友人作家の設定を借りた小品。現代に残る古武道の素晴らしさを盛り込んでます。クリスマスにカリフォルニアから帰ってくる恋人の林太郎と会うのを俺は楽しみにしていた。しかし、林太郎の祖父は400年の歴史を持つ新陰流の師範であり、その祖父から印可を受
けて欲しいと言われた。老年の祖父の頼みを断れない林太郎は、クリスマスの前の休暇を新陰流の修行に費やし、印可の日を迎える。そこには若年の林太郎を認めないという古参の弟子達が待っていた。作者の長年の柳生新陰流の研究を元にした「真の武道」の姿を描きます。斬り合いを描くのにいい加減な表現はしてませんので、古武道をもっと知りたいという読者にも向きます。なお、この物語はフィクションであり実際に存在している柳生新陰流とは関係有りません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-12-11 23:10:38
6964文字
会話率:30%
日本の自動車メーカーのカリフォルニア支店の社長に就任するためやってきた島谷一家。しかしこの赴任には一人息子の雄治の抱えた事情があるようだ。一方雄治の転校先の高校では、世話役に選ばれたメサージェが、日本という国の不思議さに驚いていた。極端に暴
力を嫌う雄治だったが、実は特殊な能力があり、町の人間は彼をサムライと呼んだ。偏見や悪意と戦う境遇にある雄治とメサージェ。二人は日々の戦いの中で心を通じ合わせていく。しかしメサージェは雄治の最も嫌うある物事に深く関わっていたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-11-15 11:12:56
107621文字
会話率:44%