【第一章】 シャハルとハルシヤ
その連邦国家では、未だかつて正式な女性首長は存在しなかった――架空の途上国を舞台に、その不文律に抗う少女ソピリヤと、それを一番近くで支えるハルシヤ。彼等は何も知らぬまま、幸福な幼年時代を過ごす。しかしその裏
では身近な悲劇が起ころうとしていた。
【幕 間】 庇護の国
深く傷つけられた魂を抱え、遠く故郷を離れたシャハル。辿り着いた先は、活動修道会・マルチノ会が運営する寄宿舎兼学校だった。そこでジョアン・マルチノと名を隠したシャハルは、愉快な仲間達と共に、つかの間の平穏を得る。
【第二章】 雪けぶる町
ある先進国の、冬には雪けぶる辺鄙な田舎町――その町で唯一の民族料理店・ザキントス店主の娘イオニア・プラスティラスは、1人の留学生と出会う。彼の名はジョアン、かつてのシャハルが高校生にまで成長した姿だった。その頃スミドにて、ソピリヤとハルシヤは大事件に巻き込まれる。
【最終章】 ヘイサラバサラ
大学で文化人類学を専攻し、ドキュメンタリー作家となったシャハルは、取材のため故郷を訪れる。ハルシヤの娘イレンカも、小学生ながらそれに参加する。
準備中
【外伝・第一章】 愛娘にさよなら
雪けぶる町で成長した、イオニアの娘イズミル。彼女の通う高校に現れた、生意気な留学生の後輩は、何故かよくちょっかいを仕掛けてきて――
【外伝・第二章】 潜竜談
永遠の夕焼けが続く白夜のさなか、シャハルは広場のカフェで過去に触れ、自身を慕うシャリムを突き放す。
アルファ投稿済み、カクヨムとpixivにも途中まで投稿しましたが面倒くさくなって現在放置しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-09 01:37:50
167128文字
会話率:58%
おれ、沢口充は運の悪い男だ。クリスマス前に交通事故死。気がついたら異世界に転生して、田舎の村で牧童暮らし。十三歳でカルナックという少女に一目惚れ、結婚。でもキスしかしてないのに逃げられた。その後、おれは故郷を出て傭兵修行を積んだ。この大陸で
一番豊かなエルレーン公国首都シ・イル・リリヤで冒険者になる。失踪した嫁を探し出すのだ! 異世界転生ほのぼのイチャラブ(?)ラブコメ(キスまで)
現在、嫁カルナックと再会できた。が、冒険者にはなっていない。魔導師養成学校の寄宿舎に留学生として入ることになった。ルームメイトは金髪の年下美少年と赤錆色の髪の脳筋少年。おれは、今はムーンチャイルドと名乗っている嫁カルナックと、まずは婚約式。そしていつかは結婚披露宴をする。目指せラブラブハッピー新婚生活! ※アルファポリス様でも連載中です。※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-01 03:54:09
143852文字
会話率:32%
このお話はソルという少年が主人公です。彼はクラランの街にあるエリゼという教育施設で、他の子らと一緒に暮らしていました。(実際のクラランでは、教育ではなく共有といいます)
エリゼは学校と寄宿舎の一体となった建物と、それに付随した医療施設や
ストアなどもある、小規模ながら完結した城郭都市(じょうかくとし)のような場でした。
クラランの市民である子らの体のまわりには、いつも「カンオン」が浮かんでいました。それは小さな黒い球体で、小衛生のように体から一定の距離を保ち回っていました。クララン市内に行けば、市民らが飴の黒玉みたいなのを引き連れて歩く姿が常時見られます。
カンオンは24時間働き、宿主が眠っても活動を止めません。宿主の健康チェックを怠らず医療機関へ情報を送受信し合い、エンタメから行政まで、あらゆる情報を宿主へ控えめに提案していました。
内部から外部へ外部から内部へ、クラランでは情報は無条件で交換されました。そのような「歴史的同意」と市民らが自負する同意(意思決定)が、半世紀前に直接選挙で同意(議決)されていたからです。その時に、初めてカンオンが実験的に導入されたのも象徴的でした。
学校から脱却した「解放区」と呼ばれるエリゼで、無気力で怠惰な日々を送るソルは、鳥と共に出発する輝かしい朝を夢想しつづけていました。求めるものとてない彼の旅の目的は、ただ出発するために出発することだけでした。
ガリバー旅行記でおなじみのスイフトは、うっぷん晴らしのために、あのお話しを書いたそうです。当時のイギリス・アイルランドの宗教や政治などに対する不満から、自らに降りかかる災厄を回避するため、風刺のスタイルによって書かれました。この物語も同じような動機から、あてこすりを伴侶に、ルサンチマンを糧として書き散らかしたものです。(他のサイトにも投稿しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-06 10:00:00
257393文字
会話率:44%
昔、人には視えないものが視える「悪魔の子」として捨てられた女の子が、精霊使いとして魔法の存在する世界に行き、精霊使いとしての腕を磨いていく話。
最終更新:2018-11-24 15:21:41
1225文字
会話率:22%
先の大戦を契機として、その質量戦略を教訓として、人体と機械による結合体の志向が生み出した、人間の為の翼が、人類史に登場した。その技術は経済に大きな影響を及ぼし、選ばれたものには翼が授けられた。それはまるで、神話に登場するイカロスのそれを彷彿
とさせた。
しかし、科学的進歩による機械生産の本格化は、大量の失業者と、恐慌、それに伴う混乱を生み出し、主人公のアビは、その貧困によって最下層に生まれた。アビの住む島国は、軍部による国権の掌握によって、大陸間と緊張状態に陥った。
アビは、ある若い士官に貧困から助け出され、彼の語った神話に憧れて、創設されたばかりの航空少年隊の寄宿舎に入る。そこでは様々な階級の少年たちが混然一体となって暮らしており、そこで同じ寄宿舎で貴族階級出身の、〝彼〟に「美しいから」といった理由で気に入られ、アビもこの不思議な少年を好きになる。アビは〝彼〟が慰問団の少女とキスをしているのを発見した時、初めて嫉妬にも似た感情を覚える。
〝彼〟は峻厳な性格であり、翼をもった少年としての特権意識を持っている。そのために、醜い上官に目をつけられており、それが少年たちの憎悪を醸成した。
ついに戦争は始まり、恐慌の渦中にあった人々はこれを熱狂して迎え入れる。そうして、〝彼〟はその最初の一人となって、戦果を挙げながらも撃墜される。「神話」への憧憬は、その死によって、アビの中でより強固なものとなってゆく……。
*この作品はブログ「革命防衛帯思想部」にも掲載されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-16 09:57:37
14049文字
会話率:14%
今年の『供物』が決まった。その知らせを受けたと同時に、18歳の少年リドリーは、供物の番人に選ばれた。リドリーは供物アリステアと共に、供物最期の1か月を庭園寄宿舎で自由に過ごすこととなる。
最終更新:2017-09-27 17:01:09
26141文字
会話率:52%
春李は幼馴染みの愁也に付きまとわれて辟易とし、それを見かねた沙依が解決に乗り出した。過去と向き合うことを決めた成得は寄宿舎を出て実家に戻る事に決め、友人達に手伝ってもらいながらずっと使用していなかった実家の大掃除に繰り出す。隆生と沙依がノリ
で大々的に調理対決をすることになり、成得は巻き込まれて前座で第二部特殊部隊の面々と序列決定戦をさせられるはめに。戦争がなくなった龍籠に訪れた日常を切り取ったお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-02 22:05:07
57355文字
会話率:56%
ビビアン・フレイベルグは勉強を心より愛するちょっと変わった令嬢である。
そんなビビアンにとって、寄宿舎に入っている双子の弟の帰省日はなによりも大切な日だ。朝早くから身支度を整え、馬車で幼馴染の屋敷へと向かう。外国へ留学し飛び級で卒業して帰
ってきたという彼とはこうでもしないと会えない。「フレイベルグ伯爵子息様がいらっしゃいました」そう、胸をつぶして弟とお揃いの服に袖を通し、紳士のまねごとをしない限りは。
社交界では理想の結婚相手を探し右往左往、私生活では弟との賭けが始まり面倒ごとは次々やってくる。
女性が勉強することを許してくれる稀有な結婚相手はどこにいるんだろう?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-12 21:00:00
133460文字
会話率:56%
末っ子のマーサは、お姉さんのアンジュが久しぶりに学校の寄宿舎から帰って来るので、玄関前の石段に座って待っていました。けれど、石段のすきまの砂の中に、小さくてきれいな貝殻がたくさん混じっているのを見つけたマーサは、それに夢中になってしまい……
。
幼いマーサの、純粋無垢な言葉にほのぼのと心が癒されるお話です。
文学フリマ短編小説賞2017参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-18 16:05:33
1768文字
会話率:40%
ある日気がつくと私は親指サイズになって、見知らぬ世界の、貴族の子弟が暮らす学院の寄宿舎にいた。どうやら〈召喚〉されてしまったらしい。しかも召喚されたこと自体が事故で、戻し方がわからないとか。途方に暮れる私を保護してくれたのはそれぞれ趣の違う
四人の少年たち。だがちょっと待て。服が珍しいからといってスカートをひっぱるな。私は小さくても人の言葉はわかるのだ。それに何、この鳥籠は。まさかここに入って暮らせというの?? 親指姫サイズになった女の子と四人の騎士のほのぼの同居生活物語。**折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-01 21:56:56
112546文字
会話率:36%
少女は大貴族の娘に産まれたにもかかわらず、妾の子だったため、「ああああ」という不本意な名前をつけられてしまった。名前からして、いらない子確定だった。
そして、女賢者の寄宿舎に入れられた挙句、卒業時に一方的に家から絶縁された。完全に孤独になっ
てしまった。
そんな少女「ああああ」は心機一転やりなおそうと名前を「アーアー」に試しにマイナーチェンジ。すると、その名前が総画数的に素晴らしく、しかも女性だと特にいい運勢になるものだったため、彼女は突然レベル99に成長する。
彼女はお世話になった学院の先生になって、その力で恩返しをすることにした。ただ、みんな、ああああ先生って呼ぶんだよね……。
先輩の幼女先生や魔王討伐に参加したこともある女賢者先生などとともに今日も働きます。
名前で苦しんでる人は相談に乗るし、私、改名能力もありますよ!
※総画数など名前自体をネタにしているので、ファンタジー世界ですがカタカナやひらがなを使用している設定になっています。ご了承ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-17 18:25:12
63230文字
会話率:42%
王城のすぐ近くにあるのは「癒しの花園」と呼ばれる騎士たちの寄宿舎。そこでは多くのメイド達が働いている。ある有名な両親を持つルベンダは、容姿は母親譲りで美しいのに、残念(?)ながら男勝りすぎる性格を持っていた。そんなある日、無愛想で毒舌な騎士
に出会う。だがその騎士の正体は……。*以前投稿していた「男勝りメイドと毒舌騎士様」の改訂版になります。ペンネームも変えました。完結しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-11 16:59:10
288029文字
会話率:44%
16歳の僕は消灯時間後に学校の寄宿舎を抜け出し、図書館に忍び込んでは蔵書を読むのが夜の日課だった。ある夜、図書館で異様な『猟犬』に襲われた僕は、白い猫に変化する少年に助けられる。図書館の中に現れた『回廊』を越えて、僕は猫の少年がやってきたと
いう幻夢境を目指そうとするが……
日暮奈津子のブログ『imagination note』(薬剤師K名義)に掲載済み(重複投稿です)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-07 12:00:00
51047文字
会話率:21%
中学三年生加賀暦は、母と二人暮らしだった。
それでも仲良くやっていたが、ある日暦の元に、綺麗な鍵が送られてくる。
それをきっかけに様々な事件が起こり始める。
少年が自分の出自を知り、異世界の学校に通うことになるファンタジー作品。
異世界学校
×寄宿舎×人外!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-11 04:16:37
24059文字
会話率:16%
故国滅亡の知らせを受け帰国しようとする王子アンディの前に現れた助け手は、空飛ぶ船ヘルメス号を操るひと癖も二癖もある連中だった……。
預けられた教会の寄宿舎からとるものもとりあえず出てきたアンディを助けようとするものはいなかった。
「何カ
月もかかる旅路を数日でゆく”空飛ぶ船”がいるらしい」
風の噂を頼りにやってきたアンディを待っていたのは豪放磊落な船長ディアスと鋭利なマネージャー、クラウス、そして活発で愛らしい少女エクレナ。後を追ってきた寄宿舎の教師フォートンとともにアンディは空の旅へと旅立つ。
故国に攻め込んだ隣国、支配力を強めようとする教会、”神の遺跡”への復讐に燃える魔法使い……さまざまな思惑渦巻く中アンディを助けようとするヘルメス号クルーの面々。そして人々の思いがたどり着く”神の遺跡”に、今、かつてこの世を去った”神”が現れる!
自サイトにて完結済みの作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-15 15:00:00
129450文字
会話率:48%
聖フランシス学園。それは、名門校へ行くにはちょいとばかし家柄や学力が足りない男子達の集う学び舎である。
真面目な学生のジョンは、花屋の看板娘に片思いしていた。そこで、彼と寄宿舎で同室のトマスとヘンリは、ラブレターを書くことを提案する。三人は
知恵を出し合って手紙を完成させる。その内容は……?
覆面作家企画6参加作。個人サイトにも掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-26 20:00:00
5931文字
会話率:52%
テーマ「寄宿舎」アンソロジー参加小説
女子高の女子寮に転校生が来てからのうんたらかんたら
最終更新:2014-08-23 18:40:38
15856文字
会話率:32%
時空モノガタリ 投稿作品
ルカは長い間、僕の憧れだった…
あの海でのたった一日の思い出
最終更新:2014-06-17 14:11:55
1922文字
会話率:19%
ヒロイン、榊はるかは父親の海外勤務に伴い、良家の子女を環境の良い田舎の港町に集め一貫教育を施す為に作られた寄宿舎のある学校、聖稜女学院の高等部に入れられる。だがそこは、サルやイノシシが出没し畑を荒らしまわる人外魔境だった? 巣作り中のカラ
スに襲われたはるかは、クラスメイトで鳥獣の害から学院を守る鳥獣対策委員の、黒羽サキから助けられる。かたくなで謎めいたサキに惹かれていくはるかだったが…… ソフト百合風味で送る、風変わりな女学校ライフです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-16 20:40:08
58269文字
会話率:48%
魔法技術学校に通う見習い魔法技師ニーム・ロドリゲス・ガウスは最近寄宿舎を出てシェヴァリエ公爵家の屋敷預かり魔法見習い技師として離れに居を与えられた。そこへ公爵夫人が孤児院から5歳ほどの少女セシリアを離れ専属侍女見習いとして引き取ってくる。魔
法使いの見習いと、魔法使いに仕える少女の出会いのお話。
読者専門でしたが素敵小説を読むうちに自分でも書いてみたくなりました。
稚拙な文章ですがよろしくお願いします。R15は保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-31 00:26:33
61010文字
会話率:62%