ーーさよならなんかじゃない。甲子園でバッテリーを組もう。私、それまでずっと待ってるから……
十二年前、離別した幼馴染の少女と交わした約束。
挫折を経験し腐っていた高校球児、梅田 寛和(うめだ ひろかず)はふと健気だったあの頃を思い出す。
ーーごめん。望美ちゃん。俺、約束守れなかった……
暗がりの自室でベットに横たわって頬を光らせる寛和。
ーーううん。言ったでしょ。ずっと待ってるって。終わりじゃない。これが始まりだよ。
黒闇に刺す。光の先に居たのは、黒髪と栗色の目に面影を残す幼馴染の少女、早乙女 望美(さおとめ のぞみ)だった。
止まっていた時計の針が動き出すーー
その先にあるのは無謀か。はたまた奇跡か。
幼馴染の二人の物語が今始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-06 03:36:52
8144文字
会話率:23%
世界中で一番無謀で危険なレースとは、何でしょう。道無き道を進むラリー? 大海原を単独制覇するヨットレース? いやいや確かにそれらもスリル溢れるレースですが、【マン島ツーリスト・トロフィー】がそうだと筆者は思うのです。そんなレースの一端を、こ
のエッセイで感じて頂ければ幸いです。それでは究極の《非日常》を……御覧あれ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-03 11:15:34
3592文字
会話率:2%
神は世界を創造し、その中に自分の姿を模した生き物を入れた。それが人間の始まりであり、それが世界を滅びと再生の混沌に貶める始まりだった。
神の手によっていくつもの人間が滅びていった。
そんな中、ある時代のある人間達が最期に神に抗ってみよう、と
立ち上がった。
神に挑む。そんな無謀な蛮勇を可能にするのは神が最初に創った原始の四人の人間の血を引く、英雄達。
彼らの意思は時代を超えて受け継がれていき、神に抗う人の時代が続いていった。
これは、神に抗う人間の時代を超えた物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-30 22:49:53
10426文字
会話率:45%
高い山の頂きに城を構える彼の国は、若い女王が治める広大な領土を有する国。
その国と女王を手にしようと諸々の国が彼の国に攻め入ったが生還した者は居ない。
この国には女王を守る狂戦士がおり、敵と見なした者は屈強な軍隊であれ、容赦なく屍の山と
なる。
狂戦士を恐れ手をこまねいている国々を尻目に
若き王が無謀にも彼の国に攻め入った。
傍若無人の王と呼ばれる王が狂戦士と相対した時、王を殺そうとする狂戦士の姿に死の恐怖を凌駕する感情が芽生え…?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-22 06:56:58
53892文字
会話率:33%
オルストール国フレンシカの史編書記官イゴルは、隣国マルジアとの境で謎の遊牧民に捕縛され囚われの身になってしまう。イゴルは、彼らの奇怪な交霊術の贄にされてしまうというのだ!忌々しい短剣がイゴルの首を切り刻まんと振り落とされた刹那、突如おぞまし
い頭蓋の怪物が遊牧民のキャンプを襲撃し、イゴルは間一髪危機を脱する。「真なる神」と名乗る頭蓋の怪物フェメリクの懇願を受け入れた彼は、両国に災いと混乱をもたらす偽神の正体を暴き八つ裂きにするため、同じく囚人であったハルとともに無謀な旅に出る……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-20 03:27:03
513文字
会話率:0%
「脳筋サラブレッドのもらい手なんてオーガーくらいかしらぁ」
夜会にて、ライバル派閥トップのシャーロットに面と向かって侮辱され、さらに自分の派閥トップであるアンナから脳筋牝馬という二つ名までからいただいてしまい、戦う事しか能が無いライア
ン伯爵家の長女ヴィータの婚活は暗礁に乗り上げた。
「絶対見返す、侯爵夫人になってシャーロットと対等になってやる!」
絶望的な戦いに身を投じるヴィータ。
ついでにいえば戦争がなくなったせいでライアン家自体も存亡の危機。
「イェェェ――――――――――イッ!! 次元魔法の杖、修理完了!」
ヴィータはかつて魔導卿とまで称された曾祖父が残した次元魔法の杖を修理し、異界に転移する手段を得る。
その目的はただ一つ。異界の品で公爵家に貢献し、政略結婚で侯爵夫人になる事。
異世界に渡るのはヴィータにとって、起死回生の一手になる。
そして扉は開いた。
「僕の名前は陣内・善左衛門・末那だ。家名がジンナイ、当主や嫡男が名乗る名がゼンザエモン、個人名がマナだ。善左衛門と呼んでくれ。この部屋を親戚から借りて住んでいる。よろしく」
何事にも動じない、日本の大学院生の部屋のクローゼットに。
これは脳筋牝馬と呼ばれる残念な伯爵令嬢が日本の寡黙万能イケメン大学院生と共に異世界で無謀な婚活に挑む物語。
「助けてゼンザエモン!」
そんな叫び声がしばしば聞こえる日常の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-03 17:19:33
24827文字
会話率:33%
とある国にマリーネ王女と言うとても気が強い王女様がいました。
彼女は国で一番強いイイ男と結婚したかったのだけれども、英雄ディストールは他の女性と共に姿を消してしまってマリーネ王女は失恋してしまいました。
でも、マリーネ王女はイイ男と結婚す
る事を諦めませんでした。
だから、マリーネ王女は豊穣の祭りに来た精霊王様に結婚を申し込んだのだが…さてどうなる?
王太子殿下の婚約者である公爵令嬢は英雄に結婚を申し込むで、見事、英雄に振られたマリーネ王女のお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-17 19:56:18
2928文字
会話率:27%
好きな女の子に告白する勇気がない そんな時どうする?女の子に好きになってもらう?そんなの無謀?でも好きな気持ちは抑えきれない もうアピールしかない そんな作戦しか思いつかなかった主人公 小林がとことんアピールをする
最終更新:2021-07-16 13:37:41
4409文字
会話率:57%
**1,000万PV達成!ユニークアクセス232万突破!ありがとうございます!**
** 無謀にもオーバーラップWEB小説大賞に応募してみました! **
ある日起きたらネットゲームの中にいた俺。
神様からの案内は無し、システムか
らのメッセージも無し。
極まっている鍛冶レベル、加工のための必要最小限の魔法レベル、同じく素材集めのための必要最小限の冒険者レベルと、成長できるという利点を武器に、何とか生きていかねばならなくなった。
取り敢えず、鍛冶屋はじめてみましたが、魔王軍が攻めてきて世界大戦的な何かが始まった。
俺は鍛冶屋なんだが、鍛冶屋的な仕事だけさせてくれないかな。。。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-14 00:01:37
290825文字
会話率:19%
『お気の毒ですが……もうその肩では野球を続けるのは諦めた方がよろしいかと……』
中学三年生の春。俺……進藤 球也(しんどう きゅうや)の夢は砕かれた。
部室で悪ふざけをする後輩部員を、倒れてくる棚から助けたせいで、代わりに下敷きになって
しまい、右肩を壊してしまった俺は、誰にも同情されないまま、野球部を去って真っ黒な数か月を送る事になる。
そうしてやってきた、中学最後の夏休み、俺は数年ぶりに地元に帰省することになったのだが、俺の心はずっと晴れないままだった。
そんな状態で、思い出の神社で一人落ち込んでいると、幼馴染……いや、腐れ縁の新 茉奈(あらた まな)と再会した。数年ぶりに会う彼女は、相変わらず元気でちょっとイタズラ好きで、何も変わっていなかった。
そんな茉奈と出会っても心が晴れなかった俺は、実家にあった野球道具を、早朝に処分しようとしていると、茉奈に見つかってしまう。口論の後、俺は茉奈に思わぬ提案をされる。
それは――左手でやればいいという提案だった。
利き腕でも必死に努力をして、ようやく強豪校のレギュラーを取っていた俺にとって、左でやるのは未知の領域で、明らかに無謀。だけど、茉奈の説得と、幼い頃の俺達の夢を叶える為に、左でやる事を決意した。
アドバイスをくれたうえ、幼い頃に交わした約束をいまだに覚えていて励ましてくれた茉奈……そんな茉奈には、実はとんでもない秘密がある事を、この時の俺はまだ知らなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-27 20:10:05
25617文字
会話率:59%
斎木(さいき) 創(はじめ)はオンラインゲームと似た異世界に、女神?の力で転移する。
「こ、これは昨今のラノベやアニメによくある俺様最強で、楽して英雄うはうはハーレム生活か?」と思いきや、手違いですぐ死亡。
甦れたが良いが、能力は一般人
レベルで言葉も解らずお金も無い!
おまけに復活時に同時に死んだ魔神と魂が微妙に混ざって寿命が100倍に⁉︎
そこから苦節300と25年、苦労に苦労を重ねた創は、逆恨み?から、事もあろうか魔王達に雇われ同類の楽して活躍しまくる転移勇者を狩って''勇者殺し"と呼ばれるように…
しかし300年で三人の勇者を狩った創だが、なんだかんだで報酬は変なものばかり。
相変わらず貧乏生活の創は今度こそ、一生遊んで暮らせる大金をと、依頼に来た竜王の娘である超美少女、マリアベルの前で大々的に報酬を宣言した!
「ベルちゃんで童貞を捨てたいっ!」
……あれ、あれれ?
かくして、圧倒的不利な弱者、斎木 創の4回目の無謀な勇者討伐が始まるっ‼︎
あれれ……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-27 17:33:53
421676文字
会話率:39%
「どちらが愚かなのか、私が証明してやる」
それは少女がたった一人で挑んだ、愚かにして無謀な戦い。
舞台は、古代魔術研究を目的としたアカデミーのとあるクラス。
クラスで一番の落ちこぼれ(※自覚無し)ミソラは、自分を馬鹿にしたクラスメイト達を
見返すためにあれやこれやと孤軍奮闘するのだが、ほぼ空回りになって失敗に終わる毎日。
そんなある日、クラスメイトとの口論がきっかけで、場の勢いのままに下剋上宣言をしてしまうミソラ。
当然、計画性などない。まして勝算などない。
それでも彼女は引き下がらない。おのれの愚かさには全く気付かぬままに、連中を嘲笑い返すため、ただそれだけの為に。
果たして、そんな圧倒的不利な戦いに、奇跡は起こるのか……?
自サイト(http://slowmarch.web.fc2.com/misora/misoratop.html)からの転載です。
あとカクヨムにも載っています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-26 09:12:31
24475文字
会話率:36%
不安定な戦乱の世の中。
目を覚ますとそこは見知らぬ所だった。 青年には記憶がなく、家族、友人、恋人、そして名前すらわからない状態。
偶然通りかかったフリージアはそんな青年に手を差し伸べた。
クロという名前を与え、自分の所属する集落【
日照りの紫陽花】に受け入れた。
そこはクロのように身寄りのない子に多く手を差し伸べるせいで、女子供が多い所であった。
働ける大人たちは少なく、戦力に至っては片手で事足りる数しかいない。
そんな弱小部族の彼女達だが、その中でもフリージアはいつも元気で輝いていた。
みんなのために笑顔を振りまき、一人で全員分の獲物を狩り、どんなに大変でも笑顔一つ絶やさない、そんな彼女。
クロはそんな彼女に不思議と焦がれた。
自分が戦えるとわかったクロは、そんな彼女の力になりたいと申し出——
これは、世界の安寧を願い突っ走る無謀な少女——フリージアと、今度こそ支えたいと願った記憶を失った青年——クロの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-18 23:57:05
1315文字
会話率:21%
異世界転生などの所謂、なろう系に憧れた少年。しかし、ここは現代の厳しい現実。
「ならば、現実世界で無双すればいいじゃない。」と、努力を積み重ね、ついに日本一のエリート校に入学する。そこで頂点を取ること(すなわち、生徒会長になること)が現実世
界での無双だと考え、無謀な挑戦に挑んでいく物語。
アルファポリスでも掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-15 03:18:27
12069文字
会話率:32%
R○eddit風掲示板の習作です。
最終更新:2021-06-14 13:42:52
1240文字
会話率:9%
人工島・愛古島(まなこじま)では、人々が失踪する事件が頻発していた。
そこに在住している月影暁也(つきかげあつや)は取り柄の無い自分に苛立っていた。
学校からの帰り道によく遊んでいた幼馴染の神代望愛(かみしろのあ)に命の危機を救われる。
二
人は怪物のヨルムガンドに襲われる。
間一髪のところを謎の少女・水晶(クリス)に救われる。
しかし水晶がその際に望愛を囮にしたため、暁也は彼女に反感を覚える。
だが水晶と話している内に心のわだかまりは解けた。
暁也達は再びヨルムガンドに襲撃され、絶体絶命に追い詰められる。その時暁也の秘められた能力、幻想解放(ファンプトゥ)が目覚めた。
戦いの最中で水晶は今回のヨルムガンド襲撃、そして失踪事件の黒幕を捕まえる。
黒幕は暁也達の学校の教師、天生目千利(なばためせんり)だった。
千利は集めた人々からエネルギーを吸い取り、オーディンという神を顕現させていた。水晶はオーディンを倒し、人々を解放する。
その直後、島の上空に空神(イナニス)が出現した。
空神は島を破壊し始める。
千利は空神を牽制し、封ずるためにオーディンを顕現させていたのだ。
空神のコアには暁也の姉である月影神楽耶(つきかげかぐや)がおり、エネルギーを吸われていた。
暁也は空神に挑むのを一度は諦めたが水晶達に励まされ、そして無謀な戦いをさせまいと立ちはだかった望愛に勝利することにより、自信を得た。
暁也は望愛と千利の協力を得て空神と戦う。その中で暁也は望愛が孤独であるという悩みを解決する。
だが空神を倒した代償に望愛は記憶を失ってしまう。
暁也はショックのあまり、望愛の前から逃げ出してしまう。
そして二人の思い出を辿っている内に、再び命の危機にさらされる。
そこに記憶を取り戻した望愛が助けに入る。
暁也は誰にも打ち明けられなかった自分の不安を彼女に全て吐き出した。
二人はお互いの絆を確認し、帰路に就いた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-29 19:04:04
101247文字
会話率:42%
人同士争いにより死亡した亡者――死人(しびと)――に対し、神様?仏様?閻魔様?が、地獄の苦しみを与えるために、永遠に戦わせ続ける地獄。
地獄は看守である鬼たちに支配され、鬼たちはそれぞれの配下の死人たちを使い戦争ゲームを続けている。
死人は
すでに死んでいるために、死という概念はなく肉体が破壊されればまた復活する。
死人たちは大きく分けて3つの生き方に分かれ、地獄を楽しみ積極的に破壊を行う戦闘狂や快楽殺人者。終わりのない殺し合いに疲弊し、地獄を受け入れ無気力に戦いを続ける案山子や的と呼ばれる者。看守や神?を恨み、看守たちに従いつつ復讐の機会を狙う復讐者。
主人公は、永く正気を保ち続けた復讐者。復讐の炎を燃やし積極的に復讐を進める者たちが失敗し案山子になる様に絶望し、相次ぐ復讐の失敗により、狂い、正気を失ったまま無謀な復讐計画を続ける復讐者たちに疑問を抱き、距離を置く。目立たず一人静かに技を磨き復讐の機会を待つ。
無間地獄やヴァルハラを混ぜ込んだ、死後の世界で、生者の望みである不老不死を地獄の苦行として書いてみようかと思ってます。なので、魔法とかありません。ハーレムどころか多分女性自体が出てきません。
気が向いたときに更新するので年単位で更新しないと思います。期待しないでください。エタらないようにラストまでのざっくりとした構想はありますが……
あ、主人公の名前考えてねーや。どうしよう。めんどうくさい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-27 02:41:53
1121文字
会話率:0%
大正時代の伝説的詐欺師モンドが、粋な芸事の師匠藤巻茜とその腰巾着の男を巻き込んだ結婚詐欺を仕掛ける。まんまと大金はせしめた。それなのに、なぜかしっくりこない。その手筈を改めて振り返ってみれば、腰巾着男の果たした役割の大きさと手際の良さが侮れ
ないことに気付かされる。これから更に大きなヤマを踏むにはこの男抜きには考えられないと、一緒にやることを誘いかけ、どうにか仲間に引き込んだ。メインを担うのがモンドなら、この男はあくまでもアシスタントのようなもの。それ以来サブと呼ぶことにしてコンビを組んだ。騙しの仕事はとんとん拍子に進んだが、実績を挙げればそれだけ名が売れ顔が知られてやりにくくなる。やむなく闇の世界へと足を延ばして、ピストルや麻薬を売りさばくことにした。そしてついには軽はずみな嘘がバレて悪者どもに追われる身となり、サブはその場で命を落とす。一人隠れ家に逃げ込んだモンドのもとに、あの世からサブが訪れ死を誘う。モンドは先行きのなさに身をはかなみ、サブと一緒にビルの窓から飛び降りた。
やって来たのは、あの世の入り口にあたる天の移民局。管理官に、二人の絶妙なコンビネーションと詐欺の腕を買われて、死ななくてもよい命を救う救急救命士にならないかと勧められる。
地獄へ落ちるよりはよいだろうと地上に戻った二人が向かった先は、現代のオフィス街。百合という名の女性が働いている。このうら若き女性が、勤め先の上司に期待を裏切られたとの勝手な思い込みから、絶望の淵に立っている。その理由はつかめたものの、救ってやるにもまさか誰もが驚くような手は使えない。一度死んだ者として、ここはこっそり死なずに済むようにしなければならなかった。しかし、幽霊に物理的な力は発揮できない。考えあぐねているうちに、上司を道連れに飛び込もうとする電車がやって来る。残された手は、念ずる力と、どこへでも行くことができる移動の力ぐらいのもの。ふたりは力を合わせて、元の会社の同僚や上司を利用して、すんでのところで百合の無謀な行為を止めた。そこで気付かされた罪滅ぼし。百合は昔騙した藤巻茜の曾孫だった。
一件落着と天に戻るが、地獄行きが免除されて天国への道が開かれる、というわけにはいかない。管理官は救急救命チームとして働き続けることを進める。その意義に同意するモンド。しかしサブは心が定まらない。どうなるモンドとサブ。乞うご期待。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-25 11:52:35
29514文字
会話率:36%
大正時代の伝説的詐欺師モンドが、粋な芸事の師匠藤巻茜とその腰巾着の男を巻き込んだ結婚詐欺を仕掛ける。まんまと大金はせしめた。それなのに、なぜかしっくりこない。その手筈を改めて振り返ってみれば、腰巾着男の果たした役割の大きさと手際の良さが侮れ
ないことに気付かされる。これから更に大きなヤマを踏むにはこの男抜きには考えられないと、一緒にやることを誘いかけ、どうにか仲間に引き込んだ。メインを担うのがモンドなら、この男はあくまでもアシスタントのようなもの。それ以来サブと呼ぶことにしてコンビを組んだ。騙しの仕事はとんとん拍子に進んだが、実績を挙げればそれだけ名が売れ顔が知られてやりにくくなる。やむなく闇の世界へと足を延ばして、ピストルや麻薬を売りさばくことにした。そしてついには軽はずみな嘘がバレて悪者どもに追われる身となり、サブはその場で命を落とす。一人隠れ家に逃げ込んだモンドのもとに、あの世からサブが訪れ死を誘う。モンドは先行きのなさに身をはかなみ、サブと一緒にビルの窓から飛び降りた。
やって来たのは、あの世の入り口にあたる天の移民局。管理官に、二人の絶妙なコンビネーションと詐欺の腕を買われて、死ななくてもよい命を救う救急救命士にならないかと勧められる。
地獄へ落ちるよりはよいだろうと地上に戻った二人が向かった先は、現代のオフィス街。百合という名の女性が働いている。このうら若き女性が、勤め先の上司に期待を裏切られたとの勝手な思い込みから、絶望の淵に立っている。その理由はつかめたものの、救ってやるにもまさか誰もが驚くような手は使えない。一度死んだ者として、ここはこっそり死なずに済むようにしなければならなかった。しかし、幽霊に物理的な力は発揮できない。考えあぐねているうちに、上司を道連れに飛び込もうとする電車がやって来る。残された手は、念ずる力と、どこへでも行くことができる移動の力ぐらいのもの。ふたりは力を合わせて、元の会社の同僚や上司を利用して、すんでのところで百合の無謀な行為を止めた。そこで気付かされた罪滅ぼし。百合は昔騙した藤巻茜の曾孫だった。
一件落着と天に戻るが、地獄行きが免除されて天国への道が開かれる、というわけにはいかない。管理官は救急救命チームとして働き続けることを進める。その意義に同意するモンド。しかしサブは心が定まらない。どうなるモンドとサブ。乞うご期待。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-25 11:41:13
66745文字
会話率:37%
大正時代の伝説的詐欺師モンドが、粋な芸事の師匠藤巻茜とその腰巾着の男を巻き込んだ結婚詐欺を仕掛ける。まんまと大金はせしめた。それなのに、なぜかしっくりこない。その手筈を改めて振り返ってみれば、腰巾着男の果たした役割の大きさと手際の良さが侮れ
ないことに気付かされる。これから更に大きなヤマを踏むにはこの男抜きには考えられないと、一緒にやることを誘いかけ、どうにか仲間に引き込んだ。メインを担うのがモンドなら、この男はあくまでもアシスタントのようなもの。それ以来サブと呼ぶことにしてコンビを組んだ。騙しの仕事はとんとん拍子に進んだが、実績を挙げればそれだけ名が売れ顔が知られてやりにくくなる。やむなく闇の世界へと足を延ばして、ピストルや麻薬を売りさばくことにした。そしてついには軽はずみな嘘がバレて悪者どもに追われる身となり、サブはその場で命を落とす。一人隠れ家に逃げ込んだモンドのもとに、あの世からサブが訪れ死を誘う。モンドは先行きのなさに身をはかなみ、サブと一緒にビルの窓から飛び降りた。
やって来たのは、あの世の入り口にあたる天の移民局。管理官に、二人の絶妙なコンビネーションと詐欺の腕を買われて、死ななくてもよい命を救う救急救命士にならないかと勧められる。
地獄へ落ちるよりはよいだろうと地上に戻った二人が向かった先は、現代のオフィス街。百合という名の女性が働いている。このうら若き女性が、勤め先の上司に期待を裏切られたとの勝手な思い込みから、絶望の淵に立っている。その理由はつかめたものの、救ってやるにもまさか誰もが驚くような手は使えない。一度死んだ者として、ここはこっそり死なずに済むようにしなければならなかった。しかし、幽霊に物理的な力は発揮できない。考えあぐねているうちに、上司を道連れに飛び込もうとする電車がやって来る。残された手は、念ずる力と、どこへでも行くことができる移動の力ぐらいのもの。ふたりは力を合わせて、元の会社の同僚や上司を利用して、すんでのところで百合の無謀な行為を止めた。そこで気付かされた罪滅ぼし。百合は昔騙した藤巻茜の曾孫だった。
一件落着と天に戻るが、地獄行きが免除されて天国への道が開かれる、というわけにはいかない。管理官は救急救命チームとして働き続けることを進める。その意義に同意するモンド。しかしサブは心が定まらない。どうなるモンドとサブ。乞うご期待。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-25 11:28:52
25683文字
会話率:48%
PCのデータを整理していたある日、学生時代にノリと勢いと冗談で作ったインフレサプリを発掘してしまった。
学生時代の内輪でしかTRPGをやったことのないGMはその思い出のデータを破棄するかどうか悩み、そのデータに関わっていない最近暇してそう
な友人の顔を思い出して悪い笑みを浮かべた。
「そうだ、せっかくだからこのデータを供養しつつ修正してあいつにやらせよう、せっかくだし縛りもいれていいよな。」
そして無謀極まりない一人旅が始まる。
かつてこのデータを用いた時の卓の呼称をGMは思い出しながら、友人にメールを送るのであった。
※本セッションはリプレイ『風』で実際にルルブとサプリを広げてダイスを転がしてはいますが、実際には一人でやっているのでルールの誤解等多々発生すると予想されます。
また問題の黒歴史はまさに没データで完璧な形ではなく、作り直しも並行して行っているため投稿ペースは遅めです。
さらにいうと身内卓で十数回程度しか実際のセッションには参加しておらず、あとはいくつかの動画で見た知識が大半で知識に偏りがあると思われます。
そんなの認められねぇという方は回れ右をお勧めします。
ここは葬儀場で厳密なセッションは行われません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-23 06:00:00
170764文字
会話率:4%
「俺は、英雄になりたかったんだ」
ケインは他の探索者に続いて、迷宮都市の門をくぐった。革鎧と短槍、それと少しばかりの銀貨を握りしめて。
……迷宮の奥深く潜むは、かつて『英雄』と『聖女』が封じた魔物。その首を討てとの令が下った。討伐者
には『英雄』の称号と莫大な富が授けられ、その称号をこそ、ケインは欲している。
多くの探索者が無謀にも挑んで行き、その中の一人にケインは居た。
ケインは都市で出会った五人の仲間と一党を築き、迷宮へと潜っていく。
おぞましき汚泥、悪鬼の王、古戦場の亡霊達。多くの怪物や罠、次々に起こる迷宮の異変。
幾度もの死線と、そして青春。ケイン達は、迷宮を進んでいくほどに成長する事になるだろう。
擦り切れた日々の中で、探索者達は今日もいつの日かの栄光を夢見ている。
*誤字脱字、おかしな表現などを書いてしまう可能性が有ります。そういったものを見つけた場合、出来る限り訂正を感想や誤字報告に頂けるとありがたいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-19 07:00:00
90284文字
会話率:25%