Q:ただの凡人、いくらでもいるNPC、観衆の中の覚えられない一人、イレギュラー、平和馬鹿。僕、新月真白は普通の中学生にして語り部に選ばれました。平凡真人間が売りだというのに、突然魔法のうんたらが覚醒うんたらとか言われたり、大統領さんが「冷
やし中華はじめました」的なノリで魔法課程を単位に決めたり、傲慢な従者を連れた家政婦がやって来たり、果てには高校生でもない僕に『魔導郵便局』から就職内定が届いたりするから驚愕の連続。こういうのは異世界トリップとかのお約束じゃないの? え、違うの? 主人公は隣の美少女さんでよくね? つかそうさせろマジで。A:はい、喜び慎んで却下させていただきます。 長編・筆を捨てた中学生が、夢も希望も魔法で誤魔化しちゃう現代日本に物申しながら化物のつま先を踏んづけるお話です。設定上、首都がまた京都に戻っています。決して強奪された訳ではないのであしからず。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-03-14 04:10:25
30007文字
会話率:40%
一章 血の疼き
―眼の焦点が合っていない。
行き成り、眼の前の男が威勢の良い声を上げて私を呼び止めた。大学生風の服装から察するに、繁華街に付き物の親父狩りかとも思ったが、その割りには眼の中に見える光りは濁っている。酒に飲まれた只の酔っ払
いとも思えるが、喋り方と雰囲気から、過去に何人も見て来た輩に近い物を感じさせる。
「おい、おっさん」
私は声を掛けられたのを無視して歩き去ろうとするが、男は執拗に食い下がって来る。
「さっきから絡んで来るが、酔っ払いを相手にして要る程暇じゃない」
繁華街の光りが眼に眩しい。私は、眼前の男に言葉を叩き付けて歩こうとするが、その私の態度が気に障ったのか、身長が高いのを誇示する様に上から私を見下ろし乍、乱暴に胸倉を掴んで来る。私は男を見上げ乍、自分の身長が180cmだと云う事を思い出した。身長は決して低くは無い筈だ。
「声を掛けているのが聞こえないのか?」
「何度も同じ事を云わせるな。悪いが、絡むのなら他を探してくれ」
「話をする時は、ちゃんと眼を見て話せよ」
「見ているさ。それとも、濁った眼では分からんのか?」
「おっさんの癖に、生意気なんだよ!」
「悪いが、坊やにおっさん呼ばわりされる覚えは無いな」
掴んだ胸倉の手首を掴み締め上げると、男は軽い呻き声を上げて手を放す。繁華街での喧嘩は見慣れているのか、誰一人として立ち止まる者は無く、私達を避けて通り過ぎて行く。
「て、てめえ」
「絡むのを止めれば、手を放してやるよ」
軽い挑発。この手の輩は、中途半端な対応をする方が面倒臭い。
「調子乗ってんじゃねえよ!」
男が叫び声を上げると同時に、空いている手で殴り掛かって来るが、喧嘩慣れしていないのか、大袈裟で無駄な動きが多い。私は軽く顔を背けてパンチを交わし、脛をつま先で思い切り蹴り付ける。
「ぐぁ!」
男が短い悲鳴を上げてその場に座り込み、見下ろしていた立場が逆に成る。
「用事は、もう済んだか?」
「この、糞親父が!」
「余り大声を上げない方が良い。警察が来て困るのはお前さんだ」
「その前に、手前をぶっ飛ばしてやる!」
男は足を抱えた侭で睨み付けて来る。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2012-02-05 15:58:54
2948文字
会話率:53%
短編・草稿なので書きません
最終更新:2011-09-12 06:36:09
2363文字
会話率:29%
裏世界を牛耳るお嬢様[傲慢]。金さえ払えば誰であろうと殺してみせる殺し屋[強欲]。夢見がちな放火魔[憤怒]。脳みそからつま先まで完璧に擬態する道化師[嫉妬]。血肉を喰らって骨を残す殺人鬼[暴食]。そして、まじめにハーレムを考える高校生[色欲
]。
そんな君と彼女と彼と、[怠惰]な僕の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-06-22 22:31:40
20270文字
会話率:20%
ある日、町に奇妙な男がやって来た。頭のてっぺんからつま先まで、全身ピンク色の格好をした男で、自称『世界一の舌を持つ男』と名乗っている。果たして、男の正体とは・・・。
最終更新:2008-08-03 20:31:49
2538文字
会話率:43%