“ふたり、ひみつの合図をわすれて、
うつむいていた。”
――佐野元春『フルーツ』より。
そのとき私は、あたらしく出来た図書館みたいなところで途方に暮れたような顔をして立っていましたから、とその夫人は言った。
なので今日は、
その夫人から聞いたある七月の夏の日のお話を書きのこしておこうと想う。
*「ノベルアップ+」さまとの重複投稿作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-04 12:00:00
4130文字
会話率:29%
“彼のひとの うせにし時を しい問われ さくらのはやしの 満開のした”
右の歌は、深大寺の叔父が亡くなった後、時期は不明だが、残された叔母が書いたものだ、と聞いた。――今日は、この叔父と叔母のことについて、書いておこうと思う。
最終更新:2021-11-03 15:00:00
3392文字
会話率:2%
日々思いついたものやお題を元に色々な短編を書いたものをまとめていきます。恋愛、ヒューマンドラマ、異世界ものなど色々出てくるかも。お題は覚えている時は冒頭に書いておこうと思います。折角なので公開してるだけで推敲もしてませんがよければどうぞ~^
^*折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-30 19:35:04
9095文字
会話率:45%
ウチの管制AIは自重しない。目的を達成するためには。その目的とは帝国領土の拡張、つまり目下俺がセカンドライフを満喫中の異世界、惑星エデンへの植民が彼女の使命である。銀河帝国植民船の管制AIである彼女の。地球生まれの俺がなぜ彼女と行動を共に
しているのかを話すと長くなるので割愛する。とにかく俺の仕事は、彼女の手足となってエデンに帝国領土たる国を造る事だ。まあそれなりに頑張って楽しんでる。問題はそこじゃない。惑星エデンの文明レベルは先進国でも産業革命の半ばと言ったところ。そんなところに宇宙戦艦やらパワードアーマーやら、労働ドロイドやらを持ち込めば……。目を付けられそうなものだが、今のところその兆候はない。これが帝国高知性AIさまの英知か? それともエデンが魔法あり、魔物あり、ほぼほぼなんでもありのとんでもファンタジーだからか? いや、やっぱり彼女の前に立ち塞がった者が全て灰燼に帰し、文字通り細胞一つ残らなかったからか? 彼女に逆らうのはやめておこう。この世界で仲間も、親友も、守るべき家族も出来たからな。俺は今日も楽して生きつつ、彼女の駒となってあくせく働くのだ。肩書は一応艦長だけどな!
******************ファンタジーでサイエンスフィクションで、すこしふしぎでチートガン盛りなごたまぜ小説。サイエンスファンタジー。好きな人にぶっ刺されば嬉しい。更新不定期につき追い腹掻っ切る所存。*********************折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-21 20:00:00
21375文字
会話率:60%
ぼくはママのことがだいすき。
だからママをくるしめるやつはゆるさない。
てっていてきにおしおきしてやる、じゃなかったさせてやる。
だって、ママはいけないことをしたからぼくにむかっておこったんだ。
ママがわるいことしたなら、てっていてきにお
しおきさせてあげないとね。
※この作品はカクヨムにも同時投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-19 19:00:00
16945文字
会話率:54%
八月八日、入水自殺した伊佐新次郎の一周忌が行われた。自分の期待を裏切り続けた新次郎への憤りからまったくその存在を顧みようとしない母玖子、最後までその兄を慕い続けた弟総司、そして無力感に苛まれていた兄雄太。彼らの人生は、新次郎により劇的に変
わって行く。そう、ディアル大陸と言う異世界に転生し勇者となった新次郎と、新次郎に父を討たれてこの世界に落ち延びた魔王の息子によって。
なおこの作品は基本的に異世界転生冒険譚のその後を描いた作品なので、異世界の描写はさほどありません。ご注意を。
基本的にしばらく二日に一回、午前5時更新です。カクヨム、ピクシブにも掲載中。
(四月十七日追記)四月二十日からは最終話まで毎日更新となり、平成最終日四月三十日に完結となります。どうかお付き合いくださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-30 05:00:00
250527文字
会話率:65%
ノミトの街に住むアブロは戦士になるべく日々修行をしているのだが一向に上達もせずいまだに街から出て冒険をすることができず、街で日々悶々と過ごしていた。
このままではまずい・・・。そう考えていたアブロはより厳しく修行をおこなっているのだが剣
の腕はもちろん、槍、斧、弓等全ての武器の腕も一向に上がっていかない。
これ以上はどうすればいいのか分からず途方に暮れていたのだが・・・。
そんなアブロの冒険が始まるのか始まらないのか、乞うご期待。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-12 19:47:08
213文字
会話率:0%
20代を謳歌していた青年は高速道路上で事故をおこしてしまう。そして、気がつけば見知らぬ土地でエルフの赤ん坊として産まれていた。
そして気がつけば10年が経過していた。変化に乏しいエルフの村ではあまりに暇すぎる毎日。やることがなさすぎて石碑
を磨いている毎日を送っていたらある時その石碑をぶち壊してしまう。そして、その日から彼の人生は大きく変わっていくことになる……!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-07 06:15:23
86995文字
会話率:58%
田舎で常習的な万引きをおこなう小学生の心の葛藤です。
キーワード:
最終更新:2022-12-05 17:30:28
27578文字
会話率:41%
人類は、滅びの道を歩む。それに対抗しようとする一企業。しかし彼らが出来たことはわずかであり、ただ、外宇宙探査無人船を送り出すことしかできなかった。
そして、千年後、人類は、死滅した。多くの外宇宙探査無人船を残して。
彼らは今も外宇
宙探査をおこないつつ、自らの維持に勤めている。
つい、書きたくなったハードSFもどきです。
とりあえず完結。ただし蛇足を作るかもしれない。
設定使うなら使ってください。まあ、誰でも思いつくことですから。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-03 08:25:03
6490文字
会話率:58%
グレイス・ターナーは「亡国の聖花(せいか)」という小説において、ヒロインを虐めて陥れる悪女だった。
しかし実を言うとそれは、夫、リアム・クレスウェルに仕組まれたもの。
しかもこのリアムは、ありとあらゆる事件を裏で誘発させ人々を操り、破滅へと
追いやったラスボスなのだ。
その情報が知られ始めるのは、小説の最後の最後。つまり、それまで、リアムは人々に愛され、同時に人々を慈しみ分け隔てなく施しを与える、聖人公爵として誉めそやされる。
そして当のグレイス自身も、リアムに心酔したために道を外れた愚か者の一人だった。
絶対に破滅したくないグレイスは、とにかくリアムには関わらないでおこうと開かれる夜会で彼を避け続ける。しかしそれを理由に逆に目をつけられ、挙句前世の記憶を思い出した影響か、魔力を全て弾く代わりに魔力の使えない特殊な体質になってしまったことを知られてしまったのだ!
魔術が使えない貴族令嬢など、迫害の対象だ。
婚約者になれば口外しない、と半ば脅される形で小説より一年早く婚約させられてしまったグレイスは、ならばせめて彼のラスボスフラグをへし折ろうと動き始める――
「私が、あなたを好きになることは絶対にありません。あなたが、私を好きになることが絶対にないように」
「それはつまり、わたしがあなたを好きになれば、あなたもわたしを好きになってくださる、ということでしょうか」
これは死亡フラグをへし折りたい訳あり令嬢と、彼女を囲い込んで落としたいラスボス(予定)な公爵様の攻防戦。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-02 19:00:00
139877文字
会話率:29%
算数が大の苦手な四則駆はテストが3回連続0点を取ったことで、スマホとゲームを取り上げられる羽目になった。最後に何か軽く遊んでおこうとRPGに手を出したら、その世界に飛ばされてしまう。あろうことか、そこでは算数の出来不出来がステータスだったの
である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-01 00:00:00
645文字
会話率:37%
山の中の屋敷に奉公するジンベは足をくじき、旅の方術師の老人に助けられた。その老人はジンベの傷を診るため、しばらくその屋敷に滞在することになった。そこにはユリという名の上品な物腰の使用人がおり、彼女は何かわけありのようだった。またその屋敷の
主人であるダンローは王様不在の国で専横をふるう次席大臣のゲキと対立してその策略にはまり、スザキ道場の師範代を斬ったことで城下追放の身にあった。そしてその道場主のイサカ公爵の令嬢のアサカとの婚約も破棄されてしまった。それでもダンローは政に復帰する機会を狙っていた。それを恐れたゲキ大臣はダンローを亡き者にするために策略を巡らすのであった。
なおこの話に登場するキリン、ビャッコ、ゲンブ、スザクは、方術師の老人が召還した、人の姿に身をやつした幻獣です。
「メカラス連邦諸国記」の1編です。ちなみに「メカラス連邦」は多数の王国からなる連合体である。その中枢には、人々が平和で豊かに暮らせるように王の任命権をもつ評議会があった。その評議会は有力な王や司祭、学者などで構成されるが、そこで大きな発言権を持つのは稀代の方術師、ハークレイ法師だった。彼は学識豊かで人徳があり人々から慕われていた。ただ姿をくらますことが多く、その行方はようとして知れなかった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-29 21:28:26
33062文字
会話率:53%
方術師の老人とゲンブはイング地方のウエンズ伯爵領にやってきた。そこの村では伯爵家の跡取りのエバンスが乱暴に馬を走らせて村人に迷惑をかけているという。エバンスがそんなことをするようになったのは、伯爵の後妻に入ったカーラ夫人のためだと村人は言
っていた。彼女は悪徳夫人と陰で呼ばれ、邪魔なエバンスを追い出すためたくらみを巡らしている噂されていた。果たしてそれは・・・。
なおこの話に登場するゲンブ、キリンは、方術師の老人が召還した、人の姿に身をやつした幻獣です。
「メカラス連邦諸国記」の1編です。ちなみに「メカラス連邦」は多数の王国からなる連合体である。その中枢には、人々が平和で豊かに暮らせるように王の任命権をもつ評議会があった。その評議会は有力な王や司祭、学者などで構成されるが、そこで大きな発言権を持つのは稀代の方術師、ハークレイ法師だった。彼は学識豊かで人徳があり人々から慕われていた。ただ姿をくらますことが多く、その行方はようとして知れなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-04 21:14:58
22818文字
会話率:59%
旅の方術師の老人が街道でハンスという名の少年に出会った。ハンスは幼い頃に別かれたままの父に会うため、ヨースチン伯爵領にに行く途中だった。彼の父はヨースチン伯爵に指南役の剣士として仕えているというのだ。しかしそこで会った父は・・・。
なおこの
話に登場するキリン、ビャッコは、方術師の老人が召還した、人の姿に身をやつした幻獣です。
アルファポリス投稿の「メカラス連邦諸国記」の1編です。ちなみに「メカラス連邦」は多数の王国からなる連合体である。その中枢には、人々が平和で豊かに暮らせるように王の任命権をもつ評議会があった。その評議会は有力な王や司祭、学者などで構成されるが、そこで大きな発言権を持つのは稀代の方術師、ハークレイ法師だった。彼は学識豊かで人徳があり人々から慕われていた。ただ姿をくらますことが多く、その行方はようとして知れなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-05 20:15:54
17777文字
会話率:53%
日常の風景の中に、異常なモノが紛れ込んでいる。見て見ぬ振りをするのだけれど、視線を外しておこうとするのだけれど、意識すればするほど、それは……―――。
という、よくある「見るなの怪異」の類いです。微ホラー?程度のそんなに怖くない内容にな
りました。思いつき一時間半クオリティ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-26 01:03:38
2628文字
会話率:36%
貴方には思い入れのあるものはございますか?
最終更新:2022-11-24 23:46:15
1953文字
会話率:20%
観劇に来ていた僕にあるできごとがおこる・・・
最終更新:2022-11-15 15:43:08
1914文字
会話率:34%
その昔、龍たちと虎たちがお互いの威信をかけて全面戦争をおこないました。その結果は。
最終更新:2021-04-08 18:49:03
209文字
会話率:17%
高校一年。ぼっちの僕におこったちょっとした話。
最終更新:2021-03-14 16:24:02
1422文字
会話率:29%
僕の妹は天才で、かくれんぼが大好きで、不都合が大嫌いだ。
彼女の天才的な頭脳をもってすれば、世界征服もノーベル賞も夢ではない。
数年ぶりに聞いた彼女の足音を追って目指すは、妹のおこぼれをもらった悠々自適な生活だ。
人生そう上手くいかないって
、そんな言葉も、妹は覆してくれる。
そんな不思議な妹の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-14 17:00:00
933文字
会話率:37%
ホテルデーマイン号でおこった殺人事件を解決します
最終更新:2022-11-14 03:29:33
1325文字
会話率:42%
魔術学院で起こる様々な事件を学園長である〈その者〉始点でつづられるオカルティックミステリーヒューマンドラマ!?
舞台である英国魔術学院おこる大小様々な事件を学園長である〈その者〉が魔法を使いながら解決していくお話。事件を通して生徒や先生の心
情が明らかになっていき..?
作者的にはヒューマンドラマを重きとした作品にしていきたいと考えています。実際の魔術本などを元にして描いているので考察とかも考えてくれればうれしいです!。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-12 03:20:50
2424文字
会話率:38%
我が家の笑えちゃう子育て日常。
だめだめおこりんぼ母ちゃん、今日も奮闘中…
最終更新:2022-11-08 21:26:16
16372文字
会話率:71%
そこに私の住む世界はあった。光の届かぬ地、海にかこまれた孤島の都市razvell。
薄暗い世界に街灯がぽつぽつと明かりを灯し、ガラス張りの高層ビルが都市全体を覆い尽くしている。その中心には一際、存在感を放つ超大型高層ビルがある。
マ
ザーセントラルビル。この世界の核をなす存在マザーセントラルは、この世界のシステムともいうべき膨大の情報を明くる日も明くる日も休むことなく管理、処理をおこなっている。
それは人が二度と悲しみをうまぬため、人が二度と思い上がらぬための戒め。
この世界に朝日が登ることはない。太陽が消滅したとかそういうことじゃない、ここではそれが普通なんだ。だから誰もこの世界に疑いを持とうとしない。
それに朝が訪れない事は、さして私達にとって問題ではないのだ。全てを照らす光も、そこに映し出されるであろう色も私達の目には白か黒かでしかないのだから。
白と黒の世界、まるで個性という名の色を否定された世界で、私達は日々を消耗させ生きている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-08 18:35:24
54029文字
会話率:49%
柴犬を散歩させている犬の主人はいま、トラックに轢かれて異世界へと転生しようとしていた。
イケメンでチート持ちへの転生である。この現実世界で負け組人生を生きる主人にとって、天恵であること間違いなしだ。
それなのに……犬が。
ペット
の柴犬がっ。
主人の危険を察知してその命を守ろうと、迫り来るトラックへと立ち向かって──主人の代わりに転生してしまったのだッ!
その馬鹿、いや忠犬の名はコテツ。
主人のために用意されていた人間の、それもチート持ちイケメンの身体に予定外の転生をしてしまったこの迷惑、じゃなくて健気な忠犬は、もちろんそこが異世界などと分かるはずもなく──コテツはただ主人が迎えにくるのを、荒野で一匹待っている。
外見は人間、中身は柴犬。
そう、イケメンな人間の身体でも犬は犬なのだ。全ての行動は犬のままなのだから、問題がおこらない訳がない。
ところがコテツにしてみれば犬が犬として生きている、ただそれだけの事である。
問題など素知らぬ顔で我が道をゆく転生犬。この異世界に居るはずもない主人を捜し求めるその一途な気持ちは、やがて様々な人たちとの出会いへと繋がってゆく。
チートで強化された犬の能力の助けも借りながら、いつしかコテツは冒険者となっていたのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-05 12:43:10
223194文字
会話率:63%