異能を授かることなく生まれた真弥は、異能を持つ双子の妹と両親達に虐げられながら生きてきた。
山奥で愛犬ののぶと暮らすという夢を叶える為に必死になる。
そして、ある日不思議な鬼の男の子の出会いをする。
鬼の男の子は一人前になったら必ず迎えに来
ると約束をし、真弥の髪を結んでいた白い帯をその証として持ち去る。
月日が過ぎても真弥の環境は相変わらず。
そんなある日、鬼神から18歳の誕生日に満月の巫女を花嫁として捧げよと告げられる。
妹の代わりに生贄となった真弥は子犬ののぶと共に鬼神を待ち構える。
全てを諦めた真弥を迎えに来た鬼神・弘乃は彼女を見てもう一度会えたと感激する。
妹は必死に私が満月の巫女であり貴方に相応しい花嫁だと弘乃に訴えかけるも彼は相手にするどころか苛立ちを覚える。
思い通りにならないと知ると妹は真弥を罵り始めるが、それが弘乃の怒りを買い、生まれる前に浄化の異能を真弥から借りて生きながらえた事、妹が持っていた浄化の異能は本来の持ち主である真弥に返され、その挙句に妹は罰として業火の炎に焼かれて見るも無惨な姿になってしまう。
両親から妹を助けてくれと必死に懇願するが真弥は首を縦に降らなかった。真弥は自分を虐げてきた家族に訣別する。
弘乃からの溺愛に満ちた生活を送るようになった真弥は困惑すると同時に本当に自分が彼の花嫁になっていいのかと疑問を抱き、のぶと共に屋敷から飛び出す。
前々から夢であった、何のしがらみもなく山奥で大好きなのぶと楽しくひっそり暮らすという夢を叶えてやろうと決意した矢先に弘乃が目の前に現れる。
弘乃は、どうして自分の前からいなくなったのか、ずっと真弥と再会し想いを伝えるために鬼神になったと告げる。
その時、彼を追ってきた寧々は真弥に襲い掛かろうとするが、弘乃に返り打ちされ最期は真弥が発動した浄化の異能によって身体と魂と輪廻の鎖が千切られ、挙げ句の果てに人々の記憶からも完全に消えて苦しみながら死ぬ。
その後、弘乃の屋敷に帰って来た真弥は目を覚まし、弘乃は勿論、彼女の帰還を心待ちにしていた使用人達から手厚い介抱を受ける。
美しい紫色の藤の花に囲まれながら弘乃は、二度と逃げたいと思わせないぐらい幸せにする、真弥を脅かすモノは全員排除すると宣言する。
自分をここまで想ってくれていたのかと知った真弥は弘乃の気持ちに応えるように口付けをするのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 22:30:33
24850文字
会話率:32%
忘れられた魔法が、再び世界を満たし始めた時代。
王立アカデミーに、一人の「劣等生」がいた。彼女の名はエリアーヌ。旧態依然とした魔法理論に異を唱え、周囲から「異端者」と嘲笑される日々を送っていた。
だが、夜の帳が下りる時、彼女はもう一つの顔
を持つ――《翠玉の託宣者》。翠玉の仮面で素顔を隠し、失われたはずの超絶的な魔法で、王国を揺るがす難事件を次々と解決する、正体不明の英雄だ。
数万年前に崩壊した超文明「先駆者」。彼らが遺した二基の「魔法粒子発生装置」は、千年前に別の帝国が魔法を浪費し尽くして以来、再び千年もの時をかけ、世界を魔法の力で飽和させようとしていた。その「世界の歪み」に唯一気づき、対処できるのは、アカデミーでは誰にも理解されないエリアーヌの「異端」の知識だけ。彼女は、自分を嘲笑う人々が暮らす平和な日常を守るため、孤独な戦いを続けていた。
ギルドの最高難度依頼を一夜にして解決し、王国の深部に潜んでいた帝国の諜報機関を単独で壊滅させる。その圧倒的な功績により、《翠玉の託宣者》の名は、ギルドや王家から絶大な信頼を得ていく。しかし、その裏で、アカデミーでの彼女の立場はますます悪化し、ついに退学の危機にまで追い込まれてしまう。
なぜ、正当な才能が虐げられなければならないのか?
なぜ、真実から目を背ける者たちが、権威の座に居座り続けるのか?
その理不尽さが頂点に達した時、少女は決断する。偽りの学び舎に、訣別を告げることを。
一方、その頃。大陸の辺境では、もう一人の「天才」が、世界の法則を書き換えるほどの「奇跡」を、無邪気な遊びとして振りまいていた。《沈黙の厄災》と呼ばれるその現象を、腐敗した帝国の聡明な皇子・リオンが、世界の未来を変える鍵として追い始める。
やがて交わる、二つの太陽。
これは、自らの手で運命を切り拓く一人の少女と、世界そのものに愛されたもう一人の少女が、悠久の時の果てに、この世界に本当の輝きを取り戻す物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 21:10:57
7487文字
会話率:28%
訣別の時。
アグネスの目的は何だったのか?
最終更新:2025-04-11 13:17:26
5821文字
会話率:56%
私達は星を見た。輝き流れる星を見た。
もたらされたのは最初の奇跡。全てを繋ぐ新たな法則。
今は古き原初の記憶、人も神も知らぬ始まりの記憶。
けれども決して忘れてはならない。やがて訣別の日が訪れる。
その時のために、私はこれを此処に記そう。
〜北方神話序説・エイダの詩より引用〜
序章/辺境伯家の追放事情。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 21:10:00
61847文字
会話率:50%
婚約者と異母妹の裏切りを知った柚月は絶望し、自ら命を絶ったが気がつくと10年前に戻っていた。
何故戻ったかは分からないが、人生をやり直す機会を与えられたからと惨めな人生を歩まないよう行動を起こす。
疎遠だった母方の祖父母を頼り、自分を顧みな
い家族との訣別を進めていく。
そんなある日、鬼の血を引く一族の本家の跡取り、神宮寺孝臣との婚約話が持ち上がり…
他のサイトにも掲載してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-04 18:10:08
21439文字
会話率:43%
沙汰一は作家になるという夢を叶えるため、小説を書く日々を送っていた。
才能のなさを自覚し、十年間だれからも評価されず、それでも書き続ける男のあがいた軌跡。
最終更新:2024-11-20 22:14:56
6948文字
会話率:22%
紅い紫陽花の咲き誇る、古城のような屋敷で。
シャナは、屋敷の主であるグラッフルに救われ、ひっそりと暮らしていた。
穏やかで、甘やかな日々。
だが、残酷な記憶は、シャナの心と体を容赦なく蝕んでいく。
愛と憎しみ、欲望と恐怖が交錯する
中。
過去との訣別を求め、もがきながらも、シャナは誓う。
あなたのためなら、堕ちることさえ厭わない——。
※自身主催のユーザー自主企画【いけおぢ豊穣祭2】奉納作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-15 21:00:00
20085文字
会話率:29%
封印されていた魔王の魂は、一人の少女、アンジェリカの体を乗っ取り復活を果たした。
悪逆と非道の限りを尽くしたアンジェリカ、否、魔王に対し立ち上がったのは一人の少年、アルガリア。彼は、アンジェリカの実の兄であった。
戦いの果て、ついにアルガリ
アの手によって討たれた魔王。その最期の時になって、アンジェリカの意識は再び浮上するも、瞬きする間に肉体と共に死んでしまった――。
はずであった。
アンジェリカが目を覚ますと、そこにあったのは、久しぶりに見た青々とした植物、魔物ではない普通の動物、美しい外観を保ったままの城、そして五年前の姿をした兄だった。
過去に戻ったことを自覚したアンジェリカは、今度こそは魔王に乗っ取られてしまわないよう、そして兄に殺されてしまうことの無い様に、冷め切っている兄妹仲を熱々に取り持つことを決意する。
――私とお兄様の年齢差は五歳であり、五年後の私であるならば、誕生月の早い私の方が年上では?
そんな妹(姉)が過去の家族との形に訣別を告げるべく奔走する一つの奇跡が起こした物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-03 12:00:00
134462文字
会話率:31%
すべての道はローマに通ずるなら、きみとぼくのそれぞれの道もローマ経由。
最終更新:2024-01-12 07:00:00
344文字
会話率:0%
『いらだちと焦燥が胸から離れないこの見知らぬ感情に、憎しみという安直な感情の名前で言い表すのを、私はためらう。憎しみというのは、あまりにも愚かしく、そしてあまりにも軽々しいものだと私には思えたからだ。
それは、憎悪なのか羞悪か、はたまた嫉
妬か羨望なのか。』(本文より)
親友とそう思っていた相手との訣別と一つの憎しみ、そういったものを描いた純文学系の短編小説です。(まだ未完で、執筆中です。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-17 02:57:21
6491文字
会話率:23%
革新への道を選んだ配信者Kohは、三日月の夜に最高の幸せを実感する。
日本の伝統芸能を継承することが家族や師匠から強制された運命だった。定められた道に服従する代わりに、Kohは因習を抜け出し、異国で学んだ彼は独自の動画配信プラットフォーム
を立ち上げ、伝統芸術と現代テクノロジーを巧みに融合させる。伝統の枠を超えた若き起業家を描く掌編。
西暦2020年代の日本や西欧に似た架空の世界を舞台にしています。私の書いている他の物語と世界観を共有しているフィクションなので、現実と異なる部分はご海容ください。
今後連載版を書いたり、他サイトにも投稿したりする予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-08 06:51:25
1000文字
会話率:12%
16世紀、エリザベス朝の英国。
稀有なるルーン魔術の使い手である青年・クロムは、自らの過ちのために、自分が庇護していた少女・フィオナを災厄の魔神に変えてしまう。
彼女を救い出すためには手段を選ばないと誓ったクロムは、仇敵である異端審問
官・ターヤと協力し、それがきっかけでかつての仲間と訣別する。
魔神の魂に憑依されたフィオナの精神が崩壊する前に、クロムは彼女を救い出せるのか。
あるいは、クロムが使う禁呪に蝕まれ、彼自身が廃人になる方が早いのかもしれないが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-04 18:19:07
103431文字
会話率:41%
ロワールを解放し一路ラトラへと向かう勇人達。事態は加速し、あらゆる困難が一つになったかのように彼等に襲い掛かろうとしていた。
そしてまたもう一つ、隠されていた脅威が暗闇から彼等をじっと見つめている……
最終更新:2023-06-20 18:15:07
51005文字
会話率:60%
こちらの話は、『あなたの愛など要りません』の外伝となります。
メインキャラクターの一人、ランスロットの恋のお話です。
「女性は、花に似ていると思うんだ。水をやる様に愛情を注ぎ、大切に守り慈しむ。すると更に女性は美しく咲き誇るんだ」
そうランスロットに話したのは、ずっと側で自分と母を守ってくれていた叔父だった。
12歳という若さで、武の名門バームガウラス公爵家当主の座に着いたランスロット。
愛人宅に入り浸りの実父と訣別し、愛する母を守る道を選んだあの日から6年。
18歳になったランスロットに、ある令嬢との出会いが訪れる。
自分は、母を無視し続けた実父の様になるのではないか。
それとも、ずっと母を支え続けた叔父の様になれるのだろうか。
自分だけの花を見つける日が来る事を思いながら、それでもランスロットの心は不安に揺れた。
だが、そんな迷いや不安は一瞬で消える。
ヴィオレッタという少女の不遇を目の当たりにした時に ーーー
守りたい、助けたい、彼女にずっと笑っていてほしい。
ヴィオレッタの為に奔走するランスロットは、自分の内にあるこの感情が恋だとまだ気づかない。
※ アルファポリスさんでも連載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-20 20:08:40
205379文字
会話率:31%
『夢か現か』の続編
懲役を終えた主人公が刑務所の中で自分の人生を振り返り、長いヤクザ生活に訣別することを決める。
広域暴力団の会長はその事に賛成する。
主人公小田尊がヤクザ社会に入った理由は驚くべきものだった。
最終更新:2022-06-27 03:17:39
18172文字
会話率:22%
ヒーローになるため、自身の日常と訣別しようと団扇と戦う果崎春一。
満身創痍で帰り道につく春一に世界的に有名なヒーロー、死んだ筈のメジェドが襲いかかる。
その正体が幼馴染の少女、太宰勇であると知り、春一は動転する。
最終更新:2022-06-26 22:29:17
52240文字
会話率:39%
マサムネ・ヒナギクは、その堅物な性格を疎まれ、勇者(界層ダンジョンを探索するパーティのうち、その代表者を指す)のフェブレイから追放され、その際師匠から与えられた刀を破壊されてしまう。
街に帰る途中、行き倒れていたヌルレイン・クロームス
ミス(ヌル子)を助けたヒナギクは、鍛治師の名家の落ちこぼれであった彼女と共にパーティを結成。
それぞれで大きく環境を変える界層ダンジョンの先、第十界層で待つという師匠(スタイルがいいから全身タイツでも許されている節がある)と再会しボコボコにするため、ヌル子が一人前として認められるため、それからひとまず折られた刀を直すため、魔術を使えないヒナギクはその腕前と相棒ヌル子を頼りに立ちはだかる敵を倒していく。
道中、隠していたわけではないが女性であるとバレたり、見返すまでもなく落ちぶれた勇者フェブレイと訣別したり、一族に見放された亜竜ちゃんを拾ったり、たり、たり、たり……。
一振りの刀であるヒナギクと、その鍛治師のヌル子。寄る辺のない二人の一蓮托生・比翼連理の界層ダンジョン一刀両断恋愛劇。
ってことになりそうです
6話くらいで前パーティ勇者サイド、7話で性別開示描写の予定です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-06 22:59:39
40855文字
会話率:58%
数理的な魔法「数力(マティカ)」により様々な怪物(パズル)を討伐することで報酬を得られるフィロソフィ公国。数力(マティカ)を練り込んだ「数力石(マティカット)」を精製し、時に怪物(パズル)の狩猟に赴く高度な能力者は「数力者(マティカン)」
と呼ばれ、公国民の憧憬の対象であった。
あるとき、狩猟中の数力者の一団が奇妙な怪物に遭遇する。猪のような外見、顔面に菱形の毛柄、そして何より、複雑な鱗模様が目を引いた。どうやら鱗を四色以内でバラバラに塗り分けることで狩れるようだ。個体討伐は比較的容易だったが、数が多すぎる! 数力者らは一時撤収し、新たなる怪物(パズル)─「四色問題(フォーカラーズ)」の発見を首長に報告した。
一方、数力とは異なる独自能力「着脱(フェッチ)」を利用した舞台公演を生業としている芸人一座、ランゲジーズ。着脱は物体を正確に遠隔操作するだけの単純な能力だが、技を磨けば複数の物体を高速操作する演舞も可能である。
四色問題の討伐に難航していた数力者の一部が、ランゲジーズ一座に協力を要請。試行錯誤を経て練りこんだ数力「放電(ディスチャージ)」と着脱の連携により、ついに四色問題の完全討伐を果たす。
しかし、この討伐成功の報に接する他の数力者らの反応は──
──それは、数学的証明なのか?
一九七六年、当時まだ黎明期だったコンピュータによる「解決」を巡って数学界に一大論争を巻き起こした「四色問題」。問題の提起から解決まで百二十四年にわたる数学者たちの矜持と協力と訣別が織りなす苦悩と挫折と興奮に満ちた歴史を下敷きに、実在の数学者やコンピュータ言語をモデルとしたキャラクター達が躍動する数学ファンタジー。
【補記】
この作品は、
・電撃小説大賞に落選したテキストを一部改訂し、挿絵を増補したフィクションです。
・挿絵の表示を推奨します。
・縦書きに対応しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-17 00:00:00
27956文字
会話率:64%
知らない島で、1人の少女と出会った少年は、やがて島の秘密、少女の秘密にたどり着く。
その時、少年は決断する。今まで逃げてばかりだった自分と訣別するために。
最終更新:2022-01-18 23:24:38
61501文字
会話率:33%
「鬼は内!」
祖父が節分に放った言葉で、一人の青鬼と繋がった縁。その縁に救われ大人になった少女は、ある月の晩、その縁との訣別を決意する。
最終更新:2020-12-05 00:00:00
1000文字
会話率:79%