『ルナガディア王国の光、夜空を照らす“月”は、特別な存在となるであろう』
主人公、セレネフォス=三日月は『月の加護を受ける奇跡の子』だと、密かに期待され育つ。その理由は生後二日目に起こった髪色の変化、そして微弱の魔力を発動させ右手の
甲に月の紋章がうっすらと光り現れたことにあった。
月日は流れ――三日月が五歳の誕生日を迎える前日の夜に起きた、ある事件。狙われたのは、人並みならぬ力(能力・魔力)を持って生まれた三日月であった。その事件がきっかけで彼女は心に大きなトラウマを抱え、一部の記憶を失くしてしまう。
どこから情報が漏れたのかと、身の危険を感じた周囲の者たち。ともかく今は三日月の未来を守ることが先決であると考え、月の加護を受けた彼女はこれまで以上に固い護りが張られ、その存在は静かに隠されたのだった。
事件後は、記憶が欠けてしまっていることも影響しているのか、極度の人見知りと魔力コントロールが上手くできなくなった幼い彼女。ただでさえ大人顔負けの魔力を持つ三日月の力は扱えないと彼女自身も危ない。
そこで技術が安定するまでは……と、上級魔法士である母により魔力制限魔法をかけてもらうことを、余儀なくされた。
それから平穏な暮らしを送っていた彼女であったが、九年が経ち、十四歳となったある日。三日月はあの辛い思いをした心を再び夢に見てしまい、苦しめられる。『欠けた記憶(トラウマ)』がうっすら、少しづつ、自分の中に蘇っているのではないか、それがどんなものなのか、という不安と恐怖心。それ以上に、自身の内から湧き上がる、大きな何かを感じていた。
「このままじゃいけない」
誰からも知らされていないはずの宿命を自ら悟ったかのように、無意識に行動し始めた彼女は、過去の記憶(トラウマ)を思い出すために、その苦しみへあえて向き合うことを決意。まずは魔力をコントロール出来るように頑張ろうと王国随一の魔法科のある学園へと入学した。
そこで経験するたくさんの人との、出会い……そして、別れ。
心と力の成長を感じながら、大切な仲間との時間で手に入れた思い出を胸に。この物語は、変えられないそれぞれの宿命に今、力を合わせて立ち向かっていくお話です。
※すべての表現において完全オリジナルです。
※以前、投稿していた作品を加筆修正後、再投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 09:16:11
149877文字
会話率:40%
最新のオープンワールドVRMMORPG【彼方のアスタリオン】──略して「アスカナ」。陰キャで人見知りのリクオはクララと知り合い、ソロプレイ卒業を果たす。ところが、そこで突然の事故に巻き込まれ、ゲームの設定に酷似した異世界へ飛ばされてしまう。
ここにリクオの壮大な“友達作り”が始まるっ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 00:10:43
311985文字
会話率:30%
30歳目前――社会から距離を置き、ひっそりと現実から逃げていた相澤陽真。
人と話すのもままならず、誰にも祝われない誕生日を迎えた彼は、
心のどこかで「もう一度、生き直したい」と願いながらも、やる気はなく、捻くれていた。
そんな彼が見つけた
のは、異世界転生を選択できる“人生やり直しサービス”。
期待も希望もないまま、ただ現実逃避のためにボタンを押した陽真は、
気づけば見知らぬ世界で、キャンプと農業にチート級の才能を授かっていた。
しかし、コミュ障で人見知りな彼は、仲間との距離に悩みながらも、
不器用に、ゆっくりと“自分の居場所”を探し始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 18:00:00
9293文字
会話率:27%
「ずーっと仕事で悩んでいました。
OL1年目でもう無理かなと思っていました。ずっと1人だなって思っていたんです…
あの夜フラミンゴに会うまでは」
人見知りで、あがり症のOL・飯田妙子(いいだたえこ)。会社にもなじめず、「このままでいいのか
な」と悩む毎日。そんな彼女の部屋に、ある夜突然現れたのは……1羽のフラミンゴ。驚く妙子をよそに一糸乱れぬダンス、そして妙子を巻き込んで、なぜかヘッドバンギング、妙子も思わず笑っていた。
その日を境に、妙子のもとには奇妙で優しい“動物たち”が訪れるようになる。鍋の中で社交ダンスを踊るネズミたち。優柔不断な彼女にオセロで判断力を教えるしまうま。妙子の過去の痛みを癒すように、自分の持っている全ての力で、妙子に寄り添うナマケモノ。
そしていつも見守るようにそばにいた黒猫の、正体に涙が溢れる。
あなたに贈る、やさしくて不思議な再生の物語。
読後、きっと誰かに会いたくなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 20:40:06
20169文字
会話率:18%
異世界放浪者が誰もが冒険を夢見たり、旅人になりありとあらゆる土地に足を運ぶなんて思うなよ!
そう我こそは、ビビり体質の緊張しい、人見知りの人付き合い激悪、都合のいい時だけ猫を被るカメレオン男。
元の世界で二十八歳派遣社員、独身、童貞、友人
、二、三人の超一般人。見た目はなぜか十歳の子供姿のまま異世界にやってきた。
悪いことだけするなと言われ育った男。
「それが中村正、それが俺だ!」
こうして、中村正の冒険は幕を開けることをしない……はず。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 17:00:00
523449文字
会話率:36%
今思えば、あれはひと夏の恋だったのかもしれない。
お互いの気持ちは知らないまま、綺麗な記憶だけ残して、心の底へ…
最終更新:2025-07-09 19:00:00
4303文字
会話率:33%
1 あらすじ(約300字)
超高度統治支援AI「大御所システム」が管理する電脳都市・大江戸シティ。若年寄直属の特命隠密「朧月」こと月影静馬は、巷で囁かれる謎の「暗号落語」の調査を開始する。その裏には、バーチャル噺家「電脳亭夢遊」と、テロ組織
「電脳黒船」の影があった。彼らは「大御所システム」の初期化と、古の存在『虚空を喰らうもの』の降臨を目論んでいた。情報屋お竜、電脳浪人鉄斎、AI絵師北斎オルタら仲間たちの協力を得て、静馬は江戸城地下の祭祀場での最終決戦に挑む。システムと人の意志が交錯する中、静馬は己の「正義」を賭け、電脳江戸の未来を揺るがす巨大な陰謀に立ち向かう。
2 登場人物紹介
月影静馬:本作の主人公。表向きは腕の良いからくり師だが、その正体は幕府の特命隠密「朧月」。過去の事件の影を背負いながら、電脳江戸の闇に挑む。
飛燕のお竜:非合法な情報と欲望が渦巻く「電脳遊郭」を縄張りとする、妖艶で腕利きの情報屋。金にはがめついが、静馬に協力する。
鉄斎:元武官のサイバーセキュリティ専門家。豪放磊落な性格の電脳浪人で、静馬の頼れる仲間。
北斎オルタ:旧市街の廃墟に住む、予知能力を持つAI絵師。人見知りだが、その絵は事件解決の重要な鍵となる。
電脳亭夢遊:髑髏柄の羽織と狐面が特徴の、カリスマ的な人気を誇るバーチャル噺家。その正体と目的は謎に包まれている。
柳生十兵衛:静馬の上司である若年寄。冷静沈着に静馬を支え、幕府の立場から事件に対処する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 18:10:45
150614文字
会話率:35%
小さい頃からごっこ遊びが大好きだった少女・本宮ひのり。
高校入学をきっかけに、“本物の演技”と向き合う決意をする。
舞風学園で出会ったのは――
文才に長けた幼馴染・伊勢七海。
明るく元気なムードメーカー・小塚紗里。
人見知りで内気な少女・
城名みこ。
そして、かつて子役として活躍していた宝 唯香。
演技経験ゼロ、部活もゼロからのスタート。
衝突、涙、葛藤、そして“舞台に立つ歓び”。
これは、5人の少女たちが夢を追いかけて“本物の舞台”へと踏み出す、
等身大の学園青春ストーリー――。
舞風学園演劇部、いざ開幕!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 21:48:23
135822文字
会話率:45%
合唱弱小県山形で、ちょっぴりドジで人見知りな女の子が高校で合唱部を作ろうと奮闘するお話です。
キーワード:
最終更新:2025-07-04 20:00:00
76059文字
会話率:60%
容姿端麗、成績優秀、非の打ち所がない完璧美少女の花は、
学校では“マドンナ”と呼ばれ崇められている。
そんな学校中の憧れの存在である花だが――。
実は、人見知りでコミュ障の寂しがり屋!
なんとかぼっちを打破したい花だが
周りは恐れ
多すぎて話しかけることも、
近づくことすらしてくれない。
本当は、
友達と放課後に遊んだり、
図書室でいっしょにテスト勉強をしたり、
恋人といっしょに下校したり――。
高校生活でやってみたい青春がたくさんあるというのに…!
そんなある日、花は
ひょんなことから学校一の地味男子
“ジミー”こと、影山一颯と出会うが――。
「その青春、俺が叶えてやるよ」
一颯が友達役に立候補してきて、
花が思い描く憧れの青春の手伝いをすることに!
――しかも。
「じゃあ、俺とピュア恋はじめよっか」
なんと、恋人としてみたい青春も一颯とすることになって――!?
“高嶺の花”こと、学校のマドンナ
…だけどその正体は、友達のいないぼっち
高嶺 花
(Hana Takane)
×
“ジミー”こと、学校一の地味男子
…だけどその正体は、超〇〇〇!?
影山 一颯
(Ibuki Kageyama)
ギャップある2人の青春恋愛…♡˖°折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 22:49:07
29084文字
会話率:43%
魔導アカデミアでは、詠唱とイメージが全て。
その“常識”についていけず、「落ちこぼれ」の烙印を押された少年、ロイ・アンデシウス。
彼が唯一夢中になれたのは、誰もが見向きもしない、時代遅れで非効率とされる「古代魔法」の研究だけだった。
「役に立たない」「だからお前は落ちこぼれなんだ」
周囲の嘲笑を浴びながらも、美しい魔法陣と合理的な理論の探求を続けていた彼は、ある日、ついに気づいてしまう。
――現代魔法こそが、古代魔法の“劣化版”であるという事実に。
これは、一人の“魔法オタク”が、禁断の知識を解き明かし、世界の常識を覆していく物語。
いつも彼を信じてくれる心優しい幼馴染のニコ。
プライドの高い現代魔法の天才で、高飛車なツンデレ令嬢のシャルロッテ。
人見知りだけど、こと魔道具に関しては右に出る者はいない天才職人のリリア。
そして、ロイの才能を見出す、少しクセのある大人たち。
個性的な仲間たちとの出会いを経て、彼の孤独な研究は、やがてチームの力へと変わっていく。
学内大会での衝撃的なデビュー、そして王都を襲う古代の超兵器「レギオン」との絶望的な戦い。
少年は、その頭脳と仲間との絆、そして現代の常識を覆す古代魔法で、次々と困難を乗り越え、やがて英雄へと成り上がっていく。
彼の本当の戦いは、まだ始まったばかりだ――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 20:31:16
61018文字
会話率:28%
魔導アカデミアでは、詠唱とイメージが全て。
その“常識”についていけず、「落ちこぼれ」の烙印を押された少年、ロイ・アンデシウス。
彼が唯一夢中になれたのは、誰もが見向きもしない、時代遅れで非効率とされる「古代魔法」の研究だけだった。
「役に立たない」「だからお前は落ちこぼれなんだ」
周囲の嘲笑を浴びながらも、美しい魔法陣と合理的な理論の探求を続けていた彼は、ある日、ついに気づいてしまう。
――現代魔法こそが、古代魔法の“劣化版”であるという事実に。
これは、一人の“魔法オタク”が、禁断の知識を解き明かし、世界の常識を覆していく物語。
いつも彼を信じてくれる心優しい幼馴染のニコ。
プライドの高い現代魔法の天才で、高飛車なツンデレ令嬢のシャルロッテ。
人見知りだけど、こと魔道具に関しては右に出る者はいない天才職人のリリア。
そして、ロイの才能を見出す、少しクセのある大人たち。
個性的な仲間たちとの出会いを経て、彼の孤独な研究は、やがてチームの力へと変わっていく。
学内大会での衝撃的なデビュー、そして王都を襲う古代の超兵器「レギオン」との絶望的な戦い。
少年は、その頭脳と仲間との絆、そして現代の常識を覆す古代魔法で、次々と困難を乗り越え、やがて英雄へと成り上がっていく。
彼の本当の戦いは、まだ始まったばかりだ――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 17:45:02
8513文字
会話率:25%
人間最強と謳われたレオン・ガルバルドは、20年間やってきた勇者を引退した。
人間と魔族が和平を結び、平和になった世で、普通の暮らしをしてみようと小さな家を購入。新生活を送ろうとした矢先、雨の中、ひとりの少女を拾う。
家出少女だと思っ
たその女の子は、なんと、勇者時代の宿敵である魔王ロレッタだった。
彼女はどうやら訳アリで、魔王城から家出してきたらしい。
実は人見知りで、陰キャ気質だった魔王ロレッタは、20年間も自分に挑戦し続けたレオンのことを「無愛想な自分に、いつも会いに来て構ってくれる友達」と認識していた。
他に行くアテのない彼女は、唯一の友達であるレオンのもとに押しかけてきたのである。
宿敵ではあったものの、因縁や憎しみがあったわけではない。
レオンは訳アリの彼女をなんだかんだと優しく受け入れる。
しかしふたりとも、料理も家事も下手。ロレッタに至っては、買い物の仕方すらわからない。
加えて、二人暮らしするには家は狭い。トイレもお風呂もない。ロレッタには服すら足りない。
大変だけれど、ふたりはなんだかんだ新たな生活を満喫していく。
人間最強と魔族最強のふたりが、時に四苦八苦、時にのんびり、時に無双しながら送る、ハートフルなセカンドライフ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 12:50:00
97105文字
会話率:53%
高校生になり数ヵ月。一学期ももうそろそろ終わりを告げる頃。
僕、田中僚太はクラスのマドンナとも言われ始めている立花凛花に呼び出された。クラスのマドンナといわれるだけあって彼女の顔は誰が見ても美人であり加えて勉強、スポーツができ更には性格も良
いと話題である。
それに対して僕はクラス屈指の陰キャポジである。
人見知りなのもあるが、何より通っていた中学校から遠い高校に来たため、たまたま同じ高校に来た一人の中学時代の友達しかいない。
そのため休み時間はその友人と話すか読書をして過ごすかという正に陰キャであった。
そんな僕にクラスのマドンナはというと、
「私と付き合ってくれませんか?」
この言葉から彼の平凡に終わると思われていた高校生活が平凡と言えなくなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 06:00:00
234128文字
会話率:35%
転校生の森下准一 人見知りであるがクラスの人気者の、池場浩二に話しかけられる。浩二は、准一や、クラスメイトの前では明るく振る舞っているがその裏には…
最終更新:2025-06-21 21:57:23
16267文字
会話率:12%
私立高天高校に成績トップの首席合格した俺、凪陸斗は入閣早々から学園長に呼ばれ、特待生でいる条件として、「この問題児達をどんな方法でも構わないから日本一にしてやってくれ」と強制的に頼まれてしまう。
陸斗は明らかにギャルな伊佐美琴、明らかにヤン
チャそうな須佐大喜、ウザい系イケメン月読亮、人見知りの激しい天野咲希、そして運動バカの木花和葉の五人の面倒を見ることに。
性格も考え方もバラバラな六人が一つの目標を目指そうとする青春物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 21:00:00
12262文字
会話率:48%
かの、悪徳成金商会の娘として有名な令嬢メルディア・ベルンハルトは夜会に参加をする度にとんでもない失敗をしてしまう。そんな事を重ねていくうちに、彼女には悪評が付き纏うようになった。高慢で人を見下すような態度の性悪成金令嬢、それがメルディアの知
らない場所で噂される悪評だったのだ。実際の彼女は泣き虫で臆病、おまけに人見知り。そんなメルディアが心を寄せるのは、三歳年下の執事の孫で、身分という壁が彼との幸せな未来が無いと告げているようなものだった。悲観にくれる毎日を過ごすが、運命の歯車は、一人の令嬢との出会いによって動き出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-13 00:00:00
138710文字
会話率:43%
王宮で下働きをしていたユードラは、突然公爵家の専属侍女として大抜擢される。
待遇がよすぎる就労条件を掲げられて飛びついたが、仕えるべき公爵はとんでもない変わり者だった!?
超絶人見知り公爵(32歳)と、ど根性お嬢様の当たって砕けろ☆ラブコメ
ディ。
※2016年辺りに小説家になろうに掲載していた作品の再掲載です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-21 22:00:00
160932文字
会話率:40%
パブリックイメージは最凶悪女。でも本当は……ただのドジっ子なんです(涙
椎名あかり、19歳。世間からは「性格まで悪女」と噂される悪役専門女優。でも本当の私は、人見知りで世話焼きなドジっ子。悪女イメージのせいでヒロイン役なんて夢のまた夢…だ
ったのに、ある日突然「次は清純派ヒロインで!」って言われて!? SNSでは匿名アカで本音を叫び、現場ではイケメン俳優の桜井さんにドキドキ…! 果たしてあかりは悪女の仮面を脱ぎ捨て、本当の笑顔でヒロインを演じられるの? 芸能界ドタバタラブコメ、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 18:25:35
64134文字
会話率:39%
登場人物
•真田 智貴(さなだ ともき)
文学部1年/男子校出身で恋愛経験ゼロ。妄想癖があり、何かと物語調で日常を語る癖がある。女子への接し方がまったく分からない。
•古賀 莉緒(こが りお)
文学部1年/真面目でおとなしいタイプだが、
感受性が豊かでよく詩やエッセイを書く。人見知りで不器用。実は智貴の言動に密かに好意を抱いている。
大学の文芸サークルで出会った二人は、互いに恋愛感情を持ちながらも、それをうまく伝えられず日々すれ違っていく。男子校出身で“女の子”という生き物がまったく理解できない智貴と、感情を表に出すのが苦手な莉緒。
智貴は、莉緒の何気ない言動を毎日「これはもしや脈ありなのでは!?」と妄想し、ノートに“日常の観察記録”として書きためる。
一方の莉緒も、智貴の奇妙だが誠実な距離感に好感を抱きつつ、なぜか一歩踏み出せない。
それぞれの「わからなさ」や「勘違い」が積み重なり、想いは空回りしていくが——
ある日、莉緒が書いた短編詩がサークルの朗読会で発表され、その中に“智貴にしかわからない暗号”が紛れていて……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 23:20:00
6290文字
会話率:14%
どこのだれか知らないし、名前も知らない。ただ同じ駅のホームで顔を合わせるだけの日々。
ちょっと先にあなたはいるのに、あなたはとても遠くにいる気がする。
心のもどかしさが私をおかしくする。
最終更新:2025-06-06 13:45:51
1226文字
会話率:0%
退屈な毎日を送る高校生、山口将希。
人見知りで友達も少ない彼は、この変わり映えのしない田舎町で、漠然と「いつか神様になれたら」と途方もない願いを抱いていた。
そんな彼の日常は、一人の転校生の登場で静かに、しかし劇的に動き出す
。
彼女の名前は、神崎葵。
見た人全てが息をのむほど美しい、けれど氷のように心を閉ざした少女。無表情で、誰とも言葉を交わそうとしない彼女に、クラスメイトたちは畏怖と揶揄を込めて、皮肉なあだ名をつけた――『神様』と。
だが彼女がその氷の仮面の裏に、過去のいじめによって負った深い傷を隠していることを、まだ誰も知らない。
おせっかいな幼なじみ・凛にも背中を押され、将希は謎めいた彼女の心を開こうと奔走する。それは、忘れかけていた小学生の頃の、森の神社での出会いへと繋がる運命の再会だとは知らずに。
少しずつ心を通わせる二人。しかし、彼らを待ち受けていたのは、芽生え始めた恋心、親友との切ない三角関係、そして葵の美しさへの嫉妬が生んだ、陰湿ないじめだった。
「神様になりたい」と願った少年は、皮肉にも「神様」と呼ばれる少女を救うことができるのか。
二人が、互いにとっての「本物の神様」を見つける時、いつか止まってしまった時間が動き出す。
これは一人の少年と一人の少女が、互いにとっての世界でたった一人の存在になるまでの、少し切なくて、どこまでも優しい物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 13:32:59
2752文字
会話率:23%