そこは武器が衰退した世界。
僅か数百年の間に瞬く間に発達した魔法が、
今の世界では絶対とされている。
そして物語は一人の吸血鬼から始まる。
彼の名はラクール・ド・エルナス。
数多の吸血鬼の頂点に立ち、六大陸の一つを数百年で支配
してしまった誰もが畏れる皇帝だ。
彼が歩けばその畏れに人々は跪き、声を発すればその魅力に心を奪われる。
魔法、肉弾戦においても間違いなく大陸最強。
そんな彼がある日、領内に戻ってきた。
「ラクール様、まずはどの大陸に攻め入りましょうか?」
「どうするの?お兄様♪」
「主様!!」「主様」「主君!」
「ふむ」
側近からの期待の声に、重々しく頷く。
「そうだな、まずは……」
(まずは安全に暮らしたいよぉぉぉ!!!
魔法が使えないのに皇帝なんてやってられるか!
ああ、平和な日本が懐かしい!
そうだ俺は温泉に行く!今行く!そうする!!)
「まずは休養と取るぞ」
「「「「「はい!!」」」」」
これは、魔法が使えない吸血鬼の皇帝が、
その体裁を保つために争いへ巻き込まれて行くお話である。
彼は皇帝としての威厳を守ることが出来るのか?
そして、無事に望まない世界征服を成し遂げる事が出来るのか?
これからのお話に、どうぞご期待いただきたい。
処女作ですので、拙い文章や矛盾などが生じると思いますが、どうぞ暖かい目で見守って下さると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-10 17:09:56
76414文字
会話率:33%
【毎日4話投稿】
――《追跡者》――
それは、霊獣をその身に降ろす超常の狩人である。
彼らの使命は古来より日本に潜む人喰いの化け蛇・《妖蛇》を人知れず狩ることだった。
そんな《追跡者》の名門である六大家の一つ。
御門家の跡継ぎである御門翔子
はある日、当主である祖父に密命を受けた。
異端にして異形の《追跡者》――《魔皇》(デモノ・ドラゴン)を捕縛せよ、と。
かくして若き《追跡者》達のための養成校・新城学園に舞台は移る。
雪の髪の女王。
瑠璃色の瞳の姫君。
そして《魔皇》の異名を持つ少年。
彼らの物語は始まるのであった。
□この作品は「ノベルアップ+」「マグネットマクロリンク」「アルファポリス」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-08 07:00:00
154129文字
会話率:30%
※カクヨムで先行投稿してます。
圧倒的な魔法と剣技でノヲヨル王国をバシティア帝国の魔の手から救った最強魔法剣士「最前線の羅刹」ヤナギ・カゲモリは、剣と魔法の師匠であり戦中は師団長であったソノン・ラザン学園長から「上級貴族の通う学園で青春
を送る」任務を与えられる。
身分と実力を隠して上級貴族の通うゲオルア学園に転校したヤナギだったが、そこは家柄ばかりを誇る腐敗しきった生徒たちの巣窟だった。そして、そこで呪いによる遅刻の多さと能力の低さからいじめられてボッチになっている六大貴族ミツミ家の十三女カナタと出会う。
ヤナギは学園で孤立していじめられていたカナタと友達になり青春を送っていく。
さらには彼女を周りから守りつつ鍛えていく。
カナタの心身にはかつてヤナギが戦った「殲滅の精霊」リリィが憑依していたがソノンの手により無理やりカナタと引き離されて機械人形の身体を与えられ、一緒に学園生活を送ることになる。
こうして、かつて世界を滅びから救った最強魔法剣士と落ちこぼれの少女と世界を滅ぼそうとした精霊お嬢様の奇妙な学園生活が始まった。
一方で、世界を無に帰することを目的とする闇の組織「暗黒黎明窟」はさらなる精霊を手にして最強の機械人形を発明。人類滅亡のために動き始めていた――。
戦場の最前線で戦い続けた最強魔剣使いによる学園を舞台にした基本コミカルでありつつシリアス要素もあるファンタジー作品です。
心優しいボッチな令嬢を助けつつ学園で青春を送る元最強英雄魔法剣士のコメディ&バトル開幕!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-16 22:53:06
120323文字
会話率:44%
ボッチな大学生の幻桜ユウがまさかの異世界転移に巻き込まれてしまった。そこでは、人族は勿論、魔族や神族までいた。勇者や賢者が必要なんて言うから、てっきり、異種族との戦争かと思いきや世界のお祭りの主役だった!?
勇者でも賢者でもなかった上に
魔力が常人よりも少なく、運動能力も常人よりも低い平凡な少年が一番非凡な運命に巻き込まれていく。
七大魔王と六大神王。そして、世界の頂点に立つ創造神。その全てに愛されていく主人公。もう、ボッチとは言えないだろう!?
これは、ある少年の絆の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-07 23:52:56
77531文字
会話率:50%
昭和一六年、日米戦は直ぐそこ迄迫っていた。その時、連合艦隊司令長官 山本五十六大将が真珠湾攻撃を提案する。それを耳に入れた海軍軍令部首席参謀 神重徳中佐はハワイ占領を思いつくのであった。
一話あたり、二千文字強です。
感想大歓迎です。
こ
の作品は「カクヨム」「novelabo」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-03 08:00:00
111881文字
会話率:36%
魔法も超能力も無い、現代寄りのスチームパンクファンタジーです。
それでも、このポンコツの心臓が俺にはふさわしいと思うんだ――
第十次世界戦争後の荒廃した世界。復興の兆しが見え始める中、少年ハーツは奨学生として名門校リリオ・デルに入学する
。贅沢品として貪られ、腑分けされ、奪われた、自らの内臓の行方を探すために。
傍らに立つのは大戦帰還兵のブラッド・ウェンドウィルソン。故郷が地図から消え居場所を無くした男は、戦争の被害者であるハーツを救うことを自らの生きる目的にすり替えて彼を庇護していた。
学園内での奇妙な伝統行事である「お茶会」―招かれるままに彼らの家を訪ねるうちに、ハーツとブラッドはそれぞれが抱える秘密に触れ、自ら脅威を招き寄せてしまうことになる―
謎解き、アクション、学園モノを全部混ぜ込んで自分の好きな世界観で味付けしました。
戦後や銃、傷跡や人工内臓等、そういうハードな単語が大好きな方はぜひどうぞ!
<登場人物抜粋>
ハーツ ネクター臓器をもって生まれた少年。十七歳。リリオ・デル大學付属学校の1年生。ほぼすべての内臓が採り尽くされ、今は人工内臓とブラッドから移植された心臓で生命活動を維持している。素直かつドナー時代の刷り込みで自己犠牲精神が強い。
ブラッド ハーツを庇護する大戦帰還兵。二十七歳。帰る場所も生きる目的も無かった所でハーツを拾い、奪われたネクター臓器の回収を自身の生きる目標にすり替える。基本的に駄目人間。
イア 町医者と闇医者を兼業する女医師。腕は確か。ブラッドとの腐れ縁からハーツのメンテナンス(有償)の一切を請け負っている。
リブ ハーツのクラスメイト。成金の戦争商家の息子。気の良い市場原理信奉者。
ラングス姉妹 ハーツのクラスメイト。姉がアルト、妹がソプラノの双子。誰も二人の区別がつかない。戦争特需で拡大した製薬会社令嬢。
ゴーラ ハーツのクラスメイト。リベラル系議員の娘で、父は戦時下で刑務所に収監されていた。明晰かつ優しい皮肉屋。
フレンテ ハーツのクラスメイト。軍人一家の嫡男。竹を割ったような性格で、クラスの誰に対しても態度を変えない人格者。
イザーム ハーツのクラスメイト。六大貴族の一角の嫡男。本来この程度の学校にいる階級の人間ではない。
※カクヨムに完結まで掲載有折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-14 22:17:00
20837文字
会話率:54%
フォーサイス公爵家の深窓のご令嬢、ソフィア・フレデリカ・フォーサイスには、2つの大きな秘密がある。それは、自分が『前世の記憶を持つお嬢様』だということと―――イケメンが、大好物だということ。
「慧くんしか勝たん!!!」
骨の髄まで
染まり切った男性アイドルオタク精神を支えに、勤め先のブラック企業の酷な仕打ちに耐え続けていた26歳OLの瀬川美月。あくまでも慎ましく穏やかに、推し(慧くん)に癒しをもらいながら生きていこうと思っていた矢先、なんと過労死であっけなく命を落としてしまう。
以前の推し(慧くん)との思い出は胸に秘めつつも、新たに生を受けたからには、楽しまなくっちゃ損じゃない!絵本から飛び出してきたような王子様だらけのこの世界、幸いなことに癒しに事欠くことはない!今度こそ慎ましく穏やかに、イケメンに癒しをもらいながら生きていこう……と思っていたのに!?
「イケメンはイケメンたちだけで戯れているのが一番!!!観賞用で十分です!!!」
六大公爵家の息子たちや大商会の跡取り息子、果ては皇太子にまで目をつけられるってどういうこと!?私は端から推しを眺められていたらそれで幸せ!安心してモブにならせてよーーーーーーーーーー!!!
神様に愛され才を与えられた天然ポンコツお嬢様と、そんな彼女のやることなすことに引き込まれていくイケメンたちの、国を巻き込み揺るがしていく、ドタバタラブ(?)コメディーです!!
※R15と残酷描写は保険ですが、よろしくお願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-31 00:15:43
2904文字
会話率:35%
『人』と『魔』が和解し、平和になった世界。
強大な力を持つ六大竜王は、平和となった世でどうするかを語り合う。
眠る、見守る――様々な意見が出ていく中、傲岸不遜、傍若無人で知られる闇の竜王は語る。
「俺は畑を耕す! スローライフを満喫する
のだ!」
これはスローライフに憧れた最強の化け物の物語。
2020/11/12追記
コミカライズ連載開始!
ナナイロコミックスで金曜更新
pixivコミックでは水曜更新
小説は平日20時毎日更新予定(土日祝日は休み)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-29 20:00:00
301237文字
会話率:53%
静まり返った円卓を囲むのは錚々たる顔ぶれだった。
武王アレクシス・アルバーン
耕王カミーユ・カルノー
歌王サルヴァトーレ・サルヴォ
商王ダニエル・ダールクヴィスト
幻王ナルヒ
賢王パーヴェル・バタノフ
六大陸の代表者による世界初
の講和会議が開かれようとしていた。
会議を取りまとめ採決を下すのは異世界から召喚された聖女ヤマダこと私。
いろいろと問題はあるけれど、1番の大問題は彼ら全員が私の元カレだという点である。
他サイトでも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-21 06:00:00
41870文字
会話率:27%
群雄割拠の大陸戦争後、残った六大国は平和を維持していた。それは各国が疲弊していたこともあるが、調停が必要な事態を代理戦争によって解決していたからでもある。そんな国の命運を決める場とは無関係に生活していた主人公リールは、底辺貴族ながらかつては
将来を期待される存在だった。しかしいつまで経っても何の頭角も表さない彼は貴族学院において上級貴族たちからの格好の嫌がらせの的になった。それが暴走して他殺されかかったところを才能を買われて貴族に混ざって教育を受けていた幼馴染サリィの魔法によって一命を取り留める。しかし幼馴染の魔法は彼女の自由を守るために秘匿していたもの。リールが寝たきりの間に国の命令で『聖女』という遠い存在になってしまう。そして特化した才能こそが至高とされる貴族学院において、その一切を持たないリールは療養期間中に除籍処分を受けてしまった。やむなく学院を去ることになったリールだが、聖女狂信者によってまたしても死の淵に立たされる。二度目の危機に血まみれで空を見上げる彼の霞む目に映った最期の光景は、大陸に響き渡る"傾国の少女"が放つ輝きだった。その後、彼女とともに隣国に亡命したリールは名前アレンに改め、その可能性に改めて向き合っていくこととなる。"傾国"と同格の公爵令嬢、もう一人の身分差のある幼馴染、聖女となったサリィや聖教国の他の聖女達、アレンの持つ可能性は才覚を持つ人間をこそ惹きつけ、その周囲を巻き込んで彼自身もまた周りに釣り合うべく成り上がっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-07 18:00:00
104695文字
会話率:51%
何事にも無気力な高校生の葛城一成は六大厄災となのる謎の男、フィリアノール・アステバンによって異世界に召喚される。しかし、ヤバそうな男が一成に望んだのはただ生きることだけだった。
特別な過去をもつ一成が望むのはただ、自分が何を成し遂げること
ができるのか、誰かを愛することができるのかを知ること。
厄災や英雄に振り回されて振り回しながら、一成は相棒の犬耳少女と共に生きる意味を見つけ出す。
これは葛城一成という少年が成長するための自分探しの旅である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-03 19:35:47
4532文字
会話率:47%
大陸を睥睨する大国家ケイラノス。
彼の国が擁する六大騎士団の一つ、黒悔騎士団が誇る最強の騎士ツコウは任務で各地を飛び回る生活を送っていた。
友人でもあるお転婆姫シャルグレーテと共に赴いたある任務を切っ掛けとして、ツコウは魔物や奇怪な
異変が絡んだ任務を次々と担当させられることとなる。
それは新しく古き者達と、騎士たちの戦いの始まりでもあった……
※舞台は『青閃と銀閃の灰都探訪』から10年後でありますが、この作品からでも大丈夫です!
※ノベルアッププラス様でも公開折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-15 22:39:15
193271文字
会話率:40%
遥か未来、地表の9割が生ける屍に覆われた世界でも、人類から戦争がなくなることはない。防壁に囲まれた「都市」に立て篭もる人類は、空を飛行戦艦で埋め尽くし、喪われた地上に代わる新たな戦場とした。
そして、栄華を極めた旧文明の崩壊から200年余り
が過ぎた頃。
崩壊暦213年12月10日、大東亜連合を率いる大日本帝国は、六大国の一角、アメリカ連邦に対し宣戦を布告。「第二次太平洋戦争」が始まった。
東郷大将率いる帝国東方方面軍は、ハワイ基地にて、アメリカ西海岸上陸作戦たる「甲号作戦」を発動。
幾多の飛行戦艦がアメリカの空を埋め尽くす。
他方、米軍のチャールズ元帥は、艦隊総司令官として幾度も東郷大将と激突する。
勝利の女神はどちらに微笑むか。あるいは…
そして、混迷を深める国際情勢はこの戦争を機にますます狂っていく。やがて戦火は世界に飛び火していく。
これはただ正義を信じて闘った者達の物語である。
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毎日夜9時更新予定で、
一回1000~2000字くらいです。
不定期に、サブストーリーを、時間無視でぶちこみます。評価、レビュー、疑問、質問、誹謗、中傷、文句、等々お待ちしてます。なお、アメリカを叩くのは筆者の趣味です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-29 21:00:00
1173525文字
会話率:53%
篠崎マクリは死んだ。コロナではないけど病気でぽっくり逝った。
転生してみたらそこは六大宗教が世を支配する世界だった。
そんな中で彼はみみっちい回復の能力を生かし医療行為をしていたところ官憲に捕まってしまう。
彼は異端神の信者であり、迫害対象
だったのだ。
城の地下牢に捕らえられたまま人生を終えるかと思いきや、彼の元に予想外の救いの手がやって来るのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-25 22:41:20
53962文字
会話率:50%
かつて、世界六大御曹司と呼ばれた男たちがいた。
男たちは、人類滅亡後に地球および太陽系の覇権を握る生物とはいかなるものかを考え、その末、六つのモノリスにそれを占わせることにした。
それから実に300年余。世界六大御曹司の残したモノリ
スは、予想もつかない形で暴走を始める。やがて訪れる人類の危機。しかし、そうなる可能性を僅かながらに予知していた一人の御曹司は、モノリスの暴走に備えたカウンター・システムを用意していた。
その名はフラクタル・ミライヴ・システム。
木星移民船団の子孫であったミライ・ノイマンは、ふとした切っ掛けから、モノリスの暴走とフラクタル・ミライヴ・システムの存在を知る。その時彼はまさに、人類の明日と御曹司の希望、そして数多の英雄たちの魂を託されたのであった。
※『VRMMOをカネの力で無双する』の300年後の世界となります。
※毎年4月1日定期更新です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-01 23:59:20
73551文字
会話率:44%
かつて、魔界大戦があって、魔王軍が負けた。その未来。かつての六大勇者の子孫である青山恭一は、勇者同盟のなかでも昼行燈。一緒に組んでいる中野聖菜とは凸凹コンビで通っていた。そこへある日、魔王の娘を名のる、ユーファという少女が現れる。
「私
は、弱い魔王軍なんかじゃなくて、勇者になりたいの」
その面倒を見ることになった青山恭一。ほかの勇者の子孫に嫉妬されてからまれる等のトラブルもあったが、それ以上の問題も起こった。かつての魔界大戦で封印されたはずの、魔将軍マイヤードが復活したのである。誰も対抗できないはずのマイヤードに、なぜか対抗できる青山恭一。その実力に驚くマイヤード。
「魔王軍の再興には、まず、貴様を倒さねばならん」
青山恭一とマイヤードは対決する。かなりのピンチを強いられるが、ユーファの助太刀もあり、なんとかマイヤードを再封印することに成功したのだった。
この話は、「カクヨム」、「LINEノベル」、「ノベルアップ+」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-04 20:16:35
93286文字
会話率:66%
吸血鬼をはじめとする亜人と人間が共存し、休戦協定を結んではいるが、水面下で魔族と戦いを繰り広げている現代。この俺、光沢鉄郎は、ある日、自分が人間ではなく、記憶を改竄された吸血鬼で、六大鬼族のひとつ、風間家の跡取りだったことを思いだす。
俺の記憶を改竄したのは何者なのか? 俺の婚約者を名乗る、六大鬼族の娘、桜塚沙織とともに、俺は夜の行動を開始した。
ほかにも、ストーカーまがいの同級生をあしらったり、外国からきた能力者のダイアナと一悶着あったりと、いろいろ騒動もあったが、俺の記憶を奪った奴がなんとか特定できた。同じく六大鬼族、海石榴家の跡取り、精一郎である。俺の家である風間家と沙織の家である桜塚家が結託するのを恐れ、俺の記憶を改竄して人間界に放りだしたのである。
俺たちは海石榴家と会い、精一郎を捕まえたが、実はそれにすらも裏があった。精一郎に手を貸し、俺の記憶を奪ったのは吸血鬼ではなく、魔族だったのである。
その魔族――ゾムドという名前だった――が俺に言う。人間と吸血鬼がどういうものかわかったでしょう。戻ってきてくださいと。
俺は魔族と人間の混血だったのだ。俺が、風間家の跡取りである吸血鬼だということ自体が虚構だったのである。いや、それこそが、吸血鬼の原点だったのかもしれない。だが、俺は魔族ではなく、吸血鬼として生きることを選んだ。ゾムドが悲しげな顔をする。
「魔竜王ドラクール様がお待ちなのに。なぜです?」
「俺がドラ息子だからだろう」
俺はゾムドに背をむけた。翌日、沙織とともに俺は学校へ行く。人間を装った吸血鬼としての生活のはじまりだった。
この話は最後まで書きあがってます。全35話。エタりません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-04 21:00:00
76310文字
会話率:65%
かつて、第二次異世界大戦で、六大魔王のひとり、アメシストアイズを滅ぼした勇者、権俵寅吉のひ孫で、勇者軍団――通称『レギオン』のソードファイターである俺、霧島光一は、ある日、魔界からきた魔王族、ミレイユの護衛をすることになる。
そこへ襲い
かかってくる魔族のドゾ。なんとか追い返すも、今度は魔族のトリナが、クラスメートの宮古梢枝を人質にとって俺を殺しにかかった。そこに乗り込んできてトリナを魔界へ追い返したのは、『レギオン』アメリカ本部からきたソードファイター、セイラだった。
しかし、これは罠であった。セイラの正体は、六大魔王のひとり、ブラッディハウリングと下級魔族の混血だったのである。
「私が魔界で、どれだけ嘲笑されてきたのか、想像できる? 魔王城で調べてわかったわ。私が魔王族の血肉を喰らえば、純粋な魔王族と同じ素養、器が手に入るわ」
こいつの狙いは、魔王族のミレイユを喰らうことだったのだ。
そんなことをさせる訳にはいかない。死闘の末、俺はなんとかセイラを魔界へ追い返すことに成功したのだった。
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-24 20:07:17
88232文字
会話率:63%
「次に出会えたならば、この帝国を使って一緒に遊ぼう」
三つの大陸と、大小二〇〇の島々から成る諸島を一〇一に分けた国家のうち、特に権力の強大な六大国に名を連ねるキーリ帝国。
その東海一帯を支配する最強の海賊団がある日、海に飛び込んだ瀕死の
少年を拾った。
「殺されるまでは死ねない」なんて言う厄介な拾われ者ウィルゴ、そして超お人好しの拾い主アレン、それから呆れるほどお節介魔なイェルガ海賊団のクルーたちと、やかましくも穏やかな航海の日々。
そんな生活が続くかに見えていたが、ある港町で起きた事件をきっかけにウィルゴの厄介な事情が明らかになると、ウィルゴとアレンは400年前の神託を巡る帝国の因縁へと巻き込まれていく。
***
ウィルゴ:厄介な拾われ者
アレン:お人好しの拾い主
マルカ:ツンデレヒロイン
ニア:みんなのエンジェル
※この作品はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-27 20:00:00
113503文字
会話率:41%
八極拳の六大開と八大招の説明。
最終更新:2019-09-10 16:58:23
727文字
会話率:9%
青年には記憶がなかったーー
これは、青年が自分を探す物語。
残酷な世界で青年が見つける答えとは。
最終更新:2019-09-05 23:28:58
3974文字
会話率:28%
勇者としては最弱な少女・リリアと、キレたら凶暴な従者・マクシミリアン。この二人の間には秘密があった。
それは、沸点の低い従者・マクシミリアンが漆黒龍(ブラックドラゴン)だということ。しかも、六大属性龍と呼ばれるとびっきりの大物だ。
実は泣き
虫なリリアに惹かれたマクシミリアンは、リリアの経験値と引き換えにコソコソ働く。他の同族にバレたら封印確実待ったなし。
人族と魔族の戦争が続く大陸で、勇者と従者が気ままに過ごす。小さな勇者と、キレたら怖ーい従者の冒険譚。
【累計30,000アクセス突破】
【ユニーク6,500アクセス突破】
個人的快挙です。
ご覧いただきありがとうございます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-31 09:32:37
222090文字
会話率:40%