――金曜日はフライデー、つまり揚げ物の日である。
私がそう宣言すると、当時付き合っていた男が「ダジャレかよ」と鼻で笑ってきた。
あんなのとは早々に別れて正解だったと思うけれど、それから四年、私はすっかり恋愛とは無縁のまま二十七まですくすく
と育ってしまった。最近は誕生日になっても両親が「おめでとう」と言ってくれない。いいんだぞ、祝ってくれて。
そんな感じで淡々としたシングルライフを送っていたのだが。
とある金曜日、私がいつものようにトンカツを揚げていると、親友の桜子から電話があった。
『……実は彼にプロポーズされて』
なんと、それはめでたい。
桜子は絵本のお姫様がそのまま飛び出して来たような小顔美人なのだが、恋人である斎藤氏もそれに負けないくらいの色男である。二人とも顔だけでなく性格もめちゃくちゃ良いので、私の口から漏れ出るのはただ祝福の言葉のみである。結ばれるべくして結ばれた、まさに運命の二人だ。
だから……捨ててしまうべきなのだ。絶対に報われない、一方通行の横恋慕など。斎藤氏のような素敵な王子様の隣には、桜子みたいな素敵なお姫様が一番良く似合うのである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-16 18:10:00
16491文字
会話率:38%
神と人が同じ世界でいた頃の物語
太陽神と大地神の娘ディアは泉で人間アフェルキア帝国の皇子ジークフリードと初対面で関係を持ち恋人となる。皇子は宮廷にディアを連れてきた時から悲劇が始まる。
父皇帝、兄皇太子の横恋慕、母の嫉妬。
最後に待ち受け
る悲劇は?
全てはこの日のためだけに皇后の愛と復讐はそれは……の番外編折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-16 08:52:30
5706文字
会話率:6%
小柄で可愛らしく学校の成績も極めて優秀なフェリシア・エイヌライド侯爵令嬢は、足の悪いアントン・ハートマイヤー公爵令息と婚約した。しかしガマガエル似のデイヴ・ギルグッド伯爵令息がフェリシアに横恋慕する。デイヴは三代前の当主間で結ばれた契約を盾
に、フェリシアを我が物にしようとした。フェリシアは婚約者アントンに相談する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-11 07:45:54
5646文字
会話率:47%
その場所は強い伽羅の香りが漂い、星屑が散るような風鈴の音がする場所だった。
その場所に恋をした。だから付き合う人はこの場所を体現した人だと思ったの。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項
2
場所に恋する事があっても良いと思うんですよ。
まぁ、乙ゲー攻略対象ガン無視して、世界観に浸りたいとか叫ぶ人間なので。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-10 15:51:45
894文字
会話率:40%
井の中の蛙大海を知らずという言葉がある。
それを表したようにそれは、私を池の鯉と例えた。
だが蛙が大空を知るように、池の鯉にも知るものはあるのだ。
今も昔も根付く深い闇の中。そこに訪れる恋慕の糸一つ。
愚かで滑稽で愛おしいとある恋の物語。
最終更新:2024-02-29 19:00:00
1770文字
会話率:22%
恋慕の短歌を詠んでいます。
最終更新:2023-11-09 20:44:01
284文字
会話率:0%
恋慕の短歌を詠ませて戴きました。
最終更新:2023-11-09 20:40:49
300文字
会話率:0%
VRMMO『オーバードライブオンライン』はVR市場を席巻する一大ゲーム。
そのプロプレイヤーである土井春雉にクラスメイトの美少女が頭を下げる。
「私の恋を成就させるためにVRMMOを指導してください!」
「え? 僕に言ってんの?」
そんな二
人に危機感を持つ幼馴染の美少女。
「なら私も雉ちゃんと一緒にVRMMOやる!」
「……出来るの?」
さらには国民的アイドルまで土井春雉を巻き込んで。
「雉ちゃんは渡さないんだから!」
「アイドルの言っていいセリフじゃないなぁ……」
そんなこんなでVRMMOを通じて恋慕が交錯するドタバタ青春学園ラブコメの始まりです。
本編は既に完結しているので気楽に読んでやってください。
今はAnother編を更新中。外伝のような物です。よしなに。
【注意事項】
【『OverDriveOnlineAnother』Episode2:フォーリンカオスラブ】は女性同士の恋愛を描写します。言っている意味が分からない方や忌避感および拒絶感を覚えられる方は読まないことをオススメします。
※SF設定のある近未来ラブコメです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-04 15:54:21
444085文字
会話率:43%
「あの、お・・・お父様、も、もう一度、お聞かせいただけますか?」
フォルティア王国の第二王子と婚約していた辺境候の息女ユエリシス・ザビのもとに、神殿からの書が届く。それには、第二王子との婚約破棄が宣言され、その上彼が聖女の伴侶となる女神か
らの啓示まで記されており・・・!
ちょっとぼんやりしたご令嬢目線で進む、本人たち以外から横やりが入った婚約破棄騒動の顛末。魔法あります。戦闘シーンあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-22 00:31:25
13642文字
会話率:21%
出口昴は日本の男子高校生として、平和に過ごしていた。だが、とある少女との出会いが、彼の未来を大きく変え、そして過去を甦らせていく。
これは、少年が己の過去と向き合い、望む未来へと羽ばたく物語である。
最終更新:2024-01-18 00:00:00
6250文字
会話率:54%
他人の色恋どころが自分の恋愛感情にすら興味のない男爵令嬢ファニーリが偶然目撃したとある男女の密会現場。
「他言無用と言われましても、え、なにを?」
「とりあえずお前が俺に全く興味がないことだけはわかった」
そんな令嬢にグイグイ迫る侯爵令息と
、
己に向けられた恋慕に対して無関心の令嬢の攻防の日々。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-17 01:25:32
64753文字
会話率:28%
家族に虐げられながらも騎士団医務部で必死に働いていた魔法薬師のクレア。横恋慕していた妹が薬物の密売人から手に入れた違法な惚れ薬を、恋人オスカーに飲ませてしまう。家族から身一つで家を追い出されたクレアはオスカーの姿を見るのも辛くて、騎士団を一
方的に辞めてしまう。ひとりぼっちになってしまったクレアは流れ着いた隣国で訳ありの炎の騎士のお世話係として働き始める。炎の騎士との交流を通して、再び生きようと決めたクレア。炎の騎士はクレアを養女として保護する。クレアを探しにきたオスカーは、炎の騎士とスタリオンの脅威をはね除ける。炎の騎士に認められたオスカーは再びクレアに愛を乞う。クレアの決断は?
※「ただ幸せに、なりたかった」にいただいたご意見を元に改稿したものになります。前作泣いたという方は、泣く要素が減っているのでつまらないかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-09 19:00:00
96458文字
会話率:62%
聖女に横恋慕した挙句、聖女の恋人を殺してその犯人を邪魔な婚約者に被せるという胸糞展開の冤罪で殺される婚約者に転生したわたくしジャスミン。
聖女が闇落ちして魔王になる展開も主君の罪を償うために魔王を討伐させられる主人公もすべての元凶なのに悠々
自適に暮らす王太子という話を進めないために手を尽くして物語に挑んだのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-08 13:00:00
4218文字
会話率:41%
ヒトが世界の歴史を数えて400年ほど経った大地には、ヒトとどうぶつと魔族がいた。『世界の理』はようやく定まって、ヒトが欲を深くした時代に、黄金の髪と翡翠の瞳を持つ美しい少女が生まれた。黄金の娘は、やがて魔王と出会って恋に落ちる。これは、それ
だけの話。小さな恋慕の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-01 20:06:28
148437文字
会話率:60%
ヴァラグ男爵家の三女、ウルリカには前世の記憶がある。
しかし思い出せる内容はうっすらぼんやり日常的なものばかりでチートで文化革命などを行えそうにもないしやる気もない。
そんな中、幼馴染の母親が難病で亡くなってしまう。幼馴染のカレルを
慰めながらウルリカは思う、この世界の薬学はどこか勿体なくないか――。
前世も現世も薬の詳細なんか何も知らないけど、他とは少し違う価値観の記憶がウルリカにある。流れで婚約者になったカレルを撫でながら彼女は薬の研究に挑むことにした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-16 14:53:35
12165文字
会話率:15%
「――作戦を立てる」
うららかな午後、王宮中庭の四阿でまだ湯気をたてる紅茶を前にジェルアン王国王太子アダルベルトは宣言した。
―――――――――――――――――――――――――
ありふれた世界のありふれた王国のありふれた学園での一幕。
隣国王女様の横恋慕に王太子とその婚約者が立ち向かう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-27 17:21:48
6778文字
会話率:37%
国で年一回催されるチェス大会の若年女子部門において、カタリナとフランシスカが優勝決勝戦に出場。
しかし、カタリナに横恋慕する男が会を中断させ……。
最終更新:2023-11-13 18:00:00
10238文字
会話率:24%
『冒険者の集い』の宝探し、模擬戦、そしてダンスの練習に励む中、ソールは恋慕の情を必死に抑え込もうとしていた。しかし想いが募るのはリリーも同じで、そんな二人にオルトもまた焦燥し、ついに事件が起きる。
最終更新:2023-10-19 17:31:34
80310文字
会話率:44%
ヘンリーはその日、初めてマーマレードなる焼き菓子を食べた。
それは兄アーサーの妃キャサリンが、彼女の生国スペインから、イングランドへと持ち込んだ焼き菓子だった。
◇公式企画「秋の歴史2023」参加作品です。
最終更新:2023-09-27 07:01:59
1830文字
会話率:20%
「私との婚約は破棄だぁ!」
よりにもよって大貴族の婚約パーティーにて、突然婚約者から婚約破棄を宣言されたユーリ・ミラー子爵令嬢。
婚約者であるビート・ウィーンゲット伯爵子息は『愛する女性』であるリリー・レーズン男爵令嬢をユーリが虐げたと糾弾
してくるが、ユーリに心当たりはなかった。
というか、こんな場所で一招待客が何やらかしてくれているんだとそれどころではなかった。
なにせ、この男は酒に酔った勢いでこんな暴挙に出たようなのだから。
そんな暴挙を主催者であり主役である大貴族、公爵様が許すはずもなく、ユーリの願い虚しく場と空気を読まない婚約破棄宣言は雲の上の住民を巻き込んで進んでいくのであった。
しかし、当事者であるリリーはユーリに虐げられたという心当たりが全くないようで……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-25 19:06:45
22739文字
会話率:41%
高校3年生となり、俺こと一之瀬拓真(いちのせたくま)は幼馴染で隣の席の東雲凛(しののめりん)と共によく勉強会を開いていた。今日も学校が終わった後は彼女と共に凛の家へと向かう。実は純粋に学力を上げたいという気持ちと俺が凛に対して恋慕を募らせて
いるため『あわよくば』を狙った邪な気持ちのミックスで出来た勉強会だったのだが、今の所恋愛に関しては進展ゼロ。そもそも俺の気持ちにすら気づいていない彼女に落ち込みながらも、俺は今日も勉強に励んでいた……が、次の日から何故か凛が学校に来なくなった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-10 18:10:19
6025文字
会話率:31%
日本は西方大陸同盟に宣戦布告を受け、降伏寸前にまで追いやられていた。その最中、その持てる技術は数十年先を行くと評される新興国の助けにより、反攻し停戦にまで導くことができた。その第4次世界大戦が停戦し15年以上の月日が経過した。人々の暮らしは
新興国の助けもあり、かなりのスピードで復興が進んでいた。
新興国の名門の出身のアリステラ、日本の軍閥に係わる家系である志澄、避難民として日本で暮らす心優しき青年シアが学園で出会い、多くのことを経験していくにつれて友情を深めていく。
月日を重ねるにつれて志澄とシアはアリステラに対して恋慕のようなものを抱いていく。
アリステラはその性格から落ち着いていられないようで次から次へと問題ごとを運び込む。そんな学園での日常を謳歌していた3人だが徐々に大きく渦巻いた世界に巻き込まれることとなっていく。
近未来ロボット異能力バトル恋愛ごったもりの小説!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-24 06:12:11
90377文字
会話率:57%
うだるような暑い夏の日…
公園でかくれんぼをしている子供達をながめている1人の男…
田舎で起こった幼い日の出来事が今も男を苦しめていた。
最終更新:2023-08-15 00:57:16
4965文字
会話率:9%