現実世界をテーマにした話ですが、現実とは逸れたものも登場します。
「其方の願いをかなえてやろう」
突如凛花の前に現れた不吉の象徴の黒猫、クロ。
しかしクロは幸運を運ぶ黒猫だったようで、凛花に幸せが次々と訪れる。
そんなクロには、辛い過去が
あるようで―――。
感動恋愛物語‥‥‥の予定ですが、作者の文章力が皆無なので、あまり感動しないかもしれません。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-20 14:01:45
3168文字
会話率:31%
ブラックな物流会社で身も心もすり減らしていたサラリーマンの主人公(佐々木 健太)。ある日、過労で意識を失い、気づくと剣と魔法の異世界に転移していた。そこは物流が驚くほど未発達な世界。馬車での輸送は当たり前のように数週間かかり、急ぎの荷物は高
額な傭兵を雇って運ぶしかない。人々は「もっと早く、安全に届けばいいのに」と願っていた。現代日本の高度な物流システムを知る主人公は、ここにビジネスチャンスを見出す。「俺の知識と経験があれば、この世界の物流を変えられる!」そんな折、ひょんなことから一頭のはぐれドラゴン、リュウガと出会う。「こいつがいれば……空を飛んで、どこへでも最速で届けられる!」主人公はドラゴンたちを相棒に、現代知識を駆使して、前代未聞のデリバリーサービス『ドラゴン便』を立ち上げる。最初は「ドラゴンなんて危険だ」「どうせすぐ潰れる」と揶揄されるが、その圧倒的なスピードと確実性、そして革新的なサービスで徐々に評判を獲得。既存の運送ギルドや商人からの妨害、空の盗賊団とのチェイス、天候との戦い、そして相棒ドラゴンたちとの絆を深めながら、主人公は異世界の物流に革命を起こしていく――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 19:48:27
427069文字
会話率:10%
ロリポップをこよなく愛する少女、東林 弥兎(とうばやし みう)は、その日も胸を張って街を歩く。
日も暮れた頃、路地へ足を運ぶと、色を無くした世界へといざなわれた。
その空間で、縫い目と継ぎ接ぎが全身にある生きたウサギのぬいぐるみと遭遇
する。
差し伸べられたその手を取った時、彼女は自分の運命を大きく変えることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-15 20:22:01
319544文字
会話率:41%
イジメのトラウマを背負ったまま高校生になった工藤怜愛(くどう れあ)はヴィジュアル系バンドのクリムゾン・エクリプスに一目惚れして、地雷系ファッションに身を包んでライブへと足を運ぶようになる。
クリムゾン・エクリプスは飛ぶ鳥を落とす勢いで
活躍し、瞬く間に武道館公演が決まるも、その直後にファンたちに激震が走る。
――キールが死んだ。
唯一無二のヴォーカリストであったキールの訃報に、ファンたちは一気に地獄へと堕とされる。
そんな中、怜愛は最推しのキールの死を受け入れられず、ずっと返信の来ないDMを送り続けていた。そんなある日、キールのアカウントから返信が届く。
「誰かいるのか」
――もう一度、亡くなった最推しと会いたくないですか?
バンギャの視点から見た、切ない恋愛ファンタジー小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-11 15:58:32
78138文字
会話率:37%
目を開けたらそこは牛車の中だった____
典型的なブラック企業に勤める早乙女小鈴。パワハラの重圧により自分の生きる意味を見失ってしまっていた。ある日の帰り道、踏切で電車に轢かれて死んでしまう。目を開けたらそこは奴隷を運ぶ牛車の中だった。着い
た先は何でも屋。種族問わず奴隷が劣悪な環境の中残酷に扱われる地獄だった。小鈴は自身を誘拐し連れてきた男に小鈴はグレイシア・ネフェロマ(氷の星)と名付けられる。何でも屋でグレイシアとして働いているとある時ひょんな事で自身の類稀なる氷・氷結・雪属性魔法に対する才能を開花させてしまう。様々な種族の解放奴隷を従えグレイシアは世界の頂点を目指す!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 07:07:48
2654文字
会話率:60%
時代は1920年。第二次世界大戦が起こる少し前のイギリス。
ロンドンに住む女学生の少女『クリスティン・ホームズ』はある日一人の男性と出会う。男の発言は、少女に”驚き”と”感動”を与えた。
もしかすると、彼の持つすべてを取り込めば私にもなに
か見えてくるかもしれない。
少女は今日も、先生の家に足を運ぶ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 12:52:34
4270文字
会話率:76%
古びた石造りの教会が、雨に打たれながら静かに眠る小さな村――ミカエル村。
そこには、神父を失い、鐘が鳴らなくなった祈りの家があった。
そんな教会に通い続ける少女・マリアは、ある雨の日、不思議な猫と出会う。
灰色の毛並みに青い瞳、そ
して咥えていたのは、亡き神父の杖――。
その日から、猫は教会に通い、まるで神父のように村人の心を受け止めはじめる。
やがて人々は、彼を「猫神父(フィリクス)」と呼び、再び教会へと足を運ぶようになる。
しかし、教会の閉鎖、マリアの過去、猫の正体
さまざまな“沈黙の祈り”が交差する中で、マリアはひとつの決意をする。
「わたしの声が、あなたに届いていたのなら――それだけで、生きていける。」
これは、“言葉を持たない神父”と“祈りを抱えた少女”が出会い、
心を通わせ、別れ、そして希望へと向かう、静かであたたかい奇跡の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 20:45:18
3342文字
会話率:14%
隕石の衝突により、世界が24時間後に終わると宣告された日。
人々が混乱し、街が静まり返る中、青年・大輔はかつて家族で営んでいたラーメン屋「一番星食堂」へと足を運ぶ。そこで偶然再会したのは、初恋の相手・瑞希だった。
閉店したはずの店で、ふた
りは語らいながらラーメンを作り、食べる。
時間が静かに流れる中で、伝えられなかった想い、残してきた後悔、そして今だからこそ交わせる言葉が少しずつあふれ出す。
世界の終わりに、最後の一杯のラーメンを分かち合う——。
その温かさと、人の存在の意味を問い直す、優しくて切ない終末恋愛譚。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-04 15:32:11
4874文字
会話率:52%
香の記憶は、筆より深く、私を導いた――。
私は燈香《とうか》。
平安のような異世界に生きる、内大臣家の次女。十四の春。
けれど本当の私は、かつて現代で暮らしていた、ごく普通の主婦だった。
趣味は書道。言葉を綴り、墨の香に癒されながら、静
かでささやかな日々を過ごしていた。
そんな私が、ある日突然命を落とし、目を覚ました先は――
香と筆と身分制度に包まれた、華やかな貴族社会だった。
与えられた新しい名と立場。
姉の華怜《かれん》は帝の妃候補に、私は内大臣家の跡取り姫として、
政と文化のはざまで慎ましくも大切に育てられてきた。
都では“美しき姉妹”と囁かれ、
やがて姉妹は、宮廷の目に留まる。
東宮から遣わされた家庭教師。
筆と和歌に優れた蒼き衣の青年――蒼倉 硯清《そうくら せきせい》。
その姿を見た瞬間、私は心を震わせた。
どこか懐かしい佇まい。かすかな香と、筆の癖。
そう――彼は、前世で私がもっとも敬い、想いを通わせた“あの人”に、あまりにも似ていたのだ。
けれど、彼はこちらを知らぬ顔で。
まるで出会ったこともないかのように、淡く距離を保つ。
それでも彼の教える書や和歌は、香のように姉妹の心に染み入り、
姉・華怜の胸に、やさしい恋の色を灯してゆく。
私は、“前世の想い”と“いま芽生えた気持ち”のはざまで揺れながら、
また筆をとる。
そして――
都に漂う、不可解な香。
名もなき第一皇子の死。
かつて亡くなった東宮・悠蓮《ゆうれん》の影。
隠された血筋。消えた跡継ぎ。
香が運ぶ“記憶”と“想い”が、やがてひとつの真実に繋がっていく。
これは、香と筆が紡ぐ転生宮廷ロマンス。
恋と政、家と血と秘密が交差する、少女たちの静かで激しい群像の物語。
香に宿る恋。
筆に刻まれた記憶。
そして――もうひとつの未来。
白と銀の香るあの屋敷、白銀香殿《はくぎんこうでん》から始まった
これは、私の“書き継ぐ物語”です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 04:51:12
50716文字
会話率:27%
六月の雨が、しとしとと古びた校舎の屋根を打ち続けていた。湿気を帯びた風が窓の隙間を抜け、廊下にうっすらとカビ臭さを運ぶ。薄曇りの空の下、校庭の紫陽花は青と紫の鮮やかなグラデーションを見せているが、その色彩もどこか冷たく、どんよりとした空気を
まとっているようだった。
教室の中は一見いつも通りだった。窓際に並べられた机、壁に貼られた文化祭のポスター、教科書の匂い。だが、どこか張り詰めた緊張が漂っているのを、神沢蒼は感じていた。彼は窓の外をぼんやり見つめながら、目の前の文庫本に目を落とすふりをしていたが、実際はクラスメイトたちのさりげない視線の動きを観察していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 22:23:05
11268文字
会話率:53%
遺伝子スコア72の 白河綾芽は、六年間の婚活戦線で連敗続き――。そんな彼女に届いたのは、政府公認〈ツインスコア・オークション〉の特別招待状。静かだった運命の針が、にわかに加速する。
綾芽をめぐり競り合うのは
・遺伝子95、医療テック御曹
司・二宮レン
・遺伝子41ながら次世代スコア92、路上シンガー・空〈ソラ〉
「高スコアの安定」か、「数字では測れない鼓動」か。
制限時間は30分、違約金は3億円。たった一度の選択が、未来のすべてを塗り替える。
シャンパングラスがきらめくガラスの宮殿と、川風が歌を運ぶ河川敷――対照的な二つの舞台で綾芽の心は揺れ、最後に走らせた一筆が示したのは、ただ一つの真実。
「数字は羅針盤。でも航路は、私たちが描く。」
ホログラムが瞬く夜空に、恋と希望が咲き誇る。ゲノム格差社会を舞台に綴る、30分限りのジェネティック・ラブストーリー、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 12:10:00
10236文字
会話率:18%
オーリア王国の辺境で偶然に見つかった黒い天使像。それは歴史的な大発見だった。天使像を王都ラクスフェルドまで安全に運ぶため、遍歴騎士であるノア・デイモンに護衛の指令が下った。だがそれを阻むべく魔術協会が動き出し、さらに謎の自律機械《ベルゼルゲ
ル》がノアの前に立ちはだかる。漂泊の騎士が活躍するダークファンタジー第二弾。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 22:51:19
51068文字
会話率:50%
祈りの名を、運命に
この世界には、魔法がある。
それは水を沸かすための小さな火であり、重い荷物を運ぶ風でもある。
誰もが生まれつき魔力を持ち、使いこなす力を授かる──はずだった。
少年の名は、シア。
銀の髪に、赤い瞳。
優しい顔立ちと、
穏やかな声。
どこにでもいる、普通の少年。
ただひとつ、致命的な“異常”を除いては。
彼には──「戦う力」がなかった。
騎士を志し、強くなることを夢見た彼に与えられたのは、火を灯す、皿を洗う、風を通す。
そんな“生活魔法”だけだった。
「向いてないって、わかってる。でも、僕は……」
それでも、諦めきれず、彼は森へ向かった。
誰もいない、静かな場所で。
誰にも知られず、ただひたすらに剣を振るい、魔法を放ち、自らの限界を問い続けた。
そして、魔力が尽き、意識が遠のいたとき──
彼は、見たのだ。
夜の闇より黒く、ステンドグラスのように妖しく輝く蝶を。
それがふわりと彼の胸に降りたとき、彼の中に“何か”が流れ込んだ。
痛みはなかった。
夢のような心地。
まるで、母の腕の中にいるような、温かく、優しい……いや。
──何かがおかしい。
蝶は、何も語らない。
ただ静かに、シアの中で羽を閉じた。
そして物語は、静かに動き出す。
それは少年が「全ての属性を使える」存在に目覚める前。
それは少女が「乗っ取られようとしている」ことも知らない日々。
それは二人が出会い、戦い、そして選ばれるための──
始まりの祈り。
たったひとつの願いが、運命の扉を開けた。
そしてその代償に、世界は静かに、崩れはじめる。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-31 15:00:55
62947文字
会話率:36%
『君と手を繋ぐために』
岩石でできたゴーレム族である少年ハリマは、あらゆる願いを叶えることが出来ると言われる『白』を求め、 広大な地下空間へと足を運ぶ。幼なじみで恋人でもある狼獣人の少女マリモと手を繋ぐために。彼女と同じ獣人の身体になる
事を望んでいるが、それはゴーレム族特有の長命を捨てる事でもあった。
地下最奥に眠ると言われる“白”を求める者は他にも存在する。彼らと協力、時には対立し、ハリマが成長したその先に待っている“地下”の真実とは。
『白の反逆 異形編』と併せてお読みされますと、更にお楽しみ頂けます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-29 19:43:47
6394文字
会話率:61%
異世界放浪者が誰もが冒険を夢見たり、旅人になりありとあらゆる土地に足を運ぶなんて思うなよ!
そう我こそは、ビビり体質の緊張しい、人見知りの人付き合い激悪、都合のいい時だけ猫を被るカメレオン男。
元の世界で二十八歳派遣社員、独身、童貞、友人
、二、三人の超一般人。見た目はなぜか十歳の子供姿のまま異世界にやってきた。
悪いことだけするなと言われ育った男。
「それが中村正、それが俺だ!」
こうして、中村正の冒険は幕を開けることをしない……はず。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-29 09:20:02
518557文字
会話率:36%
その日、博士(ドクター)と呼ばれる老人は人工的に神隠しを起こし、人間を異世界へと運ぶ機械を創り出した。
そんな中で、ひょんなことから異世界の遺物である『鍵』を手にしていた結縄縁(ゆいなわえにし)は、その機械を使い『鍵』が存在する異世界へと
飛び出した。
辿り着いた世界は人の『願い』を叶えるゲーム(存在意義)を持つ『アウグーリデセオ』と言う名の異世界。
人はその世界へと導かれ『プレイヤー』として、たった一人の生き残りを掛けて戦いを繰り広げる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-03 18:40:52
80114文字
会話率:51%
かつて剣道にすべてを捧げていた少年、大城一心(おおしろいっしん)。 だが、中学時代の交通事故が彼の人生を一変させる。医師から「剣道を続けることはできない」と告げられた瞬間、彼の時間は止まった。未来への情熱を失った彼は無気力に過ごし、ただ家か
ら近いという理由だけで元女子校の高校に進学する。すべてに無関心のまま、日々をやり過ごすだけだった。
そんなある日、校庭の隅で剣道部のエース・霧島陽菜(きりしまはるな)の稽古を目にしたことで、止まっていた一心の時間が揺れ始める。その無駄のない一振りに、彼の胸に封じていた感覚が目覚めた。しかし、自分にはもう剣道に戻る場所はないと信じる一心。 それでも陽菜の何気ない言葉が彼を突き動かし、半ば流されるように剣道場へ足を運ぶ。そこで彼は剣道部再建に情熱を燃やす顧問・高峰友里(たかみねゆうり)と再会。彼女から「選手でなくても剣道部を導く役割がある」と告げられ、一心の心は次第に揺らぎ始める。
一方、剣道部には独自の個性を持つメンバーが揃っていた。自由奔放な陽菜、冷静沈着で厳格な篠原美咲(しのはらみさき)、真面目で焦りがちな部長・風見奏(かざみかなで)、初心者ながら必死で頑張る丸山志保(まるやましほ)。そして部員不足による廃部の危機が目前に迫る中、彼らは奇妙な絆を紡いでいく。
「楽しいだけじゃ勝てない。でも、勝つためには楽しいが必要なんだ」
部員たちの情熱と努力、そして陽菜のひたむきな姿に触発され、一心はついに監督として新たな挑戦に踏み出す。止まっていた時間が再び動き出したその先には、廃部を懸けた青春ラブコメディ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-28 19:00:08
769文字
会話率:37%
高校に入学して落ち着き始めたころ、都平阿坂は夕暮れの中庭でひとりの少女と出会う。
古びた石碑の上に腰かけていた彼女は、「クルミ」と名乗った。
阿坂はいつしか、彼女に会うためだけに中庭へ足を運ぶようになる。
弁当を分け合い、取り留めのない話を
して、笑い合う日々。阿坂にとってとても大切な時間であった。
ただ…ぬぐい切れない違和感を抱えて。
季節が変わっても、彼女は何も変わらない。
あの日、確かに存在していたはずの彼女は、いったい誰だったのか。
少年の記憶に、微かに残るひとひらの出会いと別れの物語。
※この物語はフィクションであり、実在の人物・文化・団体とは一切関係ありません。
一部に伝承・風習をモチーフとした要素がありますが、創作としてお楽しみください。
本編はすべて書き終わっていますので随時投稿していきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-28 18:00:00
33174文字
会話率:30%
ほしかったあの服がセールで安くなっていることをSNSで発見。近くのお店に足を運ぶも在庫がない。慌ててスマホを取り出して近隣店舗の在庫を調べてみると‥‥
最終更新:2025-05-27 12:34:50
3345文字
会話率:8%
氷の女神症候群《スカジシンドローム》――空気中に含まれる毒を吸うことで罹患する氷の病。症状は下がり続ける体温と寒気、それから外気の寒さへの耐性。患者の体温は日に日に下がり続けるが、たとえ普通の人間が生きられない体温を下回っても死ぬことはない
。
氷の女神症候群の患者が命を落とすのは、病の進行と共に体温が零度まで下がった時。完全に熱を失った肉体はみるみる凍りつき、最期の吐息と共に透明な氷へと変わる。
主人公のイヒカは隊商《キャラバン》で働きながら各地を回っていた。彼が所属するのは氷の女神症候群の治療薬と、その材料を扱う数少ない隊商。
治療薬はその希少性ゆえに高額となり、それを運ぶ隊商は頻繁に襲われる。
しかし隊商が止まることはない。自分達がやめれば同じ病で助かる者がいなくなる――かつて氷の病に侵された者としての責任と、過去への懺悔。
イヒカを始めとする氷に呪われた者達の、出会いと別れの物語。
■□第一章は毎日1話更新□■
※1章15万字前後、全6章予定。
※カクヨムにて公開している以下短編の長編版です。(内容的には本作の第一章終盤になります)
『白銀テイルフィリア』
https://kakuyomu.jp/works/16817330647686642456
※主人公達が正論っぽいことを言いますが、読み返した時に「どの口で言ってるの?」となる内容を目指してます。
※主要キャラが全員生き残ることは保証しておりません。苦手な方はお気を付けください。
※誤字脱字・日本語間違いの指摘はありがたいですが、それ以外に関してはこちらからお願いしない限り不要です。
©2023- 新菜いに折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 09:12:46
1001883文字
会話率:55%
「番じゃなくていい。
でも、君と生きていたい。」
風を読むことのできないオメガの少年・レイと、
誓いを背負って生きる騎士見習いのアルファ・カイル。
小さな指きりで結ばれたふたりは、
10年後――制度の枠を超えて、再び風の丘で出会う。
だが、王家の命ずる番契約がふたりを引き裂く。
傷だらけで連れ去られるカイル。
その背中を追って、レイは風を感じる力だけを頼りに、王都へと旅立つ。
「愛する人を、迎えにいく」
ただそれだけのために――
番という制度に頼らず、
法にも、血にも、縛られず、
ふたりは“自分たちだけの誓い”を重ねていく。
風は読めなくても、風を通せる。
これは、
選ばれた運命に抗い、
選び直した愛を抱いて生きる、
静かで強い“ふたりの革命”の物語。
※この物語はフィクションです。実際の人物、団体、会社等とは一切関係はありません。
©相田ゆき Yuki Aida All Rights Reserved. Reproduction and translation are prohibited.折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-25 20:40:00
23138文字
会話率:22%