この世界には魔獣や幻獣と呼ばれる存在がいる。それは単に陸上の獣のみにあらず、海獣や鳥獣にも存在し、それこそ何百年も前にはかなりの脅威として人々を恐れさせたらしい。
そんな世界を救った人々が居た。在る者は炎を操り、在る者は風を纏、在る者は
雷を落とし、また在る者は傍らに魔獣を従えて。数名にしか満たないそんな人物が現れ、各地を巡り始めると、それを見た人々は希望を取り戻し始めた。
今ではその名は廃れ、微かに残る其の呼び名は、彼らを『一族』と称し、敬意を持って接していたという言い伝えのみ。
そして現在。それら魔獣の討伐を持って生業とし、世界を巡る人々は『冒険者』と呼ばれ、その生き方に憧れを抱く者も。
そんな世界の一人の少年が、その道に足を踏み込んだ。己が想いを胸に秘めて。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-10-20 21:51:02
42439文字
会話率:25%
輝石の欠片を集めに来たという異世界の巫女姫と護衛の少年。二人の帰還を見送った青年の抱く想いと、彼に与えられた機会は――。 ※※前作「とある招喚」とはまったくつながっていません。
最終更新:2010-09-26 23:49:51
5482文字
会話率:29%
またそうやってすぐ自分を不幸せに見立てるの?彼と彼女と私とあなた、一体何が違うっていうの?それでみんなは平気なの?自分がみじめだと思わないの?自分がちゃんと生きてるって自信はどこから出てくるの?みんなもう倒れたいんじゃないの?その後に抱き締
めてくれる誰かが欲しいんじゃないの?なんで声に出さないで心の奥に押し込む事が出来るの?それともみんな辛い時だけ目をつぶってるの?日々の忙しさや疲れを免罪符にして考えるのを止めているの?こんなにも確かに在る疑問を、なんで誰一人として口に出さないの?口に出した時に、変な目で見られるのが怖いから言わないの?「そんなのみんな一緒だよ」とか言われて一蹴されるのが嫌だから言わないの?そうやってみんなこの思いを忘れていくの?単なる時間だけで?みんなは時間だけで忘れられる程、その思いは小さいの?それともその思いを抱く事に飽きちゃうの?同じ思いの繰り返しだから薄れていっちゃうの?ねぇ。みんな思ってるんでしょ?今は思ってなくても、前はあったんでしょ?なんでなくしてしまったの?この思いが無くなって、あなたのなかで何かが変わったの?変わってないんでしょ?本当はさ?まだあるんでしょ?何かで蓋をしてるだけなんでしょ?でも、もう蓋を開けられないんでしょ?何か違う事に意識が行く様になったから、蓋をしたんでしょ?そして蓋が自然と重くなったんでしょ?その蓋が閉じられた状態で、あなたは本当のあなたって言えるの?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-09-21 03:35:27
14267文字
会話率:17%
君はいわゆるごく普通の平均的な人で、ずば抜けて秀でたものなどあるはずもない。全国を飛び回らなくとも君のような人はいくらでも見つかってしまうだろう。
だけど僕が君を目で追ってしまうのはきっと、君だけの特別を見つけてしまったから。
恋人のい
るクラスメートに恋心を抱く男子高生の読みきり短編です。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-09-13 15:55:20
1317文字
会話率:44%
神が統治する世界を、守る聖女、疑問を抱く青年兵、見守る賢者。過去の罪悪に囚われる軍人、心に傷を負った女性兵士。内戦の予感に怯える巨大な国で、彼らは守るべきものの為に足掻き続ける。政治したり戦争したりの人情ファンタジー。完結。
最終更新:2010-08-16 19:58:50
487787文字
会話率:42%
主人公、星川奏揮(ソーキ)は、家族に対する憎しみにより、人間に恐れられる「鬼」へと姿を変貌させる。ソーキは一時的に、鬼に精神をのっとられ、家族を殺してしまう。そして自分の心を取り戻し、自分のやったことに後悔し、とてつもなく大きな罪悪感を抱く
。体は醜い鬼のまま。殺してしまった兄の顔を貰い、平和な村に溶け込んでいくが!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-08-12 13:28:02
408文字
会話率:27%
現実は本当に不条理で残酷であると思う。どんなに真面目に頑張っていたとしても、通り雨みたいな災いに出くわす事がある。世界が真っ黒な悪意で満ち、牙をむいて襲いかかってくる事も――
未来は容易く、本当に些細な出来事で変化してしまうものだ。
何気ない行動で、何気ない心持で、何気ない思い違いで――
人は他人を羨み、優れた力に幻想を抱く。
世に広がる三種の魔法はそれをさらに加速させ――
そして非常識は、非常識を呼び寄せる――……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-08-03 22:34:23
188565文字
会話率:18%
勇樹と正人、さゆりの三人はバンドを組んでいた。そして、さゆりの友達、奈々枝と文江はいつも練習とライブに顔を出していた。勇樹はいつしか奈々枝に恋心を抱くようになる。そんな淡い青春時代を思い出した、一人の男のお話です。
最終更新:2010-07-18 01:52:29
89509文字
会話率:38%
古来より魔法が日常生活の術として伝わってきたアーティクス大陸にはアーク王国・イクス王国・アーティクス皇国という三つの国が互いに睨みを利かせながら、淡い平和を築いていた。
そんな中、イクス王国の六大貴族の一つ、水月家の長女である海華(みか)は
王立魔法学院に通っていた。家紋の重荷を背負いながらも妹や弟、幼馴染たちと楽しく過ごしていた海華の日常を過ごしていたが、そんな海華に激震が走った。それは天才と称される今は無き海華の兄と瓜二つの少年、竜宮院 六との出会いであった。家紋と海華を捨て、自由を得た兄の存在は一人の少女にはあまりにも重すぎた。歩み寄ろうとする六と過去の亡霊に捕らわれてしまった海華。二人は次第に幼すぎる好意を抱き始める。
思いを次第に募らせていく海華は迷い込んでしまった戦場でシーと名乗る白髪赤眼の少年と出会う。血の臭いを漂わせ、何かに苦しむシー。どうにかして重荷を取り除こうとする海華。二人の少年に抱く思いに苦しめられていく海華。だが海華は知らない、自分が背負う重荷と他者が背負う重荷との絶対的な違いを。
友達や六、シーと切磋琢磨し、気持ちを通わせ、一人の立派な大人になろうと足掻きつづける海華。
しかしそんな海華たちの前に立ちはだかるのは純粋すぎる野望と伝えてはならぬ恋心と残酷すぎる優しさ。
そして最後に海華が選ぶのは 。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-07-16 00:00:01
5379文字
会話率:8%
世界は闇で覆われていた。
そんな世界を、神が光で照らし、そこに人々は住んでいた。
しかし、神は全能ではなかった。
ゆえに光は偏り、その光の偏りに不満を抱く者が増えてしまった。
神を殺せ!
そして不満は爆発し、神は墜とされた。
読者の皆様の
意見や感想で物語が左右されるかもしれない物語。始まります!
*現在執筆凍結中*折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-07-12 21:52:06
28173文字
会話率:44%
人が死ぬことは、彼にとって日常だった。
それは物心ついたころから、当たり前に見てきた光景だったから、そこになんの違和感も抱くことはない。
当然のように人の死を受け入れ、当然のように人の命を奪った。
そんな風に育った少年は、今現在、なぜか学園
生活を送っていた。
彼の知る日常とは違う、穏やかで、平和な日常。
とある目的の為、かりそめの日々を生きる、ひとりの暗殺者の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-06-27 07:34:24
8265文字
会話率:26%
トキオの聴力が低下し始めた。
聞こえなくなる恐怖に脅え 全てに背を向けた彼は
誰の言葉も受け付けなくなった。
ある日 母とカチあった彼は 家を飛び出す。
あてどなく彷徨いたどり着いた場所は
農道のひろがる大きな村だった。
不思議な気配
を纏う村人に興味を抱くトキオだったが
彼らは恐るべき秘密を隠していた。
少年の見た事実とは。
本当の強さってなんですか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-06-03 22:58:03
942文字
会話率:45%
不幸な出生の月山は、祖父母に引き取られて育つ。大学を出て職にも就くがかれの人生の友は音楽だけであった。職場で事務を手伝っている社長の妻に淡い恋心を抱くが、結局かれは孤独から抜け出すことは出来ない。
最終更新:2010-05-25 10:54:21
6900文字
会話率:0%
河原優が、恋人の美涼とデートの待ち合わせをしている時、偶然、昔の知り合いの麗菜と出会う。
優は美涼とのデートの後、麗菜とドライブに出掛けるが、優は、あまりはっきりと麗菜の記憶を思い出す事が出来ない。
後日、ドライブの時に美涼が不機嫌に
なり、その原因が麗菜の細工にあると分かった優は憤慨し、麗菜を拒絶しようと考える。
しかし、「もう、二度と会えない」と言う麗菜の言葉に、何故か動揺した優は、美涼とのデートをすっぽかし、求められるまま海へのドライブに繰り出す。そして、その夜、優は麗菜を抱くが、翌朝、麗菜は消えてしまう。 その後、美涼も失う事になった優は、後日、麗菜が結婚する事を知る。
優は、確実に自分の周囲の時間が流れた事を感じ、午後のベッドに横たわる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-05-05 22:49:23
9538文字
会話率:53%
少女は、死人の願いを何でも『一つだけ』叶えることができる。叶えなければならない。それが『彼女自身』だから。
そんな少女が、誰かに恋心を抱くなんてことは、本当は『有り得ない』こと───。
最終更新:2010-04-07 22:45:36
3158文字
会話率:8%
※評価・感想よろしくお願いします―――『空からの贈り物』の続編です。それぞれの思い出から時が過ぎ、三年生へと進級した誠。『スカイ』によって願いを叶えた少女たちとの物語を終えた誠は、妹であり恋人でもある湊と幸せに暮らしていた。しかし、物語はこ
れで終わりではなく続きがあった。少女たちと再会し、誠を想う諦めない気持ちを抱く少女たちの物語と誠の新しい一年が、今始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-04-05 06:39:35
126515文字
会話率:39%
物語はほんの数時間での出来事。米国帰国した主人公が実の父親を殺害し、大阪市内を逃亡する。現在と過去、さらには空想の3世界が交互に殺害動機の事実に迫る構成。失望と挫折、生きる気力を全て削り取られた主人公が行き着いた末は、キリスト教伝道をして
いる米国人宣教師の「教会」だった。
この主人公を通し、人が抱く空しさ、悲しさを光が見づらい現代社会と絡ませながら、生きる希望と真正面に向かい合う。屈折した文章や難解な表現をすべて排除し、荒々しくはあるが、「生きる」とうい意味だけに焦点を絞った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-04-03 01:33:54
13328文字
会話率:3%
『メルアリア帝国』の帝都に住む平民の少女『ラザラ』は、ひょんな事から皇帝と恋仲になり、婚約した。
しかし平民との婚約に貴族の大半は反対する。
皇帝は賛成する貴族の案を取り入れて、ラザラの家族を貴族にすることを決め、彼女の唯一の肉親である兄『
ラーザ』を帝都に召喚しようと彼の住む町に使者を送った。
渋々承知しながらも、彼は使者と共に帝都を目指す。
だが、彼を捕らえて『ラザラ』を脅迫し、婚約を解消させようと企む反対派の貴族は刺客を放つ。
また、使者の一人『フィネット』は『ラーザ』に恋慕の情を抱くようになる。
はたして、『ラーザ』は帝都に無事たどり着き、妹の結婚を祝福することが出来るのか?
『フィネット』の初恋は実るのか?
『メルアリア帝国』はどうなるのか?
タイトルの本当の意味は・・・・・・・・・・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-03-21 23:22:25
4749文字
会話率:27%
妻を津波で亡くしたばかりのシャチに恋心を抱く まだ幼い浅瀬
だが 彼も浅瀬を愛していることがわかり 二人の心がひとつに重なる
最終更新:2010-03-10 16:35:40
10445文字
会話率:52%
今からさかのぼる事1000年以上前の話……。
時は平安時代。
安倍益材は1人の子宝を授かった。
しかし益材は生まれた赤ん坊を見て、絶望する。
何故ならその赤ん坊は女の子だったからだ。
益材は前世からの因縁なのか、子宝に恵まれなかっ
た。
だが、世継ぎがいなければ安倍家の家系は廃れてしまう。
だからこそ、彼は世継ぎにできる男の子が生まれる事を強く望んでいたのだ。
益材は考えあぐねた末、ある決意をする。
この赤ん坊を男として、自分の世継ぎとして育てる事を。
この赤ん坊こそが、後の陰陽師・安倍晴明である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-03-07 08:18:58
337文字
会話率:0%