――霞ヶ原高等学校 修学旅行2日目 夜。
小さな明かりが、夜の語らいを楽しむ少女たちを照らし出す。
やがて、明かりが消え、全てが闇に支配されたその瞬間。
少女たちの可憐な声は、耳をつんざく悲鳴に変わる。
襲い来る恐怖、広がる血だまり、崩
壊してゆく友情。
少女たちを狂気へと誘(いざな)う、黒い影。
『一緒ニ逝コウ?』
はたしてこの夜は、永遠なのか、否か。
――朝はまだ、来そうにない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-02-01 10:00:00
5184文字
会話率:30%
二十時以降の外出は禁止する。
世界各地でほぼ同時に発生している都市部から主に始まったと言われている濃霧が発生する現象、ディープミスト現象。DM現象と呼ばれるそれは一定のエリアで発生し、その中に長時間いる人間を変質させてしまう。
自
我を持たない人を襲う化け物。ゴースト化した人間は一般人を襲い、その襲われた人間もゴーストに変え、朝日が昇る事には影のような円を残して消えてしまう。
サークルになってしまえば安全ではあるものの、その現象がなぜ起こっているのかの解明は進んでおらず、DM現象が発生して百年以上が経過していてもなお、市民はその恐怖に怯えていた。
対応手段がない。屋内にいれば安全であると言う理由から二十時から翌五時までの完全自宅待機命令が国から発令されているものの、被害者は数を減らさなかった。
DMエリアに指定されていない地区で恵美は部活動のアーチェリーを行いながら、ニートで何もしない兄を蔑みながらも兄妹だからと半ば諦めて自分の生活を送っていたのだが、突如として自分たちの住む地区がDMエリアに指定され、恵美は部活動のセンパイ、さなえと三咲と共に学校に残る事になった。
両親はいない。兄の敬介も家にいないのだから一人でいるより学校で二人といたいと思った。それが全ての始まりになるとも知らずに恵美はお泊り会のような後輩の面倒を見ながらも、夜が明けるのを待った。
ずっと昔に…自分が被害にあったDM現象が再びやって来たことを憂いながら…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-01-30 19:18:04
491669文字
会話率:50%
3つの大陸で構成される惑星テズラエア。
それぞれが様々な文化を持ち、生きている。
しかし近年、影のように黒く人を喰らう悪魔がこの惑星に出没している。
人はそれをデーモンと呼ぶ。
そんな恐怖と不安が渦巻く世界で孤児院出身の青年、アシュ
レイは剣術を学ぶべく戦闘技術専門の学園、レイウス学園へと入学するのだが……。
デーモンの襲来、そして隠された能力と過去。
儚く、残酷な真実を紐解く物語……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-12-23 00:52:12
5039文字
会話率:34%
この作品は「他人の影響」を場合よっては恐怖となるという事をテーマにした作品です。
書きたいことだけを書いているため、あえて長々しくはしていません。
あとこの作品は物語を通しての主張みたいなところもあるので、別に評価はいらないです。
最終更新:2010-10-23 19:47:55
409文字
会話率:17%
わたしと徹は、鹿児島に車で帰省することになりました。
出発して19時間が過ぎ、やっと福岡を抜けて九州自動車が途切れる地点まで来たのです。
そして濃い霧と大雨のためトラブルに見舞われた私たちは仕方なく目の前にあったラブホへ泊まることにしたの
です。そのときはまだ明日の楽しい帰省で楽しい出来事だけしか考えていませんでした。濃い霧の中で目撃した白いワンピースの女性が私たちにかかわるなど知らず。これから起こる恐怖体験などまったく知る由もなかったのです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-08-07 17:00:00
6453文字
会話率:17%
ここは、セイジェントと言う世界。ここは、ちょっと変わった世界・・・・・
科学、魔法 とは違う力がある。その名は・・・・・宝玉|(ほうぎょく)・・・・・・
その宝玉はいつからこの世界にあったのかは、誰も知らない。ただいつの間にか人々のそばにあ
った。
宝玉は、人の心に反応し人に力を与える。しかし、人間全員が使えるわけではいかなかった。
その力を使う人達を、皆は「宝玉使い」と言った・・・・・・
宝玉はたちまちに暴力となり、世界で争いが起きた。だが、全部がそうではなかった。
闇玉|(やみぎょく)戦争、これは闇の宝玉を手にした一人の人間が自らの信念のために起きた戦いだった。最初は一人の戦力だったが、その力に魅入られし者達が集い、大きな、そして世界を支配するほどの力を持っていった。その組織の名を「黒の世界」。その組織はあっという間に世界の平和を揺るがした。人々は恐怖を抱いていた。
しかし、そんな時に立ち上がったのが「自由な世界」と言うグループだった。そのグループと世界全体のレジスタンスや国が協力して「黒の世界」との戦い多くの人達と一人の勇者の犠牲に終わった・・・・・・・・・・・
これは、そんな悲しい戦いが終わって八年後の世界の物語。世界が平和になって人々は笑顔に日々を過ごしていたある日、黒い影が再び動き出す・・・・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-06-13 17:00:55
7972文字
会話率:55%
“夜の闇をよぎる怪鳥の影のように・・・”。読む人々の心の中に、束の間の幻影を投げかける。そんな作品を作り上げる事が叶うならば、これ程喜ばしい事はないと思います。死んだ父の遺品であるダッフルコートを巡る怪異「父の思い出」、綱渡りの名人を仰ぎ見
る人々の話「ある日の出来事」、浮浪者が巻き込まれたゲームにまつわる顛末「椅子取りゲーム」を含む二十と一話の短編に、蛇足ながら「まえがき」と「あとがき」を添えて皆様にお届けいたします。私が気分の儘に書き上げた作品ばかりですが、時間の許す限りお付き合い下されば光栄です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-04-12 22:28:41
73805文字
会話率:37%
ごく当たり前の日常の影に潜み、じわりじわりと浸食する恐怖――。そんな恐怖の体験を、貴方もちょっとだけ、覗いてみませんか?★ホラーシーズンなので、復活してみました。
最終更新:2008-07-21 09:45:07
15798文字
会話率:1%
「アイツ」は私を真似してくる。私も真似させられる。私の何もかもを。そう、人の死すら。
最終更新:2007-05-20 13:21:19
2363文字
会話率:25%