小説の中では私達の存在は雲のように高く、人物の全てを見れると言っても過言ではない。第三者目線だからこそ安心して読めるのだ。
けれど本当の私達は雲でも神でも太陽ですらない。事件や怪奇現象が起こった時、瞬時に「犯人はアイツじゃないのか
」とか「動機は」だなんて考えられない。
つまり被害者にとっては一瞬の出来事でしかないのだ。今の私にはそれが痛いほど分かる……本当に痛いのだけれど。
私の腹に刺さっているのは包丁、刺しているのはウザイくらいに可愛がった頭脳明晰で容姿端麗、簡単に言えば完璧な従兄弟。
完璧な従兄弟とは言え、生まれて直ぐに両親がいなくなった為母親の愛情も父親の優しさも受けていない、誰かに頼ることを知らない点では不完全だ。
ほら、動機なんて見当もつかない。けれど私は知らず知らずの内に彼を傷つけてしまったのだろう。
それにしても腹を刺されるのはこんなに意識が残るのか。もう少し上を刺してくれればよかったものを、身長なら相手の方が6cm高いのだ。
もう思考がままならない。なんでこの子は泣いているのだろうか。
「なんで、泣いてるの」
今だって私の指先は彼の大粒の涙で湿っている。嗚咽を堪える素振りも見せずに迷子の子のように泣きじゃくっている。そんな殺人犯があるか。
__ああ、何だかもうどうでもいい、眠い。誰だよ死ぬ時は人生で一番楽だとかほざいたの。
「一緒に死んだら、次に生まれ変わることがあるとき、近くに居られるんだって……前にどこかで見た」
「は、うそ。完璧な人でも、そういうの……」
途端に抗い難い眠気に襲われた。そして私はそれに飲み込まれるように意識を落とした__。
__筈だったのだが、神は人間の使い回しが荒いのかと言う速度で転生した。凄い速さだった、ご飯に卵をかけられないくらいの速さだった。
「色々と物申したい……そういや誰かに殺された系転生と言えばチートが付き物だと思ったんだけど」
世界観的にここは夢に見たゲームの世界だと思う。こういうのってさ、『主人公がモテる』『主人公チート』『スライム可愛い』が鉄則だよね。
なんて思ってたけど、そもそも主人公が誰か分からないし私は神からの愛も詫びも何も無いしスライムいないし。
あ、唯一感謝することは美男美女が多いこと。それだけ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-06 22:34:34
2664文字
会話率:38%
その幼児アンソニーは天使の微笑みを浮かべながら大人の足に抱き着いていた。だが、油断してはいけない。そいつは【生体情報電磁交換】のスキルを駆使して、相手のDNAに記録された能力をコピーして盗んでいるのだから。
かつては日本で暮らしていた藤
原隆。四股をかけていたため、24歳にして女に刺されるという無様な死に方をして、この異世界へ迷える魂【渡り人】アンソニーとして異世界転生を果たした。女泣かせの前世を悔い、今度の人生は、ちゃんと女の子を幸せにしようと誓ったのであったが、田舎の農家に生まれたため、その前途は多難だった。かつて地球で集めた様々なスキル、そして異世界でもスキル集めに奔走し、新しい人生を切り開くのだった。
アルファポリスさんにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-07 18:11:09
164924文字
会話率:37%
勇者である俺が幼なじみのリリアに告白し......タイトル通りの展開です。二度目の投稿となります。少し手直しをしました。
最終更新:2019-03-27 00:00:00
4719文字
会話率:16%
現実世界で同僚のサラリーマンが刺されるのをかばい死んで転生したら死神の世界だった。見た目は人間なのに心の中は究極にサイコパスなやつばかり!平和主義な俺はこれから死神としてどうすればいいんだ?
最終更新:2019-03-20 08:04:26
6618文字
会話率:51%
トルタリス王国伯爵家当主、アリティア・ホーン・レーベが殺された。
そのことはトルタリス王国に少なくない衝撃を与えた。アリティアは刺客にそう簡単に殺められるような人物ではないからである。
調査を任されたのは彼と親しかった公爵家の次男、メ
ルス・ヴェン・キール。
メルスのもとに押し掛けてくる無数の証言者はレトリア侯爵家の令嬢、レビーが犯人だと言い張るし、国王陛下には事実は自分のみに伝えるように釘を刺されるし、仕舞いにはアリティアの死体がどこかに消えてしまい、謎は深まるばかり。
メルスは何を考えているのか分からない笑みを浮かべたアリティアの顔を殴りたい衝動に駆られながら、今日も調査を始めるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-22 12:44:51
1554文字
会話率:30%
私は未熟児として生まれて、病院とはお友達。
入院こそしなかったけど、家では起きている時間が短く、ほぼ寝たきり。
健康のためとはいえ、注射をぶすぶす刺されて、ちょっと苦手に。
その日もある病院へ行くことになって、注射を刺されることになったん
だけど……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-08 20:06:17
4000文字
会話率:0%
君に質問する。
巨大地震が来ました。
君は巨大地震が収まった後、どうしてる?
・・・・。
そうかそうか。
瓦礫をどかしてるか。
そうかそうか。
瓦礫山の中、呆然としてるか。
そうかそうか。
家族を探してるか。
そうかそう
か。
そうかそうか。
そうかそうか。
・・・・。
誰も。
瓦礫に埋まって、足を、腕を、肺を潰された、鉄骨が腹に刺さった、津波の中、沈んでいく車の中、暴漢に奪われる食糧、レイプ、刺される、放射能による毛穴出血、寒さによる凍死、エトセトラ。
誰もこれらを想像しないのは。
何故なんだろうな。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-08 08:26:29
2562文字
会話率:50%
世のため人のためになる事をしよう。そう決めたとある夏の日。
私、鏡 昭一は死亡した。
書類の山が生い茂る場所で神様に出会った昭一は、出来うる限りの事をやり遂げて、いざ転生…と行きたかったが、やはりと言うかこの主人公、ひたすらに雑用しかやらな
い。
せっかくの転生。せっかくの異世界。
魔物の討伐?無理無理。怖いし危ないし。
流行りのハーレム?後ろから刺されるのが目に見えてますが?
内政チート?学力並以下ですが何か?
ヘタレでも出来る簡単な作業…それが雑用である。
この物語は、ただひたすらに雑用をこなす1人の少年の成り上がりの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-05 20:45:01
1791文字
会話率:39%
一見すると、普通の高校生である八城 良樹、
しかし、彼には特殊な事情と、それに伴う能力があった。
友達と共に、幸せな学校生活を送る彼は
高校2年の12月24日、クリスマス・イヴに『死に戻る』。
鉄骨が当たる、車に轢かれる、刺される
、雷が当たる、etc…、だんだんエスカレートしていく数々の『死因』が彼を襲う。あり得ない頻度の『死因』を乗り越えてクリスマス・イヴを乗り切る事が出来るのか?
果たして彼をこうした存在の正体は?
剣も魔法もファンタジーも無い、ステータスなんてもってのほか。現実世界で生身の人間が、平和なクリスマスを目指して、理不尽の暴威に立ち向かう。
ちょっと不思議な高校生、八城 良樹が送る日常?生活がここに開幕。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-09 22:56:05
15929文字
会話率:45%
中性体という特殊な性別のユシェルは、司令長官との関係を周りに釘を刺される日々を過ごす。
でも目が合うとあまりの彼の魅力に離れられない。
思い出すのははじまりの時
あの時から彼との未来は始まった。
司令長官の補佐の役割を全うしようとしても
葛藤して、ついにユシェルは切り出す・・・
宇宙船から見た美しい星々を背景に織りなされる宇宙人の愛の形をお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-17 22:36:05
4586文字
会話率:61%
バカでデブでブサイクだった神谷光一は現実に強い不満を持っていた。
しかし虐めや不幸の連続で人生に苛立ちを覚えていたためゲーム三昧で仕事もせず暮らしていた。
所謂ニートである。
ある日朝方息苦しさで目が覚めると実の母親に首を絞められ殺さ
れそうになっていた。
抵抗虚しく包丁で腹部を刺されるなどして神谷光一は34歳という若さで絶命してしまう。
しかし余りの哀れでクズな人生だったため女神がチートスキルを授け異世界転生のチャンスをくれる。
これは異世界転生した少年がチートスキルで異世界を大冒険して無双するお話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-23 05:19:44
54706文字
会話率:38%
引っ越してくると同時に通り魔に刺されるというついてない少年、赤月神楽はいろいろあってオカルト研究部に入部する事になる。
最終更新:2018-08-12 01:26:17
60762文字
会話率:59%
至ってふつうの会社員
彼に暖かい春にある通り魔に刺される
目が覚めると転生所というところに……
いったいどうなるのか
最終更新:2018-06-28 19:51:09
1059文字
会話率:89%
必ず人は、死にます。だが、死に方は、色々なシチュエーションがございます。その中でも一番苦しいのは、何なんでしょう?毒を飲む、車にはねられる、ビルから落ちる、刺される、おぼれる、自ら命を絶つ、それとも、突然の金縛りにあい、何もできずに、干から
びて死んでいく、結局何が苦しいのか分かりませんが、実際に体験すればわかるのかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-18 14:32:14
1076文字
会話率:55%
両親を芸能人に持つデビュー1年目の舞台俳優・黒崎士狼(芸名)。
一刻も早く芸能界を引退して一般人に戻りたいと願う彼だったが、帰宅直前にストーカーに刺される事をきっかけに自分の舞台で主演を務める『ノッテ・ステラ―タ -星降る夜に、君と-』の
シリウスに転生してしまう。
しかも、転生して婚約破棄した直後にライバル令嬢・クラウディアへの恋心を知ってしまうわ、かつてのシリウスとは違うのになぜか他の令嬢達から言い寄られるやら・・・
頼むから、攻略するなら他を当たってくれ!!
かつて舞台俳優だった黒崎士狼が、自分の役だったシリウスに転生して生きるお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-16 18:50:50
42602文字
会話率:13%
ある日、男はスズメバチに出くわすそして近くにいた子供を助けようとして刺される、その時光に包まれた男とスズメバチ
目を覚ますとスズメバチはその男になっていた。そして人間の知識を得た人間のスズメバチは全く知らない異世界で、人間の争い、関係を
知る
他にも転生者と無能女子→http://ncode.syosetu.com/n0709ec/
も宜しくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-22 20:38:30
36546文字
会話率:47%
主人公の九重 春樹は小4の時、仲が良かった小女と共に森に行く。
その森で祠を見つける。
少年はその祠に、貼っていたお札をはがす。
すると少女と共にそこから離れる。
そして少女は変なことを言い、死んでしまう。
それから7年後春樹は、サッカー部
の合宿に行く。
そんな中、ほかのみんなは寝てしまい。
春樹は何者かにナイフで刺される。
あの日を境に春樹の周りで起きる不可解なこと。
謎の森、少女の謎、誰もいない村、そして謎の怪物。
春樹たちは、無事森を脱出できるか
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-15 22:23:54
5609文字
会話率:39%
お金に愛されない男。
何をしてもお金に関する災厄が降りかかる貧乏神のような人生は、
母親に刺されることで幕を閉じる。
目が覚めるとそこは知らない世界だった。
全てがお金によって決まる世界で、
前世とは一変、お金に愛された主人公がお金持ち
になる為に冒険をしていくお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-25 22:27:34
16231文字
会話率:15%
短編10000文字以内です。
第3弾になります。
第1弾は短編1万文字で人を泣かすことが出来るか?を考えて書きました。
それが霊安室の誕生日です。
第2弾、僕に包丁で刺される為に生まれてきたうさぎのぬいぐるみ、君は僕に買われて幸
せですか?
はリアリティを追求しながらチャー丸ワールドで書いてみました。
第3弾の今回は、
先を読ませないように、深夜ドラマチックにと、頭で構想を、練り考えて書きました。日々勉強です。
そんなにタイトルに比べたら内容は重くないと思います。
しかしながら私チャー丸こういう執筆系に特化したクリエイターになります。
なので、こんな作品になります。
次回は明るい物を書いてみようと思います。あまり得意ではないですが。
今回の作品はこういうことをすると、こうなってしまいますよという短編のフィクションのお話になります。
これでもエンディングはかなりマシな方です。
実際は、後悔してもしきれない人はたくさんいると思います。
結婚し、妻を貰ったなら、その妻の為に死んでも悔いは無し!
そう思う方もたくさんいるでしょう。
そうでなかった主人公が取った行動の結末はこうなりますを書いてみた短編です。
悲しい嘘は人を傷つけます。
愛してないのに愛してるも同じです。
そんな身近な大事な人の大切さに気がついてくれるような物を書きたいなと思い今回は書きました。
皆様も身近な人は大切に。
その方はあなたが想う以上にあなたを大切に思ってくれているかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-26 20:44:37
9549文字
会話率:14%
フィクションです。
構想の方が時間がかかった短編です。
しかし構想か決まれば、メインの執筆を1日休んでまで書いてみたいと思い、書き上げました。
自分のスキル上げに短編を書いてみました。
短編でしっかり物語を終わらせられるように。
短編なんであらすじは書きません。
よんで頂ければ題名の意味はわかると思います。
バットエンドではありません。
よろしくお願いします
オリジナル短編2作目です。
1作目は霊安室の誕生日でした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-19 18:37:38
8147文字
会話率:16%
運命は最初から決まっていると考える河野は人々から恐れられている。それは彼女が人を殺す力があると思われているからだ。しかし実際は殺したりすることは出来ず、ただ『死』が見えるだけなのだ。
発端は彼女の子供時代へと遡る。何気なく感じてしまった事を
、本人を前にして口に出してしまったのだ。「死んじゃうね」と。事実言われた人は死んでしまう。そしてそのお葬式で別の男の子にも同じようなことを言ってしまい、その子の母親に首を絞められてしまう。
怪我などはなかったが、一日だけ検査入院をする事になる。そしてその夜、河野は二人の人影を見る。夢かと考えたが、次の日その二人が死んでしまう。彼女自身恐ろしくなってくる中、一人の医師が話しかけてきた。話をするうちにその医師に恐怖を感じた河野は逃げるように退院する。帰り道、母が途中で用事があると分かれてしまう。そして河野は一人のお坊さんと出会い、話をする。そしてお葬式で出会った男の子に謝ろうと決意する。どうすればいいかわからないままに走り出した河野は母のもとへ行こうと走るのだが、そこで見たものは母が男の子の母親に刺されるところだった。これが原因で母は右目を失明する。そして河野は男の子に謝りに病室まで行くのだが、河野が謝る前に男の子は死んでしまうのだった。
そして話は現代に戻る。河野は一人の男、進藤と出会う。そしてある日、河野が事故に遭いそうになるところを進藤が身代わりになる。その時進藤は自分にも河野と同じ力がある事と自分は河野を事故から守ろうと考えていた事を告げる。そして河野はそんな進藤に『死』の影を見てしまう。進藤を助けようと走る河野は桜井と出会い、救急車を呼んでもらう。助けられた進藤は河野に自分の過去を話すのだった。そして河野は今回の事件から、自分の努力で運命を変えることができることを学んだのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-09 18:55:09
104588文字
会話率:45%