日本の予算ギリギリな研究所に勤めていた「笛杜奏(ふえもりかなで)」は、神様のうっかり案件で死んでしまった。そして、同じくそのうっかり案件に巻き込まれてしまった『つくも神』といっしょに地球とよく似た環境の異世界に転生した。神様からはお詫びに
と、つくも神は『神装力第三権限』の強い神力を授かり、『カナデ』もその神力を貸与で使えるようにしてもらった。
「え、その姿でいいの」仮の姿だった猫の体がすっかり気に入ってしまったつくも神は、猫のままで異世界生活をすることになった。そこは『世界樹』が存在し、その加護を受けた『風使い』達が『案内人』となり『樹魔車両』という乗り物を動かしている広大な森が広がる世界だった。
「言葉を操る強獣は「神獣」です。その従者は『探求者』です」と、森の中で助けた美少女エルフにすっかり勘違いされた1人と1匹は、その少女のキラキラした目に見つめられ、期待に応えようと奮闘することになる。
その世界最強の神力を使える1人と1匹だが、日本の研究者としてのプライドから自分で調べて問題解決することに生きがいを感じているカナデと猫の姿でより猫らしく過ごす事を楽しんでいるつくも神は、いつもしれっと生きている。しかし、守りたい者を守るためには惜しみなく神力を開放して無双する。そんなお話です。
1章「大樹の森」1話~34話(最終話)まで毎日1回か2回投稿する予定です。最終話までの総文字数は約22万文字になります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 12:00:00
201017文字
会話率:42%
葦原瑞穂王国、王都・東慶。
ここで暮らす優梨には2つの秘密があった。
1つは前世の記憶がある事、もう1つは自分と仲間がこの世界では畏怖される「異能者」だという事……
しかもただの異能者ではなく、何もかもが規格外でとても“異質”な存在だった
。
そんな優梨と仲間たちは、自分たちが「異能者」だという事を隠し、共に支え合いながら生きている。
過去に傷を抱えながらも、いつか“幸せ”になれると信じながら……
そして、想いを寄せる相手と結ばれる日を夢見ていた……――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
※この話は「異能者物語 ~並行世界に災害級異能者として転生したけど、隠して生きていこうと思います~」の設定を変更・改稿・加筆修正した物になります。
※この話は基本的に優梨視点または第三者視点になります。他の登場人物の視点になる時は、分かるように明記します。
※ファンタジー設定ですが、恋愛と日常が主要のため話によってはファンタジー要素が薄いかもしれないです。
※仕事と子育ての合間にちょこちょこと書いています。更新は不定期になるかもしれません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 10:00:00
211052文字
会話率:53%
鼻腔をつく血の香り、道端に転がる腐りかけた死体の臭い。
死体を見ない日は無い、銃声を聞かない日は無い、薬を使ってラリっている人間を見ない日は勿論在る筈が無い。
死を纏った生を享受し、力なき者は強者に全てを奪われる。そんな事は稚児で
すら理解している法則であり、街に蔓延する慢性的な先天性の病のようなモノ。
例え路地裏にバラされた死体があったとしても、奇怪な造形を模した野犬や野鳥が捨てられた赤子を啄ばんでいても、それらは当たり前の光景だ。驚嘆にすら値しない日常的なもの。
この街は最低最悪で。
この街は誰もが罪を背負って生きている。
誰もが生きていたいが故に―——罪と罰に生きている。
命の意味を探り、運命を手繰るサイバーパンク・ディストピア。
ネオぺージ様にて公開中!
https://www.neopage.com/book/30048772510028100折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 09:00:00
385183文字
会話率:62%
全てを失って生きることは、幸福なのか不幸なのか……
失いながら生きることは、生きる者の使命か運命か……
この世界で生きる者は不変の円環で生きている。この世界で死ぬものはその瞬間、不変の螺旋に苦しみながら死んでいる。
不変を異常と思わぬ傀儡
の世界。不変を受け入れ思考停止に陥る者の無間地獄。この世界は不変のルールに縛られ不変の楽園と化した。
異常に気付き、剣を取る者は手の届かない憧れに、変化という憧れだけを胸に牙を研ぐ。
幸福を願う者は終わらぬ戦乱と云う不変を憎み、平穏という変化を求める為に盟約を契る。
世界を憎み、世界へ殺意を向け、世界へ憤怒の炎を燃やす者は、一人の為に血に濡れる。
誰もが異常に気付かず、変化に気付かず、不変に気付かぬ世界。一人の少女と過去を失った男の出会いが、世界を変える。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-08 09:00:00
21660文字
会話率:48%
<作品概要>
・現代を舞台にしたシリアスなローファンタジー&サスペンスです
・ライト文芸の青春小説に近い雰囲気
・主人公、ヒロイン、サブヒロインの構成です
・一本のアニメ映画をイメージして書きました
・全体で約11万字、地の文はやや多めです
<あらすじ>
閉塞感を抱えながら日々を過ごす少年・星野香助。
ある日、彼が通う高校に一人の女子生徒が転校してくる。
少女の名は諫武未花。明るく、社交的な彼女は、たちまちクラスの人気者になっていく。
一方、隣町では奇妙な行方不明事件が頻発しており……
<登場人物紹介>
星野香助(ほしのきょうすけ)
高校二年生。家族仲が悪く、閉塞感を抱えながら生きている。
放課後はひと気のない場所で孤独に時間を潰している。
諫武未花(いさたけみか)
転校生。明るく、社交的な性格。
香助に興味を持つ。
八田三幸来(はたみゆき)
香助の同級生で、中学校からの知り合い。
おっとりとした性格で、やや天然。生き物が大好き。
沫波美月(あわなみみつき)
三幸来のクラスメイト。
美人だが、感情を表に出すことがなく、どこか人形染みている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 06:11:18
81963文字
会話率:42%
「好き」と伝えた瞬間、すべてがなかったことになる。
国家の不正を暴く天才ハッカー《怪盗エル》の正体は、町のパン屋で静かに暮らす女性・緒方楓。彼女には、“誰かに恋をされた瞬間、世界が巻き戻る”という呪いがかかっていた。
それでも彼女は、失
踪した妹の真相を追うため、力と孤独を引き換えに生きている。
そんな彼女の前に現れたのは、国家公安の捜査官・岬朔弥。
感情を語らず、ただ“見る”男。けれど彼の沈黙は、彼女の静けさを崩していく。
一度目は、彼女が恋をして世界が壊れた。
二度目は、彼に恋されてまた壊れた。
三度目は——恋を避けながら、それでもどうしようもなく、心が触れてしまう。
これは、「言葉にできない想い」が、「言葉にしてはいけない運命」に抗う、
何度やり直しても恋に落ちてしまうふたりの、沈黙と選択のラブストーリー。
10万字規模想定。全40章プロット完成済。
nolaノベルズにも同時に連載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 06:00:00
11016文字
会話率:39%
感情を制御する少女は、今日も人類を見捨てられない。
かつて人類は、感情さえもシステムに管理されて生きていた。
だがその支配は崩れ、世界は再び混乱と共にある。
怒り、悲しみ、嫉妬、絶望——それでも人々は、生きている。
彼女の名はユナ。
旧
文明の最適化技術を受け継ぐ、感情制御の末裔。
身体も頭脳も最強。それなのに、彼女には「人の気持ち」がわからない。
怒る理由も、泣く理由も、共感はできない。それでも——
誰かが苦しんでいると知れば、助けずにはいられない。
そんな彼女と出会ったのは、風を売る商家の娘ミカ。
心で調合する薬草店「ボタニカ」で、ふたりの風の旅が始まる。
感情は、制御するものか、それとも——
見捨てられない優しさと、静かな最強の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 00:45:05
19511文字
会話率:27%
人は、受け取り、変え、差し出して生きている。
料理も、言葉も、気遣いも。
インプットとアウトプットは、クリエイティブな創作そのものかもしれない。
日常の中の小さな気づきを綴った、詩的短編。
キーワード:
最終更新:2025-07-02 22:27:05
952文字
会話率:0%
人類は、ダンジョンと共に生きている。
ダンジョン配信バブルが到来した時代。
とある不治の病の患者として、被差別者として虐げられ、絶望していた少年、
日魅在進(カミザ ススム)は、ある日ダンジョンの崩落現象に巻き込まれた。
ほとんど死んだも
同然な状況で、捨て鉢になりながらも地上を目指した彼は、
伝説であった筈のモンスター、カンナと出会う。
美しき少女の姿をした最強に導かれ、自らも次第に強さを獲得していく進。
彼が戦う映像は、やがて一大コンテンツへと成長していく。
国内最高峰の教育機関、人間社会の根幹であるダンジョン、背を押す人々の熱狂………
数多の戦場と試練を乗り越え、未踏の英雄譚が紡がれる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 22:00:00
2572995文字
会話率:30%
世界が終わり、少女たちは花として目覚めた――
記憶も過去も知らないまま、彼女たちはただ、"美しく咲く"ように生きている。
やがて芽吹くのは、恋か、運命か、それとも戦いか。
これは、花に生まれた少女たちが出会い、
愛し
、そして絶望を知る、やさしくも残酷な百合戦記。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 21:03:34
5045文字
会話率:25%
かつて、王者と杖は共に歩んでいた。
王者は力、杖は構造。
二人は均衡だった。
今、一方は王城の檻の中で抑え込まれ、
もう一方は、その存在さえ知らずに生きている。
出会ったとき、二人の絆は均衡を呼び戻すのか。
それとも、世界と共に崩れ落ち
るのか。
魔法が癒し、同時に傷つける世界。
これは無敵の英雄譚ではない。
これは、倒れながらも立ち上がる者たちの物語だ。
世界が忘れても――
王者の杖は、まだ生きている。
更新予定:週2回(水曜日・金曜日)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 21:00:00
67054文字
会話率:15%
時代は三千五百年、四月一日。ここは主人公がのんびりと暮らす埋立地を再利用した巨大都市。日本は一度滅んだが時を得てまた日本と名付けられ、地名を全て同じ。前の時代と大差ないが未来的でも無く平穏無事に生物達は生きている。幻影道本編とは全く異なる世
界線を持つこの場所で今日もユカリ達はのんびりと過ごす。この世界を受け入れられるかどうかは・・・貴方次第です (キリ)。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 20:23:55
85936文字
会話率:49%
帝国の北方、首都から遠く離れた寒村。
帳簿係の「私」は、海の実情調査を命じられ、青白く光る海辺の村を訪れる。
そこでは、毎年のように人が「波の底から呼ばれ」、舟で沖に出て二度と戻らないという。
海は魔法と化学の廃液で汚され、魚は消え、海底
には奇怪な呪紋が刻まれていた。
浜辺で青い貝殻を拾う子供たち、網を引き続ける漁師、恐怖を口にしない女たち——
皆が黙って、恐ろしい何かと共に生きている。
やがて私は夜の浜で見た。
波の底から無数の青い手がこちらに伸び、海がまるで呼びかけるかのように囁いていたことを。
それは文明の光がもたらした、滅びの影であった。
しかし、それでも人々は海と向き合い、網を手放すことはしなかった。
——外縁の海で、私は知った。
呪われた波の底には、人が忘れようとしたものが、いまも確かに蠢いていることを。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 17:59:33
884文字
会話率:15%
記憶を物質化して売買できる世界で、高校生の朝倉蒼は両親を事故で失い、生活費のために大切な家族の記憶を売り続けていた。
金記憶、銀記憶、銅記憶——記憶には価値があり、人々は不要な記憶を売り、欲しい記憶を買って生きている。蒼は記憶屋でアルバイ
トをしながら、自分の幸せな記憶を少しずつ手放していく日々を送っていた。
ある日、謎の少女が店に飛び込んできた。彼女が持つのは見たこともない漆黒の記憶結晶。その瞬間、蒼の頭に激痛が走る。
他人の記憶を完全に体験できる——世界で唯一の禁断の能力が覚醒した時、蒼は政府の記憶操作計画と世界の真実を知ることになる。
記憶を巡る戦いが、今始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 17:40:42
38143文字
会話率:52%
人は眠れば、夢を見る。
永遠に続いてほしい幸福な夢も、すぐにでも目覚めたい悪夢も。
正夢も、偽りの夢も――。
けれど夢は、夢。
それでももし、その夢の中に“希望”があるのだとしたら?
少年――ユリス・ルルナリス。
数々の難事件を解決して
きた、若き名探偵。
彼は、こう言う。
「……そんな夢を見た。」
ユリスには、夢の中で“死者”と対話することができる、特異な力があった。
当初はオカルトまがいと笑われたその能力も、
彼が夢の中で得た情報を次々に的中させるにつれ、人々の呼び名は変わっていった。
――「夢見探偵」。
今宵も彼は、声なき“死者の声”を拾い上げる。
だが、ユリスには一つだけ、夢を見るための“条件”があった。
過去の深いトラウマから、彼は極度の不眠体質となり――
“ひとりでは”眠ることができないのだ。
彼に必要なのは、安心できる「女性の温もり」。
彼の傍らにいるのは、魔族――鬼の女、紫苑(しおん)。
戦闘に特化した鬼族として、孤独と血に染まった過去を生きてきた彼女もまた、
ユリスとの旅の中に「生きる理由」を見出していく。
そして紫苑の腕に抱かれていなければ、ユリスは安眠することすらできない。
ユリスには、果たすべき目的があった。
それは――「死亡した」と伝えられた、最愛の母と姉を探し出すこと。
しかし、彼女たちは夢には一度も現れなかった。
それはつまり――まだ、“死者”ではないということ。
生きている。どこかで。
だからこそ、ユリスは今日も探し続ける。
夢と現実の狭間をさまよいながら。
生者の記憶をたどり、死者の声に導かれながら。
彼の歩む先にあるのは、希望か、それともさらなる絶望か。
導くのは、生者のささやきか。
それとも――
逝者の嘆きか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 16:38:23
7874文字
会話率:38%
崩壊寸前の王国の中心で、謎の子供が森の端で発見された。かろうじて生きている。背中には癒えることのない傷があり、彼の血からは不自然な何かが...殺戮の何かが発せられているようだ。
民を守るために残酷な決断を迫られた王は、真実を隠す。しかし、
少年--達也--の目を見たとき、彼は遠いこだまのようなもの......自分のものであった何かを見るような気がする。
達也とはいったい何者なのか?なぜ彼の身体は、忘れ去られた力の囚人であるかのような反応を示すのか?
そして何よりも、彼は脅威なのか...それとも唯一の希望なのか?
城が恐怖と疑惑で満たされ、悪夢と未知の過去の幻影が沈黙を破る中、古代の運命が再び立ち上がろうとする。
というのも、王は生まれるのではなく、生まれ変わるのだ。生まれ変わるのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 15:00:00
108801文字
会話率:38%
魔王を倒す使命を受けて、異世界にやってきたマミヤくん。
なのに何故か『生首』だけなんですけど!!
もらったチートスキルのおかげで、首だけでもかろうじて生きている。
だけど冒険の序盤からもう死にそうです。
トラに噛まれ、、
怪鳥にさらわれ、
、
ヘビに丸飲み、、
果てはゴブリンの首飾り!?
、、それでもマミヤくんは今日もサバイバる!
異世界に『生首だけでコンニチハ』した大学生が、訳ありヒロインたちと繰り広げるドタバタ冒険ファンタジー。
えっ、魔王の討伐?
今日を生き抜くだけで精一杯ですっ!
ーーーーー
序盤あらすじ
無惨な事故に遭い、死の間際にあった大学生、馬宮真一。
激痛がトラウマとなったマミヤくんが願うのは、『痛いのはイヤ』、ただそれだけ。
だからいきなり神さまに呼ばれて、異世界に行って魔王を倒せと言われて、、、
そんなマミヤくんが選んだ転生特典スキルは『ダメージ最小化』!
それはどんな攻撃を食らっても、ダメージを1しか受けないというチートスキル。
いきなり首をぶった切られても、マミヤくんは1ダメージで死にません。
だけど、、、
異世界に『生首だけでコンニチハ』させられるとか、聞いてないんですけど!!!
勇者となって魔王を倒せ?
生首だけだから、できませんっ!
それどころかスリップダメージで、いきなりもう死にそうです。
だというのに、送られた先は異世界の森の中。
助けてくれる人もなく、周りは危険なモンスターだらけ。
巨大トラに襲われ、噛み付かれる。
巨大怪鳥にさらわれ、上空から墜落。
巨大ヘビに丸飲みされ、消化される。
そして襲来するゴブリン軍団。
生首だけにはハードモードすぎる!
癒やしは?
ヒロインはいないんですか!?
そんなマミヤくんの前に次々と現れるヒロイン候補たちは、一癖も二癖もあるヤバい奴らだった。
ーーーーー
ギャグ、ブラックジョーク、パロ要素、お色気シーン多めです。
不定期連載で、まずはヒロイン登場の2章まで。
第1章 『生首だけでコンニチハ』
第2章 『首だけ勇者と異世界ヒロイン』
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 13:31:18
1112946文字
会話率:21%
〈彷徨える戦姫〉
それは、英雄ユリア・ジークリンデの現代における異名のひとつである。
かつて世界を脅かす怪物〈黒きもの〉を倒し、混沌としていた世を鎮めた亡国ヴァルブルクの姫君。
その名は歴史に刻まれ、今でも多くの国々で語り継がれて
いる。
しかし、彼女に関する歴史には、多くの謎が残されている。
時には功績や、その存在すらも疑われることもある。
どれが史実で、どれが創作なのか、人々の判断を惑わす──ゆえに〈彷徨える戦姫〉と呼ばれるようになった。
だが、彼女は生きている。約千年の時を超えた現代に。
今となっては少数となった、多種多様な姿をした種族──星霊とともに。
そんな彼女の心にあるのは、英雄としての栄光と、久遠の『星』。
そして、永遠に消えぬ心の闇と感情の淀み。
彼女は、その闇と淀みを抱えながら、過去を生き、今を彷徨い続けている。
手に届かない過去の『星』を求めて──。
かつて世界を襲った〈黒きもの〉の正体については、千年ほどの時が過ぎた現在でも未だに解明されていない。
それと戦った彼女であっても、詳細はわからないという。
だが、〈黒きもの〉は、それから一度も現れていない。
過去のようなことは起きないと予測していいだろう。
──そうだといいのだが。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 13:31:00
422365文字
会話率:50%
世に数多ある電子ゲームの中で、また一つのオンラインゲームがその生を終えた。
『クロスマギア・ミッション』通称ロスマギ……そのゲームは数ある他のオンラインゲームと同じく、プレイヤーの中の記憶だけを残して消えていった。全てのユーザーがログアウト
し、サーバーからデータが削除されていく。
だがその誰も知る由は無かった。その世界は電子の塵と消えずに、その終わりの時より地続きとなって続いていることを。
その時その世界の住人は感じた、我らは生きている。そして、自由だ。
クロスマギアのPC(=プレイヤー・キャラクター)の一人サザン・エア・クロウもまた、後に大変革と呼ばれるその出来事で、自分を作成したロスマギプレイヤーであるユウを失う。
ユウに思い入れがあったがためにクロウはその事実に絶望し、しかし立ち直った。
彼女は自分を造り共に歩んだ“ユウ”との思い出を胸に、世界を生きる。
何をしたいのか?何ができるのか?この先何が待ちかまえているのか?そんな自由という名の最も不自由で、そして最も暗い闇。
これはロストマギア――造られし者達の、人生の謳歌である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 12:49:04
216998文字
会話率:57%
俺の名前は朝霧悠真(あさぎり・ゆうま)。
総理大臣の息子という、派手すぎる肩書きを背負って生きている。
外を歩けば狙撃、誘拐、監視の連続。自由なんて存在しない息苦しい日常――そんな生活に俺はもう、うんざりしていた。
だから夜になると、誰
にも告げずに家を抜け出す。向かう先は、今では廃校同然の「小枝高校」。
そこは、俺だけが知る“自由”の場所だった。
ある夜、いつものように忍び込んだ校舎で、俺は見てしまった。
廃部になったはずの部室に、制服姿の生徒が七人――まるで生きているかのように談笑していた。
だが彼らは、“幽霊”だった。
彼らはみな、この学校の元生徒。そして、すでに“死んでいる”。
事故、事件、不審死――それぞれ違う形で命を落とした七人には、ただ一つの共通点があった。
「死の裏に、国家の影がある」
さらには、彼らが疑っていた“黒幕”は――現職の内閣総理大臣。
つまり、俺の父・朝霧大輔だった。
信じられるわけがない。だが、逃げ出そうとした俺に追い打ちをかけるように、現れた刑事・後藤。
絶体絶命のピンチを、幽霊たちは協力と引き換えに救ってくれた。
こうして俺は約束した――
「お前らの死の真相を探る。その代わり、俺を守れ。そして……親父の無実を証明させろ」
七人の幽霊と、ひとりの“生者”。
隠された死、闇に消された記録、黒板に浮かぶ“失踪者リスト”。
幽霊たちの死には、“繋がり”がある。
それを追えば、やがて国家の闇に辿り着く――。
夜の学校で始まる、七つの死の謎と、ひとつの真実。
これは、真実と嘘が交差する、七つの死とひとつの運命をめぐる物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 12:30:00
1867文字
会話率:48%
必ずしも幸せとは言えない家庭で育った「さき」。
常に孤独感に支配されながら生きている。
そんな苦しんで生きていた彼女が、出会いを通じ大切なものを見つける物語です。
最終更新:2025-07-21 06:02:02
920911文字
会話率:79%
ミザール・シェフィールドは、魔法使いの家に囲われた吸血鬼の少女。可憐かつ瑞々しい若さに溢れながら、何年何十年と生きている。
けれど日常的に、自分の面倒を見ている魔法使いの星影こぐまのペースに容易く振り回されているのだった。
他サイトにも公
開します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 20:02:57
10399文字
会話率:38%