拙作『隻(後略)』の短編集。
或いはシリアスに疲れて、明るい話を書きたくなったときの避難場所。
書きたいと考えているのはキャラの日常や、本編で取り上げるほどではない小ネタ。もし気分が乗ったらキャラの過去編やらスピンオフやら少し長めの話も書く
かもです。
あとは季節ネタなど。
本編の中に別時空の季節ネタ話ぶち込むと、前の話で死んだヒロインが次の話でチョコ渡してくるみたいなことになりかねませんので、そのための隔離処置でもあります。
時系列は雰囲気、もしかしたら本編ではあり得ない並行世界かもしれません。
投稿は不定期ですが、本編に支障がない範囲でちょこちょこ描きたいと思っています。人類など読んで読んで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-20 22:07:07
4238文字
会話率:56%
この世界に、君だけがいない。
二年前の中学三年生の春、柊朱希(ひいらぎ あかき)と白山雪里(しろやま せつり)は出会った。しかし、その年のある夏の夜、雪里はこの世界から消滅した。理由なんてわからない。
ただ、朱希だけが雪里を覚えている。
雪里がこの世から姿を消して、二年後。悶々とした気持ちを抱えて生きる朱希。ある日彼は、一人の男に出会う。その出来事以来、不思議な現象が彼を襲う。
え、俺が俺で? あいつが俺で?
二人を乗せた運命の歯車が再び動き始める。
突如として始まる人格入れ替わり。
片思いと片思い。
二年前の雪里。二年後の朱希。
二つの物語が交差する時、朱希は。雪里は。
運命に抗う、世界に抗う。
これは、また私を好きになってほしい儚い願いを持った少女と、この世界を好きになれない少年の、綺麗なほど悲しい恋の物語。
―――この想いを明日の自分に託して
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-02 21:45:46
41203文字
会話率:19%