その日は卒業式だった。
起こるべくして起き、始まるべくして始まったあの惨劇は、俺達になにをもたらしたのだろう。
自分にとってどんなに大切な物だろうと、
それがどれだけ小さな変化だろうと、
決して変わらぬものなどないのだと知った。
主人
公の陵諒(みささぎ りょう)と幼なじみの海村秀(うみむら しゅう)、東野花(ひがしの はな)は高校の卒業直前、大量虐殺の惨劇に巻き込まれてしまう。混乱するクラスメート達と共に、下手人である殺人マシンから逃げようとするも、逃走経路は塞がれていた。心を抉るような残酷な悲劇に次々と直面するなか、三人は生き延びることが出来るのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-11-16 22:02:18
4136文字
会話率:27%
後に江戸末期と呼ばれし文久3年文月。
京が誇る花街、島原を騒がす「芸妓を引き裂く」と言う「辻斬り」を捕えんと、壬生浪士組の一員である永倉は、縁屋なる行きつけの揚屋で下手人を待つ。
草木も眠る丑三つ時、白く輝く天満月の下、ようやく見つけた下手
人は人間ではなく、「闇の者」と呼ばれる存在。
そして、その下手人と永倉の間に入った存在もまた、「闇の者」。
この物語は当然ながらフィクションです。実際の人物、団体とは一切関係ございません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-10-12 19:09:50
14363文字
会話率:39%