狐姫。
狐憑きの容姿をしたわたしはかつてそう呼ばれ、戦国時代で生き残るために一度は織田信長によって滅ぼされた朝倉家を再興し、その勢力を拡大させた。
上杉家、織田家、北条家などと戦い、勢力を拡大させたわたしは、天下統一まであと一歩、と
いうところまでこぎ着けることになる。
ところが何てことだ。
そう、あと一歩というところで家臣の謀反に遭い、あえなく死んでしまうことになったのだ。
うん。どうやらわたしは失敗してしまったらしい。
というか負けたのだろう。この世界に。
もっともだからといって、諦めたりはしない。
わたしはまともなひと、ではないのだ。
それは淡い賭けではあったけれど、その賭けに勝ったわたしは再び同じ世界に蘇ることになる。
一度滅びてから約十四年後。
天下の覇権を握っていた豊臣秀吉が死を目前にした、慶長の世。
わたしは徳川秀忠の長女として、再びこの世に舞い戻ってきたのだ。
うん、それはいい。
徳川家ならば、いずれ豊臣家を滅ぼして天下をとるはずのお家であり、わたしはそのお姫さま。
悪くない。
でもちょっと待て。
もし史実通りなら、わたしはいずれ豊臣家に嫁ぐことになる。
その豊臣家の運命は……いや、考えたくないぞ。
しかもこの世界、わたしの知る史実の世界とは、やはり違う。
生前のわたしが散々改変したのだから、それも当然なのだけど。
再び転生したこの世界で、わたしは平和に生き抜くことができるのか。
それとも再び戦乱の世に舞い戻るのか。
そんな瀬戸際の時代に生を受けた、わたしの戦国伝奇軍記譚である。
◆作者より◆
関ヶ原の戦い前夜から始まる、架空戦記です。
『朝倉天正色葉鏡』の完全続編にあたります。
基本的に戦記物ですが、前作に比べると伝奇要素が多少強めになっており、和風ファンタジーのような雰囲気も持ち合わせています。
歴史が好きなだけの作者がノリと勢いだけで書いている作品ですので、いろいろと突っ込みどころは多いかと思いますが、ご甘受いただければ幸いです。
同作品はNovelismでも投稿しております。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 07:46:26
436385文字
会話率:32%
「友達の範囲、超えないで」と釘を刺した君が、最近意識しまくりで可愛い
容姿端麗、成績優秀、クールで完璧なクラスメイト、天峰澄香。
偶然隣の席になった俺、二宮怜央は、彼女の意外な素顔に惹かれ「好きだ」と告白。
その上で「まずは友達になってほ
しい」と提案する。
戸惑いつつもそれを受け入れた澄香と、ゼロ距離なのに遠回りな関係が始まった。
不器用な優等生二人の、もどかしくて甘酸っぱい恋の行方は――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 09:46:07
163873文字
会話率:40%
妻木煕子(ツマキヒロコ)は親が決めた許嫁明智十兵衛(後の光秀)と10年ぶりに会い、目を疑う。
子供の時、10以上年上であった筈の従兄(十兵衛)の容姿は、10年前と同じであった。
過去の思い出を思い出しながら会話をするが、何処か嚙み合わない。
ヒロコの中に一つの疑惑が生まれる。今自分の前にいる男は、自分が知っている十兵衛なのか?
十兵衛に知られない様に、彼の行動を監視し、調べる中で彼女は驚きの真実を知る。
真実を知った上で、彼女が取った行動、決断で光秀の人生にも変化が現れる。
若き日の明智光秀とその妻ヒロコの出会い、天下の裏切り者明智光秀と徐福伝説を繋ぐ物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-12 04:45:33
332012文字
会話率:41%
元の世界で容姿や学力、運動能力の高さで無双してきた男子高校生が異世界に飛ばされてホームシックになり全力で帰宅する物語です。
最終更新:2025-05-12 00:03:56
4490文字
会話率:17%
家族から執拗ないじめを受けて育った、侯爵家の娘・リリア。
社交界随一の美貌を持つ彼女は、その容姿を「政治の駒」として父に利用され、
冷徹と名高い王太子――ルイス・クラウディウスのもとへ嫁ぐこととなる。
感情の通わぬ“お飾りの妃”として始ま
った、名ばかりの結婚生活。
それでも彼の心に触れたいと願った時、彼女の中に秘められた“異能”が静かに目覚める。
「美しさ以外に価値のない駒」として扱われたリリアと、
その容姿ゆえに「王太子にふさわしくない」と蔑まれてきたルイス。
過去に傷つき、存在価値を否定されてきた二人が――
やがて本当の愛と、かけがえのない絆を見つけ出していく、じんわり愛され恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 17:38:05
175393文字
会話率:26%
気づいたら、20回目の転校生を迎えていた。
転勤族として産まれた羽切成(はぎり・なる)は転校という恒例行事に飽きたので、1転校1キャラ作りを目標に学生生活を送ってきた。中学生時代、バンドマンキャラ・不良キャラ・がり勉キャラと様々なキャラを演
じてきたのだが、ある日奇妙なことに気づく。
どこの学校に転校しても、似た容姿の少女がいることが発覚したのだ。
似ているだけで別人だとずっと思っていたが、高校生になり彼女が同一人物だと知る。
「ちょっと、二人で話せないかな……?」
お互いの過去を知る少年と少女の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 13:56:45
615526文字
会話率:39%
美琴は幼いころから容姿が恵まれていて、中身を見てくれる人がいないことが悩みの女子高生。美人であるがゆえに同級生から嫌がらせを受け、好きな人からも利用されて自分自身を嫌ってしまう。小さいころから和歌が趣味でそれだけが美琴の生きがいでもあった。
そんな周りの人間も自分自身も好きになれない美琴が、平安時代にタイムスリップしていろいろな人に出会い自分の和歌の才能で人生が180度変わっていく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 13:25:17
5077文字
会話率:26%
「ルベリーカ、あんたをこの部屋から出す気はないよ」
ルベリーカは「悪たれ蠍令嬢」と呼ばれる嫌われ者だ。
そんな彼女を溺愛するのは、儚げな容姿と裏腹に「悪蛇」と呼ばれる辺境伯フロウディスト。
フロウディストに鎖を付けられたルベリーカは叫んだ
。
「引きこもっていいってことね!!」
これは嫌われ者夫婦の愉快な結婚生活についての物語である。
ーーーーーーーーーーーー
いつもの「なんちゃってシリアス」なバカップルです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 12:50:19
14849文字
会話率:36%
エリザベートは可愛らしい姉に比べぱっとしない自分の容姿に悩んでいた。
そんなある日王太子であるアランに努力を認められ恋をし、幸運にも彼の婚約者に選ばれたため未来の王妃として日々励んでいた。
教育は順調、王や王妃との関係も良好。
ただ、婚約者
である王太子、アランとの関係だけはうまくいかず、思い悩んでいた。
そんな時に王妃から王太子の過去を聞き、自分が愛を知らない彼を癒すのだと意気込みそれまで以上に努力する。報われなくても、必死に。
だが、限界はおとずれた。
※狂う程の恋心を利用出来たとしたらという作品に出てきたエリザベートの話です。これ単品でも読めると思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 21:25:28
47873文字
会話率:37%
街はずれにある小さな教会に、アンジェというシスターがいた。
彼女は可憐で美しい容姿に、誰にでも優しい慈愛の心を持っている。
まさに天使のような女性だった。
しかしアンジェには、知られざる裏の顔があった。
それは、王国最強のSSランク冒険
者としての顔。
しかも最強であり、最狂。
圧倒的な力で笑いながらモンスターを虐殺するその姿は、他の冒険者たちから恐れられていた。
これは頭のぶっ飛んだ最強シスターのアンジェが自分がやりたいことをやるために、壊して潰して、そして殺していく物語。
※他の投稿サイト様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 18:02:52
64018文字
会話率:30%
どこにでもいるOLだった私は、雷に打たれて死んだしまった――と思ったら、次の瞬間にはレイラ・シンデュリオンという18歳の子爵令嬢に異世界転生していた。
それだけでも驚きなのだが、さらなる驚くべきことがある。
転生先であるレイラ・シンデュリ
オンは、私が作った小説のヒロインだったのだ。
どうしてこうなったかはよく分からないけど、これはきっと神様がくれたチャンスよ! 今度こそは絶対幸せになってやる!
前世では叶えられなかった幸せを今度こそは掴み取るため、私は全力で頑張ろうと誓う。
そうして始まったのは、意地悪公爵――ローゼスの妻としての生活。
10歳の義妹は超絶かわいいのだが、ローゼスは容姿が良いだけの最低人間だった。
私が作ったのはレイラの設定だけ。ストーリーを作る前に死んでしまったので、ヒーローが誰なのかは分からない。
順当に考えるならローゼスがそうなのだろうが……私は認めなかった。
こんな最低人間(ローゼス様)は私のヒーローじゃない! 本当のヒーロー様、早く現れて!!
しかし三人での時間を過ごしていくうちに、最低人間の態度も段々と変わってきて……。
※他の投稿サイト様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-15 18:04:21
52661文字
会話率:22%
このマンションの住人たちは、皆なにかを抱えている。
401号室に住む青年・リリーは、金髪の美しい容姿とは裏腹に、自己肯定感が著しく低く、どこか壊れたような日々を送っている。
彼の頭の中には、ヘルターと名乗る不穏で饒舌な青年が住みついてお
り、彼に囁く
誰もがどこかに傷を抱え、忘れたふりをして暮らしている。
だがやがて、閉ざされた七階の扉、消えた住人、上書きされた誰かの記憶――
このマンションの“正体”が、静かに滲み始める。
過去に囚われて行き彷徨う者たちの行く末とは
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 15:22:19
7471文字
会話率:42%
田中慎太郎は、平々凡々な学生だった。
学業も運動神経も、その他に容姿などを取ってみても、目立ったものはない。それこそ、どこにでもいる『普通』の少年。
彼自身も東京の学校へ進学し、少し背伸びするくらいの生活をしているだけだった。しかし、
平凡な暮らしをする田中少年に転機が訪れる。
「キミをスカウトしたい」
そう声をかけてきたのは、とある世界的財閥の令嬢様。
偶然にも同じ高校に通っていた彼女に誘われ、田中は思わぬバイトを始めることになるのだった。
「あ、どうも。えっと、田中です。その……暗殺者です」
平凡なのは、外見や能力だけ。
この少年には『普通の価値観』がなかった。
これは決して主人公になれない少年が、世界の裏で暗躍する物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 12:38:28
10953文字
会話率:43%
アメリア・リステンシアは、幼い頃から歌が好きだった。
聖女として育てられ、日々の祈りを捧げる修行の最中にも、時間を見つけては歌の練習をしていたほど。しかしある日のこと、その不真面目とも取れる行為を咎められ、エルタ王国王子のリオンから『婚
約破棄』を言い渡され、さらには国外追放の処分を下される。
明らかにおかしな裁定であったが、国王が病に倒れるいま、権限の多くは王子であるリオンのもの。仕方なしアメリアは辺境の都市へと向かうことになる。
しかし道中、不運な事故に巻き込まれて彼女は崖下へ。
そこで雨の降る最中に出会ったのは、愛らしい容姿の二匹の小動物だった。怪我をしている一匹のため、アメリアは歌う。
すると嘘のように、その怪我は癒えてしまうのだった。
一方その頃、王都エルタでは。
聖女を追い出したことに反発した平民が、城門へと大挙して押し寄せる。アメリアも知らなかったのだが、彼女の歌声に優れた治癒の力があるのは周知の事実。
人々から愛された聖女を追放したリオンは、窮地に追い込まれる。
だが、当のアメリアはそのことを知らず。
新たな出会いと再会を繰り返し、平穏で幸福な暮らしを手に入れるのだった。
※こちらは本題作品の連載版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-11 13:43:22
6691文字
会話率:36%
絵に描いたような嫌われ者の悪役貴族、アクア・リュクセンブルク。西園拓斗はある日、自分が大人気スマホアプリに登場するその人に転生していることに気付いた。容姿端麗ながらも性格最悪、典型的な小悪党であるアクアは天賦の才を持ちながらも、物語におい
ては序盤で退場する破滅確定のキャラクター。
拓斗はどうにか挽回を試みるが、時すでに遅し。物語はもうチュートリアルを終え、アクア退場まで秒読みという状況だった。しかしこのまま無意味に終わりたくはない。そう考えた末に、拓斗が選んだのは自ら貴族の地位を捨てることだった。
野へ下り、平民となったアクア。自分の力を活かせる環境はどこかと悩んだ結果、彼は冒険者となることを決意するのだった。かつて神童と呼ばれた少年は、絶え間ない努力によって頭角を現していくことになる……。
――一方その頃。
物語に発生した小さな綻びは、時が経つにつれて思わぬ動きを見せ始めるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-12 18:04:02
22510文字
会話率:35%
主人公一一空虚愛は、とてもかわいく、本人もそれを知っている。
愛は、自分の容姿を利用して男をもてあそんでいる。
男は愛のことを見ると恋に落ちてしまう。それくらい愛はかわいかった。
だが、校内一イケメンと言われている彼だけは堕とせない。
そん
なある日、学校に転校生(女)がやってくる.....
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 19:52:35
16125文字
会話率:33%
ブラックワークの日々を送っていた主人公(♀︎)。久方ぶりに布団生活に睡眠バッチリで満足しながら起きると……ここ何処? 私は誰?
……。
うぎゃぁぁぁぁああああっっっっつ!!!!!
な、ナニ! ナニが付いてる何でぇぇええええつっっ?!?!?
!
何と男になっていた!
どうやら異世界転生しかも、性別転換というオマケ付き☆°・*:.。.☆
責任者出てこおぉいいっ!
と叫んだら、異世界の神様が説明してくれました。
曰く、手違いで死んだらしい。嘘でしょっ?!
悲しんでいてもしょうがない。どうせならこのハイスペックな容姿を活かし、理想の男性になってみせましょう!面白みを加えて、オネエっていうのはどうかしら?!勿論恋愛対象は男よっ!
……え?
だって、心は女だもん。
これは異世界に男として転生してしまった主人公が、紆余曲折しながらも理想の男性達と切磋琢磨しながら恋愛していく奮闘記!!!
……かもしれない。
※話の進行上BLに近いですが、現時点では最終的には女性の状態でゴールインする可能性が九割超えております!予めご理解の上読み進めて下さい。
※主人公が目指すオネエは、作者の考えるオネエです!定義や解釈違いなどがあるかも知れませんが、ご理解の程よろしくお願い致します!
※頭を空っぽにしてお読みください!更新頻度は他の作品よりも遅いかもしれません!気長にお待ちいただけると幸いです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 00:00:00
234607文字
会話率:31%
平凡な高校生、佐藤健司(さとう けんじ)。特に目立つこともなく、隣に住む元気な幼馴染・田中結衣(たなか ゆい)とつるんで、そこそこ平和な毎日を送っていた。
そんな健司の日常は、ある日突然終わりを告げる。
容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能、ま
さに完璧無欠と称される生徒会長・西村あかり(にしむら あかり)が、なぜか健司の前でだけドジを踏んだり、妙に馴れ馴れしかったり、普段のクールな姿からは想像もつかない「ポンコツ」な一面を見せるようになったのだ!
「え、あの西村会長が俺にだけ…なんで?」
健司は混乱するが、会長の意外な素顔に触れるうち、少しずつ彼女のことが気になり始める。一方、健司の隣には、いつもと変わらない笑顔を向ける幼馴染の結衣がいて…。
完璧(?)生徒会長と元気系幼馴染、そして鈍感主人公が繰り広げる、ちょっと甘酸っぱくて、時々ポンコツな学園ラブコメディ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-08 12:21:27
15575文字
会話率:37%
ゴールデンウィークの真っ最中、西楼院高校の探偵姫こと早水皐月は六人の同級生の男子生徒を集め、ミステリーについて語り合う《探偵クラブ》を創設した。大企業グループ総帥の孫娘、文武両道、容姿端麗と、何においても完璧な皐月の気を惹くために、彼女に恋
する五人の少年は火花を散らす。
そんな中、皐月はある人物から提示された過去の未解決事件の謎を皆で解き明かしてみようと持ちかける。それは十五年前に起きた天才女性画家の殺害事件について。最有力容疑者に鉄壁のアリバイがあったことから迷宮入りしたという曰くつきの謎だった。
皐月の歓心を買うため知恵を巡らす五人の少年。ところが、真相に辿り着いたのは彼らの中の誰でもない、取るに足らない人間だと思われていた少年・真砂昴だった……。
※前編・後編の2話完結。
※タイトルの探偵姫は探偵役ではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-08 12:00:00
24881文字
会話率:49%
第一章
小学生の美早は、両親を亡くして祖父と暮らしていた。
これを知った子供のいない夫妻が、美早に興味を持ち、会うと気に入って養女にする決意をした。こうして美早は、年金生活者の祖父と一緒に貧困な生活をしていたのに、富裕な家庭に貰われて人
生が劇的に変わる。
第二章
ピアノを習うようになると、美早は猛然と練習して小学生にして難曲を発表会で弾きこなし、中学生になるとコンクールで地区優勝する。
この一方で、美早は音楽教室で里英子という同学年の女子と知り合い意気投合する。二人の顔は親戚でもないのに姉妹かと言われるほど似ていた。そのうえ里英子は美早にとって唯一の理解者となった。
第三章
美早は家元制度のような徒弟関係や金儲け主義の音楽界に嫌気がさしたため、高校受験を口実にして全国大会出場を辞退し、音楽教室も辞めてしまう。そして、やはり受験のため音楽教室を辞めた里英子と同じ高校に行こうと申し合わせて一緒に受験勉強をする。
そのとき、地元のアマチュアオーケストラが、ピアノ協奏曲を演奏するつもりがピアノの独奏者が見つからず、美早に声をかける。応じた美早は特異な能力を発揮し、コンサートを成功させる。
第四章
美早と里英子は同じ高校に入る。
美早は、たまたまライブハウスで唄ったところ、その容姿と美声からアイドルにとスカウトされて断るが、もしも祖父と貧困生活していた時だったら、そこから抜け出すため話を受けたであろうと思い、今の自分は幸運だが、次第に本当の自分ではなくなっていくと言って涙を流す。
そのうえ、校風に合わないことをしていると校長に侮辱され、怒った美早は退学を決意する。すると里英子は、自分も退学を考えていたと美早に打ち明ける。里英子は同級生の男子と親密になり、その彼が、この高校は息苦しいからやめたいと言い出した。それで一緒にやめて転学しようかという話になっていた。これを初めて聞いた美早は、いつの間にか里英子が彼氏を作ったうえ、そこまで親密になっていたことに驚き、大したものだと哄笑した。
第五章
美早も里英子も、親が退学に賛成しなかった。
その結果、美早と里英子は、それぞれの決意をした。美早の決意は、誰であっても特に驚くようなことではなかったが、里英子の決意は美早でさえ驚いたほどだった。
ただ、美早は里英子は決意を尊重しつつ不安を払拭できなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 12:39:11
29257文字
会話率:65%
リエこと鷹野里英子は、大学進学をせず高校卒業と同時に結婚し、幸福な生活をしていた最中に夫が職場で不可解な事故を遂げ、十九歳で未亡人となってしまった。泣き暮らしていたところへ彼女の両親が来て実家に連れ戻そうとするがリエ拒否して自活を始めた。
ミサこと多奈部美早は、高校で無二の親友だったリエのことを心配して会いに来ると、そこで初めてリエのこれまでの行動と動機を聴き出せて、大いに共感する。
ミサは高校の時に酒場のステージに立ち唄っていたことを学校から問題視されたり、歌唱と容姿のためレコード会社から誘われてアイドル歌手はごめんだと断ったり、その後は大学進学して仲間を集めバンド結成すると人気を博していた。
リエは亡き夫の職場の先輩から性的関係を求められて拒絶、同じころミサは他のバンドのヤンキーから暴力的に言い寄られたが撃退、二人は男性への不信から結束するようになる。そしてミサのバンドから怪我で離脱したメンバーの代役をリエが務めて成功したので正式に参加する。
働きながらアパートの契約切れで転居先を物色するリエだったが、会社勤めの夫が居ないことで断られる連続だった。ミサは元々「女は損」と言っていたが、このことから再認識し、それなら自分の実家に空き部屋があるから間借り人として一緒に住もうと提案し、リエも同意する。
もともと人気者だったミサだが、真の理解者がいない孤独を感じていて、高校の時に理解者だったリエが同居して話し相手となったことを歓んだ。
そんなとき、怪我で離脱していた元メンバーが、ミサのファンでライブの常連客だった十六歳の女子高生をオートバイの二人乗りで事故死させ自らも重症を負うという事件が発生する。
悪評が立つことをミサの機知が防いだものの、そのやり方はリエの夫の事故死で原因を有耶無耶にした会社のやり方と同じようなものだから、リエを傷つけたはずだとミサは悩む。
また死んだ女子高生の母親が次のライブのチケットを購入したため、何が意図なのかとバンドとライブハウスの関係者たちは不安になる。
そこへ、亡き女子高生の妹の小学生が尋ねてきて、リエに声をかける。リエが柔らかい物腰で話を聞くと、その子の家庭はかなり深刻なことになっているらしかった。
そこで話し合った結果、リエの提案をミサは受容れることにする。そして…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-20 18:10:42
37134文字
会話率:74%
地味で冴えない容姿に引け目を感じながらも政略結婚相手のケイレブに必死に尽くしてきた公爵夫人のダイアナ。
しかしケイレブは大貿易商の娘メイ・リサを愛人として囲い、再婚のためにダイアナは離婚させられてしまう。
傷心のダイアナは戻った故
郷でメイドのエリンに気晴らしとして服飾商の店に連れて行かれるが、そこで服飾商人のシオンに髪型からドレスまで全て変えられ別人のように美しくなることに成功!
自信を持てなかったかつての自分と決別し、王都一の服飾商になることを目指すシオンの夢のためにシオンのモデルになることを決意。
王都での店開業を目指し、エリン、シオンの姉・ヘーゼル、友人のミレーネと力を合わせる内に、ダイアナとシオンは少しずつ心を通わせるようになり・・・。
しかしシオンと共に活躍するダイアナを見てケイレブが心変わり!
さらにシオンの才能を気に入ったメイ・リサが自分専属の服飾商になるよう卑劣な手で脅しをかける!
ダイアナとシオンは一緒に夢を叶えられるのか・・・?!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 23:00:00
72130文字
会話率:48%
平凡な高校生として生きてきた主人公が憧れたのは、イケメンでも天才でもなかった。
しかし羨ましいと思うのはイケメンや天才よりも、イジられキャラだった。
容姿が悪く、頭が悪く、情けない。そんなやつがクラスの美少女からイジられていること。
正直、
彼女にできる自信はない。モテるなんて手に余る。
だが、イジられるのは羨ましい。なんならもっと罵られたい。いっそ踏まれたい。
そう思って羨んでいた男が神から頼まれたのはヒーローだった。
そのドMの性格で最強になるってどういうこと!?
この作品は「カクヨム」にも掲載しています折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-06 18:52:23
25054文字
会話率:49%
──人はダンジョンに挑み稼ぐ。そんな世界になって二十三年。パッとしない毎日を過ごす玉屋葦はとあることがきっかけで謎の液体を飲まされTSする。いわゆる女体化、性転換。そしてそれに伴った容姿の変化によって黒髪美少女へと変貌した。だが、一方で大学
に落ち、何とか日々の生活を食つなぐ彼はダンジョン配信をしようと決意する。その容姿とユニークスキル『ばくだん!』を駆使し、魔物を殲滅する様子を配信に映す。そんな様子が視聴者に受け、バズった末に彼は配信者『花火』としての活動を始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 18:10:00
134950文字
会話率:29%