人は過つ。
それは必然だ。遺伝子に刻み込まれた必勝法。それを駆使した者のみが生き残った。
だがそれが本当に正しいのか?偶然の産物に支配された積み重ねが最も正しい選択だとそう言えるのだろうか。
しかし人はそれに反することができない。
論理、理屈、予想、勘。その全てがそれを否定しようとも、抗うことはできない。
人類は弊害として究極的な利己主義に囚われ続けている。ほんの些細な日常が失われることを恐れるあまり、簡単に他者を犠牲にする。
それが些細な日常ではなくなったら?今度は自意識を侵されようとしたら?
選択肢にあるのならば、やはり世界を犠牲にするのだろう。
人類は利他主義を敬愛する。決して叶わぬことへの羨望を抱く。泰平の最中、見せかけのそれに安堵する。
それらを理解しながらに人類はただ、緩やかに破滅を見つめている。
どうすることもできないのだ。それは調和を説き続けて今に至る歴史が証明している。
だからこそ。
人の条理に縛られぬ存在。
歴史が語るイレギュラー。
統一された絶対意思。
究極的に完成された利他主義。
人類を統べる××が必要なのだ。
××を妄信すればいいのだ。
××の元で平和の虚像を共有すればいいのだ。
そしてそんな××が隣人になれば虚像は永遠になると。
そう確信している。
だから私は。
××を創ることにした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 19:15:36
36800文字
会話率:39%
××町より、ココロの派遣を命じます。
繰り返します、××町より、ココロの派遣を命じます。
パラノイドの増殖を確認しました、直ちにココロの派遣を命じます。
いつからだろう、パラノイドがこの町を徘徊し始めたのは
どうしてココロが必要なほど落ち
ぶれてしまったんだ、かえりたい。
これは内なる闇に抗う者達による群像劇-
ココロをこめて、パラノイア・パラノイド折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 12:00:00
9759文字
会話率:13%
「俺はどうして産まれてきたんだろう」
20××年。
広大な土地である北海道から、同級生が修学旅行に旅立った。もはや癖のように数年来の悩みを復唱する、その土地に縛られた中学二年生の水樹。
年々、機械技術の進歩は目まぐるしかった。
学
校全体に暴雨機能のある送風機が展開される。
靴箱には除湿機能がつき、病院ではAIロボットが看護師に混ざって応対、電子カルテを作成できるようになった。
便利になった反面、廃れていくものもある。
それはもとより懸念されていた芸術面。絵、小説、写真などだ。そんな中、水樹は物珍しい登山写真家『マミ』の作品を見ることを心の拠り所にしていた。
同級生が旅立ったその日、部活動に勤しむ水樹は先生に頼まれた。それは、大荷物を一緒に運んでほしいという、何も不思議では無い雑用。
美術室に運び入れ、開放して目にしたのは、昨今世間に話題になっているAIロボット。
エルフを彷彿させる耳と、神秘的な中性色に目を奪われた水樹は、それに触れた。
「起動しました。個体名、Re:aru(リアル)です。アルとお呼びください。マスター」
※カクヨムにも同作品があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 12:01:30
51667文字
会話率:47%
男の周りには知らない人が見れば普通の日常が広がってると思うだろう。なんの不思議も面白味もないつまらない平凡な風景。
男の周りには知る人が見れば異常な日常が広がっていると思うだろう。不思議で不可思議で奇々怪界な異様な風景。
男の周りにはいつも
異常が付き纏う。
そんな男の特徴を彼女らに聞いてみよう。
[ 男の特徴を述べて下さい ]
あの人の髪は金色です。
あの人の身長は決して高くありません。
あの人の目は鋭いです。
あの人の瞳は感情を映しません。
あの人は遠慮がありません。
あの人は何を考えているのか分かりません。
あの人は他の人と違います。
あの人に変わる人はいません。
[ あなたたちにとって男は何ですか?]
私にとってあの人は……
異常に付き纏われる男と異常を纏う女達。
そんな彼らの異常で異様で異界な日常がこちらになります。
***
現在【幽霊女と駄菓子屋ばあちゃん】まで改稿・編集完了してます。まだ見落としはあるかもです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 10:00:24
83447文字
会話率:40%
種々の要因で落ちぶれたニホン国にて新たに開催された国際博覧会とは…
キーワード:
最終更新:2025-05-01 00:13:25
2390文字
会話率:100%
過去に置き去りにした「罪」と向き合ったとき、
訪れるのは救いか、破滅か。
究極の“入れ替わり”青春サスペンス…!
〖あらすじ〗
何事も“完璧”な人気者である円花はある日、隣のクラスの男子・優翔とともに階段を転落。目を覚ますと、なんと身
体が入れ替わっていた。優しかった態度が一変、彼の目的は過去に「あんなこと」をした円花に復讐することだったと判明する。しかし、円花は彼との間に何があったのかまったく思い出せない。このままじゃ自殺として“完璧”に殺される…? お互いの身体や人生を懸けた、暴き暴かれるスリリングな心理戦の行方は──。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 21:52:53
99596文字
会話率:27%
20××年。もうひとつの現実──VRMMOが普遍的なゲームになった世界で、佐野麻希という少年は気になっていたオープンワールド型クライムアクションの仮想現実PCゲームの世界へ入り込んだ。アルビノ美少女のスキンにしてみたり、中学の同級生で腐れ縁
な少女と再開したり、果てには〝この世界で手に入れたスキンや能力を現実世界に引き継げる〟最高レアのアイテムを引いたり……。しかしそんな愉快な夏休みは、やがて現実・仮想問わずにゲーム内で配布されるデジタル通貨を奪い合う抗争へと突入していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 22:12:08
19516文字
会話率:59%
クランディアにて、奴隷として趣味の悪い貴族に売られた少年××の奴隷生活とその後。
最終更新:2025-04-11 19:21:52
1295文字
会話率:5%
この世界、ステラには国が一つだけ存在する。国の名も世界の名前同様、ステラ。
この世界ステラが小さいわけではない。世界全てが一つの国なのだ。
そんな広大な土地を治めるのは『ポラリス』と呼ばれる羅針盤(王)と、その下につく『十二星座』と呼ばれる
十二人の臣下。その十三人を合わせてこの世界の『トップ』と呼ぶ。
ポラリスはこの世界に存在する四つの属性魔法全てを操ることが出来、更に上に立つ人間性も必要である。そして十二星座全員が認めた者しかなれない。この世界を治めるからには、条件も厳しくなるというもの。
そして十二星座は、それぞれの星座を襲名している人物から代々受け継がれるものである。ただし、それぞれ何かに秀でていなければならない。(まあ、主に戦闘面であるが)
そんな世界ステラで、初代に次いで有名な世代があった。小さい子から老人まで皆が知る世代。その名も『××の十二星座』。
その世代のことは小説や絵本などになってまで後世に根強く伝わっているくらいなのだから、相当の人気だったのだろう。
何故そこまで有名なのか。それは十三人とも美形揃いというのもあるが、この代の十二星座はとにかく世界が平和であることに力を注いでいたからだ。だからこそ、国民は当時の彼らを讃える。
これはその『××の十二星座』の時代のお話である。
───
※主要キャラ十二人は全員主人公が大好きです。しかし恋愛要素は多分無いと思われます。
※最初の『十二星座編』は主人公を抜いた主要キャラ目線で進みます。主人公目線は『一章』からです。
※異世界転生者(異世界語から現代語に翻訳できる人)はいません。なので物の名前は基本現代と同じです。
※一応主要キャラは十三人とも一人称が違います。分かりやすく書けるようには努めますが、誰が話しているか分からなくなったら一人称を見ていただけるとなんとなく分かるかと思います。
※一章よりあとは、話数に続いて名前が書いてある時はそのキャラ目線、それ以外はマロン目線となります。
※アルファポリス、カクヨム、ノベプラにも重複投稿しています。
※なろうに投稿し始めた時点で、他サイトで投稿していた時の題名と少し変わりましたが、中身は変わりません。他サイトでも題名を変更し、統一させました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-03 18:00:00
133539文字
会話率:52%
僕はオトモダチ五人とお化け屋敷と呼ばれている廃屋敷でかくれんぼをすることに。鬼になった僕、コウスケは隠れたオトモダチを探すために屋敷を彷徨くが、そこにいたのはオトモダチだったはずの……
最終更新:2021-07-12 21:08:16
14537文字
会話率:40%
大昔、とある土地をめぐり大きな戦があった。
その地には他所の土地より、資源が豊かで人々が暮らすには絶好的な環境。
どの国もその地を求め奪おうと侵略にきたがある青年により状況を変えた。
まるで戦神が舞い降りたようにたった一人で侵略者達を退け
、先住人達を守ったのだ。
その地に住む民は皆その青年を戦神の化身と崇め、その青年をこの地の王として祭り上げた。
青年は王となり己を削りながら民の為に心身を奉じる。
…だが、青年には大きな罪を隠していた
その罪はやがて世代へと受け継がれ大きな火種となる。
これは罪を受け継ぎし者達が運命に抗う物語。
※
主役は3人います。二人は最初から最強で、一人は普通です。
※※
魔法とか妖精はでませんが、色々と不思議な事が起こります。
(特に主役の一人が兎になります。兎種族でもありませんし、呪いが掛かっているわけでもありません。)
※※※
前作品『乙女ゲームのとおりにはさせません!』の番外編で出てきた主人公の××と友人を主役にしていますが、こちらは内容に繋がりがあるようでないです。
国名なども同じになりますが、全く別物なので初見様でもご覧いただけると思います。
(でも双方ともネタバレな処がありますのでご覧になる際はご注意ください。)
温かい目で読んで頂けると嬉しいです。
(今回も誤字脱字は多く発生するかもしれませんが、ご容赦願います。)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 20:56:50
371963文字
会話率:42%
人間不信のきらいがある魔女が行き倒れていた子供を拾い、欠けていた心が埋められていく
最終更新:2025-03-29 01:14:04
8767文字
会話率:11%
西暦40××年、地球外惑星の植民計画が進む中、人類は**「極限環境に適応した植物」を開発し、居住区域の拡大を試みていた。だが、ある日、植民地の一つである「アイオリス基地」**からの最後の通信は、謎めいた言葉だった。
「アジサイが咲いた」
最終更新:2025-03-13 21:14:40
4178文字
会話率:53%
一度死んだ少女××は、不思議な空間で龍の神に出会う。出会ってすぐに、彼の口から出たのはプロポーズ紛いな台詞。
自分と共に生きて欲しい。
そこは今まで生きてきた世界とは違い、龍という存在が普通の世界である。いわゆる異世界転生だ。
少女は死んだ
が、死にたかったわけではない。生きていたくなかったから死んだのだ。できることなら生きていたかった。普通の生活を享受して、普通に笑って、普通に誰かを愛したかった。
少女は龍神の誘いに乗った。彼女は一度死んでいるのだ。もしも嫌になれば、また死ねば良い。肩の荷が降りたように、気楽に考え、彼女は異世界へ旅立つ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-06 18:32:33
202256文字
会話率:43%
20××年2月1日。自宅から出られなくなってしまった男が残した日記の話。
最終更新:2025-03-03 21:22:12
1069文字
会話率:0%
公爵令嬢マーガレットは、彼女を疎んじる両親から、「呪われた王子」エドワードに嫁ぐことを命じられる。エドワードは近くにいる者に恐ろしい苦痛を自分の意思とは無関係に与えるという体質を持っていた。
誰も嫁ぎたがらないような相手だが、マーガレッ
トはなぜか乗り気だった。マーガレットはエドワードと幸せになることができるのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-25 19:06:11
10250文字
会話率:38%
20××年の日本。
異世界転生が増加する中、彼らを異世界送りにする「トラック運転手」の精神問題が巻き起こっていた。
それらを解決するために生まれた、異世界送りの専門人「転生トラック屋」
ひょんなことから「転生トラック屋」に就職することになっ
た水苔とその周りの日常。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-25 01:58:31
2205文字
会話率:63%
結婚式当日に前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢ペトラ。腹違いの妹の身代わりとしてあてがわれた政略結婚の相手は女嫌いで有名な冷徹公爵、リーンハルト・ディルガー。これは「お前を愛することはない」の前振りだと考えたペトラは思いっきりざまあをしてやろ
うと意気込んで初夜へ臨む。
しかし、リーンハルトはペトラの予想とは違い、彼女を溺愛するのであった。
これはドアマットヒロインが結婚を契機に幸せになる物語…………に見せかけた、××××の××の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 16:40:34
122936文字
会話率:39%
20××年第三次世界大戦は突然始まった、長き平和の世に平和ボケした日本人に戦争はその無慈悲な現実を叩きつけた。
侵略者は容赦なく街を焼き、奪い、殺した。佐伯遼佑もこの戦争で全てを失った、財産、仕事、友人そして家族を全てを失った遼佑は報復を誓
い戦場に向かい、そして失意の内に戦場で散った。
はずだったが・・・目覚めればそこは戦国乱世の真っ只中の越後の直江津の湊、越後長尾家の御用商人蔵田五郎左衛門の次男新次郎という7歳の少年に転生していた。
どうして?何が起こった?突然の事に混乱するも新次郎はあっさりと現実を受け止める
そして『日本を他のどの国にも負けない強く豊かな国にする!』
そう誓い戦国初期の日本を駆け抜ける事となる。
先ずは銭だ商売だ!よし儲かったさらに儲けろ新産業を興せ!よし銭が堪った、兵を雇え!人材が足りん探せ!
兵が集まった国を盗ろう!国を盗ったぞ内政だ!内政するのに人材が足りん雇え!
大体こんな話になります、主人公は基本現実主義者です、100人を救う為なら1人を犠牲にしますし、強敵に無理に挑むこともしません。為るべく最小の犠牲で天下を狙っております。ですので信長、謙信、信玄、秀吉等の戦国オールスタ-が主人公の陣営で活躍するかも・・・歴史モノとなってますがぶっちゃけファンタジーです、それでよろしい方はお読みになってなって頂けると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 10:16:06
130554文字
会話率:37%
小説家の青年・日向夏癸は、とある理由があって血の繋がらない少女・椎名茜と一緒に暮らしている。
茜は歳のわりに粗相が多いが、夏癸は保護者代わりとして彼女のことを大切に思っている。
二人の何気ない日常を描いた物語。
※おもらし、おねしょなどの
描写があるためR15に設定しております。お好きな方にお楽しみいただけたら幸いです。
この作品はpixiv、カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-08 22:21:56
188296文字
会話率:43%
『私の、いた場所。』
『それは、××の…で××られた、世…』
2018年に占いツクールで初めて(まともに)完結させた作品です。高校生の頃の感性を大事にしております(柔らかい言い方)。
最終更新:2025-01-29 08:00:00
6541文字
会話率:30%