「あんたもしかして泳げんと?まったく、男なんに情けなかね!」
彼女が僕にかけた、最初の言葉だった。
自称進学校に通う「凪(ナギ)」はどこか非日常を夢見ながら退屈な日々を送っていた。
迎えた夏休み、両親の海外赴任をきっかけに、北九州・門
司港の遠い親戚のもとへ預けられる。
そこで出会ったのは『子供向けのおとぎ話』として誰も信じない『宝島伝説』を信じ、玄界灘の先への航海を企む勝ち気な少女「暁(アキラ)」だった。
錨を上げるのは平凡な少年と変わり者の少女。
真逆な性格の二人による、ひと夏をかけた冒険が始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-06 21:55:39
26006文字
会話率:42%
「あんたもしかして泳げんと?まったく、男なんに情けなかね!」
彼女が僕にかけた、最初の言葉だった。
自称進学校に通う「凪(ナギ)」はどこか非日常を夢見ながら退屈な日々を送っていた。
迎えた夏休み、両親の海外赴任をきっかけに、北九州・門
司港の遠い親戚のもとへ預けられる。
そこで出会ったのは『子供向けのおとぎ話』として誰も信じない『宝島伝説』を信じ、玄界灘の先への航海を企む勝ち気な少女「暁(アキラ)」だった。
錨を上げるのは平凡な少年と変わり者の少女。
真逆な性格の二人による、ひと夏をかけた冒険が始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-06 00:13:36
9088文字
会話率:33%
リアル系VRMMOの海で巨大生物と遭遇し交戦した『柊 叶多』とイージス艦『はるな』は、眩い魔法の光に飲み込まれ、異世界へ転移してしまう。
そこは『魔王の遺産』を保有する大国が冷戦を繰り広げる異世界『ギルグル』であった。
艦内放送をジャッ
クし異世界の情報と『現代へ帰還するための条件』を与えた謎の魔族ミフェリアと魔法使いフェアリとの出会い。
叶多は現代で受けた理不尽から帰還を拒むが、周りに流されるままどうにか帰還を遅らせる手段を考えるのだが……。
その武器は『最強の盾』。砲声轟く航海異世界ファンタジーが抜錨する!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-05 19:09:31
164600文字
会話率:49%
時は大航海時代。自称ポルトガル商人の娘ステラは、奴隷交易船で売られていく途中、女海賊ヴィトーリアに救われた。陸地で降ろす提案を断り、船に残ることを選ぶ。
明るく活発なステラは、気のいい海賊たちとすぐに打ち解け人気者に。悪徳商人や海賊を襲
う義賊のようなヴィトーリアの船で、短期間に腕を上げる。
立ち寄った港町で、カトリック諸国が近々オスマンと戦うことを知ると、ヴィトーリアは目的を明かして馳せ参ず。
同時にステラも動き出す。自身の隠された目的のために。
後の世に語り継がれる世紀の大海戦の行方と、二人の運命や如何に?
約11万文字・全21話の完結作です。
毎日6:00/18:00に2話ずつ公開していきます。
公募戦績:
第12回集英社ライトノベル新人賞(王道部門):三次
第29回電撃小説大賞:二次
第15回GA文庫大賞(後期):二次折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-03 18:00:00
112800文字
会話率:46%
20xx年、日本という国では一人の殺人鬼によって国家というものを崩壊させた。
春先に警察の本庁や各地の署が襲撃された。
これによりほぼ全ての警察官が梅雨入りまでに死亡した。
夏では国が外国に助けを要請している間にも国会議員や司法官が殺
戮されていった。米軍や自衛隊も冬には消えてしまった。
この国は滅亡してしまったのである。
ここで新たな国が誕生するわけでもなく、一部の有金者たちによる海外への移住が起こったのである。航空や航海は機能を停止し、元国民の八割以上がこの衰退した島に取り残されたのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-02 16:30:00
4027文字
会話率:38%
虚構は現実からかけ離れているどころか、現実のすぐそばに忍び寄ってくる。あなたも海賊になって、虚構の大洋を航海しよう。
キーワード:
最終更新:2024-03-27 16:34:31
555文字
会話率:0%
あの日、自分にもっと勇気があれば今の自分とは違った未来を見出せたのだろうか?人間の一生はそれほど単純ではないだろうが、航海だけはしたくない。いつか初心を忘れてしまうのだろうが、それでも忘れたくはない想いがある。立ち上がれ、若人よ。今君の手
に握られているのはりっぽけ希望じゃない。やがては人類を救うかもしれない奇跡の灯なのだ。――春に捧げる人類賛歌。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-22 20:54:20
1093文字
会話率:0%
皇歴2681年。靖國領から本国に帰還する『帰還艦隊』が出港した。
双胴戦艦『希望』艦長兼艦隊総司令の『靖國 正清』大佐。
双胴巡洋艦『銀山』艦長の『靖國 曽根康』上級大尉。
彼らの帰還の航海に、何が立ちふさがるだろうか。
こ
の作品は前作「黄泉軍語り 帰還の導 術使いの弟子(https://ncode.syosetu.com/n2119he/)」の続編です。
この作品は「カクヨム(https://kakuyomu.jp/my/works/16816927860866373063 )」に重複投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-16 21:00:00
228602文字
会話率:44%
大航海時代の話を書いてみた
時間と歴史を絡ませて主人公を生かしてかけるかやってみた
偉大な冒険にしようと努力してみました
最終更新:2024-03-10 12:47:44
5012文字
会話率:31%
どうしようもなく不安になることがある。
キーワード:
最終更新:2024-03-10 08:31:11
611文字
会話率:0%
あたしのリスポーンは、ポルトガルの首都リスボンから。
最終更新:2024-03-09 07:00:00
381文字
会話率:0%
ピザを頼んだのに、タバスコがテーブルにやってこない。
最終更新:2023-10-31 07:00:00
241文字
会話率:0%
猫たちの世界がみつからない。
最終更新:2023-09-06 07:00:00
818文字
会話率:0%
この世界が辿るのは四つの悲劇。
一つは、リース=アトラと共に没落した家を再興しながら、フーリア人との戦争終結を模索していく道。
一つは、ティア=ヴィクトールと共に戦争を終結させ、彼女の故郷を探す旅に出る道。
一つは、アリエス=フィン=ウィン
ダーベルと共に数々の困難をくぐり抜け、無人の荒野と化した新大陸へ入植していく道。
なぜこれらが悲劇なのか、答えは一つだ。物語の影で、たった一人の少女が犠牲となっているからだ。
残る最後の道でさえ、彼女が救われることはなかった。
だから、ある日『幻影緋弾のカウボーイ』という名のギャルゲー世界の登場人物となった俺は、彼女の救済を求めて、ゲーム上存在し得ない道(ルート)を開拓するべく戦うことを決意する。
その第一の条件が、序盤のやられ役となった俺が、完璧超人系主人公に勝つことで……。
(7月27日より公式コンテンツ「今日の一冊」にて掲載していただいています。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-02 12:00:00
2471642文字
会話率:26%
事故により別宇宙に移動してしまった宇宙船バリアリーフ号。
「うまい。やはり一年の始まりはカレーに限る!」
宇宙に繰り出す人々は故郷を想い、一年に一度それぞれ特別な料理を食べる。彼の場合はカレー。
人工的に製造されたカレーは全て均一で
はあるが、それなりにうまかった。
そんなたった一人の船員「村雲竜彦」は長い航海の末、地球に酷似した惑星を発見する。
その惑星はエルフやドワーフ、獣人がいる物語の中のようなファンタジー世界だったのだ。
相棒の不定形美少女アンドロイド「スパランツァーニ」に対しすぐさま着陸することを告げる。
彼にはとある夢があった。
それは、大地で育てた素材から作る本物のカレーライスを食べること。
宇宙船が大気圏を抜けた直後、下から上に移動する隕石に衝突されるアクシデントで宇宙船が大破し北極に不時着した。
そのため、重傷を負うが超科学で治療。その地に基盤を築き探索に乗り出す。
その後、彼はカレーライスが食べたいがために行動するのだが、結果的に飢饉や疫病、モンスターの被害に悩まされる村や街を救っていく。
これは、カレーライスとなれば自重せず超科学を余すことなく使う彼が無自覚に世界を救済する物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-19 18:42:12
64738文字
会話率:46%
この作品は砂浜に埋まっていました。
『本編化』を希望します。
一度、お読み頂ければ幸いです。
日本の戦争
ガ島・転進『八十周年記念』作品
ジブン(日下勇作・クサカ ユウサク)は陸軍士官学校を経て、出身
地の「第2師団仙台若松歩兵第29連隊」にて編制される。
階級は「陸軍少尉」。
ジャワ島からの乗船時、「目的地」は知らされなかった。
数日の航海の後、他の輸送船と合流、更に船は赤道近くを東進して行く。
船は急に敵の潜水艦から身を守る為、蛇行運航に入った。
暫くして突然、拡声器から、
『この船は、これからソロモン諸島ガダルカナル島に向かう』
の発令があった。
第一次総攻撃に於ける川口支隊の壊滅を経(へ)た、『ガ島奪還の第二陣』である事を知らされた。
ジブンは入隊当初から当然「死」は覚悟していた。
拡声器から「総員、甲板に集合~!」の号礼がかかる。
兵装を整え、急いで甲板に集合する兵隊達。
全兵の士気は上がっていた。
第2師団長「丸山政男中将」の力強い訓示が始まる。
『これより、ガダルカナルの奪還作戦を開始する。七度(タビ)人として生まれ変わり、朝敵を誅(コロ)して国(天皇)に報(ムク)いんの例(タト)えあり。死しても百鬼(幽霊)と成り目的を敢行すべし!』
佐伯陸軍少佐の悲鳴の様な号礼が掛かる。
「全兵、皇居に向かって、奉げ~銃(ツツ)!」
揚陸後、突撃開始。
数十分? いや数分?
猛突進後、胸と頭に貫通銃創を受けてジブンは死んで居た。
この作品は戦後七八年、未だ還れぬ数万柱の「戦 幽(英霊)』が、この小さな島で如何に戦い、『一万一千名もの兵隊の撤収』を支えたかを『若松歩兵第29連隊日下勇作少尉(享年二二歳)の幽霊兵』を通して描いて行く、『人間と幽霊』の小説です。
参 考
死者19,200人
内、戦闘による死者8,500人
*餓死・戦病死10,700人
撤退兵(転進)10,652人
* なおこの作品は、著作権を放棄したものではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-11 12:41:44
61097文字
会話率:47%
「世界の姿が変わる日が、来る」
その日が来ることを予見していた、大航海時代に生きた探検家レイツォリット。
彼は、一体何を手にし、どんな歴史の真相を知ったのか………?
大学院で画期的な最先端の資源「パージ・エネルギー」の性質とその用途を研究
している連城来季は、ある島の浜辺で小さな宝箱を発見する。
中に入っていたのは、環状に象形文字が敷き詰められた金属製のディスクだった。
オカルト好きな彼はその存在を世に広めて名声を得ようという夢を見始める。
だが、それとは一見無縁に思えるエネルギー資源の研究の理事長を務める教授の口から、思わぬ言葉が出る。
「これはかつて、古代の地球に存在した種族を生かすエネルギー資源だ」
同時に、カリフォルニアにあるスタンフォード大学へ留学した親友、英章からそれが秘密裏に進行しつつある軍隊製造の動力源でもあることを知らされ、その出所を調べ始める。
やがて、天空から降臨してきた謎の生命体たちの襲撃に席巻され、二人は太古に存在した超古代文明が現代にもたらす世界的な危機「ディセンション」の到来を知ることになる。
それは、古代の人類が犯した過ちを正すための世界の浄化と、その果てにある「地球生命進化計画」を意味するものだった………!
地球規模の展開で人類を圧倒する、一大SFスペクタクルアクション、本日より公開。
※ のちに削除します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-04 18:41:51
14280文字
会話率:40%
伝説の都市アトランティスはなぜ海底に沈んだのか?
その真相はある地球外生命体による巨大な戦いが引き起こした災厄によるものだった……!
そして、近未来。
人々の新たな生活圏を人工知能によるネットワークで管理する新世界構想システム「アトラス」
が突如警告を告げるメッセージを世界中に展開させる。
それは太古の人類救済プログラムを起動させる引き金になると同時に、超次元生命体の復活、そして彼らの世界で起きた巨大な激動の再臨を引き起こすものだった………!
やがてそれはアトランティス時代にもたらされた巨大な災厄を再び舞い戻らせることになる。
時を同じくして、この地球に起きる激動を愛する者たちと共に乗り越える一人の青年が「地球立て直し」のための太古の秘宝を手にし、世界を救うべく立ち上がる………!
新時代に訪れる激動の波を全人類が乗り越える、近未来SFアクション第一弾。
地球の歴史が、変わる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-13 13:32:00
78214文字
会話率:39%
少年時代から数々の冒険をこなしてきたテリードという凄腕の冒険家がいた。
彼は知り合った女冒険家フィルナと共に、“四大未達冒険”と言われる難関の冒険も制覇。
次なる目標は、海に彼方にあるとされる伝説の大陸『銀の大陸』に向けられる。
テリード
は自ら船を作り、彼の挑戦は国のトップニュースとなる。
そんな中、妻となったフィルナはテリードに告げた。
「テリード、この航海、やめましょう」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-25 16:40:09
5861文字
会話率:24%
作者 :シヴァンシュ・ティワリ
時空を超えた領域で、想像を絶するスケールの戦いが繰り広げられる。地球生まれの人間ヒロシは、想像を絶する力を行使するために神々に選ばれた。
新たな運命に直面したヒロシは、謎めいた図書館の神聖なホールで、生涯
の友であるエミに助言を求める。未知の世界への旅は、二人を宇宙の歴史の奥深くへと導き、古代の秘密と、比類なき力を持つ邪悪な力「シャドウ」に立ち向かうために必要な力を発掘する。
ヒロシとエミは共に自分探しの旅に出る。天空を航海し、謎を解き明かし、存在の本質に挑み、決して壊れることのない絆を築く。しかし、彼らの行く手には、彼らの一挙手一投足を消し去り、多元宇宙を永遠の絶望に陥れようとする闇の体現者、ケージの脅威が立ちはだかっていた。
マルチバース・ジェネシス:運命の力」では、ヒロシとエミが勇気と友情、そして宇宙の運命の物語を繰り広げる。ヒロシとエミは最も深い恐怖に立ち向かい、秘められた力を解き放ち、深淵に対する最後の防衛線として立ち向かわなければならない。彼らの揺るぎない決意は、トカゲを倒し、宇宙に光を取り戻すのに十分なのだろうか?神々にさえ逆らう覚悟で未知の世界に足を踏み入れた彼らの前に、すべての生き物の運命が天秤にかかっている。"折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-23 15:29:07
73701文字
会話率:29%
人類(?)を救うべく行動していた、自立支援型重巡洋艦が、本国に帰りたい(かも?)と思って、
協力をお願いした地球人(日本人)達との航海記?
戦闘シーンとかが入り残酷シーンがあると思われるので
R15指定とさせていただきます
時々、自分が
読んでおかしい?と思った文章の修正を行います折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-16 00:00:00
914686文字
会話率:53%
「商人って凄いわね。誰にも出来なかった世界の仕組みを、たった一人で変えて幸せにしちゃった。とっても素敵なお仕事だと思うわ」
『守銭奴』と呼ばれる彼女は、とにかくお金とロマンが大好き。
『きっと明日はもっと良い日になる』『商売で人助け
』をモットーに、彼女が思い付くアイデアはちょっと変わったビジネスばかり。
モンゴルでシルクロードを復活させる。
リスボンからインドへの大航海。
ロンドンで産業革命を始めよう。
オスマン帝国を列強に押し上げて、世界大戦を防ぐために奔走する。
そのためなら、トンデモ魔改造だって魔道具作りだって、やってやる。
……だって、そこにロマンがあるから。
でも、英国面だらけの変人達はもう沢山なのよ!!
いくつもの異世界を冒険して、見知らぬ場所で出会った偉人・変人達と織り成すトラブル。
ロマン成分がたっぷりで、ちょっと変わった異世界でのドタバタ商売物語。
……名も無き人々は手を携えて、当然の様に見果てぬ明日に向かうのだ。
それは、とてもたいへんな、あいとゆうきのものがたり。
※不遇な職業『商人』
ある時はラスボス扱いされ、もしくは主人公にアイテムやお金を提供するだけの便利屋的な存在。
ゲーム内でも大体二軍扱い。
そんな地味で微妙な『商人』にスポットを当てる。
ほぼ史実でのリアル商売系。もちろん奴隷商人や死の商人もNG。
マイナーな偉人を中心にした話や史実商人の紹介も有ります。
(注)各エピソードや設定は、SF作品やレトロゲーム等の内容をベースにしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-12 22:55:24
52656文字
会話率:13%
マイナー武将で織田信長より前に天下統一!
時は戦国1548年。
都の片隅で噂話に興じている主人公。
油を売りながら生計を立てるのは仮の姿。
その正体は、堺と京都に地盤を持つ商人・そして未来からやって来た異邦人だった。
自らの目標を
掲げ、武士として名を売り、立身出世を果たす事。
その為なら、どんな金儲けでもやってやる。
こうして、マイナーな武将や無名の若者と一緒に天下を治める野望に燃えるのだった。
※作者からの見て欲しいポイント
①マイナーな三好長慶と松永久秀という武将達をこれでもか、と格好良く魅せる。
②商売物として、戦国時代なのに戦争が無い!
③下剋上と禅譲をテーマに、大河ものの様に語り継がれる口伝とリアリティ重視の物語。
④コメディーとシリアス回のギャップの大きさ、面白さ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-11 21:28:36
52441文字
会話率:17%
一人用宇宙ポッド、Y-22298fは果ての無い暗闇とそれに浮かぶ小惑星帯、その間を縫うように抜け、孤独な航海を続けていた。
その座席に腰を沈める彼は、また一つ大きな欠伸をした。
自動操縦であり、地球本部からの指示通り動き、また定期的に
情報を送る。ゆえに彼は何もすることがない。口を開ける時は今のような欠伸かナッツを一つ、放り込むことくらいだ。
気が楽でいいが一人用ということだけあって、いかんせん狭い。
体を縛るベルトを外して立ち上がる気も起きず、手足を投げ出し、お情けで付けられた小さな窓の外をぼんやりと眺める。
それでも前にいたところよりはマシと思うべきか。
あそこは狭い上にぎゅうぎゅう詰めであった。そしてそれは、このための訓練だったのだろう。他にも毎日やりたくもないことをやらされた。体に針を入れられた。苦痛を与えられた。その繰り返しで変化がなかった。
これに乗せられた時はワクワクしたが、結局は似たようなものか。
自由が欲しい。でなければせめて変化が欲しい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-11 11:00:00
1294文字
会話率:36%
王国中の憧れを一身に受けた、巨大な豪華客船の処女航海。国中の著名人・功労者を乗せた船上パーティーのその日、王女なのに私は乗り遅れた…
翌朝入った、客船行方不明の報せ。どうやら、一度入ったら二度と引き返せない魔の海流に乗り、これまた入ったら二
度と出ては来られない、「竜の巣」と呼ばれる島に向かってしまったらしい。
報せを持ってきた大臣は、王の遺言として国務を任されたと宣言し、その家族ともども王族のように振る舞うようになる。王女の私が生き残っていることに気づかずに…。
大臣の息子は自分の恋人を王宮に引き入れ、大臣の娘は王女の自室に我が物顔で棲みつく。住処もなくした王女は国を取り戻すべく、王のみが持つことを許され、王位継承の証ともなる神器を手にするため、「竜の巣」へと乗り込む。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-30 19:00:00
54778文字
会話率:46%