あらすじ
大きな松の樹のある、小さな八幡社には、人好きで、いたずら好きな、怒ると怖い神さまが住んでいると云われています。
人々は親しみを込めて、「御宮≪おみや≫さん」と呼んでいます。
その御宮さんには、時折少しだけ風変わりな子供が
現れます。
まるで鈴の音のように、歩くたびにカラコロとよく鳴る下駄に、朱色の羽織。
ぴょんぴょん跳ねた飴色の髪と、同じ色したどんぐりまなこ。
「ばかだなあ。きみが知らないから、ぼくが知っているのさ」
傷を抱え、痛みを抱え、立ち止まってしまった人たちに、子供は生意気にそう言って、なんだか楽しげにわらいながら、ずっとそばにいるのです。
春には迷子の女の子が、夏にはいじめられっこの少年が、秋には寂しげなお母さんが、冬には暖かな家族が。
それぞれの傷と、痛みを抱えて御宮さんに訪れます。
涙をこぼしたり、うつむいたり、生きている彼らに、神さまは何もしてはくれません。
飴色の少年も、何もしてはくれないけれど、呆れも、わらいもしないで、ただただそばにいてくれます。
泣いたらいいよ、と、そう言って、ただ、そばに。
迷子の女の子は、やがて自分らしさを受け入れて恋をします。
いじめられっ子の少年は、死ぬことなく大人になって、おじいちゃんになります。
寂しげなお母さんは、小さな息子の幸せを願って、天国へ帰ります。
暖かな家族は、いつかの迷子の女の子。
季節を、時を経て、巡り巡る物語。
彼らは飴色の少年に救われたというけれど、終わらない神さまの命のさびしさを癒してくれたのは、傷を抱えて生きる彼らで。
だから、飴色の少年は、今日も嬉しそうにわらっています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-11 23:59:55
29045文字
会話率:35%
初投稿です。自作のサイトで掲載していたのを転載しました。
大学生の主人公は彼女に誘われて、水族館へ行く。そこで迷子の女の子に出会って、不思議な体験をする話です。
最終更新:2015-01-20 22:38:00
3698文字
会話率:55%
時は中世、所は北欧類似の異世界。
コソ泥魔法使いが、迷子の女の子を拾う。孤児院に連れて行くはずが、いつの間にか弟子にすることに。才能の片鱗を見せながらも魔法を使えない弟子に四苦八苦するうちに、侵略者を相手になぜか武士とともに戦場で戦う羽
目に。
成行きのままに生きていく自主性のない若い魔法使いと、なかなか才能が花開かない大雑把な弟子の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-01 15:18:46
162236文字
会話率:57%
スポーツインストラクターの西山宅也は、誘拐の容疑者として取り調べを受けていた。しかし本当は、迷子の女の子をたすけただけ。
取り調べを担当したのは、若い女性の交番勤務の警官、木島純菜。二人の誘拐を認める、認めないの言い争いは、あらぬ方向へ
流れていき…
果たして西山宅也の疑いは、はれるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-19 10:29:34
4481文字
会話率:52%
迷子の女の子を助けた僕の不思議なお話。
最終更新:2012-05-23 18:52:21
1153文字
会話率:45%
潮騒に満ちた懐かしい町に帰ってきた僕は、幼馴染にそっくりな迷子の女の子とであった。日常から逃げてきた僕は、その勢いのまま、女の子と行動を共にするのだったが……。
最終更新:2011-10-26 18:50:55
15460文字
会話率:34%
“お兄ちゃん”と会えずに泣きじゃくる、半分迷子の女の子と出会った。美幼女を泣かせるとは……許せんッ!
最終更新:2008-12-30 00:48:43
2433文字
会話率:28%
†アタシとアイツの恋愛ライトミステリ†幼なじみのアタシとアイツ。ある迷子の女の子、かおりちゃんの母親探しをきっかけに、アタシは自分の気持ちに気づいてしまう。そしてそれは、喫茶店で放ったアイツのある一言によって決定的となる!アタシはアイツを好
きなんだーー。読んでいただいて、優しい気持ちになっていただけたら嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2007-04-14 11:36:13
16990文字
会話率:30%
健志は、同棲中の彼女、遥とケンカをしてしまう。怒って出て行った遥を追いかけていった健志の前に、迷子の女の子が現れて…。
最終更新:2005-12-17 22:04:55
8496文字
会話率:25%