吸血鬼は人間の血を吸い、吸われた者は下僕となる。太陽の光を浴びると燃えて灰になる。白木の杭で心臓を突き刺されると絶命してしまう。銀製の物で受傷すると大ダメージを負い、銀製の刃物で首を切り落とされると絶命してしまう。コウモリとオオカミとネズ
ミに変身可能。クロスとニンニクが苦手。中が赤くフワフワの棺桶で眠る。鏡に映らない。そして、基本的には不老不死の怪異。
吸血鬼なる怪異の者が実在するとして、これ等の全て一切合切が偏見であったとするなら…さて、どうだろうか。
見た、聞いた、触れた、考えた、思った、感じた、この内のどれか一つだけの情報で、たった一つだけでそうに違いないと決めつけ、確認もせず何故か確信しているという事はないだろうか。そしてそれが間違っていると、言ってくれなければ判らないと言い訳して逃げたり、それでもそうに違いないと認めずにいたりしてはいないだろうか。勝手に決めつけたその偏見は誤解を生み、誤解は争いを招く。もしかしたら、この世の中にはそのような事がとても多いのではないでしょうか。争いという無惨は戦争という凄惨にまでその被害を拡大し、憎しみを増し、悲しみを残して次の世代へと受け継がれていく。笑顔のままでいられたかもしれないのに、傷つかずに済んだかもしれないのに、歴史に影を記しながら時間をすごすのだ。
偏見なき世の中。偏見なき世界。個々がそれぞれに自分自身の欲望で他者を傷つけるという行為を恥じた時、慎んだ時、悔やんだ時、きっとその環境は穏やかで、和やかな、楽しい時間となって笑顔を共有している筈だ。そんな時代など、儚い夢でしかないのだろうか。
ここに紡がれた物語は、偏見を背負った吸血鬼と元人間の、偏見から解放されて再び偏見に見舞われるまでの、けれどたしかに幸せに満ち溢れてもいた、ほんの一部始終です。
※この作品は自身のアメーバブログにも載せています。R15くらいの描写や駄文&ご都合主義な場面がありますが、どうぞよろしくお願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-12 00:16:34
111537文字
会話率:41%
なんの前触れもなく異世界に飛ばされた白木空理(しらきくうり)。ヒロインと遭遇できると思ったら、遭遇できずに三日が過ぎ、森で倒れてしまう。次に目を開けたとき、目の前には一人の少女と、武装した兵士が二千人!?と、いうことで、異世界に来たときに得
たたった一つの能力、移動魔法の力で異世界を力強く生きていく空理の物語。
後にその姿は『移動魔剣士』として、語り継がれていくことになる。
私の励みになりますので、感想やアドバイス、何でもいいので是非コメントを頂けると幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-03-12 20:35:27
4608文字
会話率:63%
魔法の森の少し外、古びた商店があった。名を香霖堂という。二階建てのその店の二回の奥のプライベートスペースに、放送局はある。
その場所で放送されるのはラジオ番組。不定期に、その番組を流すためだけの、幻想郷唯一の放送局。そこにただ一人いるラジオ
DJ、白木文一。かれと周囲の人物とのドタバタ話をお楽しみあれ。
※当作品は作者の前作「弾丸と幻想郷」と同じ世界観で展開されます。ネタバレや、「弾丸~」の設定を用いた言動などを含むことが予想されます。というか、シュウを使います。シュウと文一の二人を主に使います。
この話は東方Projectの二次創作作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-04-30 23:42:41
10504文字
会話率:74%
とある理由で大好きだった卓球を諦めた主人公白木一茶。しかし一茶は、卓球を諦めきれずに一からスタートする、仲間と共に。そうあの日のリベンジを遂げるために……
最終更新:2011-05-16 04:50:14
6329文字
会話率:37%
能力者犯罪捜査組織に勤める白木綾姫はひょんなことから総司令官になってしまう。総司令官となった白木綾姫を待ち構える者は能力を犯罪に使う能力者達。綾姫は能力者達を捕まえる仕事を担当しているときに一人の男に出会った。
最終更新:2009-04-25 15:40:22
68722文字
会話率:36%
僕と彼女が紡ぎだす、愛と感動のストーリー!や僕と彼女が異世界に連れて行かれて、魔法を使って大バトル!なんてものでは全くもってありませんのであしからず。馬鹿で純情?で一途に白木さんに惚れている【僕】と自分では女の勘が鋭いとか思っているけど、本
当はとってもニブい【彼女】の2つの視点から彼らの日常を書いた、連作短編です。非常にぬるくなっておりますので、刺激が欲しい!熱いのがいい!と思っている方にはお勧めは出来ません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-03-31 12:07:19
2099文字
会話率:28%
休日を持て余した中年サラリーマンの私は、最近チワワを飼いはじめたという旧友幸一と、シーズーの飼い主だという元同僚の千秋とをペット同伴で引き合わせ、バツイチ同士のカップル誕生をと目論む。
最終更新:2009-03-29 23:49:09
33206文字
会話率:37%