「大尉殿は――分遣隊長殿は、戦死されました」
派遣された部隊に着任したら、隊長は既に戦死していた。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「まずくあります。半方焼けてしまいました」
集積された輜重品は焼かれ、彼の俸給の3か月分以上が灰に
なっている。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「クソが、悪魔に喰われろ」
不十分な記録。
数字だけ整えられた帳簿。
前任者のいない引き継ぎ。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「しかし、とは申しましても、当家や領地の備蓄にも限りがございます」
子爵家の家宰は表情を変えずに言った。
それでも彼は、ここから必要な物資を調達せねばならない。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「期限は?
それと、報酬」
冒険者と交渉し、
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「仕事が早いな、新任の隊長殿は」
「小官は代理です、少佐殿」
他の部隊長に頭を下げ、
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
『久しぶりだな、レフノール。無事荷が届いたようで何よりだ。息災か?』
実家を巻き込んで。
彼は、兵站業務をこなさねばならない。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「できればもう少しのんびりした部署が良かった」
「隊長のような方は、仕事の方で放っておかないと思います」
休みたい、という彼のささやかな願いが叶う日は、いつ来るのだろうか?
※本作は「カクヨム」様にも並行して投稿・連載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 12:00:00
305724文字
会話率:43%
誰よりも『特別』に憧れた少年が居た。
父は元『悪の組織の総帥』
母は元『正義の戦隊ヒロイン』
兄は『悪と戦う改造人間』
妹は『マスコットと契約した魔法少女』
そんな、血筋や立場で言えば、誰よりも特別であったハズの彼、『|主水《もんど》 |公
人《きみひと》』は誰でも持ち合わせているハズの魔力も無く、『特別』になりたいと日々願う少年であった。
そんな彼はふとした拍子に異世界へと召喚され、ソコで望まぬ形で『特別』へと至る事になる。
これは、少年が異世界で奮闘する物語…………では無く、少年が異世界から帰還した事で始まる物語である。
「『特別』になってみた感想…………?
思っていたよりも、良いモノじゃなかったよ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 12:00:00
35621文字
会話率:16%
その世界には魔法があった。
第一次世界大戦後、イギリス海軍拠点スカパフローにて拘留中のドイツ艦隊70隻あまりが消えた……。
それから20年あまりが経過した1940年。異世界から侵攻してきたムンドゥス帝国によって世界は大戦に巻き込まれ
ていく。南半球へ攻め入り、着実にその領域を広げた異世界帝国は、ついに北半球にも侵略の魔の手を伸ばしてきた。
アメリカ太平洋艦隊がハワイ沖にて撃滅され、大日本帝国海軍が誇る連合艦隊も、トラック諸島に襲来したムンドゥス帝国艦隊と交戦するも大敗を喫してしまう。
追い詰められる連合艦隊だったが、その救援に現れたのは、ワシントン海軍軍縮条約の結果、標的艦として沈められたはずの戦艦『土佐』らと、スカパフローで自沈したドイツ艦を再生した秘匿艦隊だった。
魔法技術研究部=魔技研の手によって蘇り、新たな姿となった艦と兵器を携え、日本は、異世界からの侵略者に立ち向かう。
※カクヨム、ノベルアップ+にも連載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 08:11:09
2668521文字
会話率:42%
『衛生兵ーっ! ドークッ!』
アサルトアーマー乗り、イコマ伍長は衛生兵だった。
21世紀半ば。突如、異世界より襲来した鬼は人型機械兵器を用いて、地球に侵攻した。人類も、人型装甲兵器アサルトアーマーを完成させ、これに対抗。見事、侵略者をゲ
ートの向こう、異世界へと押し返した。
故郷と家族を失い、軍に志願したイコマだったが、彼の役割は、銃を持つことがない衛生兵というポジション。部位交換による応急修理で、戦場での復帰が可能なアサルトアーマー、その衛生兵型を操るイコマは、仲間から『ドク』と呼ばれ、サポートに徹する。彼には復讐したい敵エース『赤鬼』がいたが、衛生兵では直接戦うことはできない。そんな彼が選んだ復讐の方法とは……?
異世界の戦地を人型装甲兵器が駆ける。地球軍と異世界軍の戦い、そして兵士たちの運命や如何に――
【バンダナコミック縦スクロールマンガ原作大賞応募作品】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-24 19:01:42
9579文字
会話率:42%
もっふもふのちょっと小生意気な猫ちゃんが、地底にある猫だけが暮らす国に迷い込んだ!? そこで出会った“猫戦隊”と共に、悪の組織と戦い、世界を救う旅に出ます!
アクションあり恋愛ありバトルあり、猫満載なハチャメチャ物語の、はじまりはじまり
!
【あらすじ】
とある家のガレージで飼われていた猫のゴマは、弟のルナと一緒にいつものように散歩をしていた。その道すがら、いつもと違う光景を目にする。
地面に、ポッカリと空いた大穴。中は底も見えぬ漆黒の闇の世界。覗こうとした2匹は足を踏み外し、そのまま大穴の中に転落してしまう。
暗闇の世界へと吸い込まれていく、2匹の子猫。その先に、一体どんな大冒険が待ち受けているのだろうか——。
注)戦闘描写、および台風、地震、津波、噴火など一部災害描写があります。苦手な方はご注意願います。
注)この物語はフィクションです。実際の人物や団体などとは一切関係ありません。
※同内容を、カクヨム、エブリスタ、ノベルアップ+、アルファポリスに掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 08:08:16
22576文字
会話率:37%
〝暁闇の勇者・ゴマ〟として、地底世界を治める悪神と戦った末、勝利を収め世界を救い、無事住処のガレージに帰って来た白黒模様の子猫、ゴマ。
以後すっかり世界は平和になり、暇を持て余していた彼は、再び風の精霊ミランダに頼み、ワープゲートで別世
界へと旅立った。勿論、弟分のルナを半ば無理矢理連れて……。
その世界は何と、10000年も先の地球だった——。
中村天人様の作品「ライオット オブ ゲノム〜どうやら私は魔女だったようです〜」と、拙作「子ネコのゴマの大冒険〜もふもふにゃんこ戦隊と共に、2つの世界を救え‼︎〜」とのコラボ作品です。
※中村天人様に許可頂きました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-19 11:58:11
17920文字
会話率:55%
(この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません)
20XX年、東アジア情勢は緊迫していた。
東アジア随一の軍事独裁国家、央独(央麗人民独裁国)は、その強大な軍事力を背景に、自由主義陣営国家である美麗(マラビ
リョーゾ)島や、日本の南西諸島に対し、領土的野心をあからさまに、挑発的な行動を繰り返していた。
そんな中、央独から留学生として東都工業大学に入学した施明華(シ・ミンファ)は、人工知能を産業に応用する研究の第一人者、前原佐(まえはら・たすく)教授の研究室に配属される。
明華は央独政府から国防動員法に基づき、研究室の研究成果を盗み出すよう命じられる。明華は葛藤しながらも、祖国の命令に従い、前原研究室の大学院生、綾川順一(あやかわ・じゅんいち)の発明した技術を盗み出すことに成功する。
明華の姉、央独第二砲兵部隊に所属する技術中尉の施明玉(シ・ミンユ)は、央独第二砲兵部隊に所属する技術中尉。
明華から入手した人工知能最適化技術を応用し、新型巡航ミサイル西嵐XL-47型の改良に成功する。この功績により、明玉は一躍部隊の英雄となり、昇進も確実視されていた。
しかし、明玉の才能と功績に嫉妬した上官の王強(ワン・チアン)は、叔父で基地司令の王偉(ワン・ウェイ)とはかり、あらぬ嫌疑をかけて、明玉を逮捕投獄する。
姉の身に起こったことを知った明華の、央独政府に対する不信感は、次第に国家体制そのものへの疑問へと変わっていく。明華は大学に戻り、かつて技術を盗んだ相手である綾川順一(あやかわ・じゅんいち)に助けを求める。
綾川は、叔父である公安調査庁捜査員の田村善樹(たむら・よしき)と相談のうえ、明華と協力して新たに開発したXL-47用のプログラムを央独側に渡す。
央独は、ついに日本の南西諸島と、美麗島への武力侵攻を開始する。攻撃の第一波は、西嵐XL-47型によるミサイル攻撃だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 06:30:00
86808文字
会話率:41%
――目覚めたら、パンツ一丁で異世界にいた。
陸上自衛隊所属、東雲一希。
ある日、美女のパンチラを拝もうとしてトラックに轢かれ、気がつけば異世界に。
そしてなぜか手元に残されたのは拳銃とパンツだけ。
「転生理由? そんなのはいい!パンツが
見たかっただけだ!!」
そんな男が、なぜか崩壊寸前の帝国軍の指揮官に任命されてしまう!?
下ネタ・軍事知識・ボケとツッコミが飛び交う異世界で――
毎週月、水、金曜の投稿目指してます!
ブクマして頂けると励みになります!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 06:00:00
16039文字
会話率:51%
「跡を継いで生贄になりなさい」
奴隷市で育った少年、エディス。
自活する為に軍に入隊すると、国民の信頼を失って神様への生贄になった王女と自分の顔が瓜二つだと知る。
平穏な暮らしを願うエディスだったが、自分の息子を王にしたい叔母の所業を知っ
て王太子に立候補することを決意した。
負ければ生贄、勝てば国王。
嫌われ者の二世が集まればバッドエンドだって回避できる!? ヒロイック・ファンタジー。
<世界観>
・一度隕石の追突により滅びかけたが、文明を取り戻した地球が舞台
・剣と魔法のファンタジー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 06:00:00
188626文字
会話率:49%
※サイトでも連載しています。
◆神様を殺すために旅に出た魔人一行の話です。ダークファンタジー。
<世界観>
・魔人、人間、魔物、妖精の四種族が生きている「シン」という異世界が舞台です。
シンでは神様の指示によって、魔人狩りが行われていた
。
魔人を保護している城の主である月は、「魔王直属独立部隊」というものを作った。その任務内容は、神の殺害。
その部隊の隊長を任された少年の話。
<雰囲気>
・基本真面目に進行してるつもりです。
・ギャグを入れたりして、軽めにしてます。
ですが、内容が暗い上大体のキャラが色々背負っているのでかなり暗いです。
<注意>
※暴力表現と死ネタがあります。
※恋愛成分薄めです。CPは基本的にはBLです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-01 00:09:31
144872文字
会話率:58%
※サイトでも公開しています。
◆魔物を討伐する軍の准将を主人公とした話です。
<世界観>
・ヴァンパイアがいたり、狼男の呪いがかかった人がいたりします。
・魔法で戦う人がいれば、剣や銃で戦う人もいます。ファンタジー要素強し。
<雰囲
気>
・基本はシリアス。鬱々しい話が続きますが、たまーにほのぼのとした話も出てきます。
<注意>
※15歳未満の方は閲覧しないで下さい。多少性的描写等があります。
※CPは基本的にはBLです。ですが、稀にNLっぽいシーンも出てきます。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-30 00:58:43
441670文字
会話率:57%
クロエ・シェードウィンは若干二十歳でありながら、第二近衛隊、通称朱紅隊隊長である。
通常業務に加え、女性進出のために日々邁進し、また、シェードウィン公爵家存亡のために結婚して子も産まねばならない。人生が一回では足りないぐらいだ。
日々忙
しく過ごすクロエには、頭痛の種がある。
いとこであるミハエル王太子だ。
彼は女癖が悪く、いつもその尻拭いをさせられる。「女性を何だと思っているのだ」とそのたびに注進し、時には実力行使(殴る、蹴る)をしてきた。
そんなある日。
王太子ミハエルに呼ばれて執務室に行ったクロエは、そこで傷だらけの青年アイザックに出会う。
アイザックはミハエルのご学友であり、婚約者から婚約破棄されたことで有名な青年だった。
「彼は命を狙われている。しばらくかくまってやってほしい」
「なぜ私が」
断る気満々のクロエだったが。
アイザックをクロエ宅に住まわせると、もれなく彼の愛猫のシャリーがついてくるという。
クロエは動物好きだった。
犬、馬、鷹からは好かれるが、唯一嫌われるのは猫。
その猫と一緒に暮らせる!?
クロエは内心の狂喜乱舞を隠し、アイザックをかくまうことにするのだが……。
彼にはどうやら、秘密があるようで……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 04:38:06
35542文字
会話率:47%
遺伝子戦争によって崩壊した未来、
世界政府は「クレンズ・ディレクティブ」を発足させた。
それは、あらゆる遺伝子改造生命体を根絶するための世界的な掃討部隊だった。
だが、違法な実験の瓦礫の中から、ひとりの少女が目覚める。
アイレン・ヴィレル
。
彼女は空を飛び、瞬時に自らを癒やし、
人間を一撃で粉砕する力を持つ。
そして最も恐ろしいのは――
彼女には、恐怖も、後悔も、一切存在しないこと。
虐殺のただ中で、彼女は笑っていた。
彼女は人造の怪物か?
失敗作の兵器か?
それとも、この世界の新たなる神なのか?
その答えを、世界はまもなく知ることになる。
アイレンが逃げるのをやめ、
地獄へと飛び立つ、その時に――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 04:27:11
11910文字
会話率:15%
「一緒に旅に出よう、アダム」
魔物に襲われて壊滅した第三騎士団の再編で、唯一の生存者だったアダムスカは、第三騎士団に志願してきた遺族の騎士たちからの憎しみと怒りによって疎外されるのを甘んじて受け入れていた。
問題解決のために王室親衛
隊から派遣されてきたニコールは現状を目の当たりにすると、今のままでは必ず悪い事が起きると断じてアダムスカの味方になる事を決意する。
打ち解けたニコールとアダムスカだったが、ある晩に団長殺しの汚名を被せられ、でっちあげられた証拠に反論するが聞き入れてもらえないまま。ふたりは納得できないまま騎士団から除名されてしまうのだが────。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 03:51:16
35623文字
会話率:60%
現代日本に暮らすごく普通の高校生・冬月颯人は、ある夜、廃れた神社で“雷神の落とし子”と呼ばれる少女・稲吹深音の封印を誤って解いてしまう。彼女は制御しきれない雷力を秘め、人間界を破壊しかねない存在だった。颯人は《雷禦の器》というチート級スキル
を得て深音を守ることを迫られ、やむなく彼女を居候させながら戦いの日々を送る。
登場人物紹介
冬月 颯人(ふゆつき はやと)
年齢:16歳/高校1年生
性格・能力:善良かつ正義感が強いが、必要とあれば冷徹に立ち回る一面も。《雷禦の器》というチート級スキルで雷撃を無効化し、深音を守る盾となる。
目標:普通の高校生活を望むが、深音と予言された運命に抗い、平穏を取り戻すことを誓う。
稲吹 深音(いなぶき みかね)
年齢:16歳(古の時代に封印)
性格・能力:直情的で頑固、恥ずかしがり屋だが雷怒時は“爆雷化”する。雷力を使った詠唱魔法で攻防一体の稲妻術を発動する。颯人との絆で雷を制御し、共生の道を模索する。
イグライア
年齢:不詳
容姿:白磁の仮面を付けた神秘的な神官装束。
性格・能力:深音の封印を司った神域の末裔。預言を伝え、その助言で門の試練に挑ませる。
羅虎 綾斗(らこ あやと)
年齢:30代
容姿:端正な顔立ちと黒の正装。
ギルド長 ノアヴァラン
颯人たちをSランク仮認定し、神域調査隊を統括。。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 02:17:59
18667文字
会話率:32%
黒曜の首輪を喉に巻き、可愛さを貨幣として搾取する帝都アズル=ローに連行された少女たちは、「鎮罪歌姫」として魔力を供出させられる運命にあった。
主人公――黒髪の少女は、同じ鎮罪歌姫である桜井 心愛と密かに結託し、献上式を決裂させようと企む。式
典の最中、封印されていた封龍アルカナドラゴンを解放し、帝国宰相が隠し持つ《可愛性値》の錬金システム“ゼロ/∞プロトコル”を暴く二人。
しかしプロトコルは都市全体を呑みこみ、可愛さの呪いを無限循環させようとする──。
登場人物
主人公黒髪ロング/黒曜リボンで首を締める少女。
激情と破滅欲を抱え、「かわいい」という記号の破壊を願う。
短剣と変質リボンを操り、歌声で魔力を共鳴させる。
相棒 桜井 心愛栗色ポニーテール。
平素は柔らかいが決断は鋭い。
リボンを夜孔雀の羽へ変形させる“リボン羽弓”の使い手。
帝国宰相 黄金面の宰相
可愛さを「税」として徴収し若さを剥奪して生き永らえる支配者。
封龍 アルカナドラゴン
帝都地下に封印されていた黒耀×蒼硝子の巨龍。
女児形影 ドールシェイド
帝国に命を奪われた歴代の鎮罪歌姫の残響。
主人公の歌声に呼応し、合唱隊として戦闘を支援する。
黒紋衛帝都直属の鎧兵部隊
“可愛さ徴税”を暴力的に遂行する騎士団。
漆鎧は少女の魔力で稼働し、内部に幼い顔がのぞく不穏な存在。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 05:33:39
23785文字
会話率:20%
空が落ちる。恋が、止まらない。
人生の選択肢をすべて失った青年・煙生水月は、ある夜、電子ノイズに包まれて異世界へと転移する。目覚めた先は、雷鳴と浮遊島が交錯する天空世界「星鏡圏」。
そこで出会ったのは、軍衣をまとい、瞳に宿した紅き焔で星を
睨む少女・鵺山燈子。
彼女は世界の重力を繋ぎとめる“呪われた器”。その心臓には、世界崩壊のタイムリミットが刻まれていた。
「助けて」ではなく、「壊して」と告げる少女のために。
何も持たない青年は、ただ一つの拳を握る。
──空が崩れる前に、恋が届けばいい。
崩壊寸前の世界で織りなされる、戦いと決断と恋の物語。
■ 登場人物紹介
● 煙生 水月
「空が落ちる? だったら拳で支えるだけだ」
異世界に転移してきた20代半場の青年。地球では冴えないフリーターだったが、電脳バトルゲームで培った身体能力と洞察力を持つ。
強い正義感と即興的な判断力を武器に、異世界でも物怖じせず行動する。
転移直後に燈子と出会い、彼女を「救う」ために拳を握る。
バトル時に繰り出す技「虚星刃拳」は星潮の力を集めた必殺の一撃。
● 鵺山 燈子
「わたしは《器》。でも、あなたとなら“人間”に戻れる気がする」
夜冠衆・暁色隊の副隊長を務める少女。
胸に宿す妖燈石によって、世界の重力を束ねる“器”として生きる宿命を背負っている。
無表情に見えるが情の深い性格で、心の内には強い孤独と決意がある。
水月と出会い、「壊れること」ではなく「生きること」に初めて希望を抱く。
● 哭虎 アロゴス
王都直属の密衛部隊・黒衣の騎士団の隊長。
● 迦楼羅 グレイヴレンド
王都オルガレアの統治者。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 03:41:47
5830文字
会話率:37%
大人気スペースシミュレーション&サンドボックスゲーム 『スターオーシャン』。
プレイヤーは小舟て宇宙に投げ出され、それこそなんでも出来るのがこのゲーム、いくつものコロニーと艦隊を運用しついには巨大移動要塞 「バベル」 を建造、 「バクズ戦役
」 後の「黄昏の大航海時代」と呼ばれるスペース戦国時代で、登場勢力の殆どを組み込む経済圏を作り上げた主人公プレイヤーネーム【オーナー】は、ゲームではなく、原作小説『星の大海に沈む』の世界 へと迷い込んでしまう。
そこは、 バグワームと呼ばれる巨大機械の侵略 から始まる、五種族による防衛戦争 「バクズ戦役」 の時代。
本来、この戦争には バベルのような要塞は存在しないはずだった。
・ 原作と異なる歴史の流れに困惑する主人公陣営
・バベルのNPCたちからすればこの世界は過去であり、歴史の流れに手を加える事への葛藤
・ゲームでは無敵の要塞も、何処とも交易を行えないために資源・補給の制約がある
過ぎた力はこの世界の毒となるか薬となるか、宇宙を舞台にした壮大な
戦争や外交が今始まる折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-30 01:18:49
28519文字
会話率:46%
気が付けば、ホテルにいた、そして部下の様子を見れば、それが自分のプレイしていたゲームの部下的なキャラクターであることを思い出す。
民間軍事会社の社長として、島ごと異世界に転移した私は、この世界の技術レベルが低いことを知り、空母艦隊による無
双を夢見るも、どうにもこの世界に海は無いらしい、折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-10 18:00:00
13670文字
会話率:57%
植物たちが織りなす王国「フィトリア」。
その地では、五つの偉大な力――“継環の五耀星(けいかんのごようせい)”により命の循環が守られていた。
リュミエールは、形成層から生まれた未分化の若き細胞。
王国を守る精鋭部隊「継環騎士団-命繋(みつ
なぎ)-」への入団を目指し、仲間たちと共に訓練と任務の日々に身を投じる。
芽吹き、伸び、分かれ、咲く――植物の一生がそうであるように、彼らにもまた成長の時が訪れる。
だがその道は、穏やかなものではなかった。
王国を揺るがす異変、命を選ぶという痛み、そして“咲かせるべき花”とは何なのか――
答えを求める旅の中で、リュミエールは「命を繋ぐ者」としての覚悟を問われていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 00:00:00
42196文字
会話率:39%
S.C 941年、シンセシティ—。近未来の都市で、能力を持つ移民が増え、社会に深刻な格差と混乱をもたらしていた。能力を駆使した犯罪が多発し、治安は悪化の一途を辿っている。警察や政府機関では手に負えない状況に、能力者を扱う特別部隊「ユスティテ
ィア・ルカヌス」が設立され、その中で最も新しい班「第20班」が結成された。
班長に任命されたのは、18歳の青年柄本隼風。風を操る能力を持つ隼風は、仲間を集める前に単独で調査に向かう。彼の最初の任務は、東区のスラムで発生している能力者による犯罪事件を調査することだった。
隼風がスラム街で出会ったのは、白瀬由莉という18歳の少女。彼女は、能力を使って犯罪者から金を奪っているという噂があり、警戒心を強く持つ一方で、どこか複雑な事情を抱えていた。隼風は彼女に対し、自らの班に加わるよう勧誘し、由莉は心を決め、隼風の班に加わることを決意する。
由莉と共に動き始めた隼風は、次第に彼女の能力と過去に隠された秘密、そして能力者同士の対立に巻き込まれていく。由莉が抱える家族を救うための闇の行動と、それに伴う葛藤、そして隼風の班が次第に成長していく中で、他の能力者たちとの戦いが繰り広げられる。
一方で、シンセシティの街では、能力者の移民が急増し、その影響でますます複雑な犯罪や事件が発生。能力者たちを巡る謎と人々の思惑が交錯し、隼風とその仲間たちは、次第に大きな陰謀に巻き込まれていく。
「第20班」のメンバーは、個々の能力や過去を乗り越えながら、能力者による犯罪を解決し、街の未来を守るために戦い続ける。しかし、その先に待ち受ける真実は、予想もつかないものだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 00:00:00
116098文字
会話率:39%
それは突然だった、高卒で就職を機に上京した只野 優人は、全世界同時に発生したダンジョンの発生に巻き込まれてしまう。
同時多発的に起こった故の少なくない数の行方不明者。
その生還率は突然のダンジョンの発生による政府の混乱や、市民のパニックによ
り絶望的なものになっていた。
そんな中 優人は自力でダンジョンから帰還し、数少ない生還者というだけでなくその中でも突出した実力、能力を得ていた。
そんな彼を政府は放置しておくはずもなく、緊急事態を理由に新設されたダンジョン対策本部の実行部隊に抜擢される。
ダンジョンを攻略しつつ行方不明者の捜索等の仕事をこなしつつ、時には人を助け感謝され、時には理解のない人のクレームや上司の無茶ぶりに胃を痛めながら、気付けば12年、初期の混乱期を乗り越え、世間は少し変わりながらも日常を取り戻していた。
後進も育った、後のための教育機関も出来た、ならば…
「お世話になりました」
「ふぁ?」
これまで世のため、人のためとやってきたが流石に30歳、ここまで来たのならばそろそろいいだろう、怒涛の12年で疲れたから田舎でのんびりさせてくれ。
そう思い彼は退職届を上司に提出するのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 00:00:00
62834文字
会話率:29%
苦闘の末、ユダとの戦いに勝利した弾正府。
日ノ本に平和が戻るかと思われたが、
オーソドクス教会の侵攻は続いていた。
政治不信から日ノ本の国内で起こった民衆の蜂起を皮切りに、
北のサハリン共和国、西の満州五族共和国軍の侵攻を受け、
時の日ノ本
政府は超法規的措置として、
世界最大の軍事力を持つアメリカ南部連合国が牛耳る
国際同盟の委任統治領になるという決断をくだし、
自衛隊のほとんどは、急展開した在日米連合軍に即時解体、
武装解除された。日ノ本は再び占領された。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 23:48:24
28813文字
会話率:21%
彼らは“英雄”ではない。ただ、誰より早く絶望を直視し、誰より冷静に“生き様”を選んだだけだった。
■AI参謀 × 自衛隊幕僚長■
終末の兆しに、ただ二人だけが気づいた。
「死者が動いている」
通報はなかった。感染の噂も、騒動もない。
それでも、軍用AI「ゼノン」は、戦略演算の片隅で“異常な群集”の出現を捉えていた。
既存のあらゆる事象に該当しない、想定外の現象。
だが、彼の確率演算は確かに“人類の滅亡”があり得ることを示していた。
些細だが異様なデータを見逃さなかったのは、軍用AI。
その演算に“人としての意味”を与えたのは、自衛隊・師団幕僚長「黒瀬慎也」だった。
“国土の赤化”が始まる。
だが、上層部は気づかない。
指揮系統が沈黙する中、命令なきままに、
独自判断で“最初の作戦”を立案していく。
――リアル×軍事×パンデミック×AI――
ご都合主義を排し、科学と戦術で描く“本当にありえる崩壊”
軍人とAI――対等な“二人”が辿り着くのは、救済か、選別か。
彼らは何を見て、誰を救うのか。
これは、「人類の意思」を問う、終末の軍事作戦。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 23:39:59
12137文字
会話率:29%
この訓練所には「神7」と呼ばれる教官たちがいる。
元・王国軍の中隊長、伝説の魔法理論家、狂気的な異能観察者……
才能も実績も規格外な7人が、今教えているのは──
かつて「役に立たない」と言われた、地味で、理解されづらいスキルの持ち主たち
。
これは、社会から取り残された者たちが、
もう一度“誰かの役に立つ”未来を目指す──
**(マイナー)スキル適応訓練所** 通称:マイスキでの記録。
スキルは地味でも、人生は熱くていいじゃない。
※この物語は作者原案の世界観・プロット・キャラクターをもとにAIとの対話を通じて執筆した異世界ファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 23:00:00
36945文字
会話率:40%
異世界に派遣してから約150年。人々は平穏に暮らしていた。
異世界にありがちな戦争は100%ではないがあまりない(但し内戦はある)。
各国は国の維持のため戦争をしたいが出来ない。なぜなら最強で最恐で最凶の日本自衛隊が常にいるからだ。
各
国は自衛隊に喧嘩を売る(怒らせる)ことは出来ない。売った瞬間破滅するからだ。
なので各国は自衛隊を怒らせることは出来ない。
人々は自衛隊のことをこう口を揃える。「お人よし軍隊だが怒らせるともの凄く怖い 怒らせると物理的に消される。」 今後どうなるかは本編で。
基本的に多人数の主人公がいます。
あらすじでは自衛隊のことを書きましたが外務省などの行政機関もいます。
基本的に「自衛隊最強!」や「日本国最強」であります。 例えるなら、水戸黄門でラストの「この紋所が目に入らぬか!」となり皆をひれ伏すのが近いかと思われます。そうイメージして頂ければ幸いです。
初投稿です。 至らない部分がありますが大目に見ていただければ幸いです。
(主はオタクまでではありませんがアニメ好きです。次いでに多少のゲームも嗜む程度には)
※この作品はほぼフィクションです。自分の妄想をそのまま反映する形ですので賛否は必ず出ますがご了承下さい。
誤字脱字や訂正なども多数ありますがそちらもご了承下さい
それでも構わない方のみご覧下さい折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 23:00:00
1281260文字
会話率:92%
大切な存在を失って立ち尽くす様な状態で王都の魔法学院にやって来たクリスティン。入学初日に知り合ったハワード兄妹を通じて知り合った第三王子エドウィンは、周囲の人間を部下扱いして振り回すはた迷惑な男だった!平民街の噂を調べようとする王子の部下
として、クリスティン達は同様に巻き込まれた被害者達と校内を走り回る事になった!週一投稿予定ですが、1章はなるべく短い間隔で投稿する予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 22:54:57
255342文字
会話率:66%