「姫野 春日(ひめの かすが)」は、生まれたときから心臓に重い疾患を抱えていた。完治の方法は心臓移植のみ。しかし、特殊な血液型を持つ彼女に臓器提供者(ドナー)が見つかる可能性はほぼ皆無。
いつ爆発するかわからない爆弾を身体に抱え、春日は
独り嘆き苦しんでいた。
「姫野 冬夜(ひめの とうや)」は、春日の兄で十歳年上。幼い頃から「天才」と呼ばれた彼は、春日が生まれたとき、ある誓いを立てる。それは、自分の力で春日の命を救うこと。
勉学に没頭し十五歳で医学部へ入学した冬夜は独りアメリカへと渡った。
二十一世紀初頭、精神疾患に起因する、自殺や殺人の件数が急激に増大し、特に若い世代の伸びが目立つようになる。
高齢化社会の到来に際し、労働力人口の減少による国力低下に強い危機感を抱いた日本政府は、非常事態宣言を発令し、事態の収束を図るべく「バランサー・プロジェクト」に着手する。
人と人との繋がりが希薄化し、人が人を傷つけるのが日常化した、殺伐とした世界。
様々な思いが交錯する中、命というパズルを完成させるため、希望というピースを探し求める冬夜――果たして、彼は春日の命を救うことができるのか? そして、バランサー・プロジェクトとは?
SF&ミステリーのエッセンスを散りばめたヒューマンドラマ。よろしければお付き合いください。
※この物語はフィクションです。国名、人名、団体名ほか各種設定はすべて架空の物であり、実在のものとは一切関係がありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-06 13:33:34
171218文字
会話率:32%
始める価値のある人生と
続ける価値のある人生では
適用される基準も異なる
悩んだり記憶したりする事で脳神経は物理的にダメージを受ける
それゆえに考えたり、意識が存在する事は本質的に苦痛
深く考えさせる事で相手は「生きる苦しみ」を実感できる
本質的な苦と主観的な苦は全然別のもの
主観的な苦の解消を否定しない
むしろ推奨する折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2018-09-22 00:38:14
952文字
会話率:16%
「閉じ込め症候群」は、意識が清明でありながら体を全く動かせなくなる病気である。
無言無動で植物状態と思われ、意識があることに気付いてもらえない男の独白。
最終更新:2018-08-19 12:39:57
1192文字
会話率:38%
骨肉腫にかかり余命半年と宣告されたフィギュアスケート界のトップスター楢崎ユキコは、ティーシスと家族の薦めで冷凍冬眠処置を受け、未来に希望を託す。
三百年後の世界で、ユキコの後見人であるハルは冷凍冬眠蘇生の為のナノマシンを開発し、彼女の蘇
生手術を行う。
冷凍冬眠から目覚めたユキコが目にする未来社会――スペースコロニー・セイト。そこは豊かな自然環境に囲まれながらも、高度なネットワークと科学技術に支えられた理想的な社会だった。この時代の人々はブレインサーキットと呼ばれるナノマシンで脳神経と接続された通信装置を介し、仮想世界《サイバースペース》でも現実世界同様に五感を使って生活し、そして仮想人格《サーヴァント》という人工知能を使役していた。
あまりにも発達しすぎた未来の社会に戸惑いながらも、ユキコはブレインサーキットを取り付け、スペースコロニーでの新生活を始める。
数多の苦難を克服しながらも明るくけなげに生きるユキコは、かつての夢を取り戻すことができるのか。
ライトノベル風の読みやすい文章なので、フルメタルパニックやスクラップド・プリンセスが好きな方なら楽しめると思います。設定はたぶん実現可能な技術で、かなりコアなハードSFです。山本弘や野尻抱介、アシモフ等が好きな方にお勧めです。ビッグバンや軌道エレベータのオリジナル理論も出てきますが、本筋には関連しないので一般の方は読み飛ばしてください。
最近の日本のSFが物足りない方は是非お試しください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-14 10:14:27
99224文字
会話率:20%
★■HIMと呼ばれる装置が様々な理由で普及していた。それは、特殊な光と音の組み合わせで脳神経を刺激し、「自分の居場所を確信させる」という装置。★■地位、役割、他人との関係――すべてにおいて、現状こそが自分のあるべきところだと確信させる――。
最終更新:2017-06-09 23:39:59
6224文字
会話率:10%
★■無敵の神経改造少女兵と補給兵、彼らを翻弄する、ある惑星の戦乱の物語■★
惑星マリアナ。開発を手がける商社の倒産により政府が瓦解し、地上は次の統治者を選ぶための戦乱の地となった。そんな中、学徒組織『ミネルヴァ』の補給兵アルフレッド・レムス
のもとに現れた少女シャーロット・リリー。拡張神経『エクスニューロ』による脳神経改造により異常な戦闘力を発揮する秘密部隊『ウィザード』の一員である彼女は、何者かに殺される予感を得て脱走してきたのだった。ミネルヴァとその内部派閥『学粋派』、旧政府の遺産『正統マリアナ政府』、正統の座を狙い勢力拡張を画す『新マリアナ連盟』、海上で義賊を気取る『ランダウ騎士団』、軌道上に君臨する宇宙帝国『大マカウ国』――二人とその仲間はさまざまな勢力の間を逃亡し続ける。やがてウィザードとエクスニューロの秘密に彼らはたどり着き――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-18 18:03:12
295143文字
会話率:29%
この世界の大気に含まれる成分“エナル”は生物の脳神経に作用し、様々な効果をもたらす。
エナルによって自らの力を増幅させる者をエナルダと呼ぶ。
エナルダは性別・年齢を問わず優秀な戦士だ。重装鎧を装着し大剣を振るう。戦いを左右する存在となったエ
ナルダは自問する。“我々は何者なのか”と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-12 22:40:38
833902文字
会話率:35%
この物語の主人公、人色蔵人は地球外生命体ビグースの襲撃により父親ジンを連れ去られ、自らも左目を失う。
同じ頃、ゲーム機《HYPER CUBE》の発表記者会見が行われる。このゲームは、プレイヤーの外骨格、筋肉、脳神経、DNA情報などを即
座に解析し、その人の人体データと人生をベースにした最も相応しい特殊能力、攻撃力呈示数値などを導き出すというもの。ここに言う人生ベースとはゲーム内のみならずゲーム外での経験値をも意味するという画期的なものであった。しかも特殊能力はプレイヤーの特性に依存することから、その種類は無限の可能性を持つ。飛行能力、姿を消す能力、瞬間移動能力、雷を操る能力などβテスターにより確認できただけでも500系統を超えるものだった。
《HYPER CUBE》は、発売されると瞬く間に全世界の全世代で空前の大ヒットを記録し、伝説のゲーム機と呼ばれるようになった。
《HYPER CUBE》の発売から4年後、秋葉原学園高校1年となった蔵人は《HYPER CUBE》が単なるゲーム機でないことに気づく。
《HYPER CUBE》の本当の役割、それはビグースを殲滅するスキル保持者を選別し訓練する装置。《HYPER CUBE》世界大会は、スキル能力者選別の場。
真実を知った蔵人は、それでもなお《HYPER CUBE》東京予選へと向かう。伝説のプレイヤー「隻眼の使徒」として。全ては最愛の妹・七里のため、父親ジン奪還のために。
だが、それは運命に翻弄される蔵人の終わりの始まりにすぎなかった。
※メインストーリー完結済み作品です。
※番外編は、人によっては蛇足となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-12 16:09:16
436751文字
会話率:37%
フリード――有人対ゴアワーム兵器。神経接続・装着型巨大外骨格という設計思想に基づいて作られ、人の形を取る。搭乗者はヘルメットを模した脳神経接続装置を通してフリードを操作。
ワーム――全身をゴアクリスタルに覆われた謎の生物。あらゆるものを捕食
し糧とする。
俊希は、フリードのパイロットだ。永遠に続くと思うような戦闘の日々の中で、とある少女を発見する。
その出会いは、俊希を変え、希望の見えない未来さえ、変えていく――
なろうの他にも、「カクヨム」など複数のサイトにて掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-04 07:00:00
12527文字
会話率:34%
些細な夫婦喧嘩をきっかけに、彼は、人間の感情をコントロールする研究を始める。快楽も苦痛も意のままに操ることができた時、彼は何を手にいれるだろうか?
最終更新:2015-03-05 01:28:12
10958文字
会話率:45%
VR。それは、とある日本人が開発した、電磁波で直接脳神経に影響を与え、映像や音、触覚、嗅覚、味覚に情報を流し、まるで実際に起きているかの様な情景を映し出す、新技術の総称。
これは、その技術を駆使して作り上げられた、最初のVRMMOで、マイペ
ース主人公が、攻略したり、PKしたり、プレイヤーたちと親睦を深めたりする話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-22 01:10:22
3175文字
会話率:25%
筆者が高校一年生だったころ、脳神経外科病院へ入院した時の思い出。
最終更新:2014-07-03 15:08:59
7124文字
会話率:40%
「脳って本当に綺麗。きっと豆腐みたいな味よ」
「それって白質の方?灰白質の方?」
「脳神経はきっとすじばっているわね。」
「でも脳みそだと思ってじゅるじゅる味わってたら、副鼻腔炎だったら最悪よね。」
最終更新:2014-02-22 01:35:53
590文字
会話率:47%
西暦1990年初頭、世界に新しい病が広がった。OverActive Brain Syndrome=脳過活動症候群、文字通り脳の活動が通常よりも亢進してしまう病。その病により一般の人よりも脳の能力を行使できる人々は脳力者と呼ばれた。脳力を隠す
少年は、いつしか脳力者同士の争いにその身を委ねていくことになる。繰り広げられる脳力者同士の戦いの中で、少年真実を知っていくことになる。
R15と残酷な描写ありをつけているのは、一応です。
基本的に全年齢に対応です。
作中に出てくる脳の話しは基本的に若干の拡大解釈を含んでいます。脳神経の解剖生理とは異なる部分もでてきますが、そこはご了承ください。
2013/5/16より改訂版開始折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-26 00:00:00
82851文字
会話率:47%
脳神経外科医を志す川崎功平、15歳。中学校卒業間近に控えて同じクラスの女子に恋をし・・・。
そして12年後。立派に夢をかなえて脳神経外科医になった彼だが・・。
過去、現在、そして未来。彼は1人の医者として、人間として何を選ぶのか。
最終更新:2013-01-05 00:59:52
14923文字
会話率:58%
社会主義が成功した時代。脳神経学者のオオザキは知能さえも平等にしようという<みんな平等計画>に参加していた。時を同じく秘密裏に火星の探査が行われていた。主任のエドガーはある実験以来精神に異常をきたすようになり反社会的な思考を持つようになった
。そして彼はある行動を起こす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-06-23 22:46:41
1970文字
会話率:62%