キャロリーヌ‐メルフィルは、ローラシア皇国で、調理官というキャリアを目指す十六歳の少女。おそろしい不治の病、竜魔痴で寝た切り状態の父、グリルと二人で、ひっそりと暮らしている。
公爵家なのに辺境の地へと追いやられ、もう三年が過ぎ去った。す
っかり廃れたメルフィル家だけれど、皇国一裕福なスプーンフィード伯爵家から、お婿さまを迎えることで、お家再興の希望がまだ残っていた。
でも、運の悪いことに、皇国を揺るがす造反事変が起きてしまう。それが発端となり、キャロリーヌの婚約話は理不尽にも反故とされる。さらに、キャロリーヌのたった一人の肉親だったグリルが、とうとう息を引き取ってしまう。
この数日後、不幸のどん底にいるキャロリーヌの前に、オイルレーズンと名乗る、老いた魔女族が現れる。栄養管理官という新しい官職に就くことを勧められた。その職の目的は、竜族を皇国内に囲い込むことだと聞かされる。それは今、最も大切な国策の一つということ。
一人ぼっちのキャロリーヌは、つらさと寂しさに負けそうになり、自分も早く死んでしまいたい、とすら思っていた。
それでも、オイルレーズンからの勧めを考え直し、父や先に他界した母と弟の分まで生きようと決意する。夜が明けるのを待ち、白馬ファルキリーを駆り、宮廷のあるお城へと向かうことにするのだった。
この決断は、険しいイバラの進路となる。キャロリーヌは、これから先、宮廷内に渦巻く陰謀と圧力、そして新たな婚約話に関わる、とても醜い争いに悩まされるのだから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-15 18:05:55
623488文字
会話率:60%
転生者メルはこの世界では珍しい竜の調伏師の家系に生まれた。育っていく中で、ここは『勇者たちが竜退治に出かけるゲームの世界』だと気が付く。自分の家系は竜を退治せず、勇者とは立ち位置がまるで逆の、竜を保護し調教して祀る立場だった。
レアアイテム
を持ち出し、勇者たちのゲームをゲームとして成立させないようにメルは動き始める。
この国の王子のフリッツは、ある日、神から勇者として旅をし竜魔王を倒すよう告げられてしまう。気乗りしないフリッツは条件を出し、神と交渉して運命を受け入れることにする。
魔法の使えないフリッツは、家族を守る為、剣と魔法の世界で生き延びる為に動き始める。
※2020.5.11 タイトル追加しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-12 23:05:45
3751716文字
会話率:37%
幻想と現実が交錯するエルドリアの世界で、セレステ・ボーモント・レッドは希望と恐れの象徴として立つ。この物語は、彼女が生まれた忘れ去られた廃墟から生きる伝説の神殿へと昇りつめる旅を描く。魔術師の母と先見の明のある技術者の父を持つセレステは、魔
法と技術を融合させる力を持ち、語り尽くせぬ力を秘めた武器や生命を宿す創造物を作り出す。しかし、彼女の赤い髪は遺産の印ではなく、内に燃える火の象徴であり、それは世界を照らす光となるか、灰と化すかの炎である。神々が人間の中を歩き、空が迫り来る運命の物語を語るこの地で、セレステは運命の危険な道を進み、影の獣や鋼の男たちと対峙しながら、自らの謎に満ちた存在の秘密を解き明かさなければならない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-11 12:41:26
3464文字
会話率:23%
現代日本で二十歳の現役大学生として生活していた大宮 智。まさかの事故で異世界転生!?
主人公のあまりに残念な最期に、とある女神さまが同情。異世界転生を提案する。そしてとある世界を救ってほしいととんでもないお願いをされつつも、主人公は転生を
決意。これから降りかかるかもしれない難題などに不安を抱えながらも主人公は新たな人生に挑んでいく!そんな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-08 09:01:39
603425文字
会話率:49%
トラックに轢かれて死んでしまった多田龍馬。虚無界に浮かんでいる中、一人残された妹のことを思っていたところ、突然、女神様に救われた。女神様は、ステータスウィンドウを見ることができる目と、エンシェントドラゴンに匹敵する魔力を授けた。それを持って
、竜馬はきっと異世界最強になるだろう。
美しい容姿の両親を持ち、王子として生まれた多田竜馬――リュウマは、生まれたときから人生の勝ち組! 人生万事塞翁が馬、何事もうまくいかないものだ……ってあれ?勝ち組じゃなかったっけ?
※インドネシア人が(主に翻訳マシーンで)書かれたファンタジー異世界。まだ習っている最中なので、文法が変だったりします。読んでいる間は大目に見てください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-12 23:26:16
51854文字
会話率:28%
異世界へ転生するも生前の記憶が抜け落ち、推しに関する記憶しか思い出せなかった俺。転生先は夢中で遊んだゲーム…のリメイク版。シナリオ大幅改変・新要素満載・新キャラ大量投入…最早別ゲーじゃねえか!しかも俺が死んだ後に発売されたリメイク版では、
推しが悪役令嬢化している…って聞いてねえんだけど!?しかも俺じゃないプレイヤー(主人公)の選択で推しが死ぬ!?俺の転生に関わったらしい神様たちに横から口を挟まれまくりながら、推しを破滅の未来から救い出すために異世界を駆け抜けていく折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-08 21:00:00
64024文字
会話率:40%
雪代ノ奥方は竜魔狩りの夫を失い、武家の習いに従って仇討ち旅に出ることになる
ぐーたら忍者の黒狐ウコンは幼少期に母親を失い、忍び里にて銀狐のサコンと共に育つ
上司の命令を受け、ウコンは護衛兼世話役として雪代ノ奥方に同行することに
しかし当日
、雪代ノ奥方は仇討ち旅をあきらめたいという本心を打ち明ける
竜魔狩りのような他のつらい仕事がイヤな黒狐ウコンは依頼の中止を避けるために提案する
『旅は道連れ、世はなまけ』
ふたりは亡き夫の仇討ち旅を“サボる”ことを決意する
一蓮托生の同僚、銀狐のサコンをもだまくらかして
復讐あきらめたい異世界時代劇、ここに開幕す
--------------------------------
本作の特徴
・和風ファンタジーです
・ケモノビトという種族が暮らし、そして竜魔という魔物が出没します
・奥方と忍びの主従ものです
・『旅』『グルメ』『温泉』『戦闘』『流血』『恋愛』などの要素を含みます
・NL、GL要素があります
※連載は不定期です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-07 16:08:41
201391文字
会話率:36%
様々な種族が住む世界に、竜魔族として産まれたディルヘルム。
彼は双子の兄・ヴィルヘルムと同じく、種族を率いる宿命を持った運命の子だった。
周囲に言われるがままに、次期族長としての教育を受けるディル。
反対に、兄のヴィルヘルムは生
物について興味を持つようになった。
明るい光を放つ照明になる花や、食べると怪我を治せる植物。様々な役に立つ研究を完成させるヴィルヘルム。
自分は見つけられなかった夢中になれるものを見つけてみせた兄を、ディルはとても慕い、誇りに思っていた。
しかしある日、ヴィルヘルムの作り出した動物が集落の者に怪我を負わせてしまう。
その事が原因により、ディルは生まれて始めて兄と離れ離れの誕生日を過した。
謹慎が解けた日、ディルは兄に会いたい気持ちが先走り、誤って心にも無いことをヴィルヘルムに言ってしまう。
それをきっかけに、双子の兄弟のすれ違いが始まり──やがて世界を巻き込む狼煙となる。
運命の歯車が狂いだしたのは、果たして何時なのか?
これは暗黒時代の幕開け──その始まりとなるプロローグである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-24 19:01:30
18024文字
会話率:35%
「オリビア・クリフォード子爵令嬢。おめでとうございます。竜魔王の生贄に選ばれました!」亡国の令嬢オリビアは隣国のエレジア国に保護され、王太子クリストファと婚約者を結んでいたが、叔父夫婦に虐げられ奴隷のように働かされていた。仕事の目途が付きそ
うになった矢先、突如グラシェ国の竜魔王の生贄として放り出されてしまう。死を覚悟してグラシェ国に赴いたのだが、そこで待っていたのは竜魔王代行、王弟セドリックだった。出会った瞬間に熱烈な求婚、さらに城の総出で歓迎ムードに。困惑するオリビアは、グラシェ国の使用人や侍女、城の者たちの優しさに裏があるのではないかと警戒するのだが、セドリックの溺愛ぶりに少しずつ心を開いていく。そんな中、エレジア国はオリビアの有能さに気付き、取り戻せないか画策するのだが。
これは「誰からも愛されていない」と絶望しかけた令嬢が、甘え上手の王弟に愛されまくって幸せになるまでのお話。
※甘々展開のハッピーエンドです(当分高めミルクティーにハチミツたっぷり+お砂糖五杯ぐらい)。※ざまあ要素在り。※全22話想定。※R15は保険です。
《主な登場人物》
オリビア(19)
|フィデス王国《亡国》の令嬢。エレジア国クリストファ殿下と婚約をしていた。
付与魔法と錬金術が使える。
クリストファ殿下
エレジア国王太子 オリビアと婚約をしていた。
セドリック
グラシェ国竜魔王代行、王弟。オリビアに求愛。
オリビア<<<<<<<<<<<<セドリック
聖女エレノア
エレジア国の聖女。異世界の知識がある?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-11 13:12:16
127910文字
会話率:42%
「カル、お前のような魔法の使えない欠陥品は、我が栄光の侯爵家には必要ない。追放だ!」
竜殺しを家業とする名門貴族家に生まれたカルは、魔法の詠唱を封じられる呪いを受けていた。そのため欠陥品とバカにされて育った。
カルは失われた無詠唱魔法を
身につけることで、呪いを克服しようと懸命に努力してきた。しかし、14歳になった時、父親に愛想をつかされ、竜が巣くっている無人島に捨てられてしまう。
そこでカルは伝説の冥竜王アルティナに拾われて、その才能が覚醒する。
「聖竜王めが、確か『最強の竜殺しとなるであろう子供に、魔法の詠唱ができなくなる呪いを遺伝させた』などと言っておったが。もしや、おぬしがそうなのか……?」
冥竜王に育てられたカルは竜魔法を極めることで、竜王を超えた史上最強の存在となる。
今さら元の家族から「戻ってこい」と言われても、もう遅い。
カルは冥竜王を殺そうとやってきた父を返り討ちにしてしまうのであった。
こうして実家ヴァルム侯爵家は破滅の道を、カルは栄光の道を歩んでいく…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-04 15:09:44
150343文字
会話率:43%
私はこの話が初めての投稿になるのでまだ機能を把握出来てないので上手く出来てないところがあったら教えて欲しいです。
前置き終了こちらの作品は、平塚うり坊先生の伝説の魔女になった覚えはないんだけど?のifストーリーになります。不定期更新にな
ると思うので気長にお待ち下さい。
このifストーリーのあらすじ。本家では「竜魔大戦」が起きた結果「魔女会談」ができそして五大竜王の性質に近い力を持つ魔女が生まれました、ではもし竜と魔女が争わず、協力したら?どうなったのでしょう。これはそんなもしもの世界を描くifストーリーです。
この作品は「N6701HL」の二次創作です。作者より許可を頂いています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-01 23:50:06
1562文字
会話率:53%
本編『弐の姫』から1500年前の物語。
異世界から召喚された女が代々女王となり治めて来たこの世界には『傾城の時代』と呼ばれる悪しき歴史が存在する。
それはこの世界の長い歴史でたった一度だけ異世界の少年が王位についた時代。
その王は一人の美
女の虜となり、その女の一族…毒と薬を巧みに操るリスクの一族と共に悪政を行った。
彼が王として君臨したわずか数年の内に国が三つ滅び、数多の命が失われた。
何故少年が暴君となったのか?
歴史に残る悪女とはどんな女性だったのか?
それには『傾城の時代』の歴史にはほぼ残っていない、彼と同時期に異世界から来た少女と最強の魔王が関係していた。
本編と同じくこちらもモバスペbookにて掲載しております。本編よりは短く1ページの文字数が少ないです。暫くは少しづつ更新していきますが、モバスペbookに追いついたら不定期連絡となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-01 13:32:50
173227文字
会話率:38%
冷静沈着な武士『龍我』
戦闘狂な武士『竜魔』
正反対とも言える両者の戦いを書いた作品です。
ありきたりであり、現実的に見たら首を傾げるような所もあります。
ご興味があれば、一度お読みいただけばありがたいです。
最終更新:2022-01-16 00:49:05
2409文字
会話率:46%
新人冒険者のクオーツは、憧れだったAランクパーティ【輝けるロータス】に入ることが出来た。しかし、彼等は実は何も知らない新人冒険者を奴隷商へと売り飛ばす悪徳冒険者だった。
何も知らないクオーツは彼等によって、帰還率10%以下の過酷な水晶鉱
山へと追放されてしまう。その鉱山は竜の王国内にある違法鉱山であり、竜に見付かれば鉱山もろとも破壊される危険性があった。
そんな環境で何度も死にそうになりながらも必須に働いているうちに、クオーツは謎めいた少女――カーネリアと共に、鉱山の奥深くに迷い込んでしまう。そしてそこで秘宝中の秘宝である〝竜水晶〟に触れた。
竜結晶の力で、クオーツは触れた部分からあらゆる物を貫く黒水晶を生成する力〝モーリオンバンカー〟を得る。
これにより、彼は魔術だろうが分厚い装甲だろうが全てを貫く力で、カーネリアと共に鉱山を脱出。
実は竜の王国の姫だったカーネリアに見初められて人間で初めて竜の騎士となったクオーツはカーネリアの我が儘で共に、冒険者となるのだった。
一方その頃、【輝けるロータス】はクオーツの脱出によって、奴隷商を率いる組織にその責任を取らされることに。
これは、のちに最強のSランクパーティと謳われる【クリスタライズ】のリーダーとなる〝黒水晶の騎士クオーツ〟と〝竜魔カーネリア〟の出会いと冒険の物語だ。
他所にも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-03 18:00:00
36355文字
会話率:57%
「公爵令嬢フローラ・フォルダンと美男騎士団長様と7つの聖剣」、「黒騎士、死しても尚、聖女と果たしたい約束とは」の話の、黒竜魔王を倒した後の夏頃からの続きです。
ディオン皇太子殿下は平和を満喫していた。
愛する妻、セシリア皇太子妃は懐妊し、
愛人ルディーンには逃げられずに済んで、安堵している所だ。
とある朝、庭の岩に刺さっている物が…。また、悪夢が始まった…。どんな災厄が待っているんだ? 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-01 12:48:22
43961文字
会話率:41%
フローラ・フォルダン公爵令嬢は我儘な令嬢である。高価な買い物をしまくり、楽しい生活を満喫していた。フィリップ殿下に婚約破棄されてしまうが、美形のローゼン騎士団長を見てひとめぼれする。しかし、彼は婚約者の居る身なのだが、我儘を発揮し、強引にロ
ーゼン騎士団長と婚約をする。
クロード・ラッセルは騎士団見習になるが、実は魔族である。フローラの双子の姉、アイリーンと恋仲だった。「黒騎士死しても尚、聖女と果たしたい約束は」のお話のせいで、思いっきり男に走りました。(想定外だった。)物語は30年前の勇者、ユリシーズが復活し、色々あって黒竜魔王討伐へと進んでいきます。
「黒騎士死しても尚、聖女と果たしたい約束は」のお話と絡み合ってます。引っ張ってるつもりが引っ張られてます。
https://ncode.syosetu.com/n7447gp/
ヒーローやヒロインが活躍していた世代なので、そういうのが好き♡。物語もつくるという感じではなく、勝手にキャラが動いて行ってしまう感じ。だらだらと楽しめたらいいなぁ。
ボーイズラブのタグいれました。(BLカップルやネタが出てくるため)
主役は基本、フローラと7聖剣のメンバーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-21 10:00:02
248859文字
会話率:39%
昔々、世界には7匹のドラゴンが生きていたとされ、そのドラゴンの体内にはドラゴンにしか備わっていない魔力というものが存在した。
ある時勇者がドラゴンを倒し、そして人間たちに魔力を与えたとされている。
そして現在、そのドラゴンの恩恵を受けて
人間たちは皆魔力を授かり、一定量の魔力をもった魔導士たちが日々魔法の技術を磨いている。
魔法はドラゴンの7つの色によって大別され、7つの魔法原則とされている。
その7色は、赤色、青色、緑色、水色、黄色、白色、黒色であり、
それぞれ、火、水、木、風、雷、光、闇、を扱う。
これらの魔法を研究する学園がたくさんある。
中でも優秀生揃いの三大魔道学園の一つ、ホウレイ学園にはそれぞれの色のドラゴンの力を体に宿すとされる特別な魔導士がいた。
その者たちは特に竜魔導士と呼ばれ、他の魔導士と比べはるかに魔力が強く、学園内はもちろんのこと、世界が一目置いている存在だった。
ニコラは魔道学園に通えるようになる18歳を迎えることを待ち望んでいたが、なんと魔力適正検査でまさかの魔法色の反応なしとなり魔道を極める資格なしとされてしまう。
しかし実は魔法色は反応が出なかったわけではなく、とても希少な、白色の反応を示していたのだ。
そのことが判明するとニコラはホウレイ学園から推薦状が届き、特別生として入学することとなる。
そしてニコラの力を巡って色々なことが起こる。
ダンジョンに入ったり、魔法の研究をしたり、自由気ままで楽しくほのぼの学園生活を送っていく。
ニコラと竜魔導士たちによる、
ファンタジーな魔法学園物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-20 23:05:19
35770文字
会話率:40%
【毎日更新中】冒険者リュードはジョブが暗殺者というのは勇者に似合わないという理由をつけられて追放されてしまう。しかし、リュードは暗殺者とはいうジョブに限らずパーティ全体の補助、攻撃、回復、さらには作戦立案から雑務までこなすパーティの重心だっ
た!
リュードは追放されたものの、持ち前の能力がすぐに評価され、新しいパーティを結成することになる。新しいパーティは暗殺者だということも気にしない、良い人たちばかり。そして前のパーティメンバーよりも強く、連携の取りやすいメンバーだったのだ!
そんなパーティだからこそすぐに頭角を現していく。貴族お抱えのパーティとなり、すぐに大活躍をした。そして勇者に選ばれることになる。勇者に選ばれたリュードのパーティは国の宿敵竜魔王を倒すための旅に出るのだった。
一方、リュードを追放したパーティメンバーたちはリュードが重心だったことに気づかない。目先のリュードの強さにしか価値を見出せなかった元パーティメンバーたちは崩壊への道を進んでいくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-27 07:03:29
43616文字
会話率:30%
二九六番。
それが、少女の名前だった。
帝国の大地下都市、その最深部でボロ雑巾のように扱われていた少女は、やがて瀕死となって処分が決定される。
そんな折、突如、少女は草花が広がる楽園のような場所に誘われる。
そこで、一匹の
老いた竜と出会う。白く彩られた美しい竜は、少女に問うた。
『――お主は、死にたいと思っておるのか?』
自分を取り巻く感情の意味が分からない少女は、しかし竜が紡いだ言葉を聞き、自分が恐怖に涙していることを知る。そして、竜は少女に言う。
『お主は、お主の願いを見つければよい。望まずして死ぬというのなら、せめてお主が望むかたちで死んでほしい。……それが、儂の願いじゃ』
己の願いが分からない少女は、竜に願われて力を授かる。
――龍の巫女、十七代目の継承者。神聖種族が一種、『聖天竜』より授かりし竜魔法。
この世で身分を分ける唯一の手段――魔法。少女はいつしか剥奪された名前を呼ばれ、戦う術を持ち、死の際から返り咲く。
そうして、奴隷の叛逆が始まる。
やがて、地下都市に蔓延る強大な敵の数々を倒し、少女は地上に這い上がる。その先で、少女はフォーツェルトの家名を持つ男勝りな美女剣士――セチアと出会う。
これが、運命の出会いとなった。公爵令嬢の立場を嫌うセチアに匿われることとなった少女は、その見返りとしてセチアの代わりに公爵令嬢の役割を任じられた。それもまた、国家に叛逆するために重要な手札となる。
同時に、セチアは語る。
「――この屋敷の仲間と、そしてお前と共に、私はこの力が全てだっていう血みどろな世界を変えてやるのさ」
これは、一人の奴隷少女が莫大な力を授かり、一人の令嬢と出会って始まる叛逆の物語。
少女の名は、アヌリウム。
竜の巫女であり、破壊令嬢こと――アヌリウム・フォーツェルト。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-08 19:20:54
13624文字
会話率:33%
「ストラ、お前もういらねぇわ」
「いつまでもギフト不明の役立たずなんざ、うちのパーティーにはいらねぇのよ」
ダンジョンを攻略する冒険者に与えられる祝福、ギフト。
冒険者の少年ストラは、ギフトが中々判明せず上位ジョブにもなれない肩身の狭い日
々を送っていた。
ある日、とうとう「ギフト不明の役立たず」として所属していたパーティーを追放され、ダンジョン最奥に繋がる奈落に突き落とされてしまう。
しかし、ストラは落とされた奈落の先で運命と出会い覚醒する。
そう……伝説の存在であるレジェンドドラゴンと。
ストラのギフトは『竜契約』で、ずっと不明だった上位ジョブは『竜魔導士』だったのだ!
レジェンドドラゴンと契約したストラは、新たな仲間を集め、ダンジョンへと挑み始める。
「これだ、オレが憧れてた冒険はこれだ!」
「今度は正面からこの最奥にたどり着いてやる!!」
これは、最強の高みに挑む少年の冒険憚。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-01 07:00:00
9320文字
会話率:20%
竜人は冒険者組合から調査を頼まれ【アオブの森】へ入り、幻の種族と言われるリグロヴ族の村の調査にやってきた。だが、村は何者かに襲われ、消滅。生き残りの少年と出会い、2人の長い旅が始まる。
最終更新:2020-02-03 21:10:26
3790文字
会話率:20%