大地を守った対価は宇宙からの光の喪失だった。
大戦による代償は、人々から通信の自由を奪い、国境線を再び線引きさせる事になった。
決して、誰もそれを止めることは、出来なかったのだろう、あの忌まわしき日を。
日常は簡単に消えた。
そし
て、かつての歴史は深く積もった灰と共に消える定めか。
しかし、その小屋は時を止めていた。
いつか分からぬ主の帰還を待っている様に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-16 19:13:09
13202文字
会話率:2%
「何が悪かはわたくしが決めるのですわ!」
十六歳の春、異界より来たる聖女との結婚を理由に、許嫁から婚約破棄を言い渡されたルヴィアリーラ・エル・ヴィーンゴールドは、貴族の身分を剥奪される形で、たった一本の剣とそして聖衣と呼ばれる装備だけを餞
別にして、国境線の城塞都市へと追放されてしまう。
魔法使いの家系に生まれながらも魔法を使うことができない彼女が頼れるのは幼い頃から鍛え上げていた肉体と、学んでいた「錬金術」のみ。
しかしこの、ルヴィアリーラが一人学び続けた、錬金術という、貴族の間でも異端の術法、ともすれば世界を変えてしまいかねないぐらい、極めて便利な代物で──!?
かくして、悪役の汚名を被せられた、異端にして脳筋の令嬢は、貴族からその日暮らしの冒険者にクラスチェンジしながらも、今日も自らの正義に従って魔物と戦ったり、アイテムを作ったりして、困っている人を助けに回る。
そして、道中で拾い上げた虹の瞳を持つ少女、リリアーヌ・アイリスライトと共に錬金術のアトリエを経営すべく、様々な人々と助け合いながら、ルヴィアリーラはこの世界「ジュエリティア」を、身分に縛られず、自由を得たことで覚醒した錬金術の力でより豊かにするために、今日も各地を東奔西走するのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-18 12:18:51
360710文字
会話率:31%
魔法使いは遥か昔の御伽噺。
鉄血が戦を決める騎士時代。
ラゴラディバリウス大陸のど真ん中で戦争と平和を繰り返してきた覇国ザイアルと華国ジィン。
四年に一回ペースで国境線が燃え上がる緊張高まる戦線に、緊張感のない男が現れた。
当主が代々、戦線で名を上げる、武名の一族。
代々、戦嫌いの、なんでこんな奴が? と首を傾げられる血筋。
さりとて、一度火が点けば、最早誰にも止められぬ。
彼らこそが火の血統『ブラマンシェ』
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-27 23:44:54
6051文字
会話率:12%
フレースヴェルク戦争
『死体を飲み込む者』を意するこの戦争が終わったのは、僅か十九年前だった。
黒髪黒眼を持つアンサラー人と、赤髪赤眼を持つガェヴォルカ人が軍隊をぶつけ合い、互いに敵国の人間と大地を絶望的に蹂躙した、四十年にも渡る悪夢
のような戦争。
ことは、銀髪銀眼を持つゴエティア人を殺し尽くした『ゴエティアの大粛清』に始まると伝えられている。
アンサラー・ガェヴォルカ・ゴエティアの三種族が住む、四方を海に囲まれたかつての『グルヴェイグ大陸』では、互いの国を侵略せずと不可侵の条約が定められていた。
しかし種族として衰退の一途を辿っていたゴエティアは、新たな魔術を生み出す。後世で『死霊魔術』と記される不死者の群れを操るものだ。その威力は絶大であり、その使い手は強大な魔力を有するゴエティア人のみにほぼ限定されていた。
そこでゴエティアの王は考える。
死霊魔術を用いれば、大陸を我が物に出来るのではないかと。
六十五年前。グルヴェイグ暦千二百一年に、ゴエティア国は不可侵の条約を破り、大陸を手中におさめようと侵攻を開始した。
ゴエティア国から大陸を守るため、アンサラー・ガェヴォルカ両国は同盟を結んで戦い、辛くもこれに勝利した。
この戦いこそが『ゴエティアの大粛清』と呼ばれている戦争だった。
戦いはゴエティア人という種の完全な死滅によって終息を向かえるが、六年後にガェヴォルカ王とアンサラー王によって二国間の戦争となる『フレースヴェルク戦争』が開始される。
フレースヴェルク戦争の終結から十九年後。
アンサラー国とガェヴォルカ国の国境線を挟んで並ぶ街『リゼバン』と『ブモラ』。
悪意を込めて『裏切り者の街』と呼ばれるふたつの街から物語は始まる。
リゼバンで暮らす十七歳のナナトは、周知の事実ではあるが『ある秘密』を持っていた。
ある日、ナナトは街の近くに現れたというゴーレムの噂を聞きつける。ゴーレムは死霊魔術によって生成される化物だ。
半信半疑ながらも、ゴエティア人の生き残りがいるかもしれないと考え、ナナトは幼馴染の少女チトリと青年ウィツィ、門番の女性メェガらと共に噂の真相を探りに出た。
そこでナナトは自身と同じ秘密を持つ少女と出逢う。
その出逢いはやがてナナト達を戦渦へと巻き込み、その中心へと押し上げていくことになるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-16 08:00:00
152561文字
会話率:35%
帝国の端、国境線に接した街、グロウ・ゴラッド。
帝国から存在しないものとして扱われた、逃げ場のない常冬の街。
そんな過酷な異世界の街で生きてきたビーツァとシエレイ。過去に平和な国で生きてきたことなど遥か昔のこと、そんな記憶は名前と共に捨て
たと逞しく生きる二人。最初は互いに手を取りあって生きていた二人も、やがてそれぞれに生きる術を身に着け、それぞれの道を歩み始め。久しぶりに再会した二人は、街の外れにある一つの酒場で酒を酌み交わす。そこは、無愛想な看板娘の名前を冠した、「血まみれジーニャ」という物騒な名前の酒場で……
――この酒場で起こる波乱とその結末に、彼らの生き様が刻まれる。
そんな物語も、旧友たちが当たり前のように店に入るところから始まって……
※本作品は、拙作『Welcome to the tavern of 「bloody Jenya」 ~ 血まみれジーニャの酒場へようこそ』を半ば無理やりに異世界転移に変更した作品です。
……多分、テンプレ的な良さは皆無な「テンプレ詐欺作品」ですが、それでも良ければどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-15 20:15:14
11153文字
会話率:34%
帝国の端、国境線に接した街、グロウ・ゴラッド。
帝国から存在しないものとして扱われた、逃げ場のない街。
そんな街で生まれ育ったビーツァとシエレイ。久しぶりに再会した二人は、街の外れにある一つの酒場で酒を酌み交わす。そこは、無愛想な看板娘の
名前を冠した、「血まみれジーニャ」という物騒な名前の酒場で……
――この酒場で起こる波乱とその結末に、彼らの生き様が刻まれる。
そんな物語も、旧友たちが当たり前のように店に入るところから始まって……
※本作品は、pixiv、g.o.a.t、星空文庫に転載しています。また、個人HPにて電子書庫版を公開、配布しています。何れも縦書きとなっていますので、縦書きを好まれる方はそちらもどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-16 17:38:51
9924文字
会話率:37%
ゆっくりと蝕まれる精神は思考を停止させる。
刻々と刻まれていく時間とそれに追従しない自分という自我。
我思う故に我ありと、ならばこそ自我を成長させることは人生の幸福といえるだろう。
最終更新:2020-01-13 18:59:15
1801文字
会話率:22%
大大陸のほぼ中央に位置する小国、宝石王国。しかし小国といえど、建国以降、数多の国々に囲まれているにも拘らず、その国境線は一度たりとも変わることがなく保たれている程の優れた守備力を持ち合わせている。その最大の理由は王族にあるらしい――――――
――――――――――――
砂漠の国に生まれた少年、ルートヴィッヒは突如降りかかった不幸と母が残した最期の言葉を頼りにかの国を目指す。そこで待っていたのは個性的な異母姉弟たちで・・・・・・
*別連載中の『落ちこぼれ王女の~』と同じ世界で5年前からのスタートにまります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-14 17:52:33
8011文字
会話率:48%
国境を超えた人とモノ、そして情報の移動が、国境線をあいまいにした近未来。
世界は、「共和国」と「連邦」に統合され、国連事務総長の引いた「事務総長子午線」が世界に残された唯一の国境線となった。
しかしその人為的にひかれた国境線を拒み、各地で
紛争が相次ぐ時代となった。
その世界で、「共和国」と「連邦」関係なく人々の心をとらえる、大人から子どもまで楽しめる健全な仮想空間、『レヴィアタン・オンライン』。
そこに降り立った一人の男。
共和国軍大尉、"キャプテン・ミコガミ"、ジン・ミコガミ。
清潔に漂白された、西洋中近世風の世界に、本物の血のにおいを持ち込んだこの生粋の軍人は、ある任務を帯びていた。
その任務とは、『レヴィアタン・オンライン』の世界に姿を消したある男を見つけること。
その男の名前は、共和国軍大佐、"メイジャー・クルス"、クルス大佐。
戦争遂行の塊であるこの男は戦争の狂気にとらわれ、軍令部に無断で殺人を犯し、『レヴィアタン・オンライン』の世界に姿を消した。
そしてクルスはこの仮想現実に自らの王国を作り、プレイヤーを訓練して神とあがめられ、そして現実世界に時折現れては虐殺を行い消え去っていく。
ミコガミの任務はクルスを見つけ出し、「その指揮権を完全に絶つ」ことである。
ミコガミは慣れないゲームの世界に戸惑いつつも、現実の戦場で培った技術や知識と、仲間たちの協力により、徐々にクルスの姿を、彼が求めるものへと近づいていく。
しかし、クルスの心の"荒地"へと足を踏み込もうとするとき、『レヴィアタン・オンライン』の、自分自身の、そして現実世界の背後に潜む"真実"を知る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-28 00:00:00
100705文字
会話率:42%
グリセディア歴983年
巨大な大陸では、いくつもの国家が乱立していた。国家は己の存亡を掛け、互いに協力し合い、交易を結び、ときには小さな諍いを繰り返しながらも均衡を保っていた。
ある時、均衡の歯車が狂い、大陸は二つの勢力に分かれ 巨大な戦
争が始まった
二つの勢力、[ナルブグリート貿易都市連合国家]と[エイデインシア王聖都連合国家]
種族の関係無く、互いの国境線を境に隣人同士が憎み合う
ある者は英雄という肩書を求め、またある者は富を求め、それぞれが己のために戦争を続けた
グリセディア歴1000年
戦争は未だ続いており、10年以上も不毛な争いを続ける者たちへ、神の裁きでも下ったのだろうか
戦場跡からは不死者が這い出し、各地でモンスターと呼ばれる生物が現われ、牙を剥いた
二大国家は初めて"停戦"を結び、モンスターに対抗するための協定を締結し、
そして、これまでの過去を清算するかのように"厄災歴"を定め、団結を目指した
……厄災歴4年、戦争の爪痕は癒えることなく、人々は動乱の中にあった折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-30 23:36:16
2158文字
会話率:30%
2018年3月 アルファポリス恋愛小説大賞 読者賞受賞。第一部の小説はすでに完結しており、アルファポリス様より、2018年12月に発売開始。
第二部、女伯爵の華麗なる転身
ジュリアは、ジョルジュ・ガルバーニ公爵家で療養中だ。婚約者でもあ
るジョルジュに、甘やかされている中、父の領地であったマクナム伯爵領から、従者がやってくる。ジュリアは、ジョルジュの働きかけのおかげで、亡き父の領地と爵位を相続したばかりなのだ。
自分の領地の問題を聞き、ジュリアは傷が癒えるのを待ち、マクナム伯爵領へと旅立つ。その頃、国境線との問題により、ジョルジュは、ブロージア国境まで、隣国との交渉へと向う。
ジュリアは、自分がガルバーニ公爵の婚約者であることに、今一つ自信が持てないでいた。そんな中、ジョルジュに会うためにマクナム伯爵領を立ったジュリアが遭遇してしまった一つの事件がさらなる予想外を呼び寄せてしまい!
第一部はアルファポリス様からの書籍化に伴い、削除しました。第二部は新しいストーリーですので、そのままお楽しみいただけるかと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-20 12:17:54
18066文字
会話率:35%
国会での首相の失言が元で、結果的に国を割ることとなった日本国、しかしその行く手には日本国を滅亡に導きかねない泥沼のような現実が待っていた。
苦悩と試行錯誤を繰り返すそれぞれのリーダーたち。やがて日本国は、周辺国との戦争突入の危機を迎える。
この危機を脱し、分割した日本国を何とか軟着陸させるため、様々なリーダーたちが、必死の努力を積み上げていくヒューマンアクションストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-01 12:06:23
134731文字
会話率:9%
かつて、竜がまだ人間界の空を泳いでいた時代のことである。
パンゲア大陸の西岸にエトワール国とヴィンダース国という2つの大きな国があった。
エトワール国は、国土の南側に大きな河が流れ、東側に険しい山脈がそびえ立ち、西側は海洋に面しているとい
う天然の要塞を持つ国家だった。
しかし、唯一、北の国境には、なだらかなオリビア大平原が広がっており、北国のヴィンダース国との間で、戦争が絶えなかった。
暖かく肥沃な大地を持つエトワール国の国土を狙って、ヴィンダース国が攻め入り、国境線を巡る戦いは300年以上続いていた。
そんな長きに渡る両国の血で血を洗う戦争が、ついに終結することになる。
この話は、エトワール国とヴィンダース国の最終戦争についての物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-19 19:36:14
3026文字
会話率:13%
世界は3000年前の大戦の終結から、全ての種族は国境線を引き他種族との争いを避けることで平和を維持していた。
人間である主人公ユージは、魔法を使うことの出来ない魔術師として周囲の人間に迫害されてきた。魔術師としての道あきらめようとしたユー
ジの下に現れたのは一人の少女、「黒姫」
少女と共に世界を見つめ直したユージの選択は…
そして、少女の望みとは…
これは、世界に定められた自分の運命を変える物語だ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-25 18:00:00
79933文字
会話率:44%
宇宙船強奪を目指しドイツと蘭国は連携し日本攻撃に踏み切った、首都攻撃を目指して潜水艦隊が房総沖に浮上したが情報を入手していた日本軍が急襲し一気に撃沈、同じころ駿河湾にはドイツ軍が蘭国の潜水艦で到着ーゴムボートで上陸を果たせたが大間港でロボッ
ト軍に捕獲された。
陽動作戦失敗を知らず新潟港沖に到着した輸送船団から上陸部隊出撃、青海のミサイル基地から核ミサイルが発射され全面戦争の火ぶたが切られたが待ち受けていた帝国軍の装備で固めた日本軍に一気に攻められ一夜で殲滅された。
蘭国は帝国軍の装備に震えあがり軍を撤収させ休戦、日本国民は戦いが有ったことを知らずに過ごしていたがついに地球規模で災害が始まった。
大平洋の海底が割れ島々は海に飲まれ日本はじめ各国の沿岸に海水が押し寄せた。
東京の下町地区は水没し地下鉄や鉄道網は全滅、霞が関は月のアルファー基地に移転、市民も山の手地区に避難した。
それから間もなく中部地方が割れてマグマが噴出、住民は銀河鉄道と幸子の船団により助け出されギニアに植民したが驚いた他に住む国民は一斉にギニアへ植民しようと銀河鉄道のステーションに押しかけた。
白瀬は危険が迫っている地区から脱出を指示したから嵐の中でもモクモクと歩いてステーションに向かう日本人特有の規律正しさで避難が進んでいた頃、世界各地では生き残りを掛けてあらゆる策謀戦闘が行われ、アメリカではテロリストと麻薬関係者をひそかに処分しギニアに脱出させなかった。
脱出の様子を眺めていたエミリヤはヨーロッパの壊滅を命じたためサーシアは核爆弾をアルプス山脈に投下して粉砕、ヨーロッパ各都市は噴石の雨の中に埋もれ生き残った人たちはギニア目指してロシアへーしかし国境線では軍が砲口を避難民に向けていた。
その頃辺境星域では一人のシリウス軍の女性士官が任務中に現地人の警官に射殺されたが彼女には日本に一人娘が待っていた。
母が亡くなった事を知らない少女は避難命令が出ている中で一人部屋で泣いていた時防衛隊の兵士に救出されギニアにたどり着いたが誰も世話してくれる大人はいない、空港を一人で出て野原をさまよい川の水を飲みながらとぼとぼ歩いていくと建物を見つけた。
今後少女を援け育ててくれる神田良子の住まいだ、良子は少女を部屋に連れて行き食事をさせるとスヤスヤと寝入ってしまい良子は夫の帰りを待った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-03 13:25:24
68118文字
会話率:58%
物語が始まる以前、この世界を律していたのは宗教と大自然、そして魔法であった。表題の物語本筋はこれよりはるか下った、私達の世界のほぼ十九世紀末~二十世紀初頭に当たる、古い力と、機械に代表される人間の知恵が一瞬均衡を保っていた(ように見える)時
代背景のもと《共和国》と隣国《教国》の間で展開する。
巨大な《教国》の驚異に対抗するため、《共和国》はその国力を総動員して、空飛ぶ戦艦〈共和制〉号、みなの通称『大空魔艦』を建造した。なぜ《共和国》はこのような異形の兵器の就役を急ぐのか? 実は、そのころその巨大な宗教国家である隣国《教国》では、国家と軍の改革に進展を見せた支配者『総主教』レノルトが死の床にあり、開明派の彼の各種改革に抗する旧い反動勢力が、再度権力奪取の工作を画策していたのだ。
物語はこの状況下、最新機械技術の粋である《共和国》の切り札大空魔艦が進空し、各種試運転を行う過程を、軍事・近代艦艇に門外漢の主人公であり魔法に通じたこの艦所属の従軍導法師シリルの行動・視点を追いながら進行する。人が手にした空といった新しい活動の場で、彼女はこの艦が浮き上がる瞬間に立会い、その後何者かが艦に侵入させた『サラマンダー(火吹きトカゲ)』対策に奮戦し、軍艦の大口径主砲の発射にたちあって驚いたり、その間に地上で酒を飲んだりする。明朗・闊達なシリルは新しい船ににふさわしい人物であった。
仮想敵《教国》は、伝統的に『神を尊ばない共和の人達を(武力)で改心させる』事に熱心で、ここでもし旧い派閥が権力を握ると戦禍が予想される。その《教国》旧派閥は、自派が長じている魔法に類する手段によって機械兵器の頂点たる大空魔艦を除去し、その事実で他派を恫喝、最高権力者『総主教』選出の場である『選挙』での票をとりまとめる、といった工作を画策していた。彼らは自らが持つ持つ古い力の象徴『ドラゴン』を大空魔艦にぶつける事を試み、様々な準備をすすめ始める。
一方、全能ではない《共和国》政府は、この局面で《教国》に対する軍事的威圧効果を期待し、試運転中の大空魔艦を《共和国》《教国》の国境が引かれている深い『森』の国境線近辺を飛行させる決定を下した。そこでついに。鋼の、人が造った大空魔艦と、生身の、過去が造り上げたドラゴンは、正面から激突したのだが------折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-27 22:03:58
124394文字
会話率:39%
三島文学には現実の日本とは別の「来るべき理想の日本」の姿があった。その国境線を持たない空間は、現実世界に対する外部・緩衝地帯・アジールではなかったか。それを放棄した民族は不毛の現実を、何も変わらない、変えられない現実を背負って生きていかざる
を得ないのであろうか。
*この作品は「革命防衛帯思想部」にも掲載されています。なお、そちらは近いうちに粛清されます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-05 23:13:25
15026文字
会話率:4%
かつて『彗星の無双軍師』と呼ばれ、世界中にその名を轟かせていたジェイ・ターナー。
しかし彼は無実の罪に問われ、軍を解雇された挙句、暮らしていた帝都から追放されてしまう。
行き着いたのは国境線からほど近い町ヘイスター。
その町は大国同士の領
土争いが絶えない場所であり、領主は戦争のたびに無惨にも処刑されているらしい。
面倒に巻き込まれたくない彼は早々に町を出ようとする。
だが目の前に現れたのは、領主であるリアーヌ・ブルジェという少女だった――
絶体絶命の窮地に追い込まれた町に現れた『彗星の無双軍師』ジェイ・ターナー、町で出会った落ちぶれ貴族令嬢のリアーヌとともに、逆襲の人生を歩み始める。
渦巻く黒い陰謀、固い絆で結ばれた友情、そして絶対に叶わぬ恋……。
果たして彼らの行く末に待っているのは、『希望』か、それとも『絶望』か――
◇◇
ファンタジーを舞台にしたサスペンス風の物語です。
仲間と共に最後まで戦い抜く主人公とヒロインの奮闘を、どうぞごゆっくりとお楽しみいただければと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-02 12:00:00
125231文字
会話率:28%
恰好いいオッサンが活躍するお話は如何でしょう?
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第二部『炎の都に集う厄災たち』(2017年12月5日 開始)
第一部「休暇願を出したら、激務の職場へ飛ばされた』(2017年12月15日 発売)
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二年間の休暇願を出した主人公。
だが、特務部隊の切り札を二年間も休ませる余裕など、王国騎士団にはなかった。
返ってきたのは国境騎士団への異動辞令と密命。
『陥穽(かんせい)の魔術師』『善良なる暗殺者』『正義の死神』『勢炎の魔女』『紫電の女神』『復讐者』等々が跳梁跋扈する国境の街(通称『炎の都』)を舞台に、主人公が縦横無尽に駆け巡る。
普通に生活しているだけなのに、気が付けば隣接する他国は国境線を自主的に後退していた。
そんなお話です。
【追記】
第五回ネット小説大賞、受賞致しました。
2017年12月15日、宝島社様発売予定です。
これもひとえに応援くださっている皆様のお陰です。
ありがとうございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-03 19:00:00
199561文字
会話率:50%
アウラムという、とても栄えた国がありました。
そこは、偉大な王様と2人の科学者が統治している王国でした。
ある日、2人の科学者はとても大きな喧嘩を始めました。
とても多くの人々が死に、土地がやせ細り、不毛の地になった頃に決着がつき、悪い科学
者は国の外に追放されました。
しかし、善い科学者は悪い科学者の力が必要だと言って悪い科学者を国に引き戻し、荒れ果てた国を一緒に再興し始めたのです。
やがて国に人が戻り、土地が豊かになり、国はかつての繁栄を取り戻しました。
そして科学者の二人も仲直りして、とても幸せになりました。
その国の繁栄は今も続いているのです。
そんな昔話がある国『アウラム』
その土地に住む人は永遠に幸せに暮らせるとまで皆が口々に言う。
しかし、アウラムは今まさに滅亡の危機に瀕していた。
古来より国境線の彼方から襲来する魔物の存在である。
再興したアウラムの技術の力で完全に対処できるようになったと思われていた魔物だったが、魔物の長とも呼ぶべき存在が、魔物たちを統べてアウラムに差し向けているらしい。
そこで、国をまとめる2人の科学者が科学の叡智を注ぎ込んで完成させた魔物撃退用人体強化艤装を装着した少年の2人、リーンとアーティは魔物の長を倒してアウラムの国に平和を取り戻そうと誓う。
いつか来る安寧の時を信じて。
※こちらの作品はweb小説投稿サイト「ハーメルン」にも掲載させていただいております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-25 20:25:09
1138文字
会話率:31%
ガロンツァール王国北西部の、国境線と王都ツァールに挟まれた街『トゥリエス』。
首都に負けず劣らず発展著しいこの街は、魔術工業の要たる研究所や工場が数多く存在し、それらが生む経済効果によって大きく生活領域を広げている。
そんなトゥリエス
で、零細探偵事務所を開く魔術剣士エドワード・デフトは、ある日を境に数々の事件に巻き込まれていくことになる。
※この作品は『カクヨム』にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-05 18:00:00
408917文字
会話率:22%