地方の公立高校には珍しいアメリカンフットボール部を舞台にした青春小説である。約30年前、青空高校のサッカー部の1年生「うし」と「どろさん」を中心に、アメリカンフットボール部(最初は同好会)が旗揚げされた。動機は単純「かっこいいことしてみたい
」
ワル仲間を募り、学生時代にフットボールの選手だったという顧問の鬼塚先生を得て、連中はひたむきに練習に打ち込む。初めての練習試合では、当時日本一だった関西学院大高等部に120対0という大敗を喫したものの、翌年には60対7と詰め寄る。そして、創部から2年後には見事関西大会出場を果たすことになる。その間には中だるみもあり、一時は解散の危機に直面する。また受験という壁も立ちはだかる。しかし、鬼塚先生の揺るぎない信念と、キャプテンである「うし」の一途さが部員を結びつけて、創部2年での関西大会出場という快挙を成し遂げた。最後の檜舞台では、実力を発揮できないまま終わるが、連中は、この部活動を通じて生涯続く心の糧を得ていく。
閉塞感が蔓延し、若者が「生きている実感」を得られないまま、凶悪犯罪の低年齢化や、生きていくすべを知らないまま大人になるものが多く出ている現在である。本作品は、部員と顧問が一丸となって、片田舎で大きな夢を実現した過程を若者に示すことにより、多少なりとも若者が現在を生きていく上での助けになればと書き上げたものである。作品全体を通じて、主人公の「うし」
に対して語られる先生の言葉を通して生き方の、あるいはリーダーとなるべき者のあるべき姿を示唆している。
特に小学校時代の担任の先生のリーダーの役割についての諭を前向きに受けとめつつ、キャプテンの「うし」が単調な練習をいやがる部員との軋轢に対処するくだりや、鬼塚先生が、練習を怠けた部員に対して社会に出てからのために今の苦労があると諭す場面に、生き方の多くが示されている。
スポーツを通して心身ともに伸びゆく若者を描き、生きる上で大切
な心構えを押し付けがましくなく、表現したくて書いた作品である。
以前「まぐまぐ」に連載していた小説のリメイク版である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-31 18:02:57
71165文字
会話率:24%
・二つの都市の中間より少し片方の都市に寄った位置にあるM県Y市。特に、その中心に位置する私立証耶麻学園。そしてこの周辺地域には、特殊な空間が広がっている……かもしれない。もしそうでなければ、これから起こる事象に説明がつかないのだ。
・そこには、退魔師、除霊師、魔女、吸血鬼、獣人、超能力者、聖剣使い……etc。そんな、人ならざる者たちが集うのだから。
・私立証耶麻学園の一年生向坂狼は、この学校の特殊な学生自治制度「クインテット・ナイツ」に参加することに。それからというもの、彼の周りでは色々な出来事があった。同じ「クインテット・ナイツ」の上沼紗佐に勉強を教えたり、自称除霊師の飾闇代と出会ったり。時には、危険を顧みずに戦うことも。
・普通の人とちょっと変わった人間、人でない何かが織り成す混沌とした学園ドラマ(っぽいもの)、「クインテット。ナイツ」が今始まる。
※過去に別サイトで同一名義で掲載していました。忘れていましたが、念のため。下は各章の説明です。
・「K」……プロローグです。大した話ではありません。
・「L」……主要キャラを一人増やすためだけの話です。
・「M」……ここからがまともな本編。
・「O」……謎の勢力の存在が示唆されます。
・「Q」……主人公が大変なことになります。
・「R」……夏休みの話です。
・「S」……ラスボス登場です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-06 22:11:47
276552文字
会話率:56%
例えば君がゲームをしていてこんな風に動けたらなあって感じた事、あるよね?
それはVR(ヴァーチャルリアリティ)技術で解決された
君もやった事あると思う
でも…例えば君がこんなスキル使えたらなあって感じた事あるよね?
僕らが叶えてあげるよ
そのゲームのトップにはそんな事が書かれていた
そしてそれは、俺が夏休みを注ぎ込むだけの価値がある事を示唆していた折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-03-19 16:13:18
8931文字
会話率:68%
※短編童話を集めてまとめたものです。悲しかったりどうでもよかったり、呆れたり。示唆するものがあったと思えば何もなかったりします。架空のいきものや動物が出てくるものが多いと思われます。 以前ピクシブで投稿していたものが含まれています。
最終更新:2013-03-14 15:33:09
23098文字
会話率:21%
アケニア大陸の南西部に位置する大国ブリスケンは、かつて起こった戦争が原因で、深刻なデフレに悩まされていた。
不況を脱する明確な方向性を示唆できないまま不況を悪化させていくブリスケン政府に対し、かつての栄華はもう既に無く、お飾りの形だけ存
続していた王家から一人の男が立ち上がる。
王は剣の代わりに算盤を取り、国難の危機にどう立ち向かうのか――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-09-01 22:42:26
40658文字
会話率:25%
前編:アクアリウムを舞台とした「水樹」と「和」の二人で織りなす一夏の切なく淡い、甘い恋物語。
後編:前編で示唆される二人の抱える問題が奇妙な方向に転がっていき、前編とは全く違ったトーンの話となります。解決編です。
※HAPPY ENDは前
半に、TRUE ENDは後編になります。この小説は恋愛成分70%とミステリー成分30%、そして1%の努力と99%のイタズラ心で構成されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-07-28 18:40:45
4434文字
会話率:42%
失恋した女のひとの話。
自傷行為を示唆する表現があります。苦手な方は閲覧をお控えください。
最終更新:2012-05-16 20:28:13
1314文字
会話率:29%
達雄はある日、バイトへ行く途中で、昔世話になった人にパンを届けにいく。それは、達雄の何ヶ月かに1度の決まりごとのようになっていた。しかし、彼はその行為の「本質」がもうひとつわかっていなかった。そのことに、その日、なんとなく達雄はあるビートル
ズの歌から示唆を受ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-01-21 06:31:24
6676文字
会話率:4%
トマトとメロンはきょうだいでした。
最終更新:2010-08-28 00:36:38
1355文字
会話率:45%
くさと男と女と・・・・・
十二月四日→ジャンルがおかしくなってたので修正
最終更新:2010-08-27 00:53:49
940文字
会話率:13%
ある夜、一人の少女が殺された。偶然出会った人外の少年は、卓也にその少女が矢張り人外の何かに殺されたと示唆する。そこから卓也は『あちら側』へと足を踏み入れる事となる……(更新はブログhttp://tagai.kazikimaguro.unde
r.jp/でもお知らせしています。RSSもありますので、良ければご活用下さい)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2006-11-25 01:32:48
6597文字
会話率:28%