京都の名門国立大に通う二十歳の小鳥遊晴人は、学内掲示板で破格の深夜アルバイトを見つける。
〈夜間警備スタッフ急募 時給10,000円交通費全額支給〉
面接先は町外れにあるセキュリティ会社 バランシオ京都支部。
そこでは――
人の魂にはそ
れぞれ“重さ”があり、ときに均衡を失うこと
均衡が崩れれば、街ひとつを呑み込むほどの災厄が密かに発火すること
そして、守護霊をまったく持たない者〈ゼロホスト〉だけが、霊力武装〈霊装〉で災厄の芽を断てること
――が平然と語られていた。
晴人は、自らが稀少なゼロホストであると告げられ、
高時給の裏にある“世界の天秤を支える仕事”へ足を踏み入れる。
街に結界を張り、誰にも知られぬまま災厄の兆しを刈り取る夜勤――。
命の重さをどう量り、何を切り捨て、何を救うのか。
揺れる天秤の上で、晴人は「誰も犠牲にしない解」を探し続ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 21:57:39
42550文字
会話率:29%
「あたしの配属先、間違ってないですか……?」
政府公認特Aランクの鬼狩り事務所「紅屋」。場違いすぎる配属先に、あたしは呆然と呟いた。
*
あたしたち人間の脅威となる鬼がこの世界に出現し始めてから、早数十年。
強い力を持つ鬼に対抗
するべく、「鬼狩り」という仕事が生まれてからも早数十年。
その「鬼狩り」のなかでトップに君臨するのが、特Aランクだ。
鬼狩り育成校を落第ギリギリの成績で卒業したあたしにはまったく縁のない人たちだと思っていたのに、なぜか研修生として配属されることになってしまって――?
配属理由はまったく不明であるものの、配属された以上はがんばる以外に道はない。
藤子奈々、二十歳。今日から「鬼狩り」のお仕事スタートです。
桁違いの能力を持つ上司ふたりに振り回されながらも、一人前の鬼狩りを目指すべく、新人女子ががんばる話です。どうぞよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 21:30:00
110780文字
会話率:46%
かつて帝国の名門学園には、後に剣聖や賢者を輩出し、『至高の世代』と称された伝説のクラスがあった。
だが、その中でただ一人、歴史に名を刻むことのなかった少女——クルシナがいた。
「愚才」と揶揄され、才能ある仲間たちの影に埋もれながらも
、彼女はただひたすら研究に没頭していた。
しかし、そんな努力も虚しく、二十歳の誕生日に彼女は邸宅を襲った火災に巻き込まれ、彼女は無念の死を遂げてしまう。
——だが、彼女の運命はまだ終わらない。
彼女は、アルマという新たな名を与えられ、10年後の未来へと転生した。
かつては届かなかった理想も、未完に終わった研究も、今度こそ——。
過去の名誉も才能の有無も関係ない。
これは、無名の少女が、その才を開花させる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 22:00:00
27028文字
会話率:36%
私、イヴォン・ガザードはイライラしていた。
私の記念するべき二十歳の誕生日のエスコートを放棄し、自称恋人たちと戯れている大嫌いな婚約者と目が合ってしまったからだ。
勝ち誇った顔をしてるけど、それ、浮気だからな?
婚約を白紙に戻されて
も文句の言いようがないからな。
婚約者に群がる女たちの中でも一際目立つのが、パステルピンクのレースだらけのセンスのないドレスを着ているやつだ。私の義妹である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 17:45:32
3601文字
会話率:36%
二十歳の女子大生、高橋瑞穂は、ある日不慮の事故に巻き込まれてしまい突然命を落とした…はずだった。
目が覚めるとそこは異世界。
瑞穂が転生したのは白く透き通るような肌と繊細な声を持ったまるで純白の天使のような十八歳の少女、エレナだった。
エレナの両親はすでに病で他界し、彼女に残されたのは小さな探偵事務所ただ一つだけ。
数々の未解決事件の資料と両親と交流のあった変わり者の刑事から舞い込む依頼、街に漂う冷たく背筋の凍るような死の気配。
幼馴染のソーマと共に嘘と欲、秘密、狂気にまみれた異世界の闇を、残忍な殺人事件を儚き純白の天使は今日も暴く。
毎日7時、12時or17時の2話更新予定。
場合によっては1話、もしくは3話更新の可能性あり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 17:00:00
33948文字
会話率:41%
主人公「クロ」は背が低く童顔の二十歳であり、「人助けが趣味」な奇特な人間である。
彼は仕事中に倒れそのまま死亡、謎の異世界へと転生してしまう。
現実の知識及び創作物の知識を用いて、この「異世界」が何かを調べるが……
彼はこの異世界と同時に
、自らの「やるべき事」も理解する。
死と生が青き血にて交差する、謎に満ちた異世界ファンタジー。
ようこそ、「ラスール」へ。
「ラスールプロジェクト」では同一世界観で別主人公の小説を執筆予定です。
この小説では主に「ラスールとは何か」、「ラスールで暮らす人々の信念」についてを記述しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 21:00:00
91869文字
会話率:54%
裕福な家庭で育ったザルジーは二十歳のゲーマー。スローライフを送るため大学にも行かず、かといってニートでもなく。裕福だったがぼっち。親の寵愛を笠に着て我儘のし放題だった。それでも愛され続けたい彼は真面目に引っ越し業者でアルバイトをしながら社会
経験を積む。親の家督を継ぐための準備に入っていた。だが仕事先で引っ越し依頼の客たちにさらわれて、まさかの異世界転移に巻き込まれてしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 04:24:11
26725文字
会話率:38%
遙か昔、地球から太陽系の外に出た地球系人類は、数多ある銀河の各地の惑星に入植した。そして空白の時代を経て、人型戦略機でトイフェルと呼ばれる敵対的宇宙生物を倒しながら暮らしている。中立的な第三銀河の威球という惑星で、幹葉博士は発掘した人型戦
略機が動かないため、なんとか動かそうと試みていた。約二十歳年下の許婚である十三歳の美怜にはいい顔をされていない。(他のサイトにも掲載しています)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 18:26:42
5992文字
会話率:54%
ー今年で二十歳になるリバリアは
前世の自分の記憶を一部だけ思い出す
記憶を全て思い出すため
リバリアの旅が今始まるー
最終更新:2025-07-03 18:20:24
8878文字
会話率:96%
魔法を教える学園に通う、15歳の幼い魔女、空。
一人で過ごす趣味の時間をこよなく愛する彼女は、お気に入りの小説、【ヴェルの冒険】を読みながら、いつかこんな冒険をしてみたいと夢見ながらも、代わり映えのしない毎日を過ごしていた。
そんなある日、
彼女は、並行世界に魔法使いたちの世界が存在していることと、その世界への行き方を、先輩のグロリアとゾーイから教わる。
19世紀で時間が止まっているかのような魔法使いの世界、【AW】。
そこは、魔法使いや魔女、エルフや吸血鬼や妖精たちが、ユニコーンやドラゴン、スライムなどと共生する、平和な世界。
空は、すぐにその世界の虜になる。
彼女は、元の世界に戻ると、その世界での12時間が、元の世界での1時間であるということに気がつく。
もうすぐ冬休みが始まる。
期間は1ヶ月間。
【AW】では1年。
空は、冬休みを【AW】で過ごすことに決める。
1年間の旅。
日が上らない夜の街、粉雪が降り続ける冬の街、毎日が常夏の夏の街、毎日がハロウィーンの街、住民全員がタバコを吸っている煙の街……。
そこでしか見られない景色に心を奪われ、そこでしか味わえない料理に舌鼓を打ち、そして、様々な人々との出会いと別れを通じ、過ごした1年間。
その先に、彼女が見たものとは……。
空
主人公。15歳の魔女
グロリア
18歳の魔女
ゾーイ
700歳を超える魔女
ヴェル
元人間。異世界の英雄
クラリッサ
ヴェルのストーカー規制法をやっている魔女。クレイジーサイコレズという、あんまりな呼ばれ方で有名
ユアン、ノエル、フィリップ、マーク=マーチャント、ビルギッタ
セウェードゥン政府の旅人
ジェローム・フォンテーヌ
黒猫。魔法を扱える
この物語はフィクションです。実在する如何なる人物、団体、出来事と本作品は一切関係ありません。物語内では、日本の法律上で成人に達していない登場人物が飲酒喫煙をしておりますが、彼らは人間ではなく魔女です。公私における私のいかなる発言にも、私の作品にも、未成年者の飲酒喫煙を推奨する意図はありません。未成年者の飲酒喫煙には様々なリスクが伴います。お酒もタバコも二十歳からにしましょう。みんな自分の心と体を大事にしようね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 05:13:39
463228文字
会話率:38%
月絵国は大国に敗戦した。
戦後二十九年、大国人の血を引く天川希守は、大国人特有の黄色い髪と瞳のせいで社会から疎まれるようになる。しかし、希守は月絵国民として決してめげることなく、警察官となって国の平和に尽力する日々を過ごしていた。
特に希守は、怪盗トレジャーを逮捕することに情熱を燃やしており、予告状がある度に現地に赴いて奮闘しているのである
この日も美術館の絵を盗むという予告状が届いた。現地で警備をするも、残念ながら絵は盗まれてしまう。希守は逃走する怪盗トレジャーを追いかけていく。
途中、怪盗トレジャーが逃げ込んだ廃病院で、偶然にも誘拐事件の犯人に遭遇する。一時的にではあるが怪盗トレジャーと手を組み、誘拐犯を逮捕したのだった。
だがしかし、結局のところ肝心の怪盗トレジャーには逃げられてしまい、地団駄を踏む結果となったのである。
一方、怪盗トレジャーである鳥升宝美は、希守と幼少の頃に一緒に鬼ごっこをして遊んだかけがえのない思い出がある。希守はその後、大国人の父親が殺されて、地方に引っ越すという突然の別れ方をしたために、ずっと気にかけていた。
二十歳を過ぎた頃、希守が警察官になったことを知る。宝美はなんとしても希守に活躍してもらおうと、そして幼少の頃みたいにまた鬼ごっこをしたいと思い、怪盗トレジャーとなる決意をしたのである。
宝美の祖父は警察に絶大な力があり、あらゆる事件の情報を手に入れることができた。宝美はその情報から希守に活躍してもらえるだろう事件を選び、怪盗トレジャーとして追いかけっこをしながら国で起きているいろいろな事件を解決して、希守に手柄を立ててもらおうと日々画策しているのである。
そして今回も、希守を廃病院に導いて、見事に誘拐事件を解決させていた。これで髪と瞳の色で虐げられている希守の存在を、また一つ国民に認めさせることができたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 20:10:00
56365文字
会話率:41%
「樒(しきみ)の魔女」として名の知られた「私」こと守銭奴現代魔女・アシュタヤは、約二十年前、気まぐれに双子の人間の姉妹を拾った。人間はいい。そのまま眷属として育ててもいいし、いざと気に入らなければ食ってもいいのだ。そんな感じで拾い育てた姉妹
が、実は男兄弟で――?
そのまま二十歳になるまで育てた双子のミゲルとニコルは、果たして実に凶器的な美貌を持つ兄弟に育ってしまった。今や立派に魔術を会得し、家事や経営、薬草採取や薬の調合など、私生活にも抜群に秀でる息子二人は、母である私を片時も忘れずに溺愛してくれる。一方の私はその家族愛というものの豊かさに贅沢に苦悩する生活を送っていた。ああ私はなんて幸せなのかしら。こんなグレートな幸せを一人で囲っていていいんですか……。
そんな私の桃色吐息のバラ色生活は、魔女を追い詰め殺戮しようとする教会の異端審問官の来襲によって幕を閉じる。
どうやらその襲撃の背景には、魔女根絶を目論む地上最悪のアバズレ女「東の聖女」の思惑が潜んでいるようで――?
だがそんな世の中の流れなどどうでもいい。今の私には目的がある。それは強く美しく育った息子たちの嫁探しをし、野球の試合ができるぐらいの人数の孫に囲まれて暮らすことなのだ。その幸せ家族計画を邪魔するヤツなんて、私たち最強家族の敵じゃないんだぜ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 12:10:00
77316文字
会話率:34%
「ぶっひいいいいいいいいいいいいい! はァァァァァァンやっぱり神! この方は神! 尊い! 尊すぎてもう語彙力が追いつかなああああああああ!! ぶっひいいいいいいいいいいい!!」
私――聖女リプリー様の侍従を務めるアルフレッド・ヴァロンの仕
事は、「恋のときめき」によって霊力が増すリプリー様をときめかせる恋愛小説をその御下に届けること。様々な恋愛小説を読んではブヒブヒと喜び、聖女の霊力をだだ漏れにするリプリー様。中でも彼女のお気に入りなのが、いま巷でベストセラーとなっている逆ハーレム系学園恋愛小説『琥珀のエルミタージュ』でありました。
実は――この『琥珀のエルミタージュ』の作者である仮面作家ミス・フォークスの正体は私――アルフレッドなのです。それは数々の恋愛小説を届け、聖女リプリー様の心のツボを知って知って知り抜いた私だけが書くことのできる、聖女専用の恋愛小説なのでありました。
次は一体どんな展開にしてやろう、どんな風にして聖女様を喜ばせてあげようか――そう夢想する私に、二十歳になろうとするリプリー様が間もなく引退し、貴族に降嫁するという話が聞こえてきて――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-30 12:04:04
14166文字
会話率:22%
「樒(しきみ)の魔女」として名の知られた魔女・アシュタヤは、約二十年前、気まぐれに双子の人間の姉妹を拾った。人間はいい。そのまま眷属として育ててもいいし、いざと気に入らなければ食ってもいいのだ。そんな感じで拾い育てた姉妹が、実は男兄弟で――
?
そのまま二十歳になるまで育てた双子のミゲルとニコルは、実に凶器的な美兄弟に育った。立派に魔術を会得し、私生活にも秀でる息子二人は、母であるアシュタヤに絶えずこよない愛情を向け続ける。一方のアシュタヤはその家族愛の濃密さに身をよじり贅沢に苦悩する生活を送っていた。ああ私はなんて幸せなのかしら。こんなグレートな幸せを一人で囲っていていいのかしら……。
アシュタヤの桃色吐息のバラ色生活は、やがて魔女を追い詰め殺戮する異端審問官の来襲によって幕を閉じる。どうやらその襲撃の背景には、魔女根絶を目論む地上最悪のアバズレ女「東の聖女」の思惑が潜んでいるようで――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-17 12:00:00
13130文字
会話率:32%
前世で、上司に横領の罪を押し付けられ、拘置所内で死んだナル。
裕福な伯爵令嬢として異世界転生したけれど、なんと実家は、裏社会に精通した裏の権力者だった。
ナルが、『実父が悪事を働いた証拠』を刑部省の捜査官に渡したことがきっかけで、伯爵家は
つぶれ、身内すべてと関係者は斬首刑に処するという重すぎる刑罰がおりる。
ナルは当然だと、自らも斬首刑を受け入れるが……。
斬首刑の日に、なんで挙式!?
刑部省長官の奥方!?
二十歳以上年上の、冷徹かつ怜悧な旦那様のもとで。
十七歳(見た目。前世で二十八年の生活経験有)のナルは、三度目の人生を謳歌する!
真面目系主人公。歳の差。ファンタジー。前世の記憶持ち。
12/14 可能な範囲での修正終了。
最終章を新しく書き直し、完成次第、更新致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 00:00:00
576113文字
会話率:34%
二十歳の誕生日、俺は突然――逮捕された。
容疑は、なんと「盗墓の首謀者」?
田舎の風変わりな家族、口うるさい父、意味深な家訓。
「二十歳になるまでは、外に出るな」――その言葉の意味は、地獄のような運命の始まりだった。
生者と死者が交錯す
る村で、俺は“見える人間”として次々と怪異に巻き込まれていく。
女の幽霊にストーカーされ、紙人形が魂を持ち、先祖が夢でクレームを言ってくる!?
冗談みたいな展開の中に潜むのは、古来より伝わる本物の風水・相術・陰陽五行の知恵。
笑えるのに、なぜかゾッとする。
ふざけてるのに、どこかリアル。
そんな“冥界と現実の狭間”を綴る、新感覚リアル怪異譚!
見どころ
✦ 実在の風水・相術の知識をベースにした、本格的な“運命操作”描写
✦ 怪異とコメディが絶妙に交差する、クセになる語り口
✦ 田舎×伝承×呪術文化を舞台に展開する、現代×道術ミステリー
✦ 主人公の過去と血筋に隠された「禁忌の秘密」とは――?
読み始めたら止まらない、
この“ヘンな世界”の扉、開けてみませんか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 21:11:35
127350文字
会話率:16%
水島果圓(かえん)と井村瑞穂は中学の同級生。
二十歳から付き合い始めて数年後、夫婦になります。
果圓は小学五年生のときから眠っている間に、自分が知らないうちにノートに文字(漢字)が書かれているという体験を繰り返します。
この現象は彼の意志に
よらずに始まりました。そのため、どうやって止めたらいいかも分かりません。
ただし、瑞穂だけはこの現象の秘密に迫れる存在になります。
終わりは突然やってきます。予兆には気付けますが、その対処や選択や決断が正しいものかどうかは分かりません。結果は一つです。しかし、その捉え方は人それぞれです。
そんなことをテーマにして書いています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 20:59:11
122772文字
会話率:45%
二十歳の萌黄は、結婚初夜に夫と妹の不貞を目の当たりにする。
初夜を逃げた萌黄は、メイドとして使われ虐げられる日々。
倒れた彼女を救ったのは、夫の弟・海斗だった。
海斗は萌黄を『萌黄姉さん』と呼び、誰よりも優しく接してくれる。
そして彼が
案内した『汚れた蔵』は、実は魔道具師にとって最高の工房だったのだ。
萌黄には、かつて“匠姫”と称されたほどの魔道具技師としての才があった。
海斗との出会いが、その眠っていた才能と心を呼び覚ます――。
そして萌黄の心に芽生えたのは海斗への想い……初めての恋。
『萌黄姉さん』とわざと呼び、自分の感情を抑えている海斗。
しかし真白も、海斗へ激しい感情を抱いている様子。
純愛、狂愛……それぞれの愛が交錯する冠崎家。
最低の夫と、執着する妹に翻弄されながらも、萌黄は影工房で、新たな人生を取り戻すことができるのか?
◯咲花萌黄(さくはな・もえぎ)→冠崎萌黄
二十歳の控えめな性格の美しい娘。
縁談を妹の真白に決められ、嫁ぐ事になる。
子供の頃に『匠姫』と呼ばれる程『魔道具技師』としての才能があった。
◯冠崎海斗(かんざき・かいと)
十九歳の精悍な美青年。
魔道具技師としての勉強もしているが、祓魔騎士としての資格も持つ。
留学していたが、兄の結婚話を聞いて帰国した。
萌黄を『萌黄姉さん』と呼び、優しく接してくれる。
◯咲花真白(さくはな・ましろ)
十九歳の派手好きで男好き、我儘で凶暴な性格の娘。
姉である萌黄の縁談を勝手に決め、初夜で萌黄の夫を寝取った。
ただの嫌がらせではなく、何か魂胆があるようだ……。
◯冠崎陸一郎(かんざき・りくいちろう)
二十五歳の冷酷な男。
爬虫類のような冷たい瞳で、初夜に萌黄ではなく真白を抱いた。
その後も真白と一緒に、萌黄を虐げる。
萌黄を愛しているようにはとても見えないが……。
この作品はノベマ!様でも公開しコンテスト応募作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 22:32:05
29081文字
会話率:50%
二十歳にして、身長140の主人公は、異世界に転移してしまう。
そこは、身長平均2mの世界だった。
「見下すな~~~~!!」
しかし、魔法を使う魔力はまさかのゼロ。妖精にも嫌われている。
それでもお人好しの性格で、困っている人はほっとけ
ない。
だから、彼女の本質を見た者は、彼女を愛さずにはいられない!
小さな体で動き回り、やがて、世界から愛される少女のお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 19:06:00
495429文字
会話率:31%
思春期性動物症候群(アニマルバディシンドローム)、通称アニティドローム。これは、思春期を迎えた男女の心の病が蓄積された結果、動物の特徴などが現れる、とても奇妙な病。そんな病を二十歳を過ぎても治らない大八木椈は、己の経験から同じような学生の悩
みを晴らそうと、アニティドロームが集まる高校の教師となっ。あわよくば自分も症状を緩和出来ないかと願いながら、中々に癖の強いアニティドロームの生徒たちと織り成す、青春のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 19:00:00
30693文字
会話率:25%
二十歳の誕生日を迎えたバートリ家のご令嬢エリザベルは、吸血鬼の一族と誤解され、結婚相手が見つけられずにいた。
そんな中、宗主国の王から、隣国のワラキア公との結婚を勧められてしまった。
ワラキア公と言えば、敵味方関係なく串刺しにしてしまう、〝
串刺し公〟という異名があった。
そんな残酷な人物との結婚なんて絶対無理!!と思っていたエリザベルだったが、しぶしぶ嫁ぐことに。
嫁ぎ先で出会ったワラキア公は、なぜか牛の頭蓋骨を頭から被り、一言も喋ろうとしない。さらに、夜になると地下から竜の唸り声も聞こえて――!?
バートリ家の吸血姫(※誤解)と、ワラキアの串刺し公(※誤解)の、想定外の異類婚姻譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 00:00:00
120505文字
会話率:43%
お酒と結婚は、二十歳になってから!
※あらすじは、前作、入れ替わった僕達は、それでも恋をするを参照して頂けると助かります。
最終更新:2025-06-15 08:36:56
5631文字
会話率:48%