皇后の姪である公爵令嬢エリーデには、武神の加護による天与の剣腕があった。その資質を見込まれて、従弟にあたる皇太子ディルフェイルが生まれると同時に侍従兼警護役を任される。エリーデはその期待に応え、刺客の魔の手から皇太子を護りながら、姉代わりと
してその成長を見守ってきた。
…年頃となったディルフェイルだが、婚約者は決まらないし諸国の姫との顔合わせも袖にしてばかり。まずは皇太子の結婚を見届けてから自分の番にしようと思っていたエリーデは、自身はそろそろ適齢期がすぎてしまう。
「わたくしが勝ったら、隣国の姫君との縁談を進めていただく」と決闘裁判に訴えたエリーデだが、ディルフェイルは「皇太子としての体面のために結婚しろだと? だったら格式は足りているから、おまえでいい」などと言い出した。
「世間体を繕うための妥協の女」呼ばわりされ、さすがにエリーデもキレてしまい…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-06 21:14:07
12025文字
会話率:36%
ろくでもない人生だった。
生まれた時から疎まれて。
唯一優しくしてくれたのはおばあちゃんで、でも、引き離されて。
利用するだけ利用されて、皇妃という名の生贄として差し出されたその夜に皇帝は殺された。
今度はもろとも復讐されて娼館に
売られるらしい。
おばぁちゃんと田舎で静かに暮らしていたかったのに……
え?いいの?
*性描写(微)・残酷描写あります
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-01 06:45:20
85080文字
会話率:34%
父と母が亡くなり、祖父に引き取られた。
亡き祖母の面影を重ね、皇后のせいで無理矢理王太子の婚約者にさせられそうになって…!
悪役令嬢になりきりたい地雷令嬢の話。
※王族関係がクソなので雰囲気で楽しむ世界観でお願いします。
最終更新:2023-02-28 01:30:23
10804文字
会話率:24%
『姑皇后にいじめられたら』の長編連載版でございます。
第一皇子の婚約者であり、次期皇后であるマリーは、皇后陛下にいつも細かな指摘や嫌味、第一皇子の自慢などを聞かされていた。
第一皇子は学園のパーティーでは別の女性たちを侍らせ、マリーのこと
に気も止めず、第二皇子に任せきりである。
そんな中、卒業パーティーが開催され、そこでも第一皇子はマリーのエスコートをしてくれない。
その姿を見た皇后陛下はマリーに激怒し……
残酷な描写がございます。フラッシュバック等の可能性がある方は、お気をつけください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-08 11:24:19
60795文字
会話率:55%
第一王子の婚約者であり、次期皇后であるマリーは、皇后陛下にいつも細かな指摘や嫌味、第一王子の自慢などを聞かされていた。
第一王子は別の女性たちをパーティーでは侍らかせ、マリーのことに気も止めず、第二王子に任せきりである。
そんな中、卒業パー
ティーが開催され、そこでも第一皇子はマリーのエスコートをしてくれない。
その姿を見た皇后陛下はマリーに激怒し…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-16 22:01:05
5735文字
会話率:57%
皇太子アイルは魔王の娘パールと禁断の恋に落ちていた。
しかし魔界との関わりが家臣や皇帝にバレてしまい、アイルは死刑を言い渡されてしまう。
皇后の助けにより帝都から逃亡することに成功したアイルは、冒険者ギルドに匿われることとなる。
さらに魔王
オーヴィスとの交渉の結果、支援を取り付けることに成功する。
彼の強い正義感は周囲に勇気を与えていき、膨大な魔力と剣の腕は誰もを魅了する。
一方皇帝は帝国軍に対しアイルの討伐を要請し、ギルド長にも討伐要請が届く。
窮地に陥ったアイルは逆転の一手を掴むため、魔王討伐に旅する勇者の下を訪れるのだった…。
冒険者ギルドが軍隊と戦ったらどっちが勝つのか。
そんな疑問から生まれた大戦争ファンタジーです。
とにかくギルドのフルメンバーを軍隊と戦わせたい!
大迫力の大戦争をお届けします!
〈登場人物〉
アイル
帝国皇太子 17歳
幼少期に魔界に迷い込み、魔王の娘パールと禁断の恋に落ちる。
人間と魔物が対立する今の社会を変えたいと考えている。
この世界の汚い部分をまだ知らない。
パール
魔王の娘 17歳
幼少期にアイルと出会い、禁断の恋に落ちる
魔界の危機的状況を察知しており、自分に出来ることを模索している
アイルが国を追われていると知り、彼を探すために人間界に侵入する
シトリス
帝国第二皇子 15歳
平民の娘との間に生まれたため、魔法の才能がない。
兄のアイルを敬愛しており、兄のようになるため日々努力している。
観察眼に優れており、思慮深い少年である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-02 11:31:44
213文字
会話率:34%
★毎日更新中★
★執政官と後宮女官のラブコメです★
新しい皇帝の皇后候補として、選定の宴に参加した凜風(リンファ)。
右丞相である父の命令で仕方なく参加したものの、どう考えても自分が選ばれることはないと悟る。
「私17歳!皇帝5歳!」
自
分以外の候補者はみな幼女。凛風は愕然とするが、なりゆきで女官たちと共に皇后候補の娘たちの子守りを担うことに。
その様子を見ていた執政官・蒼蓮(ソウレン)は、彼女の子守りと二胡の腕を見込んで、皇帝の世話係に任命する。
「これでどこへも嫁がずに済む!?全力で働かせていただきます!!」
父の管理下から逃れた凛風は、生き生きと世話係をまっとうする。
仕事にやりがいを見出した凛風の後宮暮らしと、仕事以外はポンコツの蒼蓮がゆっくり距離を縮めていくラブコメです。
●人名にフリガナをつけまくり、読みやすさ重視で投稿します。なぜなら作者が読めないから…
●ドロドロや鬱展開はほぼありません。ゆるりとご覧いただけると幸いです。
●ファンタジーにつき、歴史とは一切関係ありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-30 15:08:39
159182文字
会話率:35%
皇后になって一年。20歳の冬に皇帝によって処刑された。たしかに処刑されたはずなのに、目を開けると何故か5年前に時間が巻き戻っていてーーー。
やり直せるのなら、自由に生きたい、、、
悪女と呼ばれた黒百合姫のやり直し人生物語。
最終更新:2023-01-13 01:43:33
22396文字
会話率:21%
約二千年前の中国。
前漢王朝が滅ぼされ、簒奪した新王朝も短い治世を終えようとしている頃、地方名家の娘である郭聖通は、一人の武将と結婚することになった。
武将の名は劉秀。
後漢王朝初代皇帝・光武帝となる男であり、彼の妻である聖通は皇后となる
。
だが彼女は将来、ある理由から皇后を廃されることになり……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-09 12:00:00
10969文字
会話率:19%
皇后である母からの言いつけによって、21年間もの間 城から出られずにいた皇女ラシェルは、ある日 自分の噂を耳にする。
それは、『皇女ラシェルは悪女である』という根も葉もない噂で……
『やっと自由になれたのに、このままだと肩身の狭い思いを
する羽目になる』と嘆いたラシェルは、皇太子であるシスコンの弟や、厳しい母親に気づかれないように、秘密裏に平民として噂を消していこうと動き出すが……
一人歩きした噂を消すべく翻弄する引きこもり姫のお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-03 17:08:17
172770文字
会話率:37%
8歳の頃、主人公姫川みさ(ヒメカワミサ)は見知らぬ土地のお花畑に居た。そこで出会った男の子に"石"を渡される。"それを持っていればいつか会えるよ…"その男の子は言う。しかし、どんなに探しても男の子も場
所も見付からず、あれは夢だったのかなと思う程に。けれど、胸にはあの石のペンダントが光る。
―12年の月日が流れた―
20歳になったみさに出逢いが。
出逢った男性は、あの花畑で12年前に逢った男の子、"シリウス"だった。シリウスは何億光年も離れた星に住んでいる"皇太子"。シリウスも、ホシノカケラを頼りにずっとみさを探していた。
やっと出逢えた2人。短い時間でまた、惹かれ合う2人。みさの星(地球)では結婚し、結婚生活が始まる。
その後、シリウスの国でも結婚をするために挨拶へ行くのだが…
何と、みさはシリウスの国の精霊だった事が分かる。生まれたてのみさは悪魔に拐われ、どういうわけか"地球"のみさの家の前に置き去りにされていた。
果たして精霊のみさと、シリウスは結ばれるのか?
ちょっと切なさもアリの、恋愛ファンタジー小説です☆
********
この作品は、「"12年越しの想い~ホシノカケラが導いた縁は違う星の皇太子様!?"という作品名でアルファポリス」にも掲載しています。
アルファポリスでは完結済み。こちらでは、少し内容を変更して掲載していきます。
見て頂けたら嬉しいです(*‘ω‘ *)
よろしくお願いします☆
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-29 12:25:05
40464文字
会話率:48%
『夜の花園~紫の石~』外伝
帝国では宰相ベッセルの謀反騒ぎの後、冥の花嫁が皇帝を嫌い自殺(世間ではそうなっている)し、皇后イレーネは離縁され彼女の侍女ツェツィーリアが皇帝に見初められ婚礼を挙げることになっていた。皇帝ナイジェルは今までの償い
としてイレーネとの関係を修復する気持ちがあったが、ツェツィーリアを心から愛するナイジェルを知っているイレーネはその関係を虚しく思い断っていた。気持ちに整理をつけたイレーネは二人を心から祝福していたが周囲からの目は冷たいものだった。自分の居場所が無いと思っているところに婚礼の祝いに訪れていたオラール王国の使者、首席宰相クロードから王国の幼い王子の教育をして欲しいと言われた。
その言いようは腹立たしいものだったが――王の子供に限らず、身分の高いものは教養のある婦人に教育を任せるのが普通だった。もちろん乳母や彼女らに任せたままでは無く、あくまでも母親の補助的存在となる大事な役目だ。イレーネは突然の申し出に驚き理由を聞いた。すると母親は既に亡く教育候補者は数多くいたがその者たちは子供より王の歓心を買う方にばかり熱心だったらしく、王は女好きで有名だが流石に後継者の教育をそのような者たちに任せることは出来ないと思っているとのことだった。多くの女達がいる後宮での寵争いに参加しない若い女性を求めているとのことでイレーネが適任と思ったようだった。
一度は断ったイレーネだったが居場所が無い今「此処で無い場所」に心魅かれオラール王国へ向かうことに決心した。しかしこれを申し出ていた宰相のクロードは二度と会いたくない失礼な男だった。役目が違うのだから四六時中会う訳では無いだろうとイレーネは思ったのだが―――
前回かなり不幸だったイレーネを主人公にしております。彼女に素敵な相手を見つけました。
今回のお相手は…傍若無人の我が儘な俺様です。えっ、いつもそうだって? いえいえ今回は冷たい男ではありません。た、たぶん…(笑) 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-26 23:16:43
68554文字
会話率:48%
「盟約の花嫁~星の刻印~」の外伝。
デュルラー帝国に現れた〝冥の花嫁〟の物語―――〝冥の花嫁〟が誕生したと大神官から告げられた。十七年後に再びそれが誰なのか神託があるという。
帝国に陰りが見え始め、誰もが望んだ花嫁だ。しかし今では無かった
・・・先帝は妖魔討伐の折、命を落としていた。若干十歳にして大帝国を継いだナイジェルはそう思わずにはいられなかった。
〝冥の花嫁〟の出現が露見すれば皇位争いが勃発するからだ。直系を亡き者にすれば皇族の血筋の者なら誰でも良くなる。だから力が無い今は冥の花嫁が判明するその時までの17年間を誰にも気取られてはならなかった。そのためには、先ずは偽りの結婚をした。冥の花嫁が現れるまでの時間稼ぎを・・・理由も告げられず偽りの夫婦を続ける皇后イレーネの悲しみを癒してくれていたお気に入りの侍女が〝冥の花嫁〟だった!嫉妬と陰謀の中で孤独だった皇帝ナイジェルが見つけた愛とは・・・運命に翻弄される〝冥の花嫁〟ツェツィーリアの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-19 23:52:17
42064文字
会話率:34%
後宮の下女(奴婢)として働き詰めの一生を終えた葉は、魂になって浮かびながら願った。
次はもう少し良い身分に生まれ変わりますように。
その願いはすぐに叶えられ、魂は皇后の身体に入り込むことになる。
確かに願ったけれど、皇后? うそでしょ。
皇
帝との関係、妃たちの争い。
これは同じ後宮にいながら、まったく違う世界に生きることになった、ある下女のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-15 11:30:06
276985文字
会話率:51%
異世界に転移した神に祝福された少女と皇帝が結婚し、皇后になる予定であった貴族の姫君が皇妃となり、処刑された後のお話
最終更新:2022-12-03 15:56:15
10436文字
会話率:13%
「シュタール伯爵家息女カロリーナ。此度の皇太子妃選定の儀に皇太子妃候補として参加を命ずる。」
ある日突然届けられた勅書によって皇太子妃候補になったカロリーナ。
報せを受けた同年代の貴族の子女は酷く動揺した。
『カロリーナって、誰?』
全く意
味のわからない人選の理由はただひとつ。
学校の総評で無難な成績の上級貴族というだけ理由で皇太子が恋人フローディテアの競合相手(咬ませ犬)として選んだのだった。
高い能力があれば庶民でも皇后になれる。
優秀なフローディテアがその力を知らしめ、何の問題もなく皇太子妃として認められるーー
皇太子とその恋人が書いた筋書きに、幼い頃からカロリーナに傅いているばあやは失笑した。
「お嬢様を咬ませ犬に選ぶとは、とんだ阿呆にござりまするなぁ…」
斟酌なし!友情なし!恋愛感情一切なし!
敵役(咬ませ犬)に選ばれた正体不明のステルス令嬢がシンデレラストーリーを淡々とぶち壊す?
「いいえ、そちらの自損です」
※R15は保険です。車もでません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-22 22:02:25
34514文字
会話率:42%
呉三娘は名ばかりの皇后である。なにしろ、皇后は二十歳、皇帝は十三歳なので。
いずれ後宮を去るつもりでいる呉三娘は波風を立てず、静かに時を待つつもりでいるのだが、どうにもそうはいかないようで。
側近の双子侍女は珍妙な言動を繰り返すし、朝
廷、閨閥、先帝推しと三つ巴の権力争いは子供だらけの後宮にも波紋を広げ――
「盗んではいけません!」
「嘘をついてはいけません!」
「火で遊んではいけません!」
……今日も呉三娘の教育的指導が紅い塀に囲まれた後宮に響き渡る。
※国名、役職は今後修正する可能性があります。
いずれも架空のものであり、実在した国や役職とは関係ありません。
※注意:流血、妊娠・出産に関するエピソードがあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-14 19:00:00
141822文字
会話率:44%
「レアノーラ。離縁しよう。明日までに城を出てほしい」
「えっ」
青天の霹靂。
たったそれだけで言い表せるほどの簡潔さでその人は|宣《のたま》った。いちおう、三年ものあいだ連れ添った相手だった。
(※冒頭より抜粋)
* *
日本で暮らしていた少女・愛美(アミ)は、気が付くと異国の森の入口で倒れていた。拾ってくれた皇后陛下いわく、そこは異国どころか異世界なのだという。
やがて、愛美はレアノーラという名を賜り、『真の妃になる』と託された予言どおりに歳の離れた新皇帝の妃となるが、突然離縁を申し渡されてしまい――?
R15は保険です。
運命に翻弄されたようで、しっかりと大切なものを見つけた女の子のお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-03 06:00:00
5498文字
会話率:40%
女神アフロディーテが物語に出てくる『悪役』達を集めて、女性達の死後、お話会を開催します。
果たして『誰が一番つらかったか』。決着は着くのか? ご褒美はあるのか? 自分の死に様を女性達は受け入れられるのか?
ちょっと斜め上目線のお話です。
※残酷・辛辣な描写があります。ご了承下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-01 19:06:46
22786文字
会話率:50%
異世界に召喚され、聖皇后となった元JKカレンのその後のおはなし。
訳アリ婚をしたカレンだけれど、その日常は、夫である聖皇帝アルビスに対して不満を抱く日々。
だけれど、ある日立ち寄った孤児院で、カレンは元の世界の知識を披露する機会が訪れ
て。それと同時に、アルビスに対して憎しみ以外の感情が芽生えそうになり……。
元の世界に戻りたいと願い続けるカレンが、異世界メルギオス帝国に目を向け始める、【変化】のおはなし。
※何かシリーズ(番外編を除いた)第二弾ですが、1の「皇帝陛下の寵愛なんて……」を読んでなくても読めるように、補足を入れながら書いています。
※他のサイトにも重複投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-01 00:26:31
98614文字
会話率:35%
異世界に召喚され、聖皇后となった元JKカレンのその後のおはなし。
訳アリ婚をしてすぐに、夫である聖皇帝アルビスの側近から失言を受けたカレンは、その騎士にちょびっと(?)仕返しをしようとするけれと……。
それは、この世界では想像を絶する
ものでした。
※何かシリーズの番外編なので、1の「皇帝陛下の寵愛なんて……」を読んでないと???となる部分があります。でも一応、簡単な補足は入れてます。
※他のサイトにも重複投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-06 15:22:36
11864文字
会話率:27%
絢爛豪華な謁見室で冷酷非道と噂の悪魔皇帝に迫られ、三年前のあの日のことを思い出した。
もう誰も愛さない。
すべてを失ったあの日、私はそう決心した。
「セシル・マックイーン! お前のような陰湿な女とはこの場で婚約破棄をする!」
セシルはディカルト帝国の侯爵令嬢だがデビュタントの夜会で義妹に婚約者を奪われ、帰る家も家族も失い失意のどん底で市井に放り出される。
そこで運良く魔女に拾われて修行を積み、悠々自適の毎日を送っていた。
だがある日、帝国の騎士に連行され皇帝に謁見することに。何故か修行時代にヤケで作った呪いの仮面をつけた皇帝から「仮面のせいで結婚できないから、お前が責任を取って後継者になる子を産め」と命令される。
なんとか一年の猶予をもらい、解呪できたら自由の身になると約束を取り付けた。しかし逃げないよう問答無用で婚姻させられる。
こうして愛のない結婚生活がはじまった————はずなのになんだか皇帝の態度が甘すぎるんだけど!?
一方、皇后になったセシルを引きずり落とすため義妹が画策するも、すべて失敗に終わる。そして破滅の道へと進むのだった。
すべてを失い誰も愛さないと誓った魔女が、すべてを取り戻して幸せになるお話。
※この作品はカクヨム、アルファポリス(9/2投稿開始)でも投稿してます。
※完結保証です。明るめの内容で、ヘタレカップルですがいちゃいちゃ溺愛です。お好きな方は是非どうぞ★折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-04 21:15:35
103898文字
会話率:48%
「血を分けた実の妹に陰でこのような仕打ちをするような者など、私の皇妃として、将来の皇后として相応しいとは言えぬ!よって、今この場においてそなたとの婚約を破棄する!」
先ほどまで楽しげに談笑していたはずの婚約者は、わたくしを睨みつけてそう
宣言なさいました。
私は妹を虐めてなどいません。けれど彼女の腕には確かに鞭の跡が。
わたくしではないとするならば、信じたくはありませんがお兄様しかおりません。
であれば、わたくしが罪を被らねば。将来公爵家を継ぐお兄様に瑕疵をつけるわけには参りませんもの。
ええ、そう。わたくしが耐えれば済む話なのです。
ですが悔しさのあまり、涙がこぼれます。
なぜわたくしが、このような目に遭わなければならないのか。
婚約者であるルートヴィヒ皇子はわたくしとの婚約を破棄し、代わって妹と婚約すると宣言なさいました。それを陛下もお認めになって。
ああ、わたくしの人生もここまでですわね。
ですがわたくしへの罰として殿下が宣言なさったのは、辺境伯領へ流罪とし、国の守りたる辺境伯アードルフ様に嫁ぐこと。
えっ、待って?
本当によろしいのですか?
それってわたくし的には、むしろご褒美なんですが━━━!?
この時、冤罪により断罪されたシャルロッテは知らなかった。
この婚約破棄の裏側で多くの“陰謀”が蠢いていたことを。
それは彼女には予想もつかない、壮大なまでのスケールに発展していて━━━!?
◆拙作『物語は始まらずに終わる』に登場したハインリヒ皇子の弟のルートヴィヒ皇子とその婚約者の物語。『物語は〜』から約3年後の話になります。
ちなみにこのふたりの弟が『わたくしの望みはただひとつ!』の皇弟マインラートです。
◆テンプレに則った「妹に冤罪をかけられて婚約破棄される物語」ですが、ざまあなしのみんなが幸せになるハッピーエンドの物語です。
◆書けない病で『熊男爵の押しかけ幼妻』の執筆が滞っているので、リハビリがてらプロットだけ作って放置していた話を仕上げてみました。
書き上がってはいませんが約20話以内くらいの中編になります。
◆この物語はアルファポリスでも公開します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-15 19:00:00
73137文字
会話率:48%