「この物語はすべて神の芝居に過ぎない」
天地創造。森羅万象。
神に創造されし最初の人類。アダムとエヴァ。
天界の混乱。天使長ルシフェルの叛逆。
禁断の果実。悪魔の誘惑。失楽園。
そこから始まる人類の繁栄。
アダムの子孫《旧人類》とノア
の子孫《新人類》が共に織りなす未来。神に背いた《原罪》がそんな人類にもたらすのは破滅か、救済か。
それはーー神のみぞ知る。
永遠のベストセラー「聖書」の世界観を繰り広げた、神のお芝居物語ーー《神芝居》が今、始まる!
渦巻く虚偽と真実。
交わる悲劇と喜劇。
物語の結末を、どうか最後まで貴方の目で見届けてください。
ーー神の芝居が幕を下ろす時、
そこに人類の《答え》はあるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-27 15:19:20
411818文字
会話率:38%
今の国王夫妻が結婚するときに猿芝居までして二人を後押しした令嬢が居た。
ただ、そのときのお芝居が白進に迫っていたので悪役令嬢と陰で呼ばれていた。
十年以上経った今でもくちがさない者たちは彼女のことをこう呼ぶ。
悪役令婆
成人の儀の会
場で起きた媚薬事件、そして殺人事件の犯人として自慢の姪が疑われた。
悪役令婆は王妃と協力して犯人を追い詰めていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-27 12:13:19
2284文字
会話率:48%
私立三条学園高校に入学した千林典弘は、新入生相手のクラブ紹介オリエンテーションで、演劇部を主宰する片杖姿美少女の森小路瑞稀に出会った。
希望の部活は「帰宅部」だったのに。
彼女が妙に気になった典弘は、同じく生徒会長兼演劇部部員の守口浩
子に惹かれた滝井修二とともに入部することにしたが。
そして分かったのは、見た目の可憐さとは裏腹に、瑞稀がどうしようもないポンコツだったこと。
加えて同じく入部してきた新入生たちは、瑞稀狙いの輩ばかりで、芝居をする気など微塵もないアレな連中ばかり。
こんなそんなで典弘の高校生活は、この先いったいどうなるのやら?
この作品は「カクヨム」にも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-21 05:00:00
144484文字
会話率:39%
十三年前、鬼帝国の侵攻により滅んだ小国・融。敵の気まぐれで生き残った末の王子は復讐を誓った。
時は流れ、大人になった彼の元には頼もしい同志が集い、鬼人打倒と故郷奪還に動き出す。
その旅のさなか、王子は美しい女と出逢って恋に落ちた。しかし彼女
の正体は、あの日幼い彼を見逃そうと提案した、憎き鬼人の愛妾だった――。
という体のなんちゃって中華風ファンタジー世界を舞台にした短編集。
基本的にキャラ萌え重視の設定ペラペラ性癖ごちゃまぜ紙芝居劇場です。思いつきと雰囲気で書くので時代考証とか一貫したストーリーとか更新速度とかは期待しないでください。
あと案の定ゴア描写と性暴力と差別表現を含む可能性しかありません。もろもろご注意ください。
人外おねショタ(概念)はいいぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-17 18:06:56
30942文字
会話率:19%
人の心でできた異世界……その名は心界(しんかい)。
3つに分かれた大陸……そのうちの1つである光の大陸。
その大陸にて貧しい夫婦の元に授かった命……名をスレン パークス。
前世では佐山香帆さやまかほという女として生きていたが、とある理
由で自ら命を絶ち……スレンとして転生した。
愛溢れる家族に恵まれたスレンだったが、貧困故……十分な育児環境を整えることができず、我が子のためと闇金に手を出してしまったスレンの両親。
法外な利子によって苦しめられる両親を救おうと、スレンは自らの体を売る決意をする。
そんなスレンの前に現れた正義感の強い少女、プレンダー エムガス。
彼女は光の大陸の中心に位置する大国……ムナヤ国に蔓延る歪んだ正義と共に戦おうと【マインドブレスレット】という機械をスレンに差し出す。
最初こそ断ったものの……事情が重なり承諾することになったスレン。
そんなムヤナ国では【正義が絶対であり、悪は死あるのみ】という常識が信仰のように広がりつつある。
罪を犯した者は万引きのような軽犯罪であろうとも……やむにやまれぬ事情があろうとも……問答無用で処刑される。
そんなムナヤに蔓延るもう1つ歪み……ミスト。
人に災いと力を与えるミストによって、人間達は【デウス】という化け物となって欲望のままに暴れる。
そんなデウス達を保護すべく奮闘する組織【ティーピック】。
自分の人生に意味を見出せないスレン……自分自身の信念と己が正義のために戦うプレンダー……天然だが仲間たちを大切にする強い心を持つユウリ ラフシャーツ……。
3人の少女達は、表では声優”(アニメではなく紙芝居式のイラストに声を吹き込む仕事)”として活動し、裏ではティーピックとしてデウス達を保護する秘密組織として活動する。
そんな彼女達とは対称的に……デウスを生きるに値しない悪魔として抹殺していく最高騎士団【ワルキューレ】。
三つ巴の戦いの先にあるものとは……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-25 00:26:48
34754文字
会話率:43%
ルミナは初夜に「結婚するけど、君のことは愛してないよ(棒読み)」と言われた。予定通りである。政略結婚したルミナとアースは仲が悪い、ように見えるが実は共犯者である。二人が訳アリの結婚をすることになった経緯とは。
最終更新:2024-03-20 16:07:08
4051文字
会話率:24%
幽霊になった僕は退屈な生活を送っていた。
つまらない映画や芝居を観たり、意味もなく空に漂ってみたり。
誰ともコミュニケーションの取れない生活は甘い霞を吸っているようで、どうしようもないほど空虚な日々だった。
そんなある日のこと、僕はひ
とりの女の子の姿を見かける。
僕が幽霊になった理由であり、僕の命を犠牲にして助けた女の子の姿を——。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。本作品には犯罪又は自殺を誘発・助長・ほう助する意図は一切ございません。
※この作品は「カクヨム」にも掲載しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-18 00:10:00
10465文字
会話率:11%
【小説家一家は小説賞受賞の知らせの電話を待っていたのだが・・・。ホームコメディドラマ作品】
■あらすじ
神和泉のペンネームで活動する小説家、福永修司は自宅で日本最高峰の文学賞、茶川竜太郎賞の受賞可否の知らせの電話を待っていたのだが……。
※400字詰め原稿用紙換算枚数:26枚
※非ラノベ作品です。
※こちらの作品はエブリスタ、カクヨム、小説家になろう、ノベルデイズの各小説サイトにも掲載中です。
■所感
・今回はいつもと趣向を変えて、部屋の中で行われる会話劇にしてみました。そのため、いつもは起承転結の4部構成で書くところを、演劇舞台(芝居)を想定し、序破急の3幕構成で書いてみました。
・演劇舞台を想定しているため、シナリオ(脚本)を書いた上で小説に落とし込むという流れで作業をしました。
・そのため今回は【小説版】としてアップし、別途【シナリオ版】もアップ予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-18 00:00:00
7993文字
会話率:50%
【小説家一家は小説賞受賞の知らせの電話を待っていたのだが・・・。ホームコメディドラマ作品のシナリオ版】
■あらすじ
神和泉のペンネームで活動する小説家、福永修司は自宅で日本最高峰の文学賞、茶川竜太郎賞の受賞可否の知らせの電話を待っていたの
だが……。
※200字詰め原稿用紙換算枚数:38枚
※非ラノベ作品、どころか小説でもありません。シナリオ版です。
※こちらの作品は小説版と合わせエブリスタ、カクヨム、小説家になろう、ノベルデイズの各小説サイトにも掲載中です。
■所感
・今回はいつもと趣向を変えて、部屋の中で行われる会話劇にしてみました。そのため、いつもは起承転結の4部構成で書くところを、演劇舞台(芝居)を想定し、序破急の3幕構成で書いてみました。
・演劇舞台を想定しているため、シナリオ(脚本)を書いた上で小説に落とし込むという流れで作業をしました。
・そのため今回は【小説版】と【シナリオ版】をアップ。こちらは【シナリオ版】になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-07 18:00:00
5546文字
会話率:59%
「エリシア、ただ今をもって、君との婚約を破棄する!」
「――!」
貴族学園内で開かれている、ダンスパーティーの最中。
私の婚約者であり、我が国の王太子殿下でもあらせられるナイトハルト殿下が、唐突にそう宣言した。
そ、そんな……!
「このような場でご冗談はおやめください殿下。みなさん困惑されているではありませんか」
この場にいる生徒や教師たちが、何事かとこちらを窺っている。
「もちろん冗談などではないさ、エリシア。君には本当に申し訳ないとは思っている。――だが僕は、もう自分の気持ちに噓はつけない! 僕は、真実の愛に目覚めてしまったんだ!」
「……!」
真実の、愛……?
三文芝居に出てくるような陳腐な台詞に、思わず眉間に皺が寄る。
あなた様は、ご自分の立場がわかっておられないんですか?
いずれこの国を一身に背負う立場でありながら、自由な恋愛が許されるとでも?
「うふふ」
「……なっ」
ナイトハルト殿下の隣に、不敵な笑みを浮かべながら、一人の女性が立った。
――それは私の親友である、男爵令嬢のマーガレットだった。
まさか、殿下の真実の愛の相手というのは――!
「――ガハッ」
「「「――!!!」」」
その時だった。
あまりの光景に、私は自分の目を疑った。
殿下が突如吐血し、その場に崩れ落ちたのである――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-15 21:00:00
21353文字
会話率:53%
タイトルそのままですが、今朝羽が生えましたので友人に電話しました(雑)。
pixiv作品の再投稿です。
最終更新:2024-03-10 08:50:30
2125文字
会話率:0%
高校一年の大野和彦は、大野財閥グループの社長の息子だった。
そんな彼には、格好いい彼氏が欲しいという願いがあった。
日頃から、イジメに遭っていた彼は、持田信幸という同級生に助けられる。
そんな彼に思いを寄せるが、彼の誤解により和彦はひどく傷
つけられる。
将来を絶望し、イジメの腹いせにいじめの加害者山下の腕時計の盗難をする。
その行動をクラスメイトでモデルで活躍している山口夏美に目撃される。
夏美から、自分が持田から好意をもたれ、迷惑していると相談を受ける。
自分と付き合う芝居をして、持田にあきらめてもらう協力をすれば盗難のことは誰にも話さないと条件を出される。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-02 12:00:00
88378文字
会話率:29%
声の芝居で戦う少女たち、略して『こえしば』
最終更新:2024-01-30 04:04:46
59481文字
会話率:42%
天国への階段を上って行く主人公の林満(ハヤシミツル)。まわりは雲のカーテンで何も見えません。いくばくもなく上り切った先にはどういうわけか一軒の精神科医院があらわれ、‘超’美人の看護婦が入口で待っています。なぜ自分が精神科にかからなければなら
ないのか、いっかなわからぬままに医院の中へと…。やがて医師(ドクタースイサイド)があらわれ、林は世にも不思議な、かつ空前絶後の治療を受けることとなります…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-29 19:07:30
17668文字
会話率:83%
心象素描(しんしょうすけっち)実践研究
令和甲辰(きのえたつ)肆拾壱 睦月
弐陸捌肆 陸 弐零弐肆
ホラーな洞穴 紙芝居
三つ目心象素描実践研究ラボ
最終更新:2024-01-25 23:07:40
1116文字
会話率:70%
大店の一人娘である5歳のひろは、母親の顔を覚えていない。ひろがよちよち歩きの頃に「若い男と逃げた」らしい。父親はひろを可愛がってくれているが、商いに忙しく、世話係の下女がひろに見せる態度はそっけない。次第に1人遊びが増えていた。
そんな
ひろのここのところの楽しみは、傀儡師でもある飴売りから飴を買い、人形芝居を見ることだ。
飴売りから飴を買うようになってからは、優しそうな頬にえくぼのある女が頭に浮かび、母親に違いないと喜んでいた。
そうしたひろの寂しくはあるが平凡な日々は、旅に出た父親の死の知らせで一変する。
大店内で突如起こる刃傷沙汰。
呆然としているひろを助けたのは……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-23 19:03:02
28562文字
会話率:31%
娘ちゃんと孫ちゃんラブなじぃじが守護霊をするためにこの世に戻ってきた。
でも、はじめての守護霊。
一体何をするの……守護霊って?
最終更新:2024-01-14 09:11:12
2330文字
会話率:96%
満点の夜空に、原っぱ。
若い男の後ろに、若い女がついて行っていた。
彼女の正体は一体……?
最終更新:2022-02-13 00:14:11
3259文字
会話率:98%
深夜。
とある廃屋の一室。
男女が入ってくる。
男はびくびくしながら女の背に隠れている。
どうやら相当の怖がりらしい。
最終更新:2022-01-18 22:08:22
1981文字
会話率:92%
幼稚園で紙芝居を読む主人公。
それは紙芝居の存続が危ぶまれているというニュースを聞いたからだった。
紙芝居が終わったあと、主人公の昔の思い出が胸に去来する。
最終更新:2024-01-08 20:53:40
1305文字
会話率:33%
江戸の町で昨今流行りの裏稼業。
モノでもヒトでも依頼されれば何でも贋物を用意するというハッタリカタりの騙しの商売〈贋物屋〉。
その贋物屋の正体は同じく昨今流行りの芝居の一座、深山一座の看板女形の雪之丞と立役者の助三。彼らは卓越した演技
と幅広い人脈で困り事を抱えた依頼人を助けていく。
第三話「贋花嫁」
今回の依頼人は伊勢屋の娘のおみよ。
大店の娘が政略結婚を嫌って贋花嫁を依頼してきた。偽花嫁が婚礼を挙げて親達を油断させている間に自分は好きな男と駆け落ちをするつもりだとのこと。
政略結婚の相手は父親の同業者の中年男で、おみよは後添えとして迎えられるのである。だが、おみよには好きな男がいた。何年か前に町でちんぴらに絡まれているところを助けてくれた男である。その男・駒吉はまともな職にも就かずふらふらとしているような、箸にも棒にもかからぬ男であったが、おみよには優しいのである。おみよに泣きつかれ、贋物屋の人々は依頼を承諾する。仕掛人、つまり贋花嫁として雪之丞が任務を果たす。江戸一番の名女形の腕の見せ所であった。花嫁姿になった雪之丞は妹の菊弥が見ても惚れ惚れするような美しさであった。もったいなくもその美貌を綿帽子で隠し、おみよではないと悟られないようにして雪之丞は婚礼の席へと出向いていった。贋花嫁が婚礼をつつがなく済ましている間に、おみよは家を抜け出しは深山一座へと逃げ込む。そこで男と待ち合わせていたのである。
ところが、駒吉はいつまで経っても姿を現さなかった。
おみよは涙をふき固く決心した様子で、家には戻らぬと言い出した。雪之丞達は仕方なく二・三日、おみよの気の済むまで様子を見ることにしたのである。
ところが、その間におみよの父親の元に身の代金を要求する脅迫状が届いていたのであった。勿論、雪之丞達が出したわけではなく―――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-03 20:47:44
80337文字
会話率:37%
江戸の町で昨今流行りの裏稼業。
モノでもヒトでも依頼されれば何でも贋物を用意するというハッタリカタりの騙しの商売〈贋物屋〉。
その贋物屋の正体は同じく昨今流行りの芝居の一座、深山一座の看板女形の雪之丞と立役者の助三。彼らは卓越した演技
と幅広い人脈で困り事を抱えた依頼人を助けていく。
看板女形の雪之丞の郷里に残してきた母親が死んだ。とうの昔に縁を切られていた雪之丞だったが、葬式もすでに終わった後の連絡にショックを受ける。しかも、その母の死をきっかけに妹のお菊が江戸へとやって来た。
お菊は幼い頃から剣術を習い、雪之丞そっくりの顔で―――城下の娘達にモテモテの男装の麗人だった。江戸へ出てくる時も当然のように男装姿で、おかげで二枚目看板の助三が盛大な勘違い。
さらには、恋文の代筆という怪しい依頼が舞い込み―――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-10 10:00:00
74679文字
会話率:34%
江戸の町で昨今流行りの裏稼業。
モノでもヒトでも依頼されれば何でも贋物を用意するというハッタリカタりの騙しの商売〈贋物屋〉。
その贋物屋の正体は同じく昨今流行りの芝居の一座、深山一座の看板女形の雪之丞と立役者の助三。彼らは卓越した演技
と幅広い人脈で困り事を抱えた依頼人を助けていく。
古道具屋の信濃屋徳兵衛は蔵の中で絶望の声を上げた。客の御家人から預かっていた茶碗が蔵の中で割れていたのである。御家人は日頃から素行のよくない男で、信濃屋の一人娘を狙っていた。この事が知られれば、どんな難癖をつけてくるのか知れたものではない。
徳兵衛は意を決し贋物屋を訪ねるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-09 08:27:56
55230文字
会話率:37%
戦士視点の雪山クエストです。
『第5回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞』応募作品のため、短いです。雪山/5年/クエスト/の3つを使用しています。
下野さんのこんなお芝居見たいな~というお話です(笑)
最終更新:2023-12-30 23:48:48
906文字
会話率:24%
さぁさぁそこのお客様、寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。そこの美人なお姉さん。そう美人なあんたのことさ。やだねぇ照れてんじゃないよ。俺の目を信頼してくれよ。あんたは美人だ間違いない。旦那も幸せもんだねぇ。こんな美人な嫁さんもらっちゃって
さぁ。妬けるねぇ。全く。
お二人さん、せっかくだから今日はお芝居を楽しんでいきなよ。王国で評判の芝居だよ。もちろん皇国でも大人気さ。
何だって? 聞いたことが無い。そりゃあんたたちは幸いだ。ここを通りかかったのは大地母神様のお恵みだ。この素敵な芝居に、あんたたちが出会うように取り計らってくださったのさ。
可愛い女の子、コンスタンサの物語だよ。可哀想な子でね。親なしの孤児、根無し草の旅芸人さ。俺と同じで町から町へ、村から村へ、風の向くまま気の向くままさ。聞こえはいいけど、なかなかにつらいもんだよ。おや旦那、俺に同情してくれるのかい。あんたいい人だねぇ。流石素敵な嫁さんをもらうだけのことはある。あんたいい男だよ。
可哀想なコンスタンサは健気なとっても良い子でね。毒舌なんだがそれはそれ。大地母神様へのお祈りを欠かさない信心深い子だ。いつか「貴婦人のコンスタンサ」という二つ名で呼ばれるような大役者になるのを夢見て、一生懸命頑張っていたのさ。
いやいやお涙頂戴じゃないよ。あんた方、安心しとくれ。子供だましの芝居とは一味違う。
健気で優しいコンスタンサは、ある日とんでもないものを大地母神様の神殿で拾っちまってね。まぁ、それが縁だったんだろうねぇ。一生懸命頑張ったのに、全く違うもんになっちまったのさ。そりゃ勿論、大地母神様のお導きは完璧さ。幸せになったよ。大団円さ。
今から思えば、全ては大地母神様のお恵みだったのさ。なにせ、可愛いコンスタンサが妙なものを拾っちまったのは、大地母神様の神殿だったんだからねぇ。
だからほら、そこの兄ちゃんも。せっかくだから芝居を見ていきなよ。あぁすまないね。活劇はないんだ。でも、手に汗握るいい芝居さ。ほら、芝居の始まり始まり。
フィクションです。実在の国、事件とは一切関係がありません。中世の欧州を基盤とした架空の世界です。身分制度があります。宗教もあります。物語の設定上のものであり、作者個人の思想との関連性はありません。
著作財産権、著作者人格権は作者にあります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-10 07:00:00
265159文字
会話率:42%
カールはライティーザ王国の一介の商人だ。他の商人とはちょっと違う。王太子アレキサンダー様から、イサカの町で商売を盛んにしろというご命令を頂いている商人はカールだけだ。
それだけではない。今や王都や周辺の町で評判になっている芝居の興行
主でもある。
芝居を始める当初に、王太子アレキサンダー様とかわした約束を、果たす日がやってきた。
「マグノリアの花の咲く頃に」第三部https://ncode.syosetu.com/n2035gy/
第十一章 後半部の別視点です。本編読後をおすすめします。
第一部第三章幕間 一世一代の夢 https://ncode.syosetu.com/n4842gx/
の続きです。
カールは本編第一章で、ロバートの後任として、イサカの町に派遣された商人です。
第一章30)が初登場です。
第一章幕間 小さな連隊長 https://ncode.syosetu.com/n8184gu/
に登場します。
第二部幕間 王都で評判の芝居 https://ncode.syosetu.com/n5589gx/
も少し関係があります折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-02 10:00:00
12951文字
会話率:49%
ライティーザ王国王太子宮では、一組の新しい夫婦が誕生した。その夫婦がもらった結婚祝いが巻き起こしたちょっとした出来事
最終更新:2021-06-16 10:00:00
1774文字
会話率:53%