伯爵家に嫁入りしたものの、白い結婚の末、石女として離縁されたマイラ。持参金も返してもらえないまま追い出された彼女は、「お飾りの妻募集」という奇妙な求人に応募した。
書類上の夫であるアルヴィンと直接会うことはできないものの、業務日誌を通して
交流を持つ毎日。ふたりは徐々に打ち解けていく。
そんなある日、マイラの元に元夫が押しかけてくる。困窮した伯爵家を立て直すために帰ってこいという身勝手な誘いをマイラが断ると、無理矢理連れ去ろうとする始末。嫌がる彼女の前にアルヴィンが現れて……。
家族に恵まれずひとりで頑張ってきたヒロインと、彼女を幸せにしたいと願って前へ踏み出したヒーローの恋物語。ハッピーエンドです。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-25 20:03:04
8004文字
会話率:39%
貧困と孤独に押しつぶされた青年は、ゲーム「エーテルパンク」に唯一の救いを見出す。新バージョンのテスターに選ばれ夢への第一歩を踏み出した瞬間、トラックに轢かれ命を落とす。しかし、目覚めた場所は見知らぬ世界、彼はデミアンというキャラクターの体に
憑依していた。古びた部屋で目覚めた彼は、謎めいた女性クラウディアと出会い、新聞の切り抜きやメモからこの世界の暗い秘密—教団の動きや失踪事件—を知る。新たなアイデンティティと記憶に適応しながら、彼はこの世界の謎を解き、自分の運命を切り開かねばならない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 20:00:00
12789文字
会話率:30%
これはいつかの記憶だ。
私をあの場所へ連れて行ってくれた列車が、今目の前で停車している。
今を生きる私にとって、過ぎ去った日々は文字通り過去でしかない。
なのに、戻りたいと思った。もう一度あの場所に行きたいと思ってしまった。
思うやいなや、
無意識に踏み出した一歩が、私をあの場所へ連れて行く。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 17:00:00
2144文字
会話率:35%
これは歴史上で一番血の似合う聖女が不死身の従者と共にいくつもの国を巡る話。
社交界の悪女と呼ばれる公爵家次女、クリスティーナ・レディングには一つの秘密があった。
それは彼女の従者リオが特殊な体質『不死身』であるということ。とはいえ、日常に
於いて従者が不死身であることなどがバレる場面などそうそう起こり得ない。
従者が『不死身』且つ自身が悪女と呼ばれる嫌われ者であること以外、至って普通の一令嬢としてクリスティーナは過ごしてきた。
しかしその日常は一変、『普通』であった彼女は『規格外』となる。
負傷した騎士へ近づいたクリスティーナは相手の傷を瞬時に癒してしまったのだ。
この世界で回復魔法を使えるのは『聖女』と呼ばれるただ一人の存在のみ。
聖女の力に目覚めたクリスティーナの日常はこの日を境に失われた。
魔物の襲撃、殺人事件、果てには皇太子暗殺未遂容疑を掛けられるという怒涛の非日常イベントを網羅したクリスティーナは、聖女であるにもかかわらず気が付いたら追放を告げられ、あれよあれよという間に国を出ることに。
国外へ逃亡したクリスティーナは聖女という立場に降り掛かろうとする厄介事を避けるべく不死身の従者と共に果てなき旅路の第一歩を踏み出した。
――ところで、どうして私は従者の生首を抱えて走っているのかしら。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 19:10:00
2275939文字
会話率:34%
〝神〟の誕生。それは新たな歴史の始まり・・・
魔導士達の悲願。ソレはこの世界に〝神〟を誕生させる事であった。そして、遂にそれが適う。
〝神〟は生まれ新たな歴史の歯車が廻り始めた。
折しも彼らが居住する島はヴィセリア帝国に包囲されるという非常
事態に陥っていた。
生まれたばかりの〝神〟アモンはその状況下でついに一歩を踏み出した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-12 18:09:24
134222文字
会話率:59%
ある日クラス丸ごと異世界へ転生してしまった嘉神裕太。異世界で最初に出会った少女は言う。「異世界人は1人に1つ、スキルを持っている」
そして彼に授けられたスキルの名は『模倣』
コピー系の能力なんて強いに決まってる。彼は意気揚々と異世
界生活への一歩を踏み出した。
Q本当にこんな話なの?A さぁ?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 16:31:19
8453文字
会話率:62%
死にもルールがある。彼はそれを破るために生まれた。
斉賀レンはずっと死にかけている。彼が「無のエネルギー」と呼ぶ、希少で治療法のない病に侵され、体はどんなに生きようとしても栄養を受け付けず、やせ衰えていく。孤立し、哀れまれ、重荷のように扱
われる彼の唯一の逃げ場は、眠りの中にあり、そこで待つ悪夢だけだった。
しかし、レンが十三階のバルコニーから一歩を踏み出したとき、本来なら終わりのはずだったその瞬間は、むしろ始まりとなる。時間は凍りつき、世界は砕け散る。そして静寂の中から、影が彼に呼びかける——死神が、不可能な取引を持ちかける。世界を作り変える力か、破滅の最前列の席か。
唯一自分を愛してくれた人々を守るため——最初から呪われた命に意味を見出すために——レンは死そのものに抗わなければならない。何度でも、何度でも。
残酷が力であり、痛みが通貨となるこの歪んだ街で…
死をオーバーライドすることこそ、真に生きる唯一の方法かもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-30 00:24:01
6436文字
会話率:29%
とある梅雨の朝。校内でも有名な不良の先輩を見かけた。彼は傘を差しながら道端で腰を下ろし、濡れた段ボール箱を見つめていた・・・。
最終更新:2025-05-28 17:03:27
2297文字
会話率:10%
「君の声が、僕の夢を動かした――。」
高校三年の春。
物静かな脚本志望の男子・相原夢翔(あいはら ゆめと)は、
朗読劇の配役オーディションで
ひときわ澄んだ声を持つ少女・七瀬花音(ななせ かのん)と出会う。
将来に迷う夢翔。
声優という
夢に一歩踏み出したい花音。
すれ違いながらも交差する、ふたりの“夢”と“恋”の物語が動き出す――!
文化祭、卒業、進路、そして告白。
やがて彼らが選んだ道は、
「自分だけの夢」ではなく「一緒に描く未来」だった。
読めば心が温かくなる、
青春×恋×夢を詰め込んだピュア・ラブコメディ!折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-28 16:13:42
14159文字
会話率:34%
神屋 琉月(かみや るか)はどこにでもいる普通の女子高生である。
入学式の後に迎えた授業当日。
寝坊してしまった琉月は下を見ずに玄関扉を開け、1、2歩踏み出した時だった。まるで空気を踏むような感覚に襲われたのは。
下を見ればどこまでも続
く深淵。
マンホールの穴の蓋が外れていることに気づいた時には既に遅く彼女は落下していた。その先に待っているのが冥府であることに気付かないまま。
これは開いていたマンホールに落ちたことがキッカケで冥府を統一するハデス様と琉月が協力して元の世界に戻るお話…?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 00:00:00
6784文字
会話率:40%
前作で「名前を越える」ことを経験した美由紀は、過去との和解を果たし、自分を肯定する一歩を踏み出した。
新たな物語では、美由紀が「他者とのつながり」や「恋愛感情」、「居場所」をテーマに、より深い関係性に踏み込んでいく。
美由紀にとって初めて
“女性として出会われる”人との関係は、自己像と外からの視線のズレ、そして新たな「性の揺らぎ」や「嫉妬」といった感情を呼び起こす。
相手もまた過去を抱えた人物であり、二人は少しずつ心の距離を縮めていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 22:50:16
13591文字
会話率:25%
履歴書だけじゃない。迷い子に光を灯す物語。
東京の片隅にある、小さなキャリアコンサルティング事務所。その扉を開けるのは、仕事やキャリアに疲れ、自分の価値が見えなくなり、「このままでいいのだろうか」と迷子になった大人たちだ。大手企業の歯車に不
安を感じる若手、技術の波についていけないと悩むベテラン、異なる業界への一歩を踏み出したい女性、何度転職しても満たされないビジネスパーソン…。彼らは皆、データやスキルシートだけでは測れない、市場に存在する「見えない壁」にぶつかり、立ち尽くしていた。 主人公の**結城 遼介(ゆうき りょうすけ)**は、そんな「迷子」たちの案内人だ。元会社員、IT分野での起業・経営、M&A、そして投資家としての経験――多岐にわたるキャリアを歩んできた彼だからこそ見える「働く現場」のリアル、そして「市場価値」の真実がある。彼はAIツールを駆使して客観的なデータ分析を行う一方、それだけでは決して見抜けないクライアントの心の声、潜在能力、そして人間的な魅力を引き出す。 物語は、結城のもとを訪れる様々な「君」(クライアント)たちのエピソードを中心に展開する。彼らが抱える具体的な悩みに寄り添いながら、結城はAIと共に市場の冷たい現実、業界の不条理、そして人の評価に潜む「見えない壁」の正体を解き明かしていく。その過程で、結城自身の過去の傷や失敗談も、クライアントを導くための「生きた教訓」として語られる。 共に壁に立ち向かうバディや協力者との人間的な繋がり、AIとのユニークな協働、そして困難を乗り越えるクライアントたちの成長。それは単なる転職成功物語ではない。自分の価値を再定義し、働くことの意味を見つめ直し、どんな時代でも希望を持って生きていくための「働く羅針盤」を見つける物語だ。 東京という巨大な迷宮の中で、疲れ果てた「君」へ贈る、希望と再生の物語。この小さな事務所こそが、働く私たちの心を癒し、明日へ踏み出す勇気を与える「読むオアシス」となる。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-10 16:36:46
111221文字
会話率:7%
1章:世界観を理解しなくても楽しめるように意識して書いていて、ほのぼのギャグです。
【1章あらすじ】
人生に疲れてしまったヤスは、いつも通り人生を嘆いていると階段から落ちて死んでしまいました。気が付けば目の前には女神がいます。混乱している
ヤスに女神が言います。「今ヤス様の横にいるエールの試練を手伝って頂きたいのです」後ろめたさから断れないヤスは、謎だらけの試練を手伝うことにりました。ヤスは理不尽にも生身で異世界に転移させられてしまいます。常に笑顔な天使エールは試練を達成できるのか、そもそもヤスは生き残れるのか、ネガティブとポジティブの異世界ライフが今始まる。
2章:1章をふまえた展開になっていて、この世界についての描写や、少し黒いギャグが入ってきます。
【2章あらすじ】
謎が多すぎるエールの試練にヤス達は手詰まりです。失敗すればこの世界を延々と彷徨うことになります。「それなら死んだあと彷徨ってても楽しい世界に作り替えませんか?(笑)」エールの前向きなのか後ろ向きなのかよくわからない発言で今後の方向性が決まります。世界征服への1歩を踏み出したヤス達。果たして上手くいくのでしょうか折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 18:30:00
125626文字
会話率:64%
### **第一章 あらすじ(改訂版)**
千華は、均衡の本質を探求する旅へと踏み出した。
この世界において均衡とは封印によって保たれるものと信じられていたが、彼女の心には常に問いがあった。
本当に、封印は世界を守るものなのか
? それとも、均衡の流れを停滞させるものなのか?
旅の始まり、千華は精霊たちと出会い、均衡の異なる形を学ぶ。
青龍の精霊は **「均衡とは流れ続けること」** だと語り、白虎の精霊は **「影は封じても消え去るものではない」** と警告する。
それは、封印を強めることが本当の均衡ではないかもしれないという、かすかな疑念を彼女の中に芽生えさせた。
巫女たちとの対話も、千華の心を揺さぶる。
炎の巫女・朱音は **「均衡とは変化だ。封印に囚われるべきではない」** と主張し、
水の巫女・深雪は **「過去の均衡を守ることで世界は安定する」** と静かに語る。
どちらの言葉も正しく思えたが、どちらにも確信を持てない千華は、均衡の本質を深く考えるようになる。
そして、彼女は妖狐・玄燐と出会う。
彼はただの知識の持ち主ではなく、**時間を超えて均衡を見つめ続けてきた存在** だった。
**「均衡とは選び取るものではなく、流れを生むものだ」**
彼の言葉は、千華の中にある漠然とした考えを、確信へと変えていく。
精霊たちが示す均衡、巫女たちの信念、妖狐の知恵——それらを受け止めながら、千華は封印の真実へと近づいていく。
そして物語の終盤、千華は封印の核心に辿り着き、影の精霊と対峙する。
**「封印の綻びが始まっている。お前は、それを修復するのか、それとも解き放つのか?」**
その問いは、これまでの旅で感じた葛藤すべてを凝縮したものだった。
千華は知っている——これは均衡の試練なのだ。
封印を維持し、世界の静かな均衡を守るのか?
それとも封印を解き放ち、均衡の流れを受け入れるのか?
そして、第二章へ——
彼女の選択が、四神の審判を受けることになる。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 10:55:46
8412文字
会話率:20%
山奥で育ての親に育てられた15歳の少年ナキは、5年前に交わした約束――「15歳になったらギルドの試験を受けなさい」を胸に、喧騒の都会へとやってくる。腰に差した漆黒の剣と、育ての親の教え「剣は信念だ。どんな地獄でも己の刃で道を切り開け」を頼り
に、ナキはギルド試験に挑む決意を固める。試験会場は、街外れの「魔獣の巣窟」と呼ばれる死地。50人の受験者が集まり、ルールは「コイン10枚を集めるか、半数以下になるまで生き残る」という過酷なもの。森では魔獣の襲撃や受験者同士の裏切りが横行し、血と恐怖に支配される地獄が広がる。ナキはそこで、貴族ハーヴェル家の「出来損ない」として追放された少年テモと出会う。自信なさげなテモだが、バフ魔法を使う能力を持ち、ナキと共に行動を始める。同じ頃、深紅の髪を持つ皇族の少女エステルが圧倒的な爆破魔法で魔獣を屠り、傲慢な挑戦者ガルドとその側近ゼルに立ち向かう。ナキとテモはエステルと邂逅し、巨大なサソリ魔獣との戦いで共闘。ナキの剣技、エステルの魔法、テモのバフが連携し、危機を乗り越える。しかし、ガルドの襲撃が3人を襲う。ガルドは魔獣化し、圧倒的な力でナキたちを追い詰める。ナキは育ての親の言葉を思い出し、エステルの最大出力の爆破とテモの全力バフを駆使して、漆黒の剣でガルドを斬り倒す。生き残ったのはナキ、テモ、エステルの3人だけ。試験を終えた彼らの間に絆が生まれるが、森の奥で謎の黒幕がナキを狙う影が動き出す。ナキの育ての親の謎、エステルの皇族の過去、テモの成長、そして黒幕の企み――ギルドへの第一歩を踏み出した3人の前に、新たな試練が待ち受ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 18:59:49
9869文字
会話率:0%
高校一年生の森崎和昭(もりさきかずあき)は非モテボッチ陰キャ男子だが、
男子生徒憧れの同級生女子上志津晶保(かみしづあきほ)と仲良くなる。
なかなか進展しない二人の仲だったが、和昭が勇気をふりしぼって一歩踏み出したことで
ようやく交際がス
タートした。
しかし、事故に巻き込まれた二人の運命は引き裂かれ、
晶保は和昭のいない世界に取り残されてしまう。
砂時計を何度逆さまにしても時が戻ることはない。
ならば、この世界に私の居場所なんかない。
――今、そちらへ行きます。
キミのいる場所へ。
その時、絶望の暗闇に沈んだ彼女に奇跡の光が降りつもる。
愛と勇気が変えた二人の運命の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 01:22:23
108433文字
会話率:27%
原因が分からない異世界転移の的にされた俺は、「ハーフコボルト」という自分で名前を付けた種族で生きることになる。
みんなが憧れた冒険者に俺は、なれるのだろうか...
「いやなるんだ」
俺は、思いっ切って踏み出した。
最終更新:2025-04-29 21:33:01
15987文字
会話率:29%
少女は人の本質を見る事が出来た。
その胸の奥で光る、その人の輝きを視る事が出来た。
人の感情、その悪意を視る事が出来た。
それ故に少女は人の悪意に怯え、閉じこもってしまう。
しかし、そんな少女の壁を壊した存在が居た。
【立花光佑】と【加
藤沙也加】である。
少女【古宮ひかり】は世界を照らす輝きに焼かれ、勇気をもって一歩を踏み出した。
人の悪意が渦巻く世界へと。
だが、それはひかりにとって大いなる試練の始まりであった。
全10話 完結済み
3日に1話更新予定(12時頃投稿予定)
☆☆本作は願いシリーズと銘打っておりますが、世界観を共有しているだけですので、単独でも楽しめる作品となっております。☆☆
その為、特に気にせずお読みいただけますと幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-28 12:10:00
41106文字
会話率:40%
中学2年のユウキは、文化祭の夜に想いを寄せるミホに告白し、曖昧ながらも希望を感じる返事と笑顔を受け取る。それ以来、二人は図書室での勉強や何気ない会話を通じて距離を縮めていく。冬が訪れ、クリスマスムードに包まれたクラスで、ユウキとミホはクリス
マス会の準備を共に進める。ユウキはミホにファンタジー小説と栞のプレゼントを贈り、ミホからは手編みのミトンと感謝の手紙が返される。雪の降るクリスマスの夜、校庭で二人は互いに「これからも一緒にいたい」と気持ちを確認し合う。春には3年生となり受験が待つが、ミホとの絆があれば未来も怖くないとユウキは感じ、そっと手を握り合う。二人の物語は、温かな一歩を踏み出したばかりだ。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-28 11:36:05
1303文字
会話率:0%
『ライブ・スタート』ダンジョンの前で、少女が新たな一歩を踏み出した!
日本各地に突如ダンジョンが出現して早数年。
すでに混乱も収まり、世間ではダンジョンに挑む人々のライブ配信がエンタメとして浸透してきていた。
女子高生、久野一(ハジメ)
は転校してきたばかりの学校で未だ馴染めずにいた。いや、自分から馴染もうとしていないのだ。自分は人とは違う。ただ一人、いなくなった親友を除いて。
ヘッドホンと音楽は、拒絶の壁か、それとも心を守る鎧か。
いつも通りの昼休み、近くの席で男子たちが騒ぐ声が聞こえてきた。
「すっげー!これが『シノビ』?」
「俺もこんな風にダンジョン攻略配信してぇ〜」
「攻略配信……?」
呟いたハジメに、一人の少女が近づいて来た。
「ダンジョン配信、興味ある?」
※カクヨムにも同作品を掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-11 21:27:39
9294文字
会話率:52%