「お前ら知らないだろ! 魔王だって大変なんだぞ!?」
五十年余り前、第十代勇者として召喚された才藤孝富【サイトウタカトミ】は、魔王の最期を看取った者である。
人類の侵略を老いて猶食い止め、土地を守り、なんとか人類に和平を持ち掛けようとし
ていたようで、その魔王の考えすら知らずに侵略を繰り広げていた人類に嫌気が差した孝富は、魔王側へ着く事を宣言する。
無論、それが裏切り行為になる事を承知の上で宣言した孝富だったが、内心、此処までの功績で少しは魔王側に彼が着いた事を訝しんでくれる等と甘い期待を抱いていた。
が、結果としては人類の裏切り者――〝背信の徒〟として扱われ、人類最低最悪の勇者としての烙印を押される事となる。
その掌返しの速度に流石に苛立ちを抱いた孝富は、魔王側の復興と、復旧、様々な制度や魔王を魔王と考えておらず、わずかながら彼の事を訝しんだ者達の保護や周辺の村の守護等と取り組み、人類への叛逆を開始する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-20 02:18:21
2635文字
会話率:25%
聖女神教団司教エメラルダ・セイン。
清く正しく美しい彼女には、裏の顔があった……
最終更新:2017-05-15 23:05:35
4123文字
会話率:9%
天使から人に害なす存在、シャドウを倒す為に魔法少女としての力を授けられた鞠真(まりま)、史莉(しえり)姉妹。
しかし事故で兄を失い、犯人へ復讐する為にその力を使おうとして、『悪い事』には使わせないと言う天使側とも敵対する事になり……
最終更新:2016-04-26 17:36:34
10877文字
会話率:46%
警視庁特別捜査班の近藤義人は難病を抱えた娘の手術費用を工面することができず苦悩していた。
近藤はある日、内偵を進めていた武器密売組織のボスから捜査情報の提供を要求される。見返りとして娘の手術費用を用意してやるというのだが……。
最終更新:2016-02-14 11:04:47
6326文字
会話率:42%
ごく普通の読書感想文です。アマゾンのレヴューに寄せたものを元にしていますが、架空本も含まれますのでご注意ください。
最終更新:2015-12-19 17:09:20
23528文字
会話率:6%
キリストを裏切ったとされるユダに見えていた世界と、
自分の経験してきたことを、関連付けてエッセイ風にしてみました。
最終更新:2015-07-21 16:35:31
610文字
会話率:0%
人間味の薄い無口無表情の男と、その男に拾われた記憶喪失の女の話。
共通プロローグ企画参加作品です。
最終更新:2014-12-25 21:37:55
8270文字
会話率:22%
教育や生活の殆どを姉に握られてきた良一は高校に入学と同時に姉の誘いでアルバイトを始めた。しかしそれは余りにもオカルトで……。
最終更新:2014-03-23 23:23:05
10673文字
会話率:34%
大手生命保険会社に勤める成実桐子は、交通事故により発症したこころの病を、三十年もの間ずっと抱えていた。
桐子は二卵性双生児として産まれたのだが、ある事情で姉の池川和子とは別々に育てられ、中学を卒業するまでは姉の存在すら知らなかった。しかし、
ひょんなことから二人は出会い、桐子の家で同居を始める。その直後に、桐子は轢き逃げされて重傷を負ったのだ。
桐子の怨みを晴らそうと、和子は現場に残された「アロワナ」のキーホルダーを手がかりに、「リョージ」という男を捜し始める。桐子が交通事故に遭遇したとき、桐子と一緒にいた恋人の雄三が、逃走する加害者のことを「リョージ」と呼んでいたからだ。
しかし、その「アロワナ」だけで加害者を見つけることなど到底無理な話だった。
ところが、加害者が残した「アロワナ」には、三文字のアルファベットが彫られていた。その文字「T・L・I」を「東洋生命保険」の略だ、と解いた桐子は、加害者はそこに勤務しているはずだと確信し、「東洋生命」への入社を決める。一介の事務員として入社した桐子は、「リョージ」を捜し出すために、まず自分の社内的地位を上げようと躍起になるのだった。
ある日、新入社員の「山田亮司」が、桐子の過失により事故死する。彼は偶然にも「アロワナ」のキーホルダーを持っていた。そして彼の死が引き金となり、桐子の狂気が目を覚ます。
「人は簡単に死ぬ」それを知ってしまった桐子は、捜し出すだけではなく、今度は和子とともに「リョージ」を殺害することに執念を燃やし始める。
何万人といる社員の中から、「アロワナ」を持つ「リョージ」を捜し出すことは容易なことではなかったが、執念はとどまるところを知らなかった。
そして、更なる事件が発生する・・・・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-03-30 13:25:32
150842文字
会話率:46%
機械神教団【メルキセデク】が持つ粛清部隊【鉄の神兵】。教えに反する人間を暗殺することを生業とし、歴史の闇にて暗躍する存在である。
かつての哲学者の言葉によって武力交渉を否定された世界の中、人間を物理的に攻撃できるために半人半機械の肉体を与
えられ、意図的に人権所有をあやふやにされたヒト型兵器[ハイブリッド]で部隊は構成され、教団の命に従って背信者の粛清を行っている。
部隊の中でも凄腕の暗殺者と名高い少年――アーテムは、時折見る夢に不思議な既視感を覚えていた。懐かしいようでそうでない曖昧模糊な感覚に引っ掛かりを覚えながらも、アーテムは今日も暗殺に赴く。
そんなある日の休日、少年は『聖域』内で天使のような美貌と雰囲気を持つ少女と出会う。彼女は『女神』と呼ばれる崇拝の対象だったが、少年の初めての友人だった。
過ごす日々、目まぐるしく。けれど、辟易はせず。ヒトでありながら人ではない少年には、新鮮な時間。そして、彼は次第に自分の在り方について疑問を抱き始める。半人半機械だからこその、心底から湧き起こる違和感。
少女との回合が、少年の運命を大きく変える――。
これは、銃によって紡がれる粛清の年代記。
歴史の闇に存在した、暗殺者の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-12-31 18:34:43
54978文字
会話率:28%
この世界には、ただひとつ身近な奇跡が存在する――人の魂が武具として存在する世界において、少年の肉体に荒んだ魂を宿す傭兵ギルダス。彼は雇い主のリゼッタとともに訪れた町フォルテンで、偶然、少女を襲っていた悪漢たちを叩きのめす。そのことが発端とな
り、二人は町の無法者たちの勢力争いに巻きこまれてしまう。だがそこにはギルダスとリゼッタ、二人の捜しているものが絡んでいて――※前作『ウツロイダマ』から一部設定の変更をしてあります。ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-07-31 23:04:09
169844文字
会話率:34%