神さまってのは、理不尽だよな?
まあそう思わないっていうなら、それでもいい。
きっと君はあれだろ? 「あの時の○○があったから、今の自分がある」とか、堂々と言えちゃうタイプの人間だろ?
本来は成立しないはずの項目を無理やり因果で縛りつけ
て、歪な公式を作っちゃう人間なんだろ? だって公式なんだから、それに当てはまらない事例はすべて誤りだってな感じの。
うん。でもまあ、それでもいいんだ。きっとそれは正しいんだから。
希薄な過去とリンクさせ、今を生きるための糧とする。
その理不尽なやり方は、こと生きるという側面に対しては実に理にかなったやり口だ。
それをおれは肯定し、同時に激しく希求する。だって現在進行形でいじめられているおれには、その方法論は適用できないからね。
さっさといじめを過去に、さらには思い出として語れる立派な大人になりたいのだが、なかなかそうはさせてくれない。未だおれにとって、神さまは理不尽なままだった。
そしてそんなある日、おれは一人の女の子と出会うはめになった。
クソそのものの環境で成された、クソのような出会い。吐き気と自嘲のボーイミーツガール。
神さまおれ達に幸あれ。もしくはてめーもここに来い。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-13 09:29:23
5942文字
会話率:8%
世界はふざけたほどに不平等だ。そう思わないかい? ぼくはそう思うよ。だからぼくは旅に出て――この世界を正してやるんだ。悪のやり方でね。この話は、『人類最悪』ことこのぼくと、『人類最低』である僕のパートナーが送る、ひどく滑稽で無残で残忍で残酷
で残刻で残虐で暗黒で非道で悲惨で邪道で邪曲で凶暴で冷酷で無慈悲で薄情で無常で冷血で暴虐で凶悪で猛悪で極悪で悪逆で過酷で酷薄で――最悪で最低な物語。即ち、悪の物語。
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この作品はケータイで読むことをあまりおすすめできません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-01-20 16:58:40
13087文字
会話率:40%
皆私を枯れてると嘆くけど私はそう思わない。なんて言ってる内に一年経ち私も三十路、周りが心配して開いてくれる合コンもほぼ毎日から月一に減った。親も妹のお陰で孫が見れて満足したのかもう何も言わないし自由だと一人飲みを公園でしようとしたら思わぬ拾
い物をした。驚くほど美男というのが似合う男と仕事人間の枯れた女が恋をする話折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-12-18 02:00:24
2699文字
会話率:35%
四方を山に囲まれた国、アークジュエル。長年周囲の他国から侵略をうけながら、一度も敗北した事がない事から『無敵国家』と呼ばれるこの国の、外国に続く四方の四街道の一つがある地域を任されているカミジール男爵家。
国のトップしか知らされぬとある秘密
を抱えたこの家には、四人の娘がいた。その三女、イーリス・ミル・カミジールがアークジュエル王国の王太子妃候補として王城に向かうところから物語は始まる。
他の姉妹に比べ容姿に劣り、髪色瞳の色も異彩を放つ漆黒。外見がほかの兄弟と大きく違う中、しかしイーリスは誰よりも領民に愛されていた。
カミジール男爵家が抱える秘密。その中枢に在るイーリスを、領民たちは敬意と羨望を込めてひそかにこう呼んだ。
――忍姫、と。
これは、忍姫イーリスが王城を舞台に巻き起こすラブス……
「それにしても迷惑ここに極まれり、ね。そう思わない? アイリス」
「まったくそうでございますわねぇ、お嬢様。殿下もすぐに私たちを家にお返しになってくれればいいものを」
……し、忍姫イーリスが王城を舞台に巻き起こすラブストーリー!
始まります!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-01-21 00:25:04
72809文字
会話率:34%
俺は気づいていなかった。当たり前のものが当たり前かどうかはしっかり知ってからそう思わないといけないということを。
最終更新:2006-08-12 02:34:12
1758文字
会話率:29%