明暦の大火で振袖は燃やされていなかった……。
江戸時代に江戸の町を襲った未曽有の大火災、明暦の大火で燃やされたとされる振袖はこの世にあらわれた魔物と戦うための唯一の手段となる聖なる衣として魔物と戦う少女が纏っていたが、彼女は戦いに敗れ、振袖
は結晶と化しバラバラになって飛散していった。
それから350年ほど時は流れ、現代の日本、東京。
彩羽(いろは)高校に通う女子高生である火宮さくらは、ある日学校からの帰り道で七色に光る破片を持つ狐に似た生き物が車道に飛び出したところを目撃し、助ける。
その生き物はしゃべり出し、「なくしてしまった「振袖のカケラ」を探してほしい」と頼む。
小さい頃に祖父から聞いた振袖小町の伝承が事実だったことに驚きを隠せない中、キツネに似た生き物=イナリと探し始めるが、町では少女が操る怪物が暴れパニックになる。
さくらの親友で幼なじみの水崎あおいとその双子の兄である水崎蓮をはじめとする人々が襲われ、町がめちゃくちゃになる光景を見ていられなくなったさくらは、「自分の力で誰かを助けられるなら」と、振袖小町になることを決意。その直後、異空間で謎の少女から力を与えられる。
光る破片=振袖のカケラと謎の少女から与えられた力によってさくらは火の振袖小町となって町を救う。
こうして、振袖のカケラを巡る激しい戦いの火ぶたが切って落とされたのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-19 12:00:00
460468文字
会話率:48%
彼と出会ったのは、姉に誘われて行ったボウリング場だった。
最終更新:2023-01-18 11:57:32
790文字
会話率:20%
「お兄ちゃん」
「ん? ――!」
おもむろに俺の部屋に入って来た祐実(ゆみ)を見て、思わず息を吞んだ。
祐実は青を基調にした花柄の振袖を着ており、普段は下ろしている髪をアップにしていたのだ。
艶めかしいうなじが覗き、得も言われぬ背徳
感がよぎる。
「どうしたんだよその格好」
「……お兄ちゃんと、初詣に行きたくて」
「……ああ、初詣か」
確かに今日は大晦日。
子どもの頃はよく二人で初詣に行ったものだが、祐実が高校に入ってからは、祐実は友達と初詣に行くようになり、去年も一昨年も大晦日は別々に過ごしていた。
「今年は友達とは行かないのか?」
「……うん、今年はお兄ちゃんと行くって言ったから」
「そ、そっか」
何故今年に限って俺と行きたいなんて言い出したのかは見当もつかないが、別に断る理由もないしな。
「じゃあ、久しぶりに二人で行くか」
「……うん!」
「――!」
普段は無表情な祐実が不意にヒマワリみたいな笑みを浮かべたので、俺の心臓がドキリと一つ跳ねた。
イ、イカンイカン、妹に対して、何をドキドキしているんだ俺は。
今から約10年前、俺が9歳、祐実が8歳の時に親が再婚して義理の兄妹になった俺たち。
この10年、俺は祐実のことを兄としてずっと守ってきたんだ。
最近はめっきり大人の女に成長しつつある祐実を見て、煩悩に頭が支配されそうになることが増えたが、いい機会だ、除夜の鐘を聴いて煩悩を退散させよう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-30 21:06:53
4236文字
会話率:50%
吉原遊郭の振袖新造、さらさは姉貴分の唐織(からおり)花魁とその情人の清兵衛に憧れていた。唐織が身請けされた後、姉に代わって清兵衛に通われるのがさらさの夢だった。
遊女が囁く愛など嘘ばかり。卵の四角に遊女の真、あればみそかに月が出る、と戯
れ歌にもある通り。唐織と清兵衛の関係は身請けまでの終わりが決まったものだと、さらさは信じていたのだが──
カクヨムにも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-31 07:28:38
22025文字
会話率:48%
短編にも「あらすじ」が【必須】と投稿フォームに書いてありまして。
「短編のあらすじ書いたらそれはもう本編じゃ…?」とツッコミ入れたくなったのはきっと私だけではない気がするので、代わりに作品のできた経緯など。えーと、出番のない振袖勿体無いな
ーと思いながら書いたやつです。まんまです。
別サイトで一時掲載されていたのは1年前くらい。書いたのは2〜3年前くらい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-18 20:00:00
4749文字
会話率:33%
母と娘が振袖選びに行くお話。
最終更新:2022-03-15 06:53:25
1037文字
会話率:52%
1657年、のちに振袖火事とも言われることとなる、明暦の大火が発生する。
牢屋敷の中では、立ち向かってくる火に抗うこともできない、罪人たちがいた。
役人、和田が下した決断とは。
最終更新:2021-01-04 00:00:00
977文字
会話率:73%
『悪魔の力を軍事利用!? ホラー短編です。』
次の作品に感動して書いた、超短編です。
(神秘的) https://www.pixiv.net/artworks/77849614
(ステージ) https://www.pixiv.ne
t/artworks/59298699
(振袖) https://www.pixiv.net/artworks/67034084
(魔性) https://www.pixiv.net/artworks/73915080
(天使) https://www.pixiv.net/artworks/74954538
(Tulip) https://www.youtube.com/watch?v=PRtASzfjn38
素敵な刺激を与えてくれるイラストや動画に、感謝します。
社会派作品と思いきや、今回は主としてゲーム/アニメ
『アイドルマスター』内のアイドルグループLiPPSの、
時に魔性で、時に天使な魅力から受けた感激を表現したく
……ああっ!(←お約束の袋叩き[笑])
元気な美嘉ちゃんはマルバス、
神秘的な周子ちゃんはフォルネウス、
華やかなフレデリカちゃんはフラウロス、
大人っぽい奏ちゃんはベリト、
化学オタクの志希ちゃんはモラクス、と妄想しました。
個性的な言動も含めて危険な魅力をもったキャラ達ですが、
本当はみんないい子です。
闇の世界を描きながらも、結局は然るべくオチる話が、
ヘタレな自分らしく、納得の作品となりました(笑)。
無理は禁物、地道に思索……って、何のこっちゃ(笑)。
文化の意義のひとつには、
人間の知性(人間性)がもつ限りない想像力と欲求を、
その存在に気づかせながら安全に発散・昇華させ、
危険性を最小化しつつ、可能性を最大化するということが、
挙げられるのではないかと思います。
ご興味がおありの方は、『Lucifer(ルシファー)』シリーズなど他作品や、
『文明の星』理論(仮説)についてのエッセイもご覧いただけましたら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-22 20:53:17
1253文字
会話率:8%
老舗呉服店の孫娘・梓紗は、裕福な家庭で何不自由なく15年間生きてきた。16歳の誕生日、祖父に言われるままお見合いをするらしい事に。誕生日プレゼントとして渡された振袖とお飾りを身に付け、会場に向かう途中の車内で激しい頭痛に襲われ気絶してしまう
。目を覚ました場所は、まさかの江戸時代末期で………。
梓紗を拾ったのは新選組だった。帰れるか解らない状況で、保護し守り、慈しんでくれる人々が居る。動乱の中で、失っていく絆と命。彼等の生き様を間近で見て、現代に戻る事よりも、彼等と共に生きる事を考え始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-10 10:00:00
38842文字
会話率:57%
極東の島国・ヤマトの神原という遊郭街―――そこは神様だけが行くことができる特別な遊郭街だった。主人公・朝雲は、神原の大店で振袖新造として、数多くの神様から水揚げを申し受け、とうとう花魁になる日を控えていた。
しかし朝雲は、2人の男神から
水揚げ前に身請けを申し込まれる。1人は剛毅な性格の鬼の正一郎、もう1人は品の良い稲荷神社の富塚。店の贔屓客である2人の男神から身請けを申し込まれ、朝雲は「あらあらまぁまぁ」と困り果てる。
朝雲の心の中には、自分のことを「嫌いだ」と言い放つ、何者かわからない寡黙な外国の客・イリヤがいた―――。
朝雲は誰に見請けされるのか?正体不明の外国から来たお客様・イリヤの正体とは何なのか?2人の想いが交錯する、恋愛花魁ファンタジー!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-23 21:00:00
109036文字
会話率:41%
廻船問屋の若旦那、月岡尚五郎が藤乃屋を訪れた。目当ては振袖新造、菊乃である。新造好きと噂が立つほどに、若い娘を狙って訪れる尚五郎。別れの予感を感じつつも、二人は朝を迎えた。
今夜必ず、吉野神社で。待宵草を見せてあげよう。事件はここから始ま
る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-25 00:25:16
41886文字
会話率:53%
天和の大火によって焼け出され、檀那寺に身を寄せていた八百屋の娘お七。そこで出会った若衆の青年佐兵衛と恋に落ちるが、周囲の目によって引き離されてしまう。
一方、八百屋に出入りしていたならず者吉三郎はそんなお七の恋心に目をつけ、恋文を渡す手伝い
をすると言って金をせびる。しかし、お七の純真な心に触れるうち、いつしか彼もお七に惹かれるようになり…
※井原西鶴『好色五人女』、馬場文耕『近世江都著聞集』など、八百屋お七にまつわる文芸や伝説を下敷きに独自改変を盛り込んだ作品となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-22 10:41:33
72814文字
会話率:46%
世界を燃やすような恋(物理)をしよう!
私、立花楓(たちばなかえで)は『火』に恋し、放火を生きがいとするごく普通の女子高生である。
趣味は放火、特技は放火、人生で一番取り組んできたのは、誰にもばれずに誰の犠牲も出さずに放火をすること、将来
の夢は世界三大大火である振袖火事を起こした夢乃さんの様に世界を燃やし尽くすこと。
これは、そんなちょっと変わった性癖をもつ私と
近所に住む私の放火現場を唯一目撃したホームレスのおっさんとの物語です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-20 12:08:09
80134文字
会話率:37%
明暦3年1月18日(1657年3月2日)から1月20日(3月4日)までに江戸の大半を焼いた大火事、明暦の大火をモデルに書いた作品。振袖火事・丸山火事とも呼ばれる。主人公「奄美 郁(あまみ かおる)」は、時代劇シリーズの俳優を目指す高校生。新
宿の道場にて殺陣の手合わせをしていたとき、謎のタイムスリップを起こしてしまい江戸時代に飛ぶ。その時代、6つの人種(紅種、氷種、花種、雷種、風種、土種)が共存し、それぞれ特化した力を持っていた。紅種は炎を扱い、氷種は氷、花種は治癒やサポート、雷種は雷、風種は素早さに特化し、土種は力が強い。
あるきっかけで奄美 郁が手に持っていた木刀が火を纏ったことで、明暦の大火の犯人であると疑われていた「紅種」だと判断され、幕府へ連行されることになる。
歴史が大きく変わっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-25 00:24:44
12024文字
会話率:53%
Script少女のべるちゃんにて公開している「カペ谷ベル子のベース」の後日談です。
https://www.novelchan.wgt.jp/7538/
キーワード:
最終更新:2018-01-01 18:10:25
11087文字
会話率:49%
東京で暮らす60歳の松下侑子は、カメラが趣味のごく普通の主婦。良い被写体を探していた成人の日、高円寺の駅前で出会ったのは赤い髪を半分スパイクのように立たせ、振袖を着た女性パンク・ロッカー、アイヴィーだった。
興味津々で写真を撮らせてほしいと
頼む侑子にアイヴィーは自身のバンド「ズギューン!」のライヴのチケットを買ってくれたら、と答える。それをきっかけに侑子は高円寺のアンダーグラウンドなパンク・シーンへ足を踏み込む。初めて体験する爆音、革ジャンにモヒカンのパンクスたち、ダイブにモッシュ・ダンス。圧倒されながら撮影した写真は躍動と衝動に溢れていた。高円寺パンク界隈の名物カメラマン「松下のおばちゃん」の誕生だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-20 12:15:53
115031文字
会話率:44%
都立高校への進学へ失敗した3人の仲間の青春ストーリー
常に目線が変わる新しい作品
処女作
最終更新:2017-05-26 20:53:45
678文字
会話率:0%
春に成人式を行う地域があるのをご存知でしょうか。
今年成人式を迎える女性の心境が、変わっていく様をえがきました。
最終更新:2017-04-21 09:39:29
3070文字
会話率:37%
妻が相談もなく、突然、天体望遠鏡を買う。その次には、高価な「星の振袖」を買っていたことも判明する。突然妻の変わりように驚いた僕は、妻に男ができたのかと疑わずにはいられない。やがて、妻は、一泊二日の旅行に出かけるという。男との旅行を疑った僕は
、GPS発信機を買い、妻の車につけると、尾行を開始する。そこで見たものは・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-18 20:11:36
10425文字
会話率:27%
僕はまたひとり、自分を殺した。
*ことどり図書館との重複投稿です(改稿)
最終更新:2016-05-14 12:42:56
7710文字
会話率:29%