女子高生『由香子』と、難聴の絵描き『栄太』の、心のふれあい。
【重複投稿】mixiでも公開しています。
【お題借用】『Gazelle』さんよりお題をお借りしております。
最終更新:2012-09-20 08:23:42
4393文字
会話率:17%
蒼海雪永は病院の一室で二十年暮らすことを余儀なくされていた。
毎年の桜が心の拠り所となっていた彼は、この年の桜が例年に比べ、格の違う美しさであることに気づき、六十年前に自らが想い馳せた少女のことを思い出した。
六十年前の三月下旬、雪永
は上司の紹介で知った骨董商に絵画教室の運営を持ちかけられ、公園の一角にある桜の木の下で開校する。
子供や老人に教える中、彼の会社を懇意にしている社長、衣沼誠も入会してきた。
ある日、誠の参加する教室に遅れそうになっていた雪永は並木道を走り抜けていた際、桃色の着物姿の少女、嵯峨野ほのかと衝突しそうになるが、自身の負傷と引き換えに無傷で彼女を抱きとめることに成功する。
互いに礼やらの言葉を交し合っていた矢先、彼女は彼の所持していた画材から教室の講師であることを見抜き、入会するためにやってきたと話す。運命の出会いを感じながら彼は入会を承諾し、彼女と共に公園に入った。
週に二度の教室は雪永の支えとなり、深まるほのかとの関係と展望を考え、絵画商へ自作を持ち込むようになる。有名な絵描きとなれば、夢のみならず彼女との未来が約束されるものと考えてのことだった。
しばらくして外国の画家協会員の目に留まり、画家の卵として活動を始めることになったが、彼女との交際を認めるように計らっていた誠が急逝してしまう。
一縷の希望を失った彼女は教室の退会を伝え、彼は最後に彼女の絵を描きながら助けに行くと誓った。
一ヶ月を経て、誠の夫人と画家協会員の力を借りて、ほのかの両親を救ったが、彼女は結婚してしまい、二週間後に彼女は新婚旅行先で命を落とし、遺品と手紙を彼に残す。
手紙には彼女の想いの丈と、人でないこと、彼の前に戻ってくることが綴られていた。
それから二十年を経て、画家として成功した彼は病に倒れる。
現代、病床にあった彼の耳にほのかの声が届き、再会の奇跡が成就されたが、想いを告げ、結婚指輪を渡した直後に彼は彼女に看取られて息を引き取る。
懸命な処置の甲斐もなく彼は亡くなったが、その病室の片隅では限りなく現実との繋がりが薄くなった姿の雪永とほのかが見守り、新しい肉体で病室を後にした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-09-17 04:45:59
24273文字
会話率:36%
美大に通い、画家の夢を目指す犬迫和己(いぬさこかずみ)はある日、白のブラウスと濃紺のレースを着た少女の幽霊に出会った。聡子と名乗る可憐な彼女は和己の絵描きになりたいという夢に共感し協力することに、二人はマンションに一室で生活を共にしていく内
に互いに生者、死者の隔たりを自覚しながらも惹かれあっていくのだが・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-09-13 23:23:28
76081文字
会話率:31%
「今日からお前が斉本家の跡継ぎだ。」
「ムリですいやですありえません。」
オレは代々絵描きとして働いている斉本家の長男だ。
だけど跡継ぎになるつもりはない。オレは絵を描くのがヘタクソだからな。
大体10年前に跡継ぎは姉さんに決ま
っただろう?
え?姉さん逃げちゃったの?うそでしょ?
けどオレマジで跡継ぎやだから。姉さん探してくるわ。
……って感じで姉探し開始。
ただの家出じゃないらしい。
姉さんと昔した約束を胸に姉を探すが……
絵師の家系に生まれた姉弟の約束の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-09-09 00:25:43
4635文字
会話率:22%
絵を描くのは嫌いじゃなかった。だけどそれは、「才能」と呼べるものでもなかった。それでも追いかけてくれた君に、何億光年からの、ただひとつの約束を。【星企画】参加作品。
最終更新:2012-08-20 20:20:11
1711文字
会話率:32%
新奈はクラスメイトの志保から、一緒に整形をしないかという話を持ちかけられる。醜いものは幻覚をみる、美しいものにこそ価値があると主張する志保。戸惑う新奈に、隣の席の湊がぽつりと呟いた。
「……醜いもの自体が幻想だったりして」
コバルト短
編小説新人賞「もう一歩」作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-08-03 14:02:37
8948文字
会話率:51%
水の上を走ることのできる一族。
そこに生まれた二人の少年。
一人は土地に残り、一人は王国の騎士となった。
そして数年後、二人は対峙した。
土地を守るものと侵略者として。
※字書きさん・絵描きさん協作企画「いろは」http://pa
norama-2.lix.jp/iroha/index.htmlさんに参加した作品の転載になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-06-30 21:26:39
10268文字
会話率:14%
幼馴染の刳葉の部屋は紙が散乱してる。そのすべてに絵が描いてあって、いつも俺がそれを片付けるのが担当みたいになってる。
これはそんな刳葉と俺のたわいもない話。
最終更新:2012-05-12 02:23:57
1971文字
会話率:64%
控えめな性格であまり人と向き合って話すのが得意ではない大村 愛。美術室で油絵を描くのが好きな普通の高校生だが、最近は受験に逐われて勉強漬けの毎日を送っていた。
そんなある日、突然学校で強い地震に見舞われ目を瞑って体勢を崩してしまう。揺れが収
まり次に目を開けた時、そこは何処かの路地裏のようで…―――――――
シリアスを装わせたほのぼの恋愛異世界トリップ物です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-02-08 17:07:15
5829文字
会話率:41%
一人ぼっちの赤鬼。そんな時、一人の絵描きがあらわれる。
最終更新:2012-02-02 19:07:43
799文字
会話率:37%
字書きさん・絵描きさん協作企画「いろは」においての協作作品です。
飛び入り参加も歓迎しているということなので、興味のある方はぜひのぞいてみてください。ちなみに自サイトにも同じ物を掲載しています。
キーワード:
最終更新:2012-01-26 23:51:52
3990文字
会話率:36%
水の都・ベネディーレ。小舟を車代わりに人々は明るく陽気に暮らしている。そんな街を気に入り、一人越してきた売れない絵描きと、陽気な街とは反対に無口で無愛想な郵便配達員との交流の物語。
現代の架空の街を舞台に、ゆっくりゆっくり互いを知っていく男
女の物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-12-10 00:44:32
31710文字
会話率:44%
「似ていますか?」――沈黙を破って、洋子が口を開いた。「そうです。この絵に描かれた女の子は確かに私です。五十年前のね」老婦人はにっこり微笑むと、その絵にまつわる物語を話し始めた……。一枚の肖像画に秘められた盲目の青年画家と少女の物語。
最終更新:2011-12-01 23:56:46
8679文字
会話率:27%
四神獣記外伝。祭りの支度に沸く赤の国の王都、南都に、火を噴き続ける陽山の主、鸞が舞い降りる。人嫌いだったはずの彼女は、絵描きの男を伴につれていて--。関心を余所に、鸞は王宮に残るかつての人の記憶と現在の交錯に、妙なる謡(うた)を聴く。
【
中編】
※自サイト「鳶の旋回軌道上」と同時掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-10-30 11:27:41
22032文字
会話率:46%
元王子様→奴隷で現在殺人鬼(女装もこなす)のリフルは、老若男女を魅了する瞳と、全身凶器の毒人間。狂った父王を止めるべく、仲間を守るために悪魔のゲームに手を染める!
ヴァレスタとの戦いから半年。殺人鬼Suitが死んだと噂される中、怪我を治し
たリフルは暗殺業を続けていた。再会したアスカは邪眼に狂い人を殺した。そのショックから自責の念に駆られるリフルを救う、リアという一人の絵描き。
アルタニア公カルノッフェルが始めた《名前狩り》事件。それが王都にも及び、発生する凄惨な事件。犯人が残したのはSuitを騙る文字。友人リアを守るため……暗殺請負組織SUITはその解明へと挑む。
その最中、星が降り……神の審判、悪魔のゲームの招待が彼らの下へと訪れる。
傲慢女王に名前狩りに混血狩り……セネトレアの混乱は続く。
カードに神に願わずとも、人は平和を作り出せるのか?殺戮を否定する殺人鬼が、選ばれたカードは最強の王。願わない彼の行き着く先は……
復讐と狂気のダークファンタジー。悪魔の絵本SUIT編第三弾!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-08-27 06:42:39
995671文字
会話率:51%
絵描き不良少年は、恋をした。
緑の髪を持つ、妖精のように美しい少女に。
最初は彼女の泣き顔を描くために。
そして最後は、彼女の笑顔を描くために。
金髪少年が、緑髪少女の恋愛を影で見守る。
そんな、ちょっと切なくて、だけど暖かい、物語
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-08-24 22:38:05
18357文字
会話率:10%
或る絵描きの個展は、龍馬を描いたものだった。
そこに客としてふらりと立ち寄った男は、絵描きの話を聞きながら、龍馬を感じようと自ら絵の中の龍馬になりきるのだった。
お馴染み坂本龍馬の生涯を短くまとめたお話しです。
最終更新:2011-08-03 01:00:00
24387文字
会話率:0%
主人公は自分の雑貨店でずっと絵を描いている。人気のない店の奥で、町の景色を描いている。
ある夏の日に、見知らぬ少女が店にやって来た。その少女の顔は……。
――なくしたものを少しだけ思い出す物語。
最終更新:2011-07-31 15:23:03
5720文字
会話率:22%
冴えない似顔絵描きの結城大切は、客で来た水貴恋という女性から毎日貴方の夢を見るようになったと突然告げられる。
いぶかしく思いながらも水貴恋の美しさに引かれながら、大切は何回かその夢についての話を聞く内に、過去に水貴恋が腎臓移植をしている
ことを知り、そのドナーが死んだ母親だと結論付ける。
そして、大切はそれを証明するべく、水貴恋への輸血を試みる。
その結果、水貴恋は大切の夢を見る事はなくなったのだが・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-07-10 21:18:29
11775文字
会話率:47%
『手』というテーマで何か書けと言われたので創作。今回は200文字にしようと心がけました。 お絵描きサイトpixivにてユーザー名、宇井崎羽音で転載します。
最終更新:2011-06-23 17:53:00
200文字
会話率:13%