「ちょっ、誤解を生むような言い方すんなし! アタシはその……え、えっちなのとか、よくわかんないだけだから!」
――〝樋山 春華那(ひやま はるかな)〟、それが俺の幼馴染の名前だ。
学校ではちょっと派手な格好をしてるギャルだけど、誰
に対しても優しく接して性格も明るい。
そんな彼女はクラスの人気者で、常に友達に囲まれている。
対する俺こと胡桃沢 知晶(くるみざわ ちあき)は――ゲームとアニメ(あとエロゲと薄い本も少々)が生き甲斐で友達も少ない、所謂ヲタク。
クラスでも地味な存在で女子たちともほとんど会話しない俺だが、春華那だけはいつも気さくに話しかけてくれる。
おまけに俺のヲタク趣味を見慣れてしまったせいか、彼女は「趣味なんて自由っしょ?」と世のヲタクに偏見も苦手意識もないらしい。
俺にとってそんな春華那は唯一気を許せる女友達であり、一番の親友でもあった。
しかし――ある日、春華那から衝撃の相談を受けてしまう。
「えと……ちーくんってHな本とかゲームとか持ってるんだよね……? お、幼馴染を助けると思って、アタシにHなこと教えてくんない!?」
「お前はなにを言ってるんだ!?」
なんでも、ギャル友達から性的な話題を振られて全くついていけなかったのが悔しかったとか。
しかし性の話なんて恥ずかしくて誰にも相談できず、困り果てて幼馴染の俺を頼ってきたようだ。
いや、俺だってそんな相談されても困るんですけど?
エロゲや薄い本なんて見せたら間違った知識が身に付くし……
頭を抱える俺。
――けれどこの出来事を境に、俺と春華那の関係は少しずつ変化していって……
※比較的短い話数で終わる予定です。軽い気持ちでお読みください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-13 12:00:00
6040文字
会話率:30%
僕には高校2年生から付き合っている彼女が居る。
彼女の名前は佐久間霧華(さくまきりか)さんと言い、長い黒髪が特徴的な清楚な美人で……僕にはもったいない素晴らしい彼女だ。
そんな彼女と僕は、残念なことに大学進学を機に遠距離恋愛をすることと
なってしまう。
僕、渋木剛司(しぶきたけし)は遠距離恋愛に不安を抱きつつも、彼女を笑顔で送り出し、次に彼女に会う機会を楽しみにしつつ、無事に大学デビューを果たす。
そして夏休み……帰ってきた彼女は……。
「イェーイ!! タケシー!! 会うのチョー久しぶりだよねぇ!! ウチが居ない間、浮気してなかったー? 女とか連れ込んで無かったろうねぇ?!」
立派な黒ギャルと化していた。
これはすっかり見た目の変わった彼女が寝取られていないかにヤキモキしつつも、中身が変わっていない彼女をさらに好きになっていく物語。
そして……黒ギャルが苦手だった青年が、その性癖を目覚めさせてしまう物語である。
※「カクヨム」にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-09 12:04:22
59562文字
会話率:35%
市内の高校に通う青年、物部与一は亡き祖父の古民家を相続して、ルームシェアの入居者を募った。
ところが希望者として玄関先に現れたのは、同級生にしてギャルの藤原黒那だった。
泣きはらした顔で子猫を抱えるその姿は、どこからどう見ても訳ありの家出
娘だ。
「部屋、貸してくれるよね……? うち、ここがいい……」
与一は問題を理解しながらも、家の維持費が欲しさに彼女と形だけの契約を交わす。
それは一つ屋根の下での、事実上の陰キャと陽キャによる「甘い同棲生活」の始まりだった。
「今さら遅いよっ、服脱いじゃったじゃんっ! もうっ、エロ本みたいなことさせないでよっ!」
年頃の男女が一つ屋根の下で暮せば、ハプニングとはとても無縁ではいられない。
果たして与一は、明るく魅力的な黒那に心奪わることなく、管理人としての役割を全う出来るのだろうか。
※鬱展開なし、サービスシーン多め、現代設定にありがちで誰得なドラマ性よりもイチャラブ重視の構成になっています。
※本作はカクヨムでも連載予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-06 19:22:38
100009文字
会話率:54%
「好き好き大好き! もっと好き! 世界で一番! 愛してる!」
声優のライブイベント中、会場の俺の隣で誰よりも推しに向けて愛を叫んでいたのは、髪をピンクに染め上げ、耳にはピアス、胸元を強調させるようにいい感じに制服を着崩す、同じクラスのカリ
スマギャル小田南(おだみなみ)さんだった。
高校生に入ってからオタクデビューを果たした俺、太田拓海(おおたたくみ)は同じクラスの陽キャギャル軍団に毎日机を占拠され、陰キャとして片身の狭い高校生活を送る日々。
ある日もまた俺は机を占拠されていたが、その日はそれが些細なことに感じられた。なぜなら、放課後に生まれて始めて推し声優のライブイベントに赴くから。しかもSNSで仲良くしている強いオタクな『てぇてぇ大将軍』さんと現地で合えるということもあり、期待に胸を膨らましていた。
時間になって、待ち合わせ場所に現れた『てぇてぇ大将軍』さんは――
「あれ、太田君?」
俺の机を占拠していたギャルグループの一人、小田さんだった。
陽キャ特有のドッキリ的な何かかと思った俺は彼女のことを怪しい目で見ていた。しかし、ライブが始まり、小田さんは豹変する。
「あのさ、私じゃなくて推しを見ろ! 推しは推せるときに推すのが鉄則だろーが!」
カリスマギャルは正真正銘の声豚だったのである。
これは一人の推し声優をきっかけに、ライトなオタクが重度のオタクなギャルの魅力に気づき、そんな彼女に心惹かれて好きになっていく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-10 17:10:29
10652文字
会話率:36%
コーヒーと潮の香りがする、トイレが近くなるラブコメです。高校生になり鎌倉に引っ越してきたばかりの少年『ソソグ』。彼は趣味のカフェ巡りの最中に尿意に襲われていた。必死に海沿いを自転車で走ると、サーフィンの練習をしている女の子を見つける。トイレ
の場所を聞こうとするがその瞬間、盛大にもらしてしまった。『ナミ』と名乗ったひとつ年上の小さな女の子は、引いたりせずソソグを助けてくれる。ナミは『サーフィンショップの娘なのにサーフィンができない』という秘密があり、今は秘密の練習の最中だったという。ひょんなことから秘密を共有することになってしまった。それからナミはソソグを自分のお店のバイトに誘う。ソソグはサーフィンショップでコーヒーを淹れることになった。お店のナミや店主、常連たちとの交流で、ソソグはコーヒーを淹れることについて真剣に取り組み始める。完結後は新人賞に投稿します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-16 12:00:00
102167文字
会話率:29%