聖女は外に出たかった。この世に生を受けて、約15年……外出どころか、外を見ることさえ、禁止されているのだ。彼女は国王や臣下たちの私欲に塗れた祈りを叶え、それが終われば、地下に閉じ込められる。
「だれか、私を助けて」
聖女は呟く。誰でも良いか
ら、ここから救い上げて欲しい。しかし、誰も願いを聞いてくれず、自分の願いは叶えることはできない。このまま地下で生涯を終えるのだと諦めた、その時だった。
身体中から血を流し、名前のない男と出会ったのは――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-09 10:00:00
106248文字
会話率:29%
「破廉恥聖女!」
「迷惑魔女!」
そんな言葉が飛び交う、エテルネル王国の夜会が開かれていたはずの、王城のダンスホール。聖女と魔女による、醜い争いの発端は、一人の男だった。
彼の名は、デューキ・ブッセアー。現国王の腹違いの末の弟で、王弟であ
りながら臣下に下っている彼は、現在は公爵として公務を行っている立場だったのだが。成人した年に魔女に気に入られてしまい、女性に触れることができない『黒薔薇の呪い』を受けてしまう。
マーキング代わりの呪いを施した魔女と、その呪いを全力で解いてしまいたい聖女。相反する二人の仁義なき戦いは、やがて国をも(物理的に)巻き込んだ事態へと発展していった。
力も地位も持つ女性たちによる、一人の男を巡る醜い争いは、一体どこに向かうのか!? そして、巻き込まれた男の運命は!?
巻き込まれ系主人公の受難の日々が、今幕を開ける――!
恋愛は、戦いの連続だ!!
聖女vs魔女の、仁義なき戦い!
レディー、ファイッ!!
※完全におふざけで書きました。後悔はしていません。
※コメディーに寄りすぎないように、あえて三人称視点で物語を進めておりますので、その点のみご了承ください。
※0話も入れての、全43話の予定です。
☆毎日更新中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-27 22:25:20
104628文字
会話率:38%
精霊王国アイリーン。長きに亘った戦争が終結してから10年が経ち、周辺国との関係も良好、また戦争が起こる気配など一切無く、人族だけではなく、精霊族や魔族、亜人族などが日々平和に各々の国で暮らしていた。
アイリーンでは、精霊王エーテル・アイリー
ンをトップに据え、八大精霊と呼ばれる各属性に長けた9人とその臣下たちによって、世界一ともいわれるほどの統治力を見せていた。その9人が月に一度集まる『アイリーン定例会議』にて、≪風の精≫シルフィード・アイリーンに衝撃の事実が精霊王エーテルから伝えられる。
「シルフ…...相手がいないの、お前だけになったぞ。」
「は?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-23 20:00:00
5612文字
会話率:55%
恐怖で世界を支配し、『征服王』と呼ばれ恐れられた魔王ヴィンセント・グレイスが勇者により滅ぼされてから500年。
悪逆非道なる魔王に操られ、殺戮を繰り返していた魔族は、人間の世界デュアルソレイユへの侵攻をやめ、魔界セレネと人間界デュアルソ
レイユは、共生の道を歩みつつあった。
そんな時代、平凡な人間(と本人が思っているだけでいろんな意味で破天荒)に生まれた少女ヴィクトリアには、とある秘密があった。
それは今は魔法が使えないものの、前世が魔王ヴィンセント・グレイスであるということ。
このことは絶対秘密にして、今世は平凡に生きてゆく!
そう決意していた彼女の前に現れたのは、かつての部下である美形魔族の臣下たち。しかもそのうち一人は、愛する者の魂を見抜く力を持つと言われる金色狼で、ヴィクトリアの正体をヴィンセントだと言い当て、そのまま無理矢理魔王城に連れて行かれてしまい……!?
前世魔王の主人公「今の私はただの人間だから関わらないで!」
前世の宰相(臣下)「貴方の全てが欲しい」
前世の育て子(臣下)「こんな子猿があいつのわけないだろ」
前世の育て子の友達(臣下)「全ては陛下のお望みのままに」
500年前、死ぬその瞬間まで、誰も信じることが出来ず、自分は嫌われていると思っていた。
そのはずなのに、かつての臣下たちが自分に向ける感情は、悪意ではなく好意のようで……?
主人公の元臣下たち×普通の平凡な人間に生きたい主人公+αのお話(※前世魔王の時点で平凡とは程遠い)
主人公至上主義メンバーが主人公の敵には容赦がないため、割とサクッと血生臭いのでご注意ください。
ヤンデレと一途が紙一重。基本的に愛が重い。
(いろんな意味で)ドキドキできる話にしたいなと思い書いています。
(『魔王様の言うとおり!』というタイトルで掲載していましたが、表示されたときに内容が見づらいかなと思って現在は削除しています。カクヨムにも掲載中)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-23 21:02:42
255918文字
会話率:36%
ラムニダス王国の二女、ラフィーネ。両陛下や兄様姉様は金髪碧眼の見目麗しい人達なのに、ラフィーネだけがくすんだ赤い髪に薄い琥珀色の瞳。そばかすだらけのさえない娘。
召使いや臣下には『みそっかすの出涸らし姫』と揶揄されていて..........
.。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-11 20:59:25
23686文字
会話率:50%
時は、王立学園の卒業パーティー。
わたくしの顔を見るなり、足早に近づき、片膝をついて頭を垂れる臣下の礼をとった青年は、コードネーム【シスコン】の我が義弟ケイレブ。
この義弟の溺愛の対象は彼の血のつながった双子の妹カイリーで、義姉の
わたくしではない。
わたくしは学園の寮に面会に行くたびに面会拒否されるほど嫌われているが、それはまあよい。
わたくしの文通相手からの情報では、この卒業パーティーで、【悪役令嬢】と【メインキャラの婚約者達】のグループが、【聖女】と【メインキャラ達】のグループと断罪合戦をして、潰しあうとのこと。
そして、意味不明な「断罪劇」が成功すれば、この国を担う権力者の次代達が悉く政治的に再起不能になって、文通相手がこの国を征服しやすくなるそうだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-07 07:00:00
34216文字
会話率:12%
私セアラ・バークリーは、ジョシュア殿下の秘書官として王宮に住み込みで働いている。
見目麗しく笑顔が爽やかなジョシュア殿下は、臣下や国民から絶大な人気を誇る完璧な王子様だ。しかし……その実態は、秘書官である私に嫌がらせをしては楽しんでいる『腹
黒王子』だ。
ジョシュア殿下の妃候補を決めることになったものの、殿下はまったく候補者を決めてくれない。
殿下の妃候補が決定したら、私も秘書官を辞めて自分の結婚相手を探そう! ……そう思っていたのに、そのことを知ったジョシュア殿下が急に「セアラが好きだ」なんて言ってくるようになって……!?
隠れ一途な腹黒王子と鈍感真面目な秘書官のじれじれ恋愛ストーリーです。
*完結まで毎日投稿します。
*貴族や王宮と教会の関係など、ゆるいオリジナル異世界設定で書いております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-05 06:10:00
106960文字
会話率:39%
【憎しみに燃える悪女が権力を掴み国を傾ける中華復讐譚】
魁《かい》国には、外戚の禍を避けるために、皇太子の生母は必ず死を賜るという法がある。
その残酷な法により姉を殺された翠薇《すいび》は、姉の子が健やかに成長して名君になることを願っ
ていた。けれど、後宮の権力争いにより、その子までもが暗殺されてしまう。
怒りと悲しみの中で、翠薇はすべてに復讐することを決意する。魁国の法、皇帝、後宮の女たち──そのすべてに。皇后の地位も国母の栄誉も、生きながらにして手に入れることによって、法に盲従した者たちをあざ笑うのだ、と。
手始めに、翠薇は姉に似た容姿を利用して皇帝を篭絡する。あるいは皇帝の寵愛を笠に着て、あるいは野心を持つ臣下と結んで。競争相手を追い詰め、邪魔者を排除する彼女は、やがて悪女と呼ばれるようになるが──
カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-07 07:13:34
143171文字
会話率:28%
――つまり、将軍様はあたしにお話があるってことで良いのかしら? 女王様じゃなくて、女王様にそっくりな娼婦の、このあたしに。
とある国で反乱が起き、王都は陥ちた。辛うじて逃げ延びた女王は、臣下を集めて反撃の機を窺っているという。
しかし、女
王のもとに集った者たちは噂する。美しいが浅はかで、それゆえに乱を招いた女王の様子が、どうも変わってはいないだろうか。以前よりも毅然として慈悲に満ちた彼女は、本当の女王なのだろうか。女王の第一の忠臣であるはずの将軍は、何かを知っているのだろうか。 「彼女」の一人語りによって、真実が明らかになっていく。
カクヨムにも投稿しています。
以前同じタイトルで投稿していた作品と内容は同じです。『耳で聴きたい物語』コンテスト応募のための再投稿になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-01 12:00:00
10768文字
会話率:0%
ジムザー王国に4人の姫がいた。第4王女は、商業を担い。第3王女は、騎士団を掌握し、第2王女は、謀略を得意とする。
しかし、第1王女アルサは、特に何もない。
陛下の即位40年記念に、異世界イモ(サツマイモ)をプレゼントし、皆に嘲笑され、臣下
に落とされ、辺境に準男爵として、追放された。
その後、飢饉が国を襲う。
アルサは転生者、辺境を襲った危機を、現代知識で解決するが、
その方法は、現代でも異世界でも、何ら画期的な方法でもない。
貴族の伝統、飢餓輸出をやめただけだ。
しかし、餓死者0と大評判になる。
だが、盗賊たちが、アルサの村を襲おうと計画する。
軍略もないアルサに率いられた農民達は、武芸の心得のない者たちであるが、アルサは、農民を守るために、禁断の絶対悪の方法を使うと決心した。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-05 22:13:49
36597文字
会話率:39%
王国に4人の姫がいた。第4王女は、商業を担い。第3王女は、騎士団を掌握し、第2王女は、謀略を得意とする。
しかし、第1王女アルサは、特に何もない。
陛下の即位40年記念に、異世界イモ(サツマイモ)をプレゼントし、皆に嘲笑され、臣下に落とさ
れ、辺境に準男爵として、派遣された。
その後、飢饉が国を襲う。
アルサは、辺境を襲った危機を、アレな方法で解決する。
軍略もないアルサに率いられた平民達は、文字が読めるかどうか怪しい者たちだが、ある方法がはまった。
アルサは前世の日本の記憶があったのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-21 20:44:29
13221文字
会話率:43%
田舎町ウォーセンを拠点に活動するD級冒険者ミルドは金にしか興味がなかった。心の底から金が大好きだった。
約1年前に女神教会により施行された『ギフトスキル』。
13年越しに判明したスキル《斧使い レベル11》。
臣下に裏切られヒューマ
ン領に亡命してきた『魔王』。
それらを「俺には関係ない」「面倒だ」と一蹴するミルドだったが、大金が絡み始めた途端、アッサリと手の平を返す。
女神教会の真意。限界を超越したスキル。わがまま魔王との冒険。ただの斧使いだったミルドが、悪意の渦中に巻き込まれていると気付いた頃には何もかもが手遅れだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-21 21:31:49
66316文字
会話率:36%
バデンタール王家には代々伝えられる「宝珠」が国王の伴侶を選定する。
この「宝珠の王妃選定」にて見出されたクリステルはぐうたらをこよなく愛する令嬢だった。
宝珠の力でクリステルはバダンテール国王となる伴侶を支える。同時にぐうたらするた
めに、丸投げできる人材を集めようと奔走する。
これは、「宝珠」に見出され、のちに稀代の悪女とも聖女とも言われる、とある王妃の物語である。
不遇(ふぐう)をかこつ優秀な臣下を見出し、未曽有の危難から王国を救う礎(いしずえ)を築いた。一方で、宝珠の力を意のままに操ったと言い伝えられている。
さて、その真相はいかに———。
※方言を多用しています。ご注意ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-05 20:00:00
79688文字
会話率:37%
王女セリーナは、父の国王アルバートに反抗心を抱いていた。アルバートの権威を失墜させ、自分が国の主導権を握ろうと目論んでいた。
そこで、アルバートに忠誠を誓うレオナルドが邪魔となる。セリーナは、レオナルドに罪を着せ、国外へと追放する。
追放されたレオナルドは、他国に傭兵として雇われ、任務をこなしながらも、アルバート王への忠誠を果たす機会をうかがっていた。
しかし、アルバートは何者かに毒殺される。王に反抗心を示していたセリーナに、その疑いが向けられることになった。
そしてセリーナは、臣下に裏切られ、処刑されることが決まる。しかし、忠臣の助けもあり、何とか国外へと逃げ出す。
逃避行の中、セリーナはレオナルドに再会する。こうして、アルド国を取り戻すため、2人の戦いが始まるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-15 07:11:46
17184文字
会話率:34%
公爵令嬢は、婚約者である王子に告げられる。「婚約をなかったことにしてくれないか」。
それは、来るべき日の「婚約破棄」の一幕を演じるための相談に他ならなかった。
愛してはいませんが臣下としてあなたに忠誠を誓います。
悪役令嬢は忠誠のため王子
と決別します。
王子は正ヒロインと結婚します。
ざまあ、ありません(!?)
同作者による短編「悪役令嬢たちのお茶会 ~ご令嬢は皆、幸せになりました~」前日譚に相当します。
※この作品はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-02 10:00:00
10583文字
会話率:30%
1万年に渡り世界を知と暴力で支配した魔王。
その最期は、選ばれし者に敗れ虚しくも肉体ごと滅ぼされることとなった。
刹那の中で魔王が願ったこと。
それは、今一度新たな世界に蘇り、己の力のみで再び君臨すること。
そして、現代の日本。
魔王はた
だ一人の男として転生した。
魔法は無い。
力の強い臣下もいない。
ましてや誰も魔王のことなど知りもしない。
過酷なビジネスの世界。
人間族同士の政治、争い、諍い。
多くを治め、時には操り、ただ一人生き残ってきた魔王。
果たして彼は再びこの世界を支配することはできるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-01 11:26:06
745文字
会話率:15%
清朝の流れを汲む立憲君主制国家である中華王朝で上将軍を務める司馬花琳と、丞相を務める楽永音。
彼女達二人の忠臣は、女王である愛新覚羅紅蘭が何らかの悩みを抱えている事を察していた。
‐一介の臣下である私には打ち明けにくい御悩み事も、旧友である
上将軍になら吐露出来るのやも知れません。
このような理屈で楽永音に促された花琳は、急遽として女王陛下の相談相手を務めるのだった。
少女時代には友として気安く呼び合った二人の間には、今は主君と臣下という歴然とした序列が存在した。
そうした身分差を否応なしに意識させられながらも、彼女達の信頼関係は決して揺らきはしないのだった。
(本作品は、鳴田るな様御主催の「身分違いの二人企画」の参加作品で御座います。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-23 06:10:56
3851文字
会話率:29%
「この記憶は誰のものだ」
四枚の花びらを広げたような形をした大陸ハイドランジア。
その大陸に歴史に名を残す五人の王がいた。その王たちは、水を操り雨を降らせ、時に人の傷を癒す最上級魔法の水の使い手であった。
古代、争いの絶えぬ大陸の
中央を平定した統一王マニュス。
奴隷の身で反乱を起こし、奴隷たちに希望を与えた奴隷王サクスム。
中世、水害や干ばつから民を救い、絶大な人気をはくしつつも、幾度とない臣下の裏切りに合い、多くの人を虐殺した暴君ルド。
近代、天災で苦しむ村を水魔法で救い、神聖視され王となった、水神王アニバル。
現代、争いを鎮め、大陸の三つのエリアを治め繁栄をもたらせた賢王リアム。
賢王リアムの死後、少女ロラは生まれた。父親が愛してくれると信じながらも虐待を受け、首を絞めれたときに濁流のように己ではない記憶が押し寄せる。自分ではない思考が父を罵り、追い詰めていく。ロラは己が恐ろしくなり混乱の中、魔物の住む森へ飛び込んでしまう。そこで貴族の青年と出会い、運命が動きだす!
※世界史や日本史の小ネタ・パロディあり。神とは歴史とは人とは何か。時代を越えた一人の魂が積み上げた記録です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-30 07:00:00
1904814文字
会話率:43%
『習わし、仕来り、血筋、身分。己の力が及ばない事象のことを、人は総じて運命と呼ぶ』
――ある騎士が残したとされる言葉
その昔、イングレンスと呼ばれしこの世界には、騎士王アーサーと呼ばれる少年がいた。創世の女神の血が注がれ、あらゆる願い
を叶えた聖杯、彼はそれを守護し人々に恵みを齎した。彗星のように現れた彼は燃え尽きるように姿を消し、人々の間には彼とその臣下達が繰り広げた冒険の数々が語り継がれていく。
それから長い時が経ち、アーサーはナイトメアと呼ばれる使い魔の始祖とされていった。ナイトメアは友であり相棒。単なる使い魔以上の存在意義を持ち、仕える者の幸福のために戦う騎士。そのような生命体が、人々の生活に寄り添い暮らしてきた。人間や異種族の子は、十二歳になれば授かる為の儀式を執り行うこととなる。
さて、アヴァロン村に住む少女エリスも、ナイトメアを授かる儀式を執り行う予定の一人だ。自分だけの使い魔に思いを馳せる彼女の元にやってきたのは、それはそれは眉目秀麗な少年。そう、伝説に語り継がれし騎士王アーサーその人であった!
何故エリスの元にアーサーがやってきたのか? 何の変哲もない村娘の元に、大いなる原初のナイトメアたる彼はやってきたのか? 唐突な出来事に心が追い付かぬまま、海の彼方の大国グレイスウィルにある魔法学園への入学準備が進められていく。
そう、魔法学園だ。世界の各地にあるこの施設は、同年代の仲間達と高め合いながら勉学に励むことができるが、入学するにも金が掛かったり場所が遠かったりで、エリスのような村娘には縁遠いものであった。しかしアーサーがやってきたことによって、二人の保護という名目で魔法学園へ入学することができる。遠く感じていた魔法学園の生活に想いを馳せながらも隣にいるアーサーと親しくしていく決意を固めるエリス。
学園生活の幕開けと共に、運命の針も落とされていく。きっとこれから始まるのは、青春と運命が共存し合う、忘れられない物語であろう――
『君と一緒なら、運命にだって立ち向かえると、そうして主君は勇気を掲げた』
――騎士と共に戦った、信念を秘めし女王の物語
※全九章構成。カクヨムとノベリズムにも投稿しています。第四章投稿開始、三月も毎日投稿。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-25 23:37:35
4064961文字
会話率:70%
※短編『アーサー殿下は何度も九死に一生を得る』の続編になります。先にこちらを読んでいただかないと、設定や話がわからないかと思います。すみません。
結婚して夫婦になったアーサーとジュリア。アーサーは妻であるジュリアが可愛くて堪らなかった。そ
んな幸せいっぱいの二人だが、ジュリアはその強すぎる力から臣下や民に少しだけ怖がられていた。
そんな時に、ボーデン王国では大きな地震が起こりジュリアは民を守るため、自分を犠牲にして……。
アーサーとジュリアの恋物語です。
ハッピーエンド保証致します。
詳細に書いてはいませんが地震が起きた描写があるので、苦手な方は読まないように注意してください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-16 17:47:49
12258文字
会話率:57%
アルティナ・ノーキン。
男はたくましく、女はつつましくが美徳とされる国に生まれた。
国で一番強い女になることを夢見て王都の騎士団に入り、第一王子サリーの専属護衛の任を与えられる。
サリーは病弱で、すぐに体調を崩して寝込んでしまうため臣下から
馬鹿にされる存在だった。
そんなサリーのためにアルティナは全力を尽くす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-01 14:11:26
4049文字
会話率:29%
魔法と科学が融合した王国テイトミア。
王国の王女ローゼスカ・ティアムは、臣下のトランジェニスから報告のあった貧民窟での不審な動きの正体を探るため自ら乗り出し、それの解決を試みる。
しかしこの件では様々な問題か発生し、ローゼスカは責任
を取る身となってしまった。
そして新たな場所に移り、ローゼスカはそこで「新たな国づくり」をすることになるのだが、果たして、それはうまくいくのだろうか?
これは王国テイトミアを舞台とする長編の第2話となります。
第1話「ようこそ夢の桃源郷へ」のその後の話となっているため、まず大丈夫1話をご覧になられることをお勧めします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-27 14:04:36
81642文字
会話率:37%
魔法と科学が融合した理想の王国「テイトミア」。ある日、王国の王女ローゼスカは、臣下のトランジェニスから、王国に対する不穏な動きがあることを伝えられる。
ローゼスカはその「動き」を自ら探るため、情報の源となった場所をトランジェニスから訊
き出そうとするが、王女の身を案じた兵は、頑なにそれを拒否する。
二人は「ツトレノガトン」という事件をきっかけに、互いに惹き合う仲になっていた。トランジェニスは、ローゼスカを絶対に危険な眼に遭わせたくなかったのだ。
しかしながら男の心女知らず──ローゼスカはウルトラ・コンピュータと侍女兼秘書であるドレンの力を借りて、その場所の特定を試みる。
そして、ローゼスカがそこで眼にした、王国の現実とは──。
この物語は、王国「テイトミア」を舞台とした、長編の第1話となります。
また、本作の前日譚として「ツトレノガトン」という短編がございます。
本作だけでも十分に、内容を理解することは可能ですが、先に前日譚のほうをご覧下さいますと、より物語をお楽しみ戴けると存じます。
何はともあれ、魔法と科学の桃源郷、「テイトミア」へようこそ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-27 06:39:11
133156文字
会話率:35%