八月　　 小説家になろう　作者検索

　山梨の山中の廃墟、行方不明者続出、終わらない八月一日。絶対に許さないという意志が閉ざされた地に差し込む。

寡夫となった男が、九年目にして亡き妻を想う掌編。

いつもの母と息子の不毛な会話です。山の日は八月十一日ですが、早めに投稿します。

異世界の夏は暑く終わらなく、 あの世界の夏は最後だった。

上に昇って、下に落ちて、世界をめぐる。

先週から、家政婦が来るようになった。週に2回、水曜日と金曜日の勤務であった。 しかし、その家政婦はどこか家政婦らしくない。普通ではなかったのだ。これまで家政婦が来たことなどなかったから、一般的な家政婦がどんなものかは知らないが、それでも、やはり俺の知っている家政婦とは違っていた。テレビや本で見る家政婦とは、全然。 まず、家政婦は若い。髪は黄色い。背が高く、見た目が派手である。そして美しい。あんな女は、大都会の目が痛くなるほど煌びやかで賑やかな世界が似合いそうなものであった。 何より家政婦はいつも、じっと「俺」を見て、「俺」に挨拶をした。今までの来客の中にも、そんな人間は1人としていなかったのに。 その妙な家政婦の名は、吉見岬（よしみみさき）と言った。 初日の本人の自己紹介によれば、 「家と会話が出来る」家政婦だそうである。折りたたむ>>続きをよむ

どこにでも、誰にでもありふれる恋。 決して特別なものではなく、どれも当たり前なのだと二人が教えてくれた。 八月二十三日、三十を過ぎた女と五十を迎える男が恋に落ちた時、何を考え何をしただろう。 彼女がぶつける狂気とも言える愛を、彼が異常なまでの愛寵で受け止める。 二人だけの世界で、二人だけの幸せをずっと書き綴る未完成のラブレター。それは二人だけのシナリオとなる。折りたたむ>>続きをよむ

実体験を元に書かれた、とある夏の日の話。 誰にでも、忘れられない思い出がある。

受験勉強に打ち込みながらも心の渇きに苛まれる私は、八月のある日夏期講習で再会した同級生の亜未に、突然二人で夏祭りに行かないかと誘われる。 始めは断った私だったが、次第に自分を取り巻く環境や常識への反逆の衝動に駆られていく。

大学一年生の日野紫（ひのゆかり）は夏が苦手だった。 夜空に咲いた大輪の花。優しい二人の笑顔。 美しいはずの夏色の記憶が、紫を暗い暗い過去に縛りつける。 だが、ミステリアスな麗人——久我響（くがひびき）との出会いにより、紫の運命は大きく変化することに。 八月一日。 紫にとって儚く、けれど、特別な夏が始まった——。折りたたむ>>続きをよむ

海の家「コアニアニ」のアルバイトをするために、父の生まれ故郷、千葉県沖谷市を訪れた岸田奈々(25)。 そこで温和でひょうきんな十歳年上の男性、陽向海一郎(35)と十二年ぶりの再会を果たす。 彼を取り巻く人々と、彼に近づく未確認生物によりその夏は思いもよらぬ日々になる。 そして八月が終わろうとするころ、海一郎はとんでもない事件を引き起こす――折りたたむ>>続きをよむ

中学二年生、秋。両親が離婚した。 その際に起きた出来事がトラウマとなっており、間の悪いタイミングで思春期へと突入してしまった家刺崎　勇(かしさき　いさみ)はどうしていいのか分からないまま自身の中で苦しんでいた。 そんな中、高校生になったばかりの勇は親父の再婚した事をきっかけに、親父の故郷へと戻ることになったのだが、そこでひょんなことから幽霊と知り合いになってしまう。 ※息抜き小説であり、突発的なものです。目安として八月末を目途に完結したいですが、おそらく予定通りに行かないと思います。すいません、先に謝っておきます。 ※恋愛要素は殆ど無に等しいです。そこだけ注意してください。 折りたたむ>>続きをよむ

　その容姿や口調、態度から女子と間違えられる花も恥じらう男子高校生・文月祐希は、ある日、男装の麗人にナンパ（逆ナン？）されている途中、トラックに轢かれて死んでしまう。 　だがしかし、どうやらそれは、神様の管理不足で暴走した天使が試作用転生トラックを使って悪戯したせいだった。 　そのお詫びとして、彼は異世界へと転生する事になるが――しかし、体が少女のもので⁉ 「私、確かに女顔で口調も女の子っぽかったけど、生物学上は男の子だよ⁉」 　一緒に転生してしまった三人――女の子好きＴＳイケメン、大企業に就職したばかりだったのに輝かしい将来をあっけなく潰されてやけっぱちになった狂戦士、唯一の常識人であり苦労人の少女（ちょっと百合気味）――と共に、異世界『ラグナスヘイム』で何とか生きていく事に……。 　これは、最強の魔術師の証である『八月の賢者』の名を賜り、後の世で『煉獄の魔女』と呼ばれる少女の物語――。 ◆　気ままに書くつもりなので、更新はゆっくり亀スピードです。 ◆　誤字・脱字・誤用などありましたら、指摘して頂けると有り難いです。 ◆　同作者の他作品『ヤンデレ後輩と異世界ライフを！』の約千年前の話です。そちらと読み比べると、たまーに共通点が出てくるかも……？折りたたむ>>続きをよむ

初盆に帰って来る。真夏のせせらぎに溶けて。

妻は毎年、八月のある日だけ帰ってくる。

※この作品は企業、団体、個人を批判中傷するのが目的で描かれたものではありません。 可能な限り直接取材、裏付けを取った上で事実に忠実に描いております。 １９８５年８月１２日に群馬県上野村に墜落した日本航空１２３便。その犠牲者の一人であった客室乗務員の妹の長女が事故直後に誕生した為に親族から「生まれ変わり」と言われてきたが、本人は意に介さず、その事を無視してきた。しかし、成人を迎えて「生まれ変わり」と言われる亡くなった客室乗務員の叔母さんの事が気にかかるようになり、自分が生まれる直前に起こった事故は何だったのか知りたくなっていく・・・。作者独自取材で実際の話を元に描いた人間物語。 （ご遺族の希望により仮名にしており、ご遺族の内容も身元が判らないよう少し変えてあります。その為、ご遺族の部分は完全なノンフィクションではありません。御了承ください。） 　 ☆取材協力（敬称略） ・群馬県警察 ・防衛省 ・群馬県上野村 　上野村　元村長　黒澤　丈夫　 　上野村第六消防団　元団長　今井　靖恵 　上野村小学校　元校長　神田　箕守 ・長野県川上村 　川上村教育委員会　中島　幸裕 　川上村第二小学校　元教頭　関田　芳和 ・長野県警察航空隊 ・北海道警察航空隊 ・民宿「谷間」黒澤　義広 ・元全日本空輸・先任機長　安藤　肇 ・白田　弘行（浅間山荘事件クレーン運転手） ・清福寺　住職　皆川　良誠 ☆参考文献 ボーイング式７４７ＳＲ１００型航空事故調査報告書（運輸省事故調査委員会） 鎮魂のしおり（財団法人・慰霊の園） 日航機事故回想（財団法人・慰霊の園） からまつ昭和六十年第十八号　（川上第二小学校） ほほえみ昭和六十年第二十二号（川上村役場） 航空ジャーナル一九八五年十一月号、八六年三、十、十二月号（青木日出男・航空ジャーナル社） 夕刊フジ昭和六十年八月二十八日号 墜落遺体（飯塚　訓・講談社） 日航機墜落・１２３便捜査の真相（河村一男・イーストプレス） 日航機遺体収容（河村一男・イーストプレス） 週刊新潮二ＯＯ五年八月十一日号　 折りたたむ>>続きをよむ

10年前、1人の科学者が造り上げた兵器、「ブレイヴァー」の存在で、世界の力関係は激変した。 国際社会から秩序が失われ、混乱する人々。裏社会で暗躍する組織…。 そんなことには目もくれずに悠々自適な生活をする主人公、天道終夜と、それに巻き込まれるヒロイン、雨宮蓮香。 襲いくる脅威と戦っていく(かわしていく)うちに、互いの過去から見えてくる奇妙な関係。 2人が掴む未来とは。 過去と現在が行ったり来たりする近未来SFバトルコメディー(になる予定)。折りたたむ>>続きをよむ

ゲーム好きの普通の男子高生八月一日（ほづみ）・太一は、小学生の頃からやっているMMORPGが終わる事を知り、最後にソロプレイでゲームを行う事にした。 其処でゲームのボスステージに現れた新しいスキル『禁断の奥義』を手に入れた太一は、その奥義を利用してホムンクルスを作り出したが、その途端、ゲームの異世界に転移してしまう。 それだけでなく、作成したホムンクルスの中には『自分の魂』が入ってしまい、もう一人の自分が誕生してしまうややこしい事態に。 もしもこの世界が本当にゲーム世界と同じなら、ラスボスを倒せば全ての問題を解決する事が出来るかも知れない。 一縷の望みをかけて、二人は世界最強の錬金術師としてゲーム世界を冒険する事になる。折りたたむ>>続きをよむ

それは八月のある日のことだった。駅のホームで人波に押され、一人の女性が命を落とす。 ありふれた不運。ありふれた悲劇。彼女が歴戦の戦士“貴腐人”であったことと、それを機に魔王として異世界に転生したこと以外は・・・・・・・ 厨二病上等！御都合主義万歳！！腐った魔王が“理想の世界”を築くため世界征服を目指す！！！ ある意味人類大ピンチ！？勇者は人類を救えるのか？！それとも道を踏み外すのか？！折りたたむ>>続きをよむ

三十路ってなんだろう。 日常ってなんだろう。 学生ってなんだろう。 自分はどうなんだろう。 好き、嫌い。 恋したい。