貴族の三男『ロージス・グレンバード』は家のことは親や兄2人に任せ、普段から遊び呆けている。両親も兄達もそんな俺を見て小言は言うが大切にしてくれている。
在る時、奴隷商が引き連れていたのは一人の可憐な少女。奴隷商はその少女がアーティファ
クトと呼ばれる武器であるという。アーティファクトは感情を持った武器。
その日の夜、奴隷商を捕まえにグレンバード家が動く。不純な動機で彼女を救おうとするロージスだが死にそうな目に遭う。それを覆す一手は彼女と契約をすることだけだった。
アーティファクトと呼ばれる少女―リーナと契約をしたロージスの手には燃え盛る炎の様な刀身の一振りの剣だけが存在していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 10:02:26
161093文字
会話率:55%
人の姿をした異種生命体【セカンドステージチルドレン】。
セカンドステージチルドレン達は、各々に“覚悟”がある。社会の闇に身を潜め、己の力を行使する事で裏社会の支配者になった者。自警団のように反社会勢力を警察の影で取り締まる正義の旗を掲げる者
もいる。
前者は勿論、後者もこれは公にする事は出来ない。
この事実がどうであれ、能力者の居所が発覚するとそれぞれの自国が統制する強化人間隔離施設【二ゼロアルカナ】へ連行される。四肢拘束、飲まず食わず、人体再生能力の可否を確認する部位の切断…人の様々な限界値を求められる人体実験。それを繰り返される最悪の日々が待っている。
そんな隔離施設に囚われの身となった一人の男児《サリューラス・アルシオン》が送られる。
サリューラスは血塗られた過去と決別すると共に、この監獄からの脱出を図る。
サリューラスの忌まわしき過去…。
それは、アルシオン家の血統が全ての始まりである。絶望し、憂鬱になり、別離を迫られ、隔離され、再会を遂げ、寵愛と出会い、絶愛する。
舞台はこの世界に点在する四つの大陸の中で最大の規模を誇り、当然ながら比例するように人口も最多数を有する《ラティナパルルガ大陸》。当大陸を中心に、生物達の価値を模索する物語が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 09:47:53
1038104文字
会話率:57%
純愛の果てに、無慈悲な斬裂
『Necrophia:B Side/Ver.1-0223』
時に、西暦2222年──。
世界は混沌に堕ちた。
突如として現れた、謎の生命体《ブルータル》。白の獣じみた凶悪な見た目をした当該生物は、なんの前触れも
無く、世界に同時多発的に出現した。
ブルータルは人間を襲い、殺戮の限りを尽くす。
世界の人口は半分以下にまで激減した。
そんな中で、人類が最後の切り札として提案したのが、
《反物質爆弾》を使用した大規模一斉爆撃による異生物滅却計画。陽子と原子核の化学反応で産出される極大エネルギーは、世界中の大陸をリセットさせてしまう。だがその代わりに、ブルータルの数は大きく減った。
反物質爆弾による作戦は成功に終わったかに見えた。だが、反物質爆弾の影響を受けていない都市が世界に幾つか存在する事が判明。各都市から離れた先は真っ平らな荒野なのに、まるでバリアを張っていたかのような、爆弾投下前そのままの状態を維持していた。
しかもその状態を維持している都市には、ブルータルの姿を確認。このような場所を“ブルータルの巣”と呼称。
まだ、ブルータルは生きている。確実に殲滅された訳では無い。まだ、どこかに生きている。繁殖する可能性もある。早期にこの問題は解決する必要があった。この問題は日本にも確認され、横浜みなとみらいが最初の解決地点だと定められた。
状態維持のエリアはみなとみらいの他に、近辺に所在する元町・中華街、大黒ふ頭、京浜工業地帯の鶴見線沿い。この複数箇所が判明。
日本軍は分析調査隊を編成。
元町・中華街、京浜工業地帯には大多数の兵士が編成されたが、大黒ふ頭の調査には《シアラックス》と《カラクセス》の2名が選ばれた。
2人は、なんの疑問も持たず大黒ふ頭の調査へと向かう。
2人は同年齢であり、友人以上恋人未満という関係値。生き残った人類は若ければ、強制的に兵士にされる。その日本軍の士官学校で出会い、意気投合。だけど、2人が一緒に任務を遂行する…というのは初めての経験だった。しかも、2人のみでの任務。
2人は思い思いの任務経験談を話し、陽気な状態で大黒ふ頭へと向かう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-16 00:30:14
2183文字
会話率:69%
魔族との大戦が終わり1年。平和の風に吹かれるエレストヤ国、その辺境に広がる雪原地帯。白銀の世界に輝くは陽の光、雪の大地による照り返し、セーヌ湖で跳ねる魚の鱗、わずかな水飛沫。
揺れる水面で釣り糸を垂らすのは、記憶を失った青年ジーン。そし
て、全てを忘れた彼を支える謎多き少女ヘレナ。
ヘレナの赤い瞳が映すのは、彼と共に平凡に生きる未来。しかし、現実はジーンとヘレナを見逃さない。かつての友人、炎の勇者の来訪によって、ジーンに隠された過去の因縁が再び襲いかかってくる。
そして、全てを失ったジーンが出会うのは、追放されしエルフの少女。新たな居場所と、忘れし居場所、その狭間に彼は囚われていく。
過去との決着。
対峙する因縁。
ジーンは思い出していく−−−神城仁としての全て、地獄の全貌を。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 23:40:11
116710文字
会話率:53%
《1頁》
「私が麗李だ」
東 麗李(アズマ レイリ)は才色兼備をドレスコードしたかのような女で、憎たらしいほどに天のパラメーター配分は適当だということをわからせてくる。
そんな彼女と俺はファンタジー全開の異世界に転移した。
最終更新:2025-06-23 21:33:33
18218文字
会話率:39%
両親を事故で亡くした立花千歳は幼馴染の宍戸沙夜香と穏やかな高校生活を送っていた。そんなある日、沙夜香が謎の女オリビアから世界の創造神になるチャンスを与えられる…
最終更新:2025-06-23 21:09:00
24403文字
会話率:52%
「さっさと消えろよ。この冷血銃士が」。
ーーーカインは勇者パーティを追放された。
しかし、それは狙った追放だった。
彼はすでに知っていた。
勇者ロザリアのもとでは、魔王を倒すことができない未来をーーー。
固有スキル「廻天」。
幾度となく
敗北と挫折を味わった彼は、
運命を断ち切るため、孤独に戦い続ける。
だが、時を戻す代償は自身の身体。
ーーー失われた左目、左腕、左脚。
繰り返す絶望の果てに巡り会う、
「司教」を名乗る不思議な少女・カルマナーーー。
彼女の導きの先に、彼が手にするものは救済か、
それとも更なる絶望かーーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 20:02:36
297510文字
会話率:34%
私は神様からの依頼により異世界転生することになった。
依頼内容は邪神の封印。
神様ができる最大のギフトを受け取ることができるらしい。
不安と少しの期待感を抱きながらいざ転生してみると、勇者召喚の儀の真っ只中。
魔王討伐のための勇者として他
の3人と一緒に召喚されたことになっている。
魔術師たちに囲まれ鑑定される中、自分だけ特別な能力のない普通の子供であることが判明する。
危機を察知した私は自ら戦力外であると進言し、城外へ出て1人で生きていくことを提案する。
だがさすがに幼い子供を1人で追放することに不安を覚えたのか、私の処遇についての話し合いが行われることになった。
その間別室に通され、しばらく待機することに。
結局、城外へ出る許可が下り1人で生きていくことになった。
城の関係者の懐疑的な視線を受けながらその場を後にする。
国王からの待機命令中に改めて自分の能力を確認。
実は秘匿された職業【マモリビト】としての能力をいくつか有していた。
能力が露見することを恐れ、国に滞在することに不安を感じた私は早々に国を出ることにした。
そしてその先で訪れた森で、ある一軒家を見つける。
その家との出逢いを起点に、チート能力取得のための鍛錬と様々な出逢いを重ねて、対邪神のための力を確実に付けていくのだった。
さらにその渦中で多種多様な問題に直面する。
何かと巻き込まれ体質の私は問題解決のために助力することに。
その結果、人間的にも少しずつ成長していったのであった。
そしてついに邪神の封印が完全に解け、その影響が世界中に及ぶ中、神様の依頼を成し遂げるために邪神のもとへ向かう。
これは、1度自分の人生を諦めて神様の依頼のためだけに生きていた私が、旅を通して様々な出逢いを重ねて成長していくことで、1つの命を持つ個として生きていくことの素晴らしさを学ぶ物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 19:28:51
17388文字
会話率:19%
斬撃を飛ばせる——ただそれだけのスキルを持つ剣城鋼理は、安全圏から一方的にモンスターを狩る陰キャ戦法でダンジョンに潜る一般若手冒険者だったが、ある日、転移罠を踏んでしまい下層に飛ばされてしまう。気が付けば、周りは凄腕の冒険者でも倒せないよ
うな凶悪なモンスターばかり。真正面から戦えばまず間違いなく殺される。そう確信した鋼理は、この窮地をどう切り抜けるか考えに考えた結果、ある一つの結論に辿り着く。
「……よし、絶対気づかれないくらい遠くから攻撃しよう」
結果、斬撃を飛ばせる射程距離が異様に長いことが発覚し、ついでその様子が超人気配信者のカメラに映りこんだ事をきっかけに鋼理の生活は一変する事になる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 18:26:05
219625文字
会話率:30%
2XXX年、日本には数多くの職業魔法使いがいて、事務所の数も100を越えている。彼らの仕事は、警察では扱いきれない危険人物の排除や、野生動植物の研究、医療の発展への貢献、教育の魔法的アプローチなどなど数えきれないほどある。そして、例に漏れず
高給取りだ。
周防魔法事務所の周防楓と、その助手草薙夏樹のコンビは主に警察の手に余る危険人物の排除を目的に行動する戦闘のプロで、依頼が舞い込む度数千万の報酬を得ていた。
そんな夏樹達だったが、数多くの失態の末、40億もの借金を背負うことになってしまった。
「半年ももやししか食べていません…」
夏樹の嘆きの声に、楓が重い腰を上げる。
警察には頼れない!魔法使いコンビが解き明かす推理ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 13:14:53
23880文字
会話率:56%
水晶玉で匿名で暴露や相談をする場所。そこに夫に裏切られたリッチが現れる。リッチ、ことリリーチェはそこで聞いた警告や情報を手に夫に復讐をしようとする。
最終更新:2025-06-23 12:50:10
17903文字
会話率:38%
まわりからセバスチャンって呼ばれてるだけで、どこに行っても誰と話しても、なんでか従者だの執事だのって言われてしまう。
この名前のイメージって、なんでそういうので固まっちゃってるの?
セバスチャン=執事、みたいな。
でも本当の名前は、セ
バス。
領主で友達(?)の母親が、小さい時の子どもを呼ぶ時あるあるで男子の俺にも“ちゃん”づけしてくれちゃったばっかりに、俺の気持ちは置き去りにしたままで”セバスチャン”呼びで認識されちゃってて。
そのせいか、その名前だっていう理由だけで執事になれだの、いろいろサポートしろだの。
そんなつもりは一切ない、平民の三男坊なんですが。
将来は、遠く離れた場所にいる亡くなった父親の親戚の家で下働きでもしながら過ごす予定だったんですが?
ある日、友達と出かけた先で頭を打った瞬間。
自分には前世があって、ここじゃない場所で生きてて。
その場所での知識やいろんなものが、一気に頭の中に戻ってきちゃって……。
平民の三男坊らしく、適度の働いて適度にのんびり過ごすはずだったセバスの、いろいろ巻きこまれライフが始まろうとしていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 12:30:00
108775文字
会話率:42%
うつ病が慢性化していると診断された私の物語です。
最終更新:2025-06-23 08:17:51
12917文字
会話率:4%
2040年、東京。
世界的な捜査機関**「IFS(International Forensic Society/国際鑑識機構)」**や警察ですら解決できなかった難事件が、突如としてネット掲示板に書き込まれた一つの投稿によって暴かれる。投稿
者は匿名。証拠すらなかった事件の全貌を、まるで最初から答えを知っていたかのように的中させた。
これが、「名も無き名探偵」の始まりだった。
世間は驚愕し、各国の捜査機関やジャーナリストがその正体を追い始める。しかし、どれだけ調べても、情報は一切浮かび上がらない。探偵の名も、顔も、記録も──何一つ存在しない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 06:20:00
1120文字
会話率:19%
ブラック企業で過労死した斎藤タケシ(27)、転生先はまさかのファンタジー世界。そしてなぜか最初に出会ったのは…しゃべる剣!?しかも剣が言う。
「あなたが私の恋人よ!」
攻撃力5、魅了スキル9999の恋愛特化型聖剣クラウディアと、剣×人間
の異色ラブコメ冒険開始!モンスターは斬った瞬間恋に落ち、敵将軍からプロポーズされ、ついには「武器婚法案」まで可決!?異世界を愛と混乱に叩き落とす、史上初の鋼鉄製ラブストーリー、ここに爆誕!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 18:14:27
1699文字
会話率:34%
ダンジョンがある都市の中、1人の少女はせっせと働いていた
商人の奴隷 マナはクズな親に借金を押し付けられ売り飛ばされた、そんなマナは借金を返すために毎日朝はメイドとして、昼から夕方まで商人として稼いでいた
そんなある日主人から呼び出
され、18歳の日成人の儀式として自分のステータスを見る魔道具を渡される
マナはそれに手を触れると何もしてないのにレベルは高くステータスも高かった、
何かの間違い?そう思ったのも束の間、マナの両親は自分の娘を高く売るために何かしらの技術を使い、自身の子を改造して高く売り飛ばしたらしい
あまりにもクズすぎる親に絶望するマナだが話はそれだけではなく、実はマナには同じ境遇の姉妹、系7人がいると聞かされる、しかも8つ子と聞かされる
そして8人を別々の主人が買い、成人になった日にマナを入れた8人を使ってダンジョン専用のメイドサービスを作った、
マナはそこで働き、時には戦闘し、時には殺し合い、時には死にかける、そんな地獄のようなダンジョンでの活動が始まった折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 23:24:18
39979文字
会話率:58%
剣聖。それがいることによりその世界の平和は保たれている。
しかし剣聖は退屈していた。ならその退屈を消すため弟子を取ることにした。
剣聖はある依頼を受けて外に出ているとそこには血まみれのダガーをもった幼女がいた。
剣聖はそいつを見た瞬間弟
子にすることを決め剣を抜いた折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-20 08:00:00
130955文字
会話率:51%
ある日の深夜、目を覚ますと異世界のリュシオン・ノルディックという貴族令息に転生していることに気づいた。
そして、隣にいたリュシオンの双子の兄に話を聞くとどうやら兄も転生者らしくて!?
また、転生した世界の貴族や学園の話を聞くと前世の乙女
ゲーのような世界観で!?
めんどくさい事には巻き込まれたくないし、人間不信なので大切な人たちを守るために魔法の才能を活かして頑張ってみます。
初作品の為お手柔らかにお願いします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 20:39:54
54984文字
会話率:44%
ベネディクト王国の辺境の街マリスに住む、子爵令嬢クエル=ガーランドはある日、高熱を出し倒れてしまう。
その際、自分が邪神によって世界のバランスを保つために、悪の救世主として異世界から転生させられたことを思い出す。
だが、元々の気弱な性格と、
優しい母やメイドと暮らす中で悪としての使命を放棄していた。
そんな平穏な暮らしが、ある日、崩れ去る。
貴族である母に恨みを持つ、犯罪組織に誘拐されてしまうクエル。
囚われたクエルは、そこで魔薬を打たれ、媚薬漬けにされてしまう。
その後、救助されたクエルだが媚魔薬中毒者にされてしまい純潔も失ってしまった。
魔薬の禁断症状・幻覚・幻聴に加え、媚薬漬けにされた後遺症により身体は淫らに作り変えられ日常生活を送れなくなってしまう。
更にクエルは自身の出生の秘密を知り、逃れられない運命を悟った彼女は次第に悪女へと豹変していく。
※本作品中には性的事項が含まれます
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 20:20:11
105848文字
会話率:39%
モンスターのためのキャリア相談所
倒されることに疲れたモンスターたちが、主人公の運営するキャリア相談所を訪れ、人生(?)の新たな道を見つけるコメディ。
最終更新:2025-06-22 19:10:00
103769文字
会話率:53%
陽希は真面目で誠実な営業マン。ある日、会社から突然の辞令が下り、新規事業の営業チームに配属されることになった。その新規事業とは、異なる時代や場所へ移動し、その時代の英雄や偉人たちに現代の商品を売り込むという、突飛な内容だった。同行者は、金型
工として働く職人気質の莉桜。彼女は新しいことに挑戦するのが大好きで、ポジティブ思考の持ち主だ。
初めての営業先は、紀元2世紀のローマ帝国。相手は懐疑主義哲学者のセクストス・エンペイリコスだ。持っていく商品は、まさかの「エプロン」。果たして、哲学者に現代のエプロンを売り込むことができるのか?
陽希はセクストスに対し、「エプロンは“使ってみなければ分からない”という懐疑主義にも通じる考え方だ」と説得し、なんとか納得させることに成功する。セクストスがエプロンを受け入れたことで、陽希と莉桜は初めての営業を無事に乗り越える。
その後、陽希と莉桜は様々な時代と場所へ飛び、次々と現代の商品を偉人たちに売り込んでいく。ラーマに錫製のスープスプーンセットを、ハゲネに折りたたみバケツを、ジャンヌ・ダルクには防水リュックを――。時代背景や文化の違いを乗り越え、奇想天外な商品を売りつける二人の奮闘は続く。
営業先の偉人たちの考え方や価値観をどう攻略し、現代の商品を売りつけるのか?笑いあり、困惑あり、時には感動ありの奇想天外なタイムトラベル営業記が幕を開ける!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 19:10:00
232738文字
会話率:54%
かつて、世界を導いた“ささやき”は、英雄たちによって封じられた――はずだった。
しかし、封印の残滓は完全には消えていなかった。
その微かな声は、時空を越えて再び目覚める。そして、新たな継承者として選ばれたのは、異世界に転生した青年・悠聖と
、異なる時代から召喚された少女・紗江。
異世界エルヴァリア――
魔法とスキルが支配するこの世界では、“ささやき”と呼ばれる不思議な声が時折、人々の耳に届く。
それは未来を示唆するかのように囁き、時には破滅すら導く存在。
悠聖は「未来のささやき」というスキルを持ち、
紗江は「心のささやき」で人の本心を読み取る力を宿していた。
だが、その力の裏には、遥か昔に葬られた“神々の記憶”と“異世界転生者の怨念”が絡みついていた。
ふたりは出会い、反発し、支え合いながら世界の真実へと迫っていく。
王国と帝国、そして魔族が入り乱れる政治の渦。
仲間の信頼、敵の裏切り、心を試されるささやきの罠。
「未来を知る力」が導くのは希望か、それとも破滅か。
そして、二人の心が重なったとき、
“真実のささやき”が世界の運命を変える――。
これは、「誰かに決められた未来」に抗い、
「愛する人と選ぶ未来」へと進む、ひと組の男女の物語。
静かな声が導くのは、
あなたの心か、世界の終焉か。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-22 07:30:08
130661文字
会話率:37%
日本とは違う異世界。
俺はそんな世界でも、元の世界と同じように森の中に引きこもっていた。
そんな引きこもり生活を満喫していた俺の前にやってきたのが、懐かしく、そして二度と会いたくはなかったクラスメート達。
目の前のクラスメート達は
、まるでファンタジーロールプレイゲームのような鎧やローブを身に着け、俺の大切な場所を無遠慮に攻撃し続けていた。
「おい!また俺達が可愛がってやるから!今すぐここから出て来いよ!」
「俺達がこの森を有効に活用してやるよ!」
「そこの化け物蜘蛛!俺様の聖なる剣技で八つ裂きにしてやるよ!」
「そっちの狼は俺がやる!毛皮を剥いだら良い装備品になるだろ?」
俺の目の前には、クラスの不良グループの4人がこちらを笑いながら見ていた。
「佐田!お前も人間ならその魔物達を倒しで一緒に来い!俺がお前の事も導いてやる!」
クラスの優等生、勇者となったが飯田浩平が偉そうに命令する。
「俺はここから出る気は無い。そして、お前達にこの場所を開放する気もない!俺からこの場所を奪う奴らを、俺は絶対に許さない!」
クラスメート達に右掌を翳した俺は、[強制退去]のスキルを発動する。
「佐田君すまん。俺達にも立場ってものがあるんだよ。この任務をやり遂げるっていう責任もな!」
そう言いながら清水が放ったのは巨大な土の柱であった。
『カツキ、大丈夫かえ?』
俺を貫こうとしている柱は、怪我を負ったルリが必死で糸に搦め捕ると俺の顔の前で無効化されていた。
「佐田、すまない!俺には使命がある!俺を恨んでも良い!だが他の者達は恨まないでやってくれ!手加減はしてやる……できることなら、早めに降参してくれ!……聖なる魔力を糧に、放たれるは神の一撃……|聖光雷撃《ホーリーライトニング》!」
戯言を言いながら飯田から放たれたのは天から降り注いだ強力な雷撃であった。
次の瞬間、残っていた拠点の城壁の大半が削り取られ消失していた。
「また俺は、居場所をなくすのか……」
脇腹に張り付き治療をしていくれているスライムのアクアに手を添えながら、俺の意識が途切れようとしていた……
意識がはっきりとしない中、俺が生き返ったらあいつら全員ぶっ殺してやる……そう心に恨みを封じ込め、うっすら感じる光に向かいこの世界にまた生まれ変わる軌跡を切望し手を伸ばした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 19:00:00
343807文字
会話率:36%
アンジェリカは今日も無双する!
古来より生き永らえたエンシェントゴブリンが統率するキングゴブリン含むゴブリン軍団に、村の女性が何人もさらわれた。しかしその洞窟にまたたくまに単身乗り込みそのすべてを切り捨て、女性たちを全員無事に助け出す。
食うにも困っている街の孤児院に食料と安全を届け、貧しい子供たちに無償の愛を注ぎ込む。
その愛らしさに話しかけようとした男たちはキュン死して、謀殺聖女と呼んだ不敬な輩には天罰が下る。
当の本人は言う。
「目立ちたく・・・ないんですーーーーー!!!!」
今日も今日とて、自分の力を見誤ったバカな冒険者たちがうかつにも手を出したがため、そのドラゴンの怒りの矛先が、近くの街に向けられて今まさに特大のブレスを放たんとしている瞬間、肝心のその首は切って落とされる。
その後、その街を管轄するギルド裏には討伐部位の頭部他素材が、その存在感にもかかわらずもいつの間にか置かれている。そしてカウンターにはひっそりと真っ白なプラチナのギルドカードが・・・受付の女性はすぐに少し離れた柱の陰を見る。
そこにはいつものように、水色ロングのきらめく髪と上質な白いローブに包まれた女の子が、真っ赤な顔をしてこちらを見ていた。
「みんなー!無事解決よー!」
受付の女性は、決死の覚悟で防衛をと集められた冒険者たちに向かって終わりを伝えると、ギルドカードを魔道具に通して報酬を入金する。そのままカウンターにカードを戻すと次の瞬間、カードも消えていた。
柱に隠れる女の子と共に・・・
このお話は、女神の寵愛を受け、聖女と呼ばれ、内気で、目立ちたくない、そんな女の子の英雄譚である。
「あわわわ・・・私を・・・私を見ないでーーーー!!!!」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-18 10:12:14
294706文字
会話率:32%
日常モノ×怪異退治モノ。
陽之戸国の都、貴墨に住む三流作家の丞幻(じょうげん)はある夜、祟り神が出るという噂の荒れ寺で男を拾う。
埋められていた土の中からずるずると這い出て、力尽きたように倒れている男を見て、丞幻は思わず呟いていた。
「――あらやだ、ネタだわ」
これは、怪異を見聞きする力を活かして関わった事件を小説にしているものの、いまいち売れない三流作家が愉快な仲間達と共に(次回作のネタの為に)怪異に挑み。
美味しいものに舌鼓を打ち。
賭博ですってんてんになり。
はよ次を書けと、版元に物理で尻を叩かれる。
そんなお話である。
※キャラはコミカル、ホラーはまったりな、なんちゃって和風怪異モノです。よろしくお願いします。
※話の展開上、人の売買や殺人・強盗などの犯罪行為をする描写がある場合があります。
この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
※ノベルアップ+様で先行公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 18:09:27
885044文字
会話率:42%
私―シルフィーヌ=コランダムは、このアダマス王国で国防を一手に引き受けるコランダム家の長女として生を受けた。
コランダムの直系に女児が生まれるのは、300年ぶりのことだ。
そのため、両親をはじめとする家族も、コランダム領の領民、傍系の
家門まで、皆は私のことを『奇跡の子』という。
だが、当人である私は思うのだ。『奇跡の子』だからといって、この世界の中心にいるわけではない。
お父様はよく私に話して聞かせてくれた。
この世界は、神が勇者を王とする国を作るために綴った物語なのだと。
もしも、それが本当ならば、きっと私は脇役なのだろうと思う。
歩んできた道を思えば、神に抗うヒーローはお父様だ。
別の視点ならば、運命を引き寄せるために行動したお兄様とお義姉様だ。
家族を支える駒であればいいと思いながら過ごしてきた私は、決してそうではない。
商会を立ち上げ財を得たり、婚約者の浮気で婚約破棄をしたり。
きっと、私程度の幸や不幸など世の中に溢れているし、さして珍しい出来事でもない。
だから、やはり、私は脇役なのだ。
そう、思っていたのに
「あなたに再び会うために生きてきたんだ」
そういって笑う彼の手を取ってしまったらどうなるのだろう。
私もヒロインなれる?
それとも、やはり、私は脇役だろうか……
私は、私自身は……どうしたいのかしら
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 17:00:00
146365文字
会話率:38%