「生体工学」によって実現した「完全自給都市」軽傘。夜明け前の静けさの中、闇の中に沈みつつある真実をつづる少年がいる。
夏休みの暮れに動物園を訪れた「俺」は、ガールフレンドの木霊をからかうために他愛もない怪談をでっちあげた。根も葉もない噂話
は、いつの間にか「俺」の周囲で広まり出し、怪談を信じ込んだ木霊に付き合わされるうちに、「俺」にとっても無視できないものになっていく…… 人間によって支配されたはずの「モリ」が見せる、始原の闇。
*本サイト(http://d.hatena.ne.jp/Shiroenpitu/)からの転載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-03 23:56:06
24795文字
会話率:41%
子供の頃、母に昔話を聞かされた。
外は寒く、幽玄麗やかに浮かぶ月の下での話。
村の全てを紅に染める業火の中、子供を助けた女の物語。
月を見上げる度に、朦朧とした記憶も霧を晴らす。
それほど大切なものなんだ。
ああ、今日の月はこん
なにも霞んで見えるんだろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-08-25 22:24:58
1765文字
会話率:18%
不健康そうな顔色をした優男、百目幽玄。
彼は様々な怪異に遭遇する、不思議な男だ。
今日も僕は彼の話を聞く。
代償は一晩の飲み代と、大体は不快感。
彼はそっと語りだす。
奇妙でグロテスク、極稀に美しい彼の体験談を。
僕はまたも、彼の奇談に飲み
込まれていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-01-11 19:54:37
3023文字
会話率:41%
恥も外聞もかなぐり捨てたオヤジ三人組、一家の恥、村の恥、ひいては日本の恥と蔑まれても、今日も行きます地の果てまでも……。
まだ枯れるには早過ぎると自らを鼓舞するも、中途半端な生乾きの三人組だ。
俺ぁアジの一夜干しがデェスキだ。
ふんで
もって人間もグッと旨味が凝縮した中年の半枯れぐれぇが一番うんめぇもんだ。
俺ぁが保証すべ。
そんじゃ自己紹介でもするべぇ、先ず俺ぁかんだ。
日本の農業は俺ぁに任せろ。
後から出てくるアホ二人は俺ぁを“エロ熊”とか“エロ豚”と呼ぶが、ふんなことはねぇ。
真面目一筋の邑中和年だ、ど。
ほれ、アホども自己紹介だ。
うんにゃ、俺ぁがやってやンべぇ。
こいつは一見冷静沈着な二枚目だが、実はドスケベの“エロ河童”こと峪口真一。
ほんで、口だけは達者な“エロハゲ”こと施川克己。
まあ、俺ぁ以外はアホだけど、俺ぁがしっかりしてっからでぇじょうぶだ。
頭脳明晰な俺ぁとアホ二人の珍道中の第三弾、“半枯れトリオの旅日誌【中国・世界遺産桂林編】”だ。
暇な人は読んでくンど。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-11-12 07:00:00
86198文字
会話率:62%
「……夜が、白い…。」
「夜よりこっちの闇の方が深いからね。」
「夜より暗い?」
「ここは冥獄でもかなり底に近い堕ちに堕ちた所だからね。」
「不思議な木………。」
「はい。堕烏(だなん)の木です。」
「烏が落ちるかのように見える木ですの
で…。」
「詰まらない所でしょう…。」
準和風幽玄小説「冥獄抄シリーズ」第二幕、「冥獄抄散話-儚ノ中」です。今回はゆめが主人公のお話となっております。
ゆめが「堕烏苑(だなんえん)」に遊び死に至るまでのお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-02-20 22:54:33
91568文字
会話率:27%
「冥獄抄散話シリーズ」の番外編集です。
最終更新:2010-03-26 21:47:28
43624文字
会話率:33%
何処までも何処までも続く果てのない無生(むじょう)の砂原。
暝(くら)く暝(くら)く洞(うろ)のように深い無光(むびょう)の天空。
白と黒が織りなす絶対世界。
そこに突如広がる黒き山。
その前面を覆う巨大な背骨の針の群れ。
山に穿たれた
楼閣の舞台より不吉な白き手が忍び出る。
――――あの手に…あたしはずっと会いたかった…。
少し物哀しげな準和風の幽玄小説書いています。
宜しかったらお立ち寄り下さいませ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-03-12 20:09:09
87374文字
会話率:31%
暗殺集団「黒虎」で育てられた娘・史蓮(しれん)。
人を殺すことしか教えられなかった彼女は、深手を負った際に小さな村で医者をしている幽玄と出会い…。
最終更新:2010-04-13 00:42:27
13113文字
会話率:35%
辺境に潜む小さな国、旋律合衆国。その国は小さいながらも平和な国として今まで過ごしていた。だが時代は変わった。もはや世界は再び争いの時代となった。これは旋律を奏でる乙女たちの戦いの歴史である。
最終更新:2010-04-11 11:59:56
6805文字
会話率:68%
地殻変動を起こし、低地が人間の住める場所ではなくなってしまった世界・エルペイラ。
異変に伴い現れた異形の生物を駆逐するために組織された、飛空挺を用いる軍・猟団への所属を夢見る少女はひとりの青年と出逢い、そして――
王道っぽくお届けするs
ky fantasy折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-10-17 07:12:33
3860文字
会話率:25%
幼なじみの陽子に誘われて行った夜の森に女の幽霊が現れた。クラブ顧問の玲子先生と共にその正体を探るうちに、今度は姫宮神社の主、三千代姫と遭遇する。そして三千代姫から、今この町で容易ならない事態が起きつつあることを知らされた三人は、古にこの町を
治めていた城主、大乗院に会いに行く。そして避けるべくもなく、幽鬼達との戦いが始まった。今も町に伝わる三千代姫の悲劇伝説。奇祭、松明あかしの発祥などを紐解いていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-11-30 20:11:21
109932文字
会話率:34%
「この世界の裏側には、冥界があるんだよ。不思議な力を持った冥人達の幽玄の世界さ」ボケたばあちゃんの世迷い言だとばっかり思ってたけど、なんか本当らしい。ついでに、決して交わる事の無い二つの世界の番人らしい。……村一番の、あの馬鹿が。一話完結型
ライトファンタジー、番外編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2006-12-29 16:58:10
5417文字
会話率:46%
「この世界の裏側には、冥界があるんだよ。不思議な力を持った冥人達の幽玄の世界さ」ボケたばあちゃんの世迷い言だとばっかり思ってたけど、なんか本当らしい。ついでに、決して交わる事の無い二つの世界の番人らしい。……村一番の、あの馬鹿が。一話完結型
ライトファンタジー、第3話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2006-12-18 00:15:24
65606文字
会話率:44%
「この世界の裏側には、冥界があるんだよ。不思議な力を持った冥人達の幽玄の世界さ」ボケたばあちゃんの世迷い言だとばっかり思ってたけど、なんか本当らしい。ついでに、決して交わる事の無い二つの世界の番人らしい。……村一番の、あの馬鹿が。一話完結型
ライトファンタジー、番外編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2006-11-22 18:43:52
15238文字
会話率:30%
暗殺集団「黒虎」で育てられた娘、史蓮。人を斬ることを生業としてきた彼女は、任務のさなか深手を負ってしまう。そこを小さな村の幽玄という青年に助けられ…。
最終更新:2006-06-17 17:00:34
11432文字
会話率:37%