴をもつ作家、アルフレッド。
ある「致命的な理由」により、目標としていた国家魔術騎士への道を断念し、日雇い警護の仕事をしながら、売れない作家生活を送り燻っていた彼だったが、収穫祭の夜、「魔術師」とおぼしき、負傷した少女を保護する。
しかし彼女の姿、常軌を逸した魔術の能力。どことなく既視感がある……。
そう。それはまさしく、アルフレッドが現在執筆中の作品『与え姫奇譚』の主人公の一人―――伝説の英雄「与え姫」の姿そのものだったのだ―――!!
まるで、自身の作品の中から抜け出してきたかのような謎の美女、エルフィオーネと出会ったその日を境に、売れない作家だったアルフレッドの周りには、様々な変化が起こっていく。
厳正な統治により平穏が保たれていたはずの領地を震撼させる事件の数々。
治安の乱れに便乗し悪事を働くならず者たち。
後継者問題で真っ二つに割れる王宮。
中央の混乱を察知し攻め入らんとする蛮族達。
傾国の一途をたどる王国に見切りをつけようとする同盟国―――。
そして、一体如何なる運命のいたずらか。しがないギルドメンでしかないアルフレッドは、本来なら関わるべくもない国家の動乱に、否応なく巻き込まれていくことになってしまい―――。
それとなく昔懐かしい、剣と魔法……じゃなくて剣と魔術のハイ・ファンタジー。魔法が消滅し、その代替の技術として、科学と共に魔術が発達した世界。
伝説の英雄を書いてたら、まさかご本人がアシスタントとして、横で俺の作品の駄目出しをしてくれている……? そんな馬鹿な話が……! いやしかし……。そんなお話になったりならなかったり。
※カクヨム様にも同じのを公開してます。なろうバージョンは、自作の挿絵も公開してます
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-18 15:17:30
469795文字
会話率:43%
高校卒業後、日雇いのその日暮らしをしていたが一念発起。
中央線沿線の駅徒歩10分の場所にカウンター6席のみのバーを何とか開店し、早3年。
まだまだ駆け出しのバーテンダー鈴木(25歳)
お店の三周年記念を祝ったある日、常連客と飲みすぎた翌日
気が付くと異世界にお店ごと転移していた。
しかも転移先は願いが何でも叶うと言われている伝説の泉の真横でした。
二日酔いの頭でそんな事が分かるはずもなく、適当に質問に答えているうちにいつの間にか世界最強に。
とはいえ、最強になったところでやることは変わらず『バー ベルウッド』は本日も営業しております!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-07 16:01:00
7670文字
会話率:36%
魔王がいなくなった世界。魔物によって成り立っていた経済は終わりを迎え、人類は新たな困難に悩まされていた。それは元勇者も例外でなく、彼は日雇い生活を淡々とおくっていた。そんな中、彼は一発逆転の奥の手、ギャンブルに挑戦するが大損してしまう。
この物語は、借金を返すため商会を立ち上げ海へ乗り出した、元勇者 クルト・ラングレーの日常である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-20 22:46:53
1467文字
会話率:46%
26歳の男『静波彩斗』は結婚を約束した彼女がいる俗にいうリア充。
しかし、その実態は仕事に恵まれず会社の倒産やリストラなど不幸に次ぐ不幸の連続で定職につくことが出来ずに露頭に迷う日々を送っていた『幸薄男』。
そんな『幸薄男』を変わった性
格の前向きな彼女『椎名聖菜』が支え続けていたのだが、さすがの彩斗も焦りを感じ始める。
一般的な結婚式と披露宴をするには、400万円を貯めなければならない。それなのに職は安定していないし貯金もない。彩斗にあるのは前向きに頑張る彼女と借金だけ。
このままでは、いつも「幸薄男だね」と言いながら笑い飛ばしてくれる聖菜に愛想尽かされ、捨てられてしまう――。
そんな不安を抱えながら、上手くいかない就職活動とその場しのぎの日雇い労働を繰り返していた彩斗は、立ち寄ったコンビニで『異世界求人ニーチュ』という求人誌を手にするのだった。
そして、彼は異世界で結婚資金を稼ぐことを決意する。
※9/8よりアルファポリス様にも掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-17 22:18:27
45166文字
会話率:39%
25歳の桐野満貴(きりのみちたか)は、ある日雇い止めを食らってしまう。
しかし、5年前にダンジョン・アイテム・モンスターを生み出す力を得ていた彼は、焦らない。
これ幸いと、異空間に姿を消し、密かに運営していたデスゲームsurvivors
yardに神経を集中。全人類を震え上がらせる、一世一代の遊びが始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-23 21:07:36
52155文字
会話率:21%
彼の名前は中村真一。日雇いで働きながらその日をなんとか生きる彼の前に不思議な青年が現れる。
自らを「管理者」と名乗るその青年は、彼に別の世界と渡って助けてあげて欲しいとお願いされる。
ほんの少しだけ悩んだ彼であったが、別の世界へ渡る事を
承諾。かくして、中村真一は自分の生と生まれ育った世界へ別れを告げ、新世界へと旅立つのであった。
これは、主人公「中村真一」が、新しい世界にて新しい人生を歩む物語である。はたして彼を待ち受けるのはどの様な運命なのか。
※6月12日改正
以前、章毎にあらすじを追加していくと記載しましたが、その場合、多分にネタバレが含まれる事に気づきました。
混乱を招く結果となり誠に申し訳御座いませんでした。
※7月5日追記
後書きでも書きましたが、第5章より真一達意外の第3者が登場するようになります。
それに伴い、真一メンバーズの会話に「(会話)」の様な表記が出てまいりますが、
これは真一メンバーが念話での会話を行っていると言う意味合いで使っています。
少々煩わしい書き方かもしれませんが宜しくお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-06 11:00:00
130182文字
会話率:39%
今度の作品も出来るだけ読みやすく短め(2000~3000文字)でまとめていきたいと思っています。書き溜めが有るうちは毎日8時に投稿させていただきます。2018/6/16投下分で書き溜めが切れました。出来上がり次第投下に変更となります。
なろう小説愛読者の佐江梨は絶賛無職中、ハロワに向かう途中に轢かれそうな少年を助けるが、そのトラックには『転生トラック便』と書かれていた。
だがしかし、死んだはいいが神様に怒られる、そのまま転生送りにされそうになるが何とか頼み込みアイテムボックスだけ貰える事になった。
生き返えれると聞いてびっくりしたのがそこが剣、魔法が有り、エルフ、ドワーフ、魔族、獣人の居る『ゴレスン』と呼ばれる異世界であった
ちょうど心不全で死んだ天涯孤独のおっさんが居るとの事でその体を使うことに・・・
元の体より少しは若返ったし髪もふさふさ、メタボだった体も引き締まったものに変わっていた。
髪は茶色、瞳も鳶色で取り立ててイケメンと言うわけでも無いが元の顔よりは・・・イケメンである
日雇いで様々な職業についていた元の体の『マルコン』となりおっさんはどう生きていくのか?
この世界にもアイテムボックススキルはあり、それが有れば商会などに引っ張りだこと言うスキルであったが日雇いばかりしていたマルコンに紹介も無しでは信用もないため長期契約にならず日雇いを続けるようになる。
マルコンはどう生きていくのか?というお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-28 20:13:17
68834文字
会話率:50%
彼は正場呼之介、30歳。職業:救世主。
最終更新:2018-06-17 19:07:18
6025文字
会話率:44%
五十歳の日雇い派遣社員、久江野蝶治郎。仕事にあぶれ、アパートを追い出され、ホームレス生活を送る。そこへまーくんと名乗る青年がやってきて、その平穏をかき乱す。貧困への恐怖。青年への怒り。人生の氷河期。
最終更新:2018-05-24 14:45:19
14443文字
会話率:31%
慶長五年(西暦1600年)の関ヶ原、血の臭いと喚声に支配された平原に、一人の男が立っていた。男の名は嘉助。駿河の漁村出身の貧相な身なりをした男だ。嘉助は、徳川方の武将である田中吉政の雑兵として、関ヶ原に参戦していた。嘉助は、十年前に故郷を出
奔し、大坂や京で日雇いの仕事をしていたが、大規模な戦闘が行われるという噂を聞き、傭兵としてこの戦いに参加したのであった。死者数千人を数える壮絶な戦いが終結した時、嘉助は十年来の仲間である正吉を失っていた。悲嘆に暮れる嘉助。そんな中、嘉助たちは一つの任務を申し付けられる。それは、戦場から逃亡した敵の総大将である石田三成の捜索だった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-07 21:27:51
8719文字
会話率:38%