川上からどんぶらこ、どんぶらこと流れて来る物あり。と言えば、それが如何様な話かは有名なので敢えて語るまでもない。しかし、これは一般的に広く知れ渡っている話ではない。されど、勇壮な冒険劇かと言われるとこれまた微妙な所でもある。
だが、し
かし。桃太郎は義侠心と善意に快男児であり。自らの育ての親である老夫婦の為に一念発起する話であることには間違いない。3匹のお供を連れて、目指す先では何を見るか。
ノベルアップ+の方にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-27 22:43:57
2723文字
会話率:50%
うちの妹はかわいくて頭がよくて優しい。
まさしく自慢の妹だ。間違いない。
今年もバレンタインデーがやってきた。
妹は兄の自分に手作りチョコレートを毎年作ってくれる。
義理だから、と言って。
最終更新:2021-05-20 21:09:11
637文字
会話率:0%
女神である私が呼び出した勇者たちは、ことごとく魔王に敗れさった。
何かが間違っていると感じた私は、勇者にもっとも相応しいと判断した男を異世界へと送り込んだ。
あの男はきっと私の期待通りに世界を救ってくれるはずだ。
ああ、間違いない。
あの男
にはそれができる才能があるのだから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-12 17:29:51
2456文字
会話率:32%
私の妻は美しい。
元魔王の私が出会ったのは信じられないほど美しくて可愛い女だった。
最終更新:2019-12-08 14:14:06
8586文字
会話率:41%
私はいつも誰かが私を呼んいただきたい。敗北した私の人生の中で明るい光が来る私は信じている。
「あれ?メールが届いたよ。誰?」
「こんにちは。ミカといいます。友達したいです。"
彼女に会った瞬間、私は一目惚れてしまった。あなた
は天使が間違いない。
私の目の前には愛するしかない天使が現れた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-05 12:53:40
16869文字
会話率:14%
「ステータスが低い」という理由で、「いやいやいやいや。お前のこのゴミステータスで、そんな事出来るわけないだろ。」などと罵声を浴びせられ、ギルドには入る事が出来ず、神父からは「お前のような劣等人は、他の優等人のために命を捧げるべきなのだ。」な
どと蔑まれる日々。
武術に秀でた冒険者志望で、熊も素手で倒せるほどの実力を持つ女、レイ・エグゼは、そんな日々、そして世界にウンザリしていた。
この世界には二つの問題があった。ステータスの可視化、そしてバグである。
十分な実力を持っているはずのレイだったが、バグによりステータスが人より低く見えるように固定化されてしまった。
この世界ではあるアイテムを用いて「ライフを他人に譲渡する」という事が可能であった。そのため、彼女のような低ステータスの人間の命は極めて低く見積もられていたのだ。
ある日、絶望に打ち拉がれ、世を儚んでいたレイの目の前で、自殺をした者が現れる。彼女は思わず、「価値が無い」と言われた自分の命を、その自殺者に捧げた。
その時、原因不明のバグにより、彼女のステータスが負のオーバーフローを起こし、本来99が最大値の筈が、全てのステータスで4294967295という桁違いの数字を叩き出してしまう!!
そんなレイは、バグに頭を悩ませて顕現した、この世界の神、ストレア・ド・レミニータと出会う。
傲慢で屑な言動を取る彼女であったが、神である事は間違いない。
レイは二人でこの世界に潜む様々なバグを取り除くべく行動を開始する。
「……分かった。手伝おう。この醜いクソみたいな世界を、その理とやらを正<こわ>してやる。」
いつかそれが、自分を蔑んできたこの世界の理を正<こわ>す事に繋がると信じて。
※この作品はカクヨム様(https://kakuyomu.jp/works/1177354055023035203)にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-20 08:21:39
236409文字
会話率:54%
悪役令嬢なの!?それとも正規ヒロイン!?そこがわからないけど、乙ゲーの世界なのは間違いない。攻略対象は5人(と、隠しキャラ2名)の豪華声優のキャスティングだったことは覚えている。好きな声優陣勢揃い、何より愛しの檸檬様がいたから購入したのだ。
問題はまだ未プレイだったということ。檸檬様が本命だけど、他の声優陣ともきゃっきゃっ うふふしたいのが真理。イマイチ自分の設定と世界観がわからないが頑張ろうとする中身は社会人、見た目は子供、死んだ覚えはないけど恐らく異世界転生だろうのお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-13 17:00:00
20573文字
会話率:47%
私の家族を紹介しよう。
まずは大黒柱である父、須藤真。工場勤めのサラリーマンであり、一家を支えている。昼勤、夜勤を繰り返している。
次に母、須藤薫子。父と同い年で母は子供服で働いている。いわゆる共働きという奴だ。
共働きだから
と言って愛情がない、と言われるのは少し不服であるぐらい愛情を与えてくれていた、妹に。
次に妹である、須藤美代。妹とは三つほど離れており、とても可愛げがあり、誰にでも好かれている妹である。
姉妹仲は上々、と言った所だろう。
そして私、須藤恵美。
須藤家はこの四人家族である。
ここまで見れば普通の、ごく一般的な幸せな家族に見えるだろう。
問題はここからだった。
世間での家族は二パターンに別れる。
まずは両親、夫婦仲が最高であり愛し合っている夫婦がいる家庭。
もう一つはお互いに冷め切っており、子供を育てるために離婚していない夫婦がいる家庭だろう。
最近は二パターン目の方が多いだろう。
私の家族はギリギリ、まだ愛がある方だろう。
しかし、私が小さい頃より冷めているのは間違いない。紛れもない事実だろう。
そして二人は共通して、美代をとても可愛がっている……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-06 17:47:21
5326文字
会話率:57%
全力でぶつかって全力で崩れる男である哀昏明は、友人の魔法使い(哀昏明は一切信じてはいない。なぜなら哀昏明の方が強いからである。)の天野雪を救うべく異次元に飛んで行く。飛んで行った先は魔法を使うのが当たり前な世界。哀昏明に半強制的に連れてこ
られた友人の伊藤仁と佐藤瀬里と白木美優とニュークリエルは目の前の光景を見て唖然としてしまう。正確には唖然としていたのは白木と佐藤で、伊藤とニュークリエルはため息。問題はこの哀昏明という男、魔法が見えない!哀昏明にはこの次元の人が全員「パントマイム」を披露しているようにしか見えなかった。だが、哀昏自身自分が魔法を見ることができないことはすでに把握していた。なので「やっぱり・・・」という感覚だった。
伊藤仁という物知りな男はこの状況に不安を抱いていた。哀昏明は「天野を連れ戻す!」と言っていたが、天野は魔女。つまり、どちらかというと「天野は今現在を持って連れ戻されている。」と考える方があっているからである。哀昏明にこの真実を言うべきかどうか。どちらにせよよくない状況というのだけは間違いない。伊藤は悩みまくっている。この男、魔力はスズメの涙程度しかないくせに一応魔法が使える。使える魔法は「間接出力型ブラスター」というビーム。誰かに教わったこのビームは少ない魔力でもかなりの破壊力が期待できるビームなのだが、物騒なものに変わりはない。なので、日常生活では絶対に使えないのが悩み。哀昏明の師匠をやっているが、かなりスパルタ修行をさせるようななかなか怖い男。まあ、これには少々理由があるのだが・・・。
ニュークリエルという女は伊藤の不安に気付いている。この女、伊藤仁の師匠で無茶ぶりばっかりするなかなか困った人。手足を無くし義足義手を使って生活をしていたが今は哀昏の家で哀昏に甘えまくっている。弟子の弟子を子機使ってやろうとか考えていたのだが、思ったより哀昏がいいやつだったので、子機使うから甘えさせていただくになってしまったのだ。伊藤に魔法を物理攻撃方法を教えまくった女だが、「間接出力型ブラスター」の考案者ではない。というかブラスターを使うこと自体できない。ちなみに、伊藤には「もう大丈夫」と言って修行拒否されたままになってしまっている。その分哀昏明をしごきまくったいる。これは八つ当たりと言っていいほど。それでも絶望しない哀昏明に期待している。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-16 17:32:21
1062文字
会話率:25%
これを連載するとしたら、ジャンルは何だろう……?
サスペンス? ホラー?
頭の悪い作者が、猟奇的な人狼ゲーム的な話を書こうとしたんだけど、頭が悪すぎて謎に蹴っ躓た結果、とりあえず予告だけ書いた。
最終更新:2020-04-28 19:50:33
974文字
会話率:4%
崩れた本の下敷きになって思い出したことがある。
ここはゲームの世界だ。
うん…よくある。よくある。
転生したら前世の恋愛ゲームの登場人物だったってやつ。
自分も周りも前世で飽きるほど見たこと顔してるし、名前も同じ。ヒロインもい
るし、これはあのゲームの序盤に間違いない。
…でも、おかしいことに気付いたんだよね。
ルイーゼ・アニストリア (14)
中性的な魅力で男女共に魅力する女好きの宰相の息子
ゲームでは、
いわゆるヒロインに攻略される宰相の息子
…なはずなのに、私生まれてこの方性別は女なんですけど⁈
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-29 12:00:00
241文字
会話率:0%
充たされた日々を送るのはどっち?
最終更新:2020-03-16 11:53:18
328文字
会話率:0%
2043年、VRMMOが普及したこの日本では、様々なジャンルのゲームが販売されている。現在でも約50種類ゲームが確認されている。しかし、普及はされているが、それをやるためのヘッドギアが高いため、子供のVRMMO人口が少ないのは間違いない。圧
倒的に富裕層の人が多い。
そんな中、そのゲームするためのヘッドギアが安くなって販売するとニュースがあった。通常のヘッドギア「ゲート」は10万円程だが、今回発売するヘッドギア「ドゥーム」は3万円で買えるのだ。サイクロプスサングラスに似た形で、メガネを掛けるように装着する。メガネしたままで、装着できるようになっているようだ。
しかし、販売の個数は5万個しか用意はされてないため、抽選となってしまうが、新作のゲームをセットにして販売が決定している。
そのゲームがVRMMOの歴史を変えてしまう出来事になるとは、まだ誰も知らない。
父と母と妹と四人暮らしの俺、有村光八は東松中学の2年生だ。勉強は得意だが、運動はそんなに好きじゃない。何故なら、ぼっちだからだ。ぼっちは人と組むのもままならない、あと人と関わるのあんまり好きじゃない。だから、学校の日以外は外に出ず、部屋にこもって本読むかゲームしていることが多い。そんなある日ドゥームのことを知った光八はすぐに応募した。
しかし応募したが、当たらず。しかも妹の宮子は当たり、宮子からもらい受けるはめに。そんな光八が入ったディスティニーワールドオンライン世界で、事件に巻き込まれる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-12 09:15:50
9488文字
会話率:61%
『今日の放課後……18時に、あの公園で待ってる』
幼馴染の男の子から来たメッセージに、心臓が跳ねたのがわかった。
あの公園……私たちが、いつも遊んでいた公園だ、間違いない。
ロマンチックな場所やシチュエーションじゃなくてもいい。
彼との思
い出の詰まったあの場所で告白されて、恋人として結ばれて……何度夢見た事だろう。
そんな場所への彼からの呼び出し、期待しないわけがない。
……そんな私の乙女心は……ズタズタに引き裂かれた。
誰でもない、私の知らない女の子を連れた、私の大好きな幼馴染、その人によって……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-08 16:10:34
6443文字
会話率:38%
――魔王というのは恐れられ、疎まれる存在だ。
と、配下で一番偉いやつから教えられてきた。
そんな魔王はここ最近、城を抜け出そうとして捕まるという毎日の繰り返し。
魔王の私が言うのだから間違いない。
そして、ひょんなことにより
、城からの脱出が叶う。
近くの町にきている勇者に出会い。その町でひと騒動。
私はそのおかげで世界を見て回る……いわば旅行ようなものに出られることになった。
外界の空気に触れ、様々な種族に触れ合ってわかった。
私の魔王としての認識は違う……いや、古すぎるものだったのだ。
ちょっと世間知らずな魔王と、成り行きで世話役になった勇者のなんとなくゆるいようでゆるくない。ラブコメチックでも、そうでもないような。
なんともいえない、なんちゃって旅行。始めようかなと思います
不定期更新です。つたない文章ですが、よろしくお願いします折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-07 13:11:50
87885文字
会話率:39%
都内に住む大学生である“私”は、日々のストレスをネット上のちょっとエッチな生配信で解消していた。
しかし、ある日うっかり配信を切り忘れた状態にして生活してしまう。放送事故として、その動画が拡散され、まとめサイトなどにも取り上げられてしまい
、個人情報がバレていないかと怯える毎日……。
そして、とうとうその時が来てしまった。匿名で届いた荷物。その中に入っていたメッセージにはこう書かれていた。『これを使って配信しろ。しなければお前の住所を晒す』 間違いない。これは脅されて男たちにやりたい放題されちゃう展開だ。この中にも大人のおもちゃが入っているに違いない。私の人生は終わったんだ。そう覚悟を決める私だったが、何故か箱に入っていたのは――ゲームだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-15 21:45:46
10002文字
会話率:8%
俺こと第三王子のセルジュ・フェルグレイスは、一週間後に死ぬ。
未来視でソレを知った俺は、同時に死の原因も知る。
原因は、三日後に行われる晩餐会での婚約破棄騒動。
第一王子が婚約者である令嬢、トリニティを国王暗殺の容疑に掛けたからだ。
無実
のトリニティはそれから数日後に処刑されるが、その際に彼女の力が暴走。
最初の犠牲者として、処刑の真相を調べていた俺が、ソレに巻き込まれて死ぬという訳だ。
って、ちょっと待て。
何で俺が真っ先に死んでんだよ。
完全にとばっちりじゃねぇか。
てか、兄上は何勝手に婚約破棄してんだ。
確かにトリニティは暗い雰囲気の少女だが、無差別に力を振るう子じゃない。
奥ゆかしく、それでいて芯の通った意思を持つご令嬢だ。
何か、只事じゃない事が起きるのは間違いない。
兎にも角にも、俺は今回の婚約破棄、全力で阻止するからな!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-03 00:08:28
20483文字
会話率:32%
【毎日3話(202122時)更新12/28の21時に完結。全14話】
やべえ死ぬ、と思ったのだが、彼女(18歳)は見知らぬログハウスの前に立っていた。周りは森。鳥がさえずってる。さっきいた場所ではないのは間違いない。
とりあえず
彼女は少々アホの子だったので深く考えずにログハウスにお邪魔してみる。れっきとした不法侵入である。
そのログハウスの室内はなんと、無駄に広い倉庫型マーケットと繋がっていたのであった――
あ、生きていけるわ、これ。
こうして深く考えずに始まった異世界(たぶん)新生活。
それから2年――――
アホの子は引きこもりの才能があったのでログハウスからほぼ外に出ること無くすくすくと大きくなった。それはもうすくすくと。親がなくとも子は育つ。アホの子はたくましかった。
物語は彼女が成人した日にぼろぼろの疲労困憊な男達が現れたことで動き出す。
そこで彼女は思った。
――いや、魔法あんのかい
これはアホの子乙女と強化アホの子坊ちゃんの直球な恋のお話。
※直球なワードに注意
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-28 21:00:00
25939文字
会話率:45%
ある日俺は一人泣いている少女を見た。その少女は酷く泣き、寒い夜屋根の下にいた。冬沢楓は傘を置いて立ち去る。が、その日の判断を悔やんでいた。
あの日から一年バイト先の後輩、秋月柊華に無数の痣があった。その日楓は決意した。あの日の少女はこいつ
で間違いない。もう見て見ぬ振りはしない。今度は必ず助けようと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-18 20:31:54
3806文字
会話率:65%
・あらすじ
その昔に人気となったコンテンツ『レッドダイバー』。その内容は時代を先取りしたようなSNS炎上を題材にしていた。
「この世界で起こった出来事は、フィクションである。しかし、これらの事件が全てフィクションとして片づけられるかどうか
は定かではない」
番組ラストで表示されるテロップ、それは誰もが本編から現実へと引き戻されるようなメッセージだったのは間違いない。
それから数十年が経過した西暦二〇二〇年、年号は平成から令和になったタイミングで類似する様な炎上案件が起こる。
SNS炎上自体は物珍しいものではなくなっていたのだが、今回に限っては明らかにレッドダイバーの『ソレ』と同じ物だった。
ARゲーム『リズムゲームクロスパルクール』に出現したレッドダイバーアバター、それは明らかにあのメッセージを現実にしたような物と言えるだろう。
だからこそ、様々な勢力がレッドダイバーは存在する、存在しないでSNSはヒートアップしていき――やがて、炎上する事になる。
レッドダイバーの存在に驚きつつもゲームをプレイするシオン、レッドダイバーを否定しようと動く勢力、それ以外にも――。
全ては『リズムゲームクロスパルクール』の開発スタッフに踊らされてしまうのか? 全ては炎上商法と片づけられてしまうのか?
しかし、レッドダイバーは本当に存在した。その事実を突きつけられた時、ARゲームは埼玉県だけでなく各地へと広まっていく。
※本作はフィクションです。ゲームはルールを守って正しくプレイしましょう。
※カクヨムオンリーを予定していましたが、なろうでも掲載する事にしました。ただし、カクヨム先行でお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-17 04:41:14
96578文字
会話率:17%
更新情報、Twitterは@eletona_novelesを是非チェックして下さい!
3/31の20時により、第三節目更新致します。
よろしくお願い致します。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
売れない武具屋
の店主ヨーグ・ボロッゴは、いつもの様に街の露店の一角で店を構えていた。ある品物全て、自身が手掛けたハンドメイド品で、その効力は自画自賛するほど自信を持っていた。買えば分かる。使えば分かる。そもそも見ただけで分かれ!それぐらい他にはない良い品ばかりだ!
ヨーグには野望があった。この世界に住む人々を苦しめる魔獣たちを、自分の作った武器で根絶やしにするという野望が。
その為に日夜、武具の製作に勤しみ、売りに出しているのだ。
しかし、ヨーグの目論見とは異なり、武具はまったく売れなかった。売れないということは、こいつらは使われない!使われないと自身の野望が達成出来ない!そんな状況が続いていた。
そんなヨーグにある日、転機が訪れる。
その日はヨーグ自身、自分にとって最高の日になると確信していた。金を方々から掻き集め、使える限りの最高の素材で作り上げた最高傑作の武器を何とか完成させ、市場でお披露目を企んでいたのだ。
これなら絶対売れる。間違いない。これを使えば、どんな魔獣だって料理するが如く瞬殺できるはずだ!
そう息巻いていた。
そして突如、運命の出会いは訪れる。
街の外壁を潜り抜けた魔獣が街へ侵入し、ヨーグは襲われてしまう。そこへ駆けつけたのは、無邪気な黒髪の少女、シャロン・クリフターだった。
少女は勝手にヨーグの例の武器を使うと意図も簡単に魔獣を倒して見せたのだった。
武器の実用性が証明されたヨーグは歓喜するのも束の間、最高傑作の剣が折れてしまうのだった。
シャロンの特異な武器破壊の体質を知らないヨーグは、少女に詰め寄るが、あらぬ方向から問題に巻き込まれていってしまう。
何故か無類の強さを誇る武器破壊体質の少女と、売れない武具屋の男が織りなす、ちょっとだけ世界を救う物語がこの日から始まるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-31 20:00:00
42233文字
会話率:40%