気がついた時にはもういつ死んでもおかしくない状態だった。魔法さえ使えれば、最低限の仕事でももらえる。何としてでも魔法が使えるようになりたい。
だが僕には銀貨一枚のお金を用意できなかった。
もう一つ、魔法を使えるようになる方法があった。
生き
るために入らずの森の水晶の谷へと行って、自分のための魔法の水晶を見つけるんだと思い立つ。
そうせ死ぬなら、やれることをやるだけやってみようと思い立った。
入らずの森は、虫の泣き声一つ、獣の鳴き声一つしない場所だった。
必死に水晶の谷を探して、着いたところには大小色とりどりの水晶が転がっていた。
この中から自分の水晶を見つけ出すことが出来るのだろうか?!
ちょっとだけなんちゃって異世界です。
珈琲牛乳なんかがあったりします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-13 18:00:00
20635文字
会話率:30%
魔の森。
入らずの森とも呼ばれるその場所は、王国にあって王国に非ず魔の者が支配する場所だ──。
そんな魔の森と王国を繋ぐ『連絡係』を仰せつかったマヴラ分隊長と魔の者アーシア、黒い獣ゾイのお話。
ノベルアッププラスより序章部分を転載しまし
た。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-28 23:00:00
13971文字
会話率:43%
風に守られた隠れ里、千久楽(ちくら)。
家族と共に都市から越してきた深鳥は、神社の奥、入らずの森にできた時空のゆらぎを通って、特異な場所〈庭〉へと辿り着く。そこでかつて夢で出逢った少年、快晴と再会する。
舞の後継である快晴に選ばれ
、共に祭で舞うことになった深鳥。
古より続く春の祭祀、風花祭(かざはなまつり)で風の神と花乙女に扮する快晴と深鳥だが、当日、思いがけないアクシデントが起きて……
二人ははたして、春の風を千久楽にもたらすことが出来るのか。
風が廻る場所・千久楽を舞台に始まる、ほんのりSFなフォークロア・ファンタジー。
(挿絵がある話は * がついてます)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-29 21:54:55
340671文字
会話率:42%
ここは〈自然の恵み〉を体現する能力を持った者たちが暮らす『東ガラット村』。
村の禁足地『入らずの森』近くで折り重なる二つの人影。
「お前は誰だ。何者なんだ?」
少年を地面に組み敷いた若い男が問い質す。背後から少年を押さえ付けた男は少年
の耳元に顔を寄せ、まるで愛を囁くように問う。しかし少年は答えられなかった。何故なら、その答えを一番知りたいのは問い掛けられた少年自身だったのだから。
★シリーズ序章 『空に月がかかるとき』よりも三年くらい前の話です。
※2013年夏の企画参加作品。テーマは「観察日記」。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-23 20:00:00
51833文字
会話率:39%