人生の分岐点がある。
産まれが違えば育つ環境も違う。
進学する場所が違えば、関わる人間も違ってくる。
習い事で能力を伸ばすのもそうだ。
学生までのうちでもこれだけ多くの分岐が存在し、やがて終着点へと導かれる。
それはつまり、より多く選択して
きた人間こそ、望んでいた現在を手に入れるということなんだと思う。
僕の目指す場所はどんなところなのだろう。
そう考えて、これまでの選択を省みて、ふと思い出す。
人生は選択の連続とはよく言うが、選択の余地すらない大きな分岐を迫られることもある。
僕の場合、それは八年前に起きている。
――記憶喪失。
その時から、僕の人生は大きく変質した。ただの記憶喪失ならまだマシだったのだろう。
でも、僕の場合はそれだけに止まらなかった。
世にも奇妙なことに、僕は二重人格になったようで、一日置きで人格が変わることになってしまったのだ。
そして、もう一つの人格の記憶は引き継がれない。
僕はこれを、『隔日人格交代症』と名付けている。
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これは、そんな不便な二重人格の主人公が、不憫な彼女を笑顔にしたい物語。もとい、不憫なヒロインを笑顔にする物語である。
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※タグにあるのは保険程度のものですが、一応本文中に存在しています。ご注意ください。基本、ほのぼのとした物語です
※一人称での進行としています
※ハーレム展開は含まれるかもしれませんし、含まれないかもしれません。人によって差があります
※感想・評価欲しいかもしれませんし、欲しくなくもないかもしれません。してくれる人は読者によって差があります
※主人公以外でのカップリングはありません
※人によっては寝取りだと思われる場合もあると思いますが、別にヒロインが付き合っている事実は一つもなく、ただ他人の幼馴染というだけで、実際はそのような事実はありませんのでご理解よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-12 18:00:00
6164文字
会話率:12%