伯爵家の令嬢、フランは自らの運命に絶望していた。亡き両親に代わり、彼女を支えてくれたはずの婚約者ロドリコと義家族は、実はフランを陥れ、彼女の地位と尊厳を奪うために画策していた。次の舞踏会で婚約破棄を宣言し、彼女を社会から追放する計画を立てて
いることをフランは偶然耳にする。孤立無援の中、彼女に寄り添うのは、新人メイドのリリーだけだった。
義家族の陰謀を知り、全てを失う絶望の淵に立たされたフラン。しかし、彼女の前に予期せぬ一筋の光が差し込む。それは、カヴァノフ公爵からの夜会の招待状だった──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-19 07:00:00
28440文字
会話率:26%
伯爵令嬢である私、セシリア・イレーザーは、幼馴染である侯爵家のカラーラスお兄様の事が大好きだった。
なのに、ここ最近何故だかお兄様にずっと避けられてしまっていて、大好きなお兄様と、まともにお話も出来ないのだ。
(あぁ、どうしたら子供の頃のよ
うにお兄様とお話が出来るのかしら……)
思い悩んだ私は、なんでも悩みを解決してくれると噂のご令嬢エルレイン様を頼ったのだが、
けれどもこれが間違えだった。
彼女の使う、強力な”おまじない”によって、なんと私はカラーラス様の前でだけ、声が出なくなってしまったのだ。
どうしてこうなった。
大好きな人と話すことが出来ない絶望の淵に立たされた私は、それでもカラーラス様を想い、
そっと彼を見つめた。
『貴女の想いが成就したら、”おまじない”は解けて、カラーラス様とまたお話し出来るようになりますわ。』
エルレイン様から言われた、その言葉を信じて……
##全6話です。順次UPします。
##このお話しはカクヨム、アルファポリスにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-12 22:13:07
20255文字
会話率:38%
拷問により両足と片腕を無くし盲目となった少女リサーナは復讐を誓うも叶う事なく森に捨てられてしまう。その場から動く事自体もできず絶望の淵に立たされる。そんな少女を救ったのは元奴隷の女性だった。ここから少女の、いや少女たちの復讐劇が始まったのだ
。
といってもイチャイチャ観光しながら。復讐心はライター式。押さなきゃ燃えない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-24 00:27:27
35382文字
会話率:46%
異世界アルセイバルを魔王の軍勢から救い出した勇者、荒谷雅貴。
しかし、現代日本に帰還すると彼の住むアパートがダンジョンのせいで消滅し、一転してホームレス生活に。
絶望の淵に立たされた雅貴だったが、ダンジョンへの挑戦を決意。
だが、
ダンジョンに潜るためには免許が必要で、そのためにはお金が必要だった。
しかも、家族にお金を借りようにも雅貴はすでに死んだと思われ、家族からは詐欺扱いを受けてしまったのです。
そんな彼の前に駆け出しの冒険者たち、羽衣悠、岸波朱音、舘山寺涼子が現れ、彼女たちはダンジョン配信のカメラマンとして雅貴を雇い入れることに。
上昇志向とカメラ映りにこだわるキラキラ系冒険者たちと、元最強の勇者がぶつかり合いながらも凸凹なコンビを組み、ダンジョン配信の世界を席巻していく!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-11 19:00:00
52976文字
会話率:40%
恋人を失った春希は絶望の淵に立たされ、毎日無意味な日々を過ごしていた。ある日、突然とある店で見つけた砂時計。それには大切な人を復活させる力が備わっていて....失われた時間ぎ再び動き出す。切なくて儚い一途な恋愛の感動作。
最終更新:2023-09-06 11:00:00
10140文字
会話率:23%
落ちこぼれの妹イネスに対し「そんなことも分からないの?」と言い放ち続けた公爵令嬢イザベル。彼女は向上心がなく、いつもヘラヘラと笑ってばかりのイネスに腹を立てていた。
そんななか、天才、完璧と謳われた彼女は、十八歳で王太子エリックと結婚
をすることに。
それから数年、彼女の暮らす王宮にイネスがやって来た。相変わらず愚鈍なイネス。いつものように「そんなことも分からないの?」と口にしたイザベルは、イネスの夫であるリオネルの逆鱗に触れてしまう。
その上、自身の己であるエリックに「王太子妃に求められる能力は、知識でも判断能力でもない。――――君は、そんなことも分からないのか?」と聞き返され、絶望の淵に立たされることに。
(わたくしには『そんなことも分からない』人間……)
これまで無自覚に言い放ってきた言葉がそっくりそのまま自身に返ってきたイザベルは、その言葉の酷さ、重みに大いに苦しめられてしまう。これまでの自分を猛省し、他人の感情を理解できるようになろうと努力をはじめるイザベル。けれど、どんな書物を読んでもちっとも分かるようにならない。
困り果てた彼女に夫エリックが伝えた言葉とは――?
これは、ざまぁされた真正悪役令嬢が自分を見つめ直すまでのお話。
※本作は『そんなことも分からないの?』における悪役令嬢、イザベルのスピンオフ作品となっています。前作を読んでなくても話が分かるように書いている(つもり)ですが、前作を読んだあとのほうがお楽しみいただけるかと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-30 19:23:42
12957文字
会話率:36%
ソーシャルゲームのキャラクター・アズリに恋をした瑚瑠璃は、青春のすべてを投げうってアズリを推してきた。しかし、ある日突然、推しが登場するソーシャルゲームのサービス終了が決定した。
「アズリが死ぬってこと……?」
絶望の淵に立たされた瑚瑠璃は
推しへの愛を貫くべきか否か、死にゆくアズリへの愛に意味はあったのかを問うようになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-08 19:00:00
9593文字
会話率:39%
物語の舞台はキルガメッス大陸。そこは剣と魔法、魔物が存在する世界。そして、小生意気なメスガキどもが幅を利かせる世界でもあった。
しかしある時、突如として魔王ジポーキンが現れ、世界をセンシティブで覆ってしまう。そのため世界からはエロが
消え、人々は絶望の淵に立たされた。そこへ日本から一人の氷河期世代のおじさんがキルガメッスへと転生することになったのだが……。
これはクエストをこなして世界にはびこる魔物を倒す物語でも、ましてや突如現れた魔王を倒して世界を救うなどという物語でもない。それらの魔物や魔王よりも遥かに狡猾で恐ろしいメスガキどもを、いい歳こいた氷河期無職の引きこもりおじさんがわからせていく物語である。
※ 作中に登場する某アイテムについて、それがどのような物でどう使われているのかは、読者の皆様のご想像にお任せします。何卒ご理解ご了承のほどよろしくお願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-24 23:23:54
10004文字
会話率:32%
暴虐を尽くす国を憂い、虐げられる民の命を憂い
反旗を翻した男は国の強大な力の前に敗れた
自分を信じ付き従った部下たちが
傷つき疲れ果て、血に塗れた姿で倒れ
長らえたところで、と希望も見いだせずに森を彷徨う。
その夜、彼は滝を昇る光り輝く
竜を見た。
それは己に終わりをもたらす希望にも見えた。
「残酷な描写あり」の表示は、本作のごく一部でそれらしい表現があり、念のためにつけているものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-14 07:00:00
7746文字
会話率:15%
その日を境に、人類に光は無くなった。
突如出現したシャドウという謎のクリーチャーによって人類の大量虐殺が始まったのだ。
最初のシャドウであるエビルは大量のシャドウを率いて脅威的な生命力と回復力、そして圧倒的な力で人類を追い詰めていく。
絶望
、憎悪、孤独、人間の負の感情が出現の原因だとされたシャドウ。 その目的は何も分からなかった。
絶望の淵に立たされた人類だったが、夜にしか出現しないシャドウを見て太陽の光が弱点であるということに気づく。 その後、太陽の光と同等のエネルギー「ルミナ」という光を駆使した武器を開発し、改良を重ねていった。
武器の完成と時を同じくして、人間側はラディウスという対シャドウ組織を設立し所属するものをパージストと呼んだ。 そして、戦う力を得た人類はシャドウとの全面戦争をしかける。
多くの犠牲を払い、長く苦しい戦いの末に人類は勝利を収め、闇の時代は終焉を迎えた。
それから数十年後。
人間たちは原則として、太陽が出ている時間帯だけの外出が基本的となり、シャドウの残党を相手に日夜、パージストたちは戦っていた。
エビルが開いた闇の時代から、少しずつ人類の傷は癒え、平和な世界になってきた......と、誰もがそう感じていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-03 20:01:44
207026文字
会話率:41%
この世界では誰しもが何かに特化した能力を持って生まれる。
超人的な速度で計算できたり、運がずば抜けてよかったり、火を操ることができたり。
その種類の多さから人々はこの能力のことを記号能力【シンボル】と名付けた。
そんな世界で俺、華島成未
はこの世界では珍しく高校一年生になっても能力を発言できていない異端児として虐められていた。
少しの期待を持って望んだ国民適正シグナル調査の結果はまさかの適正なし。
絶望の淵に立たされ、人生終わったと思われたがそれは勘違いで、成未が持っていた能力は今までに類を見ない唯一無二の能力【 】(空白)だった!
この物語は世界の常識からかけ離れた能力を手にした少年がどの様な結末を迎えることになるのか、それを見届ける物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-10 00:56:42
755文字
会話率:23%
2024年12月22日、緊急発進した自衛隊機が、謎の巨大生物によって撃墜された。その事件を皮切りに、世界各地で未知の生物の存在が確認されるようになった。「怪獣」と総称されたその巨大生物群は、次第にその活動を活発化させ、ついに世界規模の戦いに
発展していく。さらに、他の怪獣よりも遥かに強力な、「ゴジラ」と呼称される大型怪獣の存在も判明し、人類は、絶望の淵に立たされることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-22 23:27:26
1276文字
会話率:100%
世界でも希な召喚魔法が使えるジンは多種多様な幻獣でパーティーをゴールドランクにまで押し上げた功労者である。
パーティーはジンを主軸に回っており、必要不可欠な存在だった。
しかし、その活躍に嫉妬した冒険者が不意をつき、ジンの召喚魔法を盗んでし
まう。
魔法が使えなくなったジンは追放され、あまつさえメンバーは召喚魔法を奪った張本人をパーティーに招き入れた。
絶望の淵に立たされたジンだったが、その夜ひょっこり幻獣がやってくる。
召喚魔法はあくまで幻獣を召喚するだけの魔法。
召喚に応じた幻獣が協力してくれるかどうかは別問題。
幻獣は盗みを行った冒険者よりもジンを選んだ。
助けに来てくれた幻獣と共にジンは盗まれた召喚魔法を取り返すべく、行動を開始するのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-22 18:17:55
48828文字
会話率:45%
『人生って最高だろ?』
18才の人間のぼくは社会適性検査で劣を取り、捨てられた。絶望の淵に立たされていた時に、ピンクの髪のカレ、陽太と出会う。後に、カレは吸血鬼でぼくの家と因縁がある家のものだとわかり、ぼくは死を覚悟する。しかし、なぜかカレ
に楽園へと連れていかれる。ぼくを恨んでいるはずの朝日家の家族たちに歓迎され、朝日家の四男の夕馬となる。そして、日本みたいなのに違う、文潟で第二の人生を歩むことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-19 17:27:05
1860文字
会話率:5%
「お前は今日をもってシルドラ家から追放する.今後.シルドラの名を名乗ることは許さん」
「ようやくお前の顔を見なくて済みそうですね.まったく,さっさと出ていきなさい」
「そうですねお母さま,ようやくお姉さまの顔を見なくて済みそうです.あら
,もうお姉さまなんていないんでした.下民は早く出ていきなさい」
父と義母,妹がそう言い渡す.
クレハ・シルドラはライスオット帝国のシルドラ伯爵の長女であったが今日,家を追放された.家を追放された彼女は絶望の淵に立たされなかった.
「ようやく追放してくれましたか.まったく手を回すのに苦労しましたわ.」
そう,彼女は自分から追放されたのだ.彼女は生まれながらにして前世の記憶があったのだが自分の家での扱いがひどかったため家族にはそのことは黙っており,前世の知識を生かして追放されるように手を回したのだ.
「追放されたのは良かったけど今までのことが許されるなんて思わないことですわね」
家を追放されたクレハの仕返しが今始まる.
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初日は18時~21時まで4話連続投稿です!
毎日,夜19時に予約投稿いたします.
この作品はアルファポリス様でも投稿しています.
アルファポリス様では3話分先行投稿をしていますので続きが気になる方はそちらでもご覧いただければ幸いです.折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-11 19:43:18
497077文字
会話率:52%
すべては、たった二発の銃声から始まってしまった。
フィルゼスヴェリア執政殿下の暗殺未遂事件は、帝国連邦という国に大きな衝撃を与えた。
ポスト・フィルゼスヴェリアの座をめぐる権力闘争と謀略、そして最悪ともいえる殿下がいなくなった時、帝国
が崩壊することを防ぐことは誰にもできやしないだろう。
帝国元帥アドルフ・アルベルトは絶望の淵に立たされ狂気に染まろうとしている。
侍医ウィングストン・スティルアートは揺れ動く帝国の中で、善意でなくてはならない。
首相ヨーゼフ・アルバートは、滅びゆく祖国の崩壊を防がなければならない。
それになにより、ポスト・フィルゼスヴェリアを狙うのは一人二人ではないだろう。
さぁ、【もしもの日】は近い。
その先に待ち受けるのが、地獄のような、反吐はくような結果であったとしても、彼らは、国民は自分を守る行動をとらなければならない。かつての友人が、親が、兄弟と戦わなければ……
誰が支配しても、良い未来が見えそうにないのは気のせいなのか……?
帝国はおろか世界最悪の危機が、間もなく始まろうとしている……
*本作品はフィクションであり、また演出の都合上、きわめて過激な表現等が含まれます。それらを踏まえ閲覧してください。また、それらによるいかなる責任は、負いません。自己責任でご覧ください。*本作品はカクヨムに投稿されています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-25 21:00:00
12888文字
会話率:23%
この世界の平和は、本当の意味の平和じゃない?!
作られてきた「平和」の中で過ごしてきた少女たちにも世界は容赦なく牙をむいてくる。
手にしたのは大きな力。
振りかざすは希望の鉄槌
少女達に託された世界の命運。
其の身を変えて迫りくる敵を
倒せ!
ありそうで無かったロボット×百合(×鬱)
絶望の淵に立たされた時、少女たちはその瞳に何を見るのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-16 23:53:57
96336文字
会話率:28%
現在、十章までいっき読み出来ます。
十一章は書き溜まり次第公開予定。
※一話、五千文字程度。話によっては一万近くあります。
☆隔日更新
感想は「I Love シスネ様」の一言だけ頂ければ満足です。☆を捧げても良いよ。
☆
奇跡とは、絶
望の淵に立たされた者が、それでも生きる事を諦めずに伸ばした手の中にスルリと落ちて来るものだ。
そうして奇跡は、万人に、平等に、降って湧く。
忘れる事なかれ。
絶望に仰ぎみた空にこそ、主はおわすのだから。
自分達こそ正義だと言い張る王国。そして、二人の悪魔の姫君を愛づる小さな辺境の地。
同じ王国にありながら、仲違いする王国と辺境領。
長く均衡を保って来た両者であったが、ある日を境にその均衡が崩れさってしまう。
そんな時代の節目に現れたのが、異世界からやってきた一人の少女であった。
立ちはだかるどんな物もワンパンで蹴散らし、その圧倒的な強運で悠々自適に生活する少女の傍には……。
危機感の足りない娘と、死んでなお成仏出来ずに娘と共に異世界に来た幽霊の父親。
そんな二人が足を踏み入れた、悪魔と呼ばれた二人の姫君と悪魔に好かれた一人の少女による時代の節目の物語。
一章、主人公と魔王の話。
二章、悪魔の姫君の話。
三章、もう一人の転移者の話。
四章、怪物と王国の話。
五章、悪魔の姫君と王国の話。
六章、辺境領と王国の戦の話。
七章、古の魔法の話。
八章、変わり始めた大陸の話。
九章、豊穣祭一日目・種の色。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-04 17:09:28
1440345文字
会話率:28%
この世界は生まれつき使える魔法の数が決まっている。
主人公ライルは、全ての魔法を百以上使用可能である、規格外な存在だった。
彼はその魔法で帝国の戦に貢献をし続けて、大賢者と呼ばれるようになる。
魔法を使いきった後の生活を保障すると皇帝に
約束をしてもらったが、約束は破られた。
最後の魔法を使った日の翌日、皇帝の陰謀により、やってもいない罪を着せられ、帝国を追放されてしまう。
恩をあだで返され、魔法も使えなくなったライルは、絶望の淵に立たされた。
そんな彼にトレンス王国の王女が救いの手を差し伸べる。
王女は帝国が存在を知らない『成長魔法』を知っていると言い、ライルは成長魔法の魔法使用回数を測ることに。ほかの魔法と同じく、規格外の数字が出た。
王女の目的は打倒帝国。ライルは領地を王女から貰い、打倒帝国に力を貸すと約束する。
※短編の続きは、6話からになります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-14 18:02:52
77536文字
会話率:31%
主人公、中山ひなは、修学旅行二日目の夜に、同じ部屋のメンバーと百物語もどきをしていた。
怖い話を1人ずつ話すのだが、九十九話の怖い話を話すのはネタが無いからと、1人1つの怪談話、合計六つの怪談を話すこととなった。
怪談を話し終えると、ろうそ
く代わりのスマホのライトを1人ずつ消していく。ライトはスマホと懐中電灯合わせて合計七つあり、夜が明けるまでは全部消してはいけない。必ず1つは残すというルールがある。
そして、最後の大トリとして選ばれたひなは、自分が作った怪談話を語り始める。
ただ、登場している人物、阿部美佐子は彼女の友達の阿部加奈子の妹。つまり実在する人物の名前である。
その内容は、阿部美佐子が学校のいじめが原因で投身自殺を図ったというものだ。
だがそれは失敗に終わる。美佐子が落ちた先に、1人の少女がいた。その少女が美佐子の下敷きとなってしまう。美佐子は助かったが、その少女は無くなってしまった。
被害者の少女の遺族が美佐子を責めるも、死ねなかったショックが強く彼女は何も耳に入っていなかった。
家族からも軽蔑の目で見られ、監視の目が強化され自殺をすることも出来なくなり、美佐子は絶望の淵に立たされたように思った。
そんなある日、美佐子は夢の中で1人の少女と出会う。
その少女はまるで聖母のような優しさを持った、とても綺麗な人だった。
名前を聞いたが無いと答えられたので、テーブルに置かれた花瓶に咲いている、一輪の白いユリと似ていると思い、ゆりさんと呼ぶようになった。
景色や風の音、紅茶の香り、味、テーブルの心地よい冷たさ、五感がとてもよく再現された夢の中で、美佐子は時間を忘れて少女と話し、次第に打ち解けていく。
だがある日、とある訪問者が訪れて……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-14 17:26:18
10193文字
会話率:28%