朝、目を覚ました僕は、ギャンギャン鳴り響く、煩いアラームを止めた。
起き上がり、支度を整え、パンパンの鞄を持ち、学校へ向かって走り出した。
1年通い尽くし、慣れ切った道だ。
僕―――葉月瑞には、1つ、自分でも理解できないところがある。
そ
れは、いつも時間ギリギリで起きるとか、置き勉も出来ない、謎に律儀な所とかでは全くなく、それは、過去の記憶が全くないことである。
僕は曲がり角を右に曲がり、国道沿いを更に飛ばして走った。
この時はまだ、僕の身にとんでもない事が起きるとは知らなかった。
始業式を終え、僕は、天神という新入生と一緒に、校内を回ることになった。
そこで、僕は苗字が同じな、葉月陽花という生徒と出会う。
その天神と陽花の2人とは、何かと腐れ縁で、特に陽花なんかは、僕の家に居候しだしたし、夏休みに入る前は、僕のバイト先であるファミレスに現れたし、夏休み中、海に遊びに行ったりと、何かと3人でつるむことが多かった。
だが、その海で、僕は、天神を助けようとして、結果的に海で死んでしまったのである。
それからは、不思議の連続であった。
気が付いたら、10歳の世界に居たり、知らない祭りに行ったり。
僕は訳が分からなかったが、そんな混乱している僕の元を訪れた、身長の高く見えたる、死ぬ前の姿そのままんまの天神を見て、ただ事ではないと気が付いた。
それから僕は天神に説明し、しかし、複雑な気持ちのまま、その日予定していたらしい夏祭りを楽しんだ。
花火を見て、夜景を見て……凄く楽しかった。
その日の真夜中。
突然、陽花が現れた。
どうやら、陽花は僕にとって特別な存在だったらしい。
事情を聴き、僕は、自分がするべき使命を知った。
ただ、その次の日、僕はまた、死ぬことになるのだが……。
それもまた、使命なのかもしれない。
だが僕は、ずっと後に気が付くことになる。
これは、僕が天神を救う話ではなく。
僕が天神に救われる話だったという事に。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-26 23:29:54
88298文字
会話率:32%
趣味で不死の研究をしていた最年少14歳の宮廷魔術師、ヴェルフリッツ・バーイヤー
10年後に生き返ることで不死を手に入れるというリスクはあるが彼にとってこの魔術陣は彼の力作だった。
魔術陣を完成させ、遺書を書きに行こうと部屋を出ようとした瞬間
、魔術陣が誤作動し、彼は死ぬこととなった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-26 15:51:30
65743文字
会話率:37%
フェラート・リンデブルズはある日前世の事を思い出す。外道と呼ばれ、悪逆の限りを尽くした事。そして、何より今の自分がそのときプレイした恋愛ゲームの悪役貴族であり、放っておくと破滅するということ。しかし、記憶は不完全であり恋愛ゲームのタイトル名
や前世のことも悪いことをしたということや外道と呼ばれていることは知っているがその他のことは分からず、またゲームのシナリオなどについても全く思い出すことが出来ない強いて覚えているとすればフェラートがどういう人物であったかと言うことだけ。だが、フェラートはあまりのおかしさに笑っていた。前世で外道と呼ばれしかし、生まれ変わってもまた外道と呼ばれるキャラになっていたこと。そして、恐らく悪逆の限りを尽くしたために死ぬことになったであろう前世と同じ末路を今世でも送ろうとしていること。元々悪の路線まっしぐらに進もうとしていたフェラートが前世の事を思い出したことで化学反応が起こる。そうだ!どうせ避けられぬ運命であればその運命を打ち破ろうでは無いか!!背を見せるなど笑止千万!!外道は破滅する。それが運命ならば避けようとするだけ無駄なこと!であれば、思う存分外道を貫こうじゃ無いか。前世が外道で生まれ変わっても尚外道であればこの身がその道を辿ることは覆しようのない決定事項なり、ならば破滅の運命すらも悪逆の限りを尽くしてかえてやろうじゃないか!!これは、人の道から外れた外道その道を極めて襲い来る運命全てを粉砕しようとするそんな男の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-05 10:12:04
27403文字
会話率:45%
悪に染まった勇者がその力を奪われ、死ぬこともできない呪いを受け、罰を与えられ続ける。
そんなある日、罰を受けている悪徳勇者の元に、王からの命を受けた兵が来て、魔物討伐の道案内をするよう命じられる……
重い、ダークな話になる予定。
最終更新:2023-12-05 07:44:47
91695文字
会話率:31%
この話は
『内緒で死ぬことにした 〜いつかは思い出してくださいわたしがここにいた事を〜』
の続編です。
アイシャが亡くなった後、リサはルビラ王国の公爵の息子であるハイド・レオンバルドと結婚した。
そして、アイシャを産んだ。
父であ
るカイザも、リサとハイドも、アイシャが前世のそのままの姿で転生して、自分たちの娘として生まれてきたことを知っていた。
ただアイシャには昔の記憶がない。
だからそのことは触れず、新しいアイシャとして慈しみ愛情を与えて育ててきた。
アイシャが家族に似ていない、自分は一体誰の子供なのだろうと悩んでいることも知らない。
親戚にあたる王子や妹に、意地悪を言われていることも両親は気が付いていない。
アイシャの心は、少しずつ壊れていくことに……
明るく振る舞っているとは知らずに可愛いアイシャを心から愛している両親と祖父。
アイシャを助け出して心を救ってくれるのは誰?
◆ ◆ ◆
今回もまた辛く悲しい話しが出てきます。
無理!またなんで!
と思われるかもしれませんが、アイシャは必ず幸せになります。
もし読んでもいいなと思う方のみ、読んで頂けたら嬉しいです。
多分かなりイライラします。
すみません、よろしくお願いします
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-05 05:00:00
201509文字
会話率:35%
手術をしなければ助からないと言われました。
でもわたしは利用価値のない人間。
手術代など出してもらえるわけもなく……死ぬまで努力し続ければ、いつかわたしのことを、わたしの存在を思い出してくれるでしょうか?
少しでいいから誰かに愛されて
みたい、死ぬまでに一度でいいから必要とされてみたい。
生きることを諦めた女の子の話です
★異世界のゆるい設定です
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-12 05:00:00
56178文字
会話率:39%
二人の男が自転車で正面衝突して意識を失う。
目覚めるとそこは地獄で、閻魔大王の審問を受けることになった。
魂が白ければ天国、魂が黒ければ地獄に送られる。
しかし、その二人の男の魂は、どちらでもない灰色だった。
白と黒の魂が混ざって灰色にな
ったと考えた閻魔大王は、
どちらが白でどちらが黒なのか、その二人の若い男に尋問する。
似通った二人の違いは、動植物が好きか嫌いかの一点だけ。
動植物を粗末に扱った方が地獄に送られると思われたが、
しかしその二人の若い男の事情はそう単純ではなかった。
二人が死ぬことになった事故の原因は、二人が負った大罪とは何か。
閻魔大王は全てを見抜き、二人の行く先を決める。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-27 03:24:03
4579文字
会話率:22%
大事な時間は
いつも気付かない間に終わって行きます
最終更新:2023-11-11 11:04:56
1781文字
会話率:18%
ステイオンは女神の神託を受け、聖騎士になった。
魔女を滅するまで老いることも死ぬこともない。
しかし討伐すべき魔女レイアはステイオンの相手をせず、のらりくらりと逃げたり、不意打ちで勝利して逃げたりばかり。
生真面目なステイオンはレイアの手の
ひらで転がされながらも、天真爛漫なレイアを憎むことはなく、不思議な関係ができあがる。
そんな風に二人は時に近くで、時に遠くで数百年を生きていく。
そして唯一同じ永遠の生を生きる二人はいつしか惹かれあっていく。
ステイオンは使命を選ぶのか、愛を選ぶのか。
二人の恋の結末は、やがて語り継がれる伝説となる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-08 21:00:00
122450文字
会話率:42%
ある日、全てのことに絶望し死のうとしては死ぬことができなかったエルフの少女エマが生きたいと望みながらも命の灯火が消えかけていたヒューマン、ドワ-フ、ノ-ム、獣人の子供たちを立て続けに拾う。これは自らは死ねないのに簡単に死ぬことができてしまう
彼らを羨ましいと思いながらも育てることにしたユナの成長の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-31 06:00:00
2933文字
会話率:52%
様々な種族が共存して暮らす世界。
得体のしれない術者に、一夜にして滅された国を再建するため、なんでも願いを叶えてくれる『泉』を探す、亡国の王子エゼキエル。
彼は旅の最中、野盗に襲われていたところ、カスティと名乗る長身の女性騎士に助けられた。
カスティはロゴモールという種族の土人形で、彼女も願いを叶える『泉』を探しているという。騎士であった前世の記憶を頼りに、戦場で離れ離れになってしまった主王を探しているというのだ。
エゼキエルはカスティの境遇に自らを重ね、協力して泉を探す事になる。
しかし道中に立ち寄った国で、カスティがエゼキエルの故郷を滅ぼした張本人だと知り、加えてカスティは現在の雇い主の命令を受け、エゼキエルを殺しに来たと言うのだ。
エゼキエルは彼女に命乞いをし、願いの泉を探し出した後、潔く死ぬことを約束する。カスティも王子の言葉に心が揺れ、二人は旅を続けることになる。
旅路の中で、カスティを召喚した術者や、訳ありの商人、不思議な魔法使いに助けられ、エゼキエルは願いの泉を目指していった。
そして彼は自国を滅ぼした元凶が、生まれてすぐ母親と共に幽閉された、異母兄である事を知ることになる。
自分のような人間が、このまま生きていていいのか?
様々な人々の想いに触れ、苦悩し、嘆き、感情を分け合って、エゼキエルはついに『泉』がある森へ辿り着く。
だがその目前で、異母兄の魂が乗り移ったカスティが意識を奪われ、エゼキエルの前に立ち塞がるのだった──。
真面目で実直な人間の王子様と、自暴自棄だが割り切れない土人形女性騎士の、心の在処を探すファンタジー。
さぁどうぞ、楽園の始まりを知る、旅路へ。
※主要人物が死ぬ描写があります。ご注意ください。のんびり更新。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-29 22:23:37
49016文字
会話率:37%
苦闘の末、災厄の竜討伐は叶った。
竜は死の間際、呪いを放った。
それを一身に受けたのは、異界より召喚された巫女だった。
巫女は瀕死のまま生き続ける。
その身に帯びた光魔法のせいで簡単に死ぬことさえできない身体だったからだ。
そこへ女神の
ごとく神々しい精霊が現れ、「望みはないか」と尋ねる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-18 03:35:53
6280文字
会話率:31%
▼あらすじ
自分が死ぬことを予期していなかった
いや、誰だって自分が死ぬことなんて予期はしていないだろう
まして死後に待ち受ける残虐さなど知る由もないだろう
知っていたならば……、誰が死ぬことなど、選ぼうか
死んだ先にあったのは天国でも地
獄でもなかった
まして「異世界~」なファンタジーな世界でもなかった
俺はただ……
「殺す」ことだけを課せられた
※読み進めるほど内容が重くなりますが、アンハッピーエンドではありませんw
下記に該当する方はご遠慮ください
1、残虐なシーンが苦手
2、鬱なものは嫌い
3、心の思い出を抉られるのは嫌だ
4、推しのアニメキャラを世に出したく無い
5、異世界はパラダイスだと思う
6、そもそもパイポイの文体が読みづらい!
7、現実に××を受けている……
※1か月半ぐらいで完結します(≧▽≦)の
毎日サクサク、1話あたり2000文字程度!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-13 04:00:00
91622文字
会話率:26%
現世の生活に飽きた主人公はビルの上から飛び降りる。死ぬことは必然だったが何の気まぐれか異世界転生を果たす。異なる世界に新たな刺激、ワクワクドキドキと私の鼓動高鳴る異世界ファンタジー。
「待ってこれドキドキの意味が違う!!」
最終更新:2023-10-03 00:00:00
71094文字
会話率:39%
充実した普通の生活を送る女子大生。鈴鳴 灯。
とある日に突然、頭に花が咲いてしまう。
そして目の前に現れたのは死神。
どうやらこの花は彼弾花というらしい。
自殺志願者に生える性質で、その花が頭に咲いたものはこの世に存在するなにか1つを巻き込
んで死ぬことが出来るとのこと。
とはいっても充実した生活を送る灯には自殺なんて心当たりがない。
この花の意味には何が隠されているのか。
少しおかしくて、少し悲しい恋のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-22 00:00:00
9715文字
会話率:49%
2166年、南極。少女たちは必死に戦っていた。自分のためではなく、世界のために。
人類は突如発生した"人を襲う木"から身を守るために、大きな塔を建築する。しかし、塔の下層階は"木"に浸食されてしまった
。"木"に対抗するため、国連政府は撃退組織を結成。そんな組織のメンバーの少女たち。そこで少女たちは自分たちが特攻兵器として使われていることを知る。戦い、そして死ぬことが運命とされた少女たちの儚い物語。
犯罪や格差社会、男女差別。人類が極限状態に晒されたとき、初めて人間の愚かさが露呈する。
そんな言わば"壊れかかった世界"で彼女たちは何を考え、どのようにして生きるのか。
(カクヨム投稿済み[https://kakuyomu.jp/works/16817330663849331772/episodes/16817330663852094788])折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-19 23:50:06
524文字
会話率:8%
男は、教会で老人から今日に死ぬことを告げられる。
神のお告げだと思った男は、最後の晩餐のために、材料を集めることにした。
最終更新:2023-09-19 20:58:39
860文字
会話率:24%
有名なTOP10に属している我が家は誰かの犯行で両親は死ぬことになり 余った子と彼女を守る女中との日常の物語
最終更新:2023-09-11 17:09:49
1198文字
会話率:56%
クラスメイトたちとともに異世界召喚された通山真は『契約』のスキルを得る。
スキルを得たことにいち早く気が付いた真は、クラスメイトたちを勇者として召喚した国――フラーウス王国がよからぬことを考えていた場合に備えて、国王と契約を結びクラスメイト
の安全を確保した。
しかし真のスキルを知らないクラスメイト達から勝手なことをしたと反感を買い、いじめが始まってしまう。
フラーウス王国側の策略もあり日々激しさを増すいじめに限界が来た真は、自分が死ぬことで契約が切れ、クラスメイト達が堕ちていくことを復讐にしようと決意する。
とうとう冤罪をかけられクラスメイトに刺された真は、死の直前フラーウス王国が善良な国ではないことを確信することができ、満足してその一生を終えた。
死後、神に拾われた真はこの世界が遠からず崩壊することを知る。
世界崩壊を防ぐべく……ということはなく、世界が崩壊する前に人に捕らわれた精霊たちを助け出してほしいと依頼された真は亜神フィーニスとして再び世界に降り立った。
誰にも負けない力を手に入れたフィーニスは終末の世界を巡りながら、自身の復讐の結末、そして世界そのものの終わりを見届ける。
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●第一回スターダストノベル大賞【優秀賞】受賞
●5月29日に電子書籍にて1巻発売開始
●1巻では新規シーンと幕間を1つ追加
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この作品の読み方。
1.プロローグを読みます
2.どうしてこうなったのか気になる人は、6話まで読みます
3.今後主人公がどうなるのか気になる人はさらに続けて読みます
4.途中で面白くない、興味を惹かれないと思ったら、トップページに戻ってお気に入りの作品を探します
特殊.ダーク成分が苦手な人は7話以降から読みます
注意:閑話はシリアスになりやすい傾向があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-07 21:12:14
479954文字
会話率:26%
ノルド人である主人公は、戦にて死ぬこと以上の名誉はないと思っている。しかし、彼は典型的なノルド人ではない。
最終更新:2023-09-04 22:51:16
1436文字
会話率:35%
毎日、何もないのに学校へ通う。全てが嫌なのに、なぜか足はそこへ向かう。つまらない日々を過ごしていたら、ひょんなことから人気者の彼と出会ってしまう。
第一印象、最悪。
そんな彼と過ごす時間が増えていく。
距離もほんの少しずつ縮まってゆく。
けれど、彼には誰にも言えない秘密があって……?
私と彼の運命、そして生きること、死ぬこととは?何気ない日常の大切さとは?今頑張る意味とは?
色々なものの大切さ、そして命についての私とキミの物語が始まる……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-02 10:25:38
6676文字
会話率:25%