俺は九条弘明(くじょうひろあき)。この春三年生になる平凡な高校生だ。
二か月前に付き合い始めた彼女がいる俺は今、幸せの絶頂だ。
八杉智子(やすぎともこ)。俺はチコと呼んでいる。小柄で人懐っこくて親しみやすいところがチャームポイント。
さて、彼氏彼女としては一緒に登校するのがロマンなわけで、最近毎日のように彼女の家に迎えに行っているのだけど―
「先輩、私、妊娠しちゃったみたいです」
登校中に何やら恥ずかしそうに言われた言葉を聞いて俺は凍り付く羽目になった。
これは、4月初旬のある日に起こった、ちょっとした喜劇。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-01 15:09:38
6078文字
会話率:55%
この本は2003年から2004年にかけて筆者が当時戦艦大和の乗組員であった八杉康夫氏本人から聞いた話を書き起こしたものです。
全て実体験です。
広島県・福山市で生まれた八杉氏は17才の時に沖縄特攻時の戦艦大和に主砲の測距士として乗り組
みます。
1945年4月7日に米軍機の攻撃を受けた大和は数回の波状攻撃を受けてついに午後2時23分に沈没。
その後生き残った300名は重油の海に漂い、わずかの兵が駆逐艦に救助されました。
日本国の威信をかけて四年の歳月をかけて建造された戦艦大和が自慢の世界一の主砲を発射すること無く沈没するまでの実話です。
戦争を知らない子供たちに「戦争の悲惨さ」を知ってもらいたいとの思いで書きましたのでお子様に読んで聞かせていただければ幸いです。
対象年齢は小学生です。
余談ですが、筆者と八杉さんは東映の山下助監督から招聘を受けて映画「男たちの大和」の監修とエキストラ教育を半年にわたり実施しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-17 12:04:10
21968文字
会話率:5%
高等教育管理組織によって運営されている国立如月高等学校に入学した朝比奈礼人。勉強にはそこそこ自信があったのだが、なぜかバカが集まる6組に配属されてしまう。教室や寮だけでなくクラスメイトの学力も最悪という状況で果たしてSランクまで上り詰めるこ
とができるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-05 05:01:12
15565文字
会話率:66%